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3章 サードライブ
189話 タイトル
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手帳を雪希に見せる。
「他に手帳を見せた人はいる?」
ページに視線を泳がせながら質問する
雪希に私は迷いなく首を振る。
「学校で曲の話をしたことはないよ。
知ってるのは身近で雪希、類、蓮だけ」
「でもこの前、SNSにタイトル
載せるって言ってたよね」
「うん、でもタイトルだけで
歌詞は一言も書いてない」
「うーん、舞のSNSはどんな
感じなの?」
「SNSはstargazerの時と同じ感じで
批判も擁護もある。
でも1番は困惑が多い。
私からSNSに報告した方がいいのは
分かってるけど、私もなにがなんだか
分からないのに報告なんてできない。」
「僕のアカウントの方でも
ざわついてるよ。
憶測で言わないっていうのは
僕も賛成。」
「2人とも難しい顔してどうしたの?」
頭上からの声に2人して上を見る
「「類!」」
「まぁ、分かってるけど」
(こういうのは1番強そう)
「類、やっぱり諦めるしかないのかな」
「諦める?どうして?
なにも悪いことしてないのに」
弱々しい私の声に類の声は明るかった
「タイトルが同じ曲なんて沢山ある。
でも独創性の高いタイトルは
避けた方がいいってことはある」
「タイトルを変えるってこと?」
「いや、もうタイトルはSNSで報告
したでしょ?独創性しかないあの
タイトルを変える必要はない」
「矛盾してるよ、避けた方がいいって
言ったり変える必要はないって
言ったり」
「俺だって初めてで整理しながら
なんだ。」
「ご、こめん」
ムッとする類はすぐに表情を変える。
「でも、まずは相手をよく知らないと
始まらない。タイトルを入れればそのSNSが出てくるんだよね?」
「う、うん」
類はすぐに検索した。
「見れば見るほど舞の歌詞にそっくり」
スマホと手帳を交互に見る雪希。
「SNSのユーザーネームを表示して」
アカウントは最近開設したらしい。
「でもさ、よく考えると不思議だよね」
「なにが?」
「だってこの人は、舞と同じような人生を送ってたってことでしょ?
作詞ができるってすごいよね」
「人生、」
雪希の言葉にハッとして
自分のスマホを操作する。
「どうした、舞」
「万が一、万が一だけど、
私が知らず知らずで盗作したって考えたけど逆はないのかなって、
盗作したんじゃなくてされた、なんて」
「やっぱり1番の可能性はそれだよね。というか100%そうだよ」
「でも、誰にも話していない。
ならどうやって」
「それを今から調べるの」
「ん?僕のアカウントのコメントに
こんなことが」
裏アカのIDをいつもクイズ感覚で解いているんですけど気になるものを見つけたのでリンクを送ります。
「クイズ感覚って、」
「でも裏アカのIDって意外とヒントが
多いんだよね。誕生日とか、
よく出てくる単語とか」
「類、妙に詳しいじゃん」
「ネット記事読んでてたまたま間違えて飛んだ広告がこの類だったんだよ」
雪希の疑いの目に類は気にすることなく答えた。
リンクを飛ぶとすぐに分かった。
私はすぐに事務所に再び彼らと
会う約束を取り付けてもらい、
数日後、
「ねぇ、私の曲を盗作したのってあなただよね、美冬ちゃん」
「他に手帳を見せた人はいる?」
ページに視線を泳がせながら質問する
雪希に私は迷いなく首を振る。
「学校で曲の話をしたことはないよ。
知ってるのは身近で雪希、類、蓮だけ」
「でもこの前、SNSにタイトル
載せるって言ってたよね」
「うん、でもタイトルだけで
歌詞は一言も書いてない」
「うーん、舞のSNSはどんな
感じなの?」
「SNSはstargazerの時と同じ感じで
批判も擁護もある。
でも1番は困惑が多い。
私からSNSに報告した方がいいのは
分かってるけど、私もなにがなんだか
分からないのに報告なんてできない。」
「僕のアカウントの方でも
ざわついてるよ。
憶測で言わないっていうのは
僕も賛成。」
「2人とも難しい顔してどうしたの?」
頭上からの声に2人して上を見る
「「類!」」
「まぁ、分かってるけど」
(こういうのは1番強そう)
「類、やっぱり諦めるしかないのかな」
「諦める?どうして?
なにも悪いことしてないのに」
弱々しい私の声に類の声は明るかった
「タイトルが同じ曲なんて沢山ある。
でも独創性の高いタイトルは
避けた方がいいってことはある」
「タイトルを変えるってこと?」
「いや、もうタイトルはSNSで報告
したでしょ?独創性しかないあの
タイトルを変える必要はない」
「矛盾してるよ、避けた方がいいって
言ったり変える必要はないって
言ったり」
「俺だって初めてで整理しながら
なんだ。」
「ご、こめん」
ムッとする類はすぐに表情を変える。
「でも、まずは相手をよく知らないと
始まらない。タイトルを入れればそのSNSが出てくるんだよね?」
「う、うん」
類はすぐに検索した。
「見れば見るほど舞の歌詞にそっくり」
スマホと手帳を交互に見る雪希。
「SNSのユーザーネームを表示して」
アカウントは最近開設したらしい。
「でもさ、よく考えると不思議だよね」
「なにが?」
「だってこの人は、舞と同じような人生を送ってたってことでしょ?
作詞ができるってすごいよね」
「人生、」
雪希の言葉にハッとして
自分のスマホを操作する。
「どうした、舞」
「万が一、万が一だけど、
私が知らず知らずで盗作したって考えたけど逆はないのかなって、
盗作したんじゃなくてされた、なんて」
「やっぱり1番の可能性はそれだよね。というか100%そうだよ」
「でも、誰にも話していない。
ならどうやって」
「それを今から調べるの」
「ん?僕のアカウントのコメントに
こんなことが」
裏アカのIDをいつもクイズ感覚で解いているんですけど気になるものを見つけたのでリンクを送ります。
「クイズ感覚って、」
「でも裏アカのIDって意外とヒントが
多いんだよね。誕生日とか、
よく出てくる単語とか」
「類、妙に詳しいじゃん」
「ネット記事読んでてたまたま間違えて飛んだ広告がこの類だったんだよ」
雪希の疑いの目に類は気にすることなく答えた。
リンクを飛ぶとすぐに分かった。
私はすぐに事務所に再び彼らと
会う約束を取り付けてもらい、
数日後、
「ねぇ、私の曲を盗作したのってあなただよね、美冬ちゃん」
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