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3章 サードライブ
171話 アイドルと一般人
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「あ、でもその問題ならすぐに
解決するんじゃないの?」
「え?」
スマホを眺めていた雪希の画面を見ると
別のアカウントが動画を撮っていた。
茉里がお兄ちゃんと言っているシーン。
でも家族中がこじれることくらい、
高坂家人生最大かもしれない喧嘩と
がっつり言っているため、
俺と茉里の関係より、家に対する
コメントが後をたたない。
「これは、別の問題が浮上したな」
苦笑した類に
「どうすればいい?リーダー」
「いや、リーダー関係ないでしょ」
とスルーされた
「でも舞と翔さんのことがバレたら
もっとすごいことになりそう」
「アイドル同士だもんね」
「今までバレなかったから平気だよ。
多分」
場を和ますつもりで言ったが、反応したのは雪希と舞。
類の表情は引きつっていた。
「類?」
「え、なんでもないよ」
すぐに王子様スマイルを展開したが
作り笑顔だってすぐにわかった。
「そっか」
七瀬さんと千鶴さんのメールでは
事実確認され、
SNSの反応も少し落ち着いていて
俺のアカウントで彼女は妹だと
呟いてしばらく様子見てだと言われた。
ー次の日ー
インタビューとラジオの収録時、
どちらもあの女の子との関係性を
聞かれた。
彼女は妹です、と言ったら大層
驚いていた。
(今まで家族のことを何も言ってないからね。雪希は1人っ子だし、舞は翔さんがいて・・・類は?
類の兄弟、というか家に来る前の事を
あまり知らないな。でもあの話の口振りだと一人っ子っぽいけど、出てこないだけで兄弟いるのかな?
でも、今更って感じするんだよね。)
家に帰る途中、舞からグループチャットでメッセージが。
「私と翔のことも七瀬さん達に話しといてほうがいいかな?
万が一バレた時に、事前に言っといた方がスムーズだと思うの」
(一般人相手と芸能人相手。
たしかに、スムーズだと思うけど)
「そうだね、でも深くは言わない方が
いいんじゃない?」
珍しく類から返信が。
「深くって?」
「兄弟ってだけで隠してた理由とか」
「隠してた理由か。
強いて言うなら比較されたくなかった
からなんだけど言わない方がいい?」
「いや、やっぱりなんでもない。
舞が納得する線引きをすればいいよ」
(本当に珍しいな、類がここまで食いつくなんて。まぁ相手が相手だから今だけ 心配症なだけかな?)
オリジナルの曲もまぁ少しずつ
進んでるし、雪希の勉強も見ないと
だったからそこまで深く考えずにスマホをしまう。
翌日、私が仕事終わりにわがままを
言って事務所で時間をとってもらう
ことに。
「突然、すみません」
「いや、大丈夫だよ。それより
舞ちゃんの方が大丈夫なの?」
久しぶりの事務所。
七瀬さんは快く迎えてくれた。
「はい。それで早速なんですけど
蓮のちょっとした騒ぎを見てから
思ったんです。七瀬さんにはしっかり
言っておいた方がいいかなって」
七瀬さんはテーブルのコーヒーを
一口飲んでカップを置き、
聞く体制に入った。
「あの、秘密にしておいてほしいんですけどSTEPの翔さん私の実兄なんです。信じてもらえないかもしれませんが」
「どうして今になって?」
七瀬さんは驚きもせず言葉を続ける。
「蓮のことでわかったんです。
一瞬で噂は広まるんだって。
嘘でも多数の人が信じれば事実だと思われてしまいます。
もちろん、バレないように気を
つけています。
でも気をつけていても、ちょっとした ことでバレてしまうんです。
万が一、バレた時に事前に話しておけば
対処もすこしはスムーズになると
思ったんです。
もちろん兄もそれを分かっていてくれて極力関わらないようにしてます。」
なんて返されるか怖かった。
でも予想しない返しだった。
「知っていたよ」
解決するんじゃないの?」
「え?」
スマホを眺めていた雪希の画面を見ると
別のアカウントが動画を撮っていた。
茉里がお兄ちゃんと言っているシーン。
でも家族中がこじれることくらい、
高坂家人生最大かもしれない喧嘩と
がっつり言っているため、
俺と茉里の関係より、家に対する
コメントが後をたたない。
「これは、別の問題が浮上したな」
苦笑した類に
「どうすればいい?リーダー」
「いや、リーダー関係ないでしょ」
とスルーされた
「でも舞と翔さんのことがバレたら
もっとすごいことになりそう」
「アイドル同士だもんね」
「今までバレなかったから平気だよ。
多分」
場を和ますつもりで言ったが、反応したのは雪希と舞。
類の表情は引きつっていた。
「類?」
「え、なんでもないよ」
すぐに王子様スマイルを展開したが
作り笑顔だってすぐにわかった。
「そっか」
七瀬さんと千鶴さんのメールでは
事実確認され、
SNSの反応も少し落ち着いていて
俺のアカウントで彼女は妹だと
呟いてしばらく様子見てだと言われた。
ー次の日ー
インタビューとラジオの収録時、
どちらもあの女の子との関係性を
聞かれた。
彼女は妹です、と言ったら大層
驚いていた。
(今まで家族のことを何も言ってないからね。雪希は1人っ子だし、舞は翔さんがいて・・・類は?
類の兄弟、というか家に来る前の事を
あまり知らないな。でもあの話の口振りだと一人っ子っぽいけど、出てこないだけで兄弟いるのかな?
でも、今更って感じするんだよね。)
家に帰る途中、舞からグループチャットでメッセージが。
「私と翔のことも七瀬さん達に話しといてほうがいいかな?
万が一バレた時に、事前に言っといた方がスムーズだと思うの」
(一般人相手と芸能人相手。
たしかに、スムーズだと思うけど)
「そうだね、でも深くは言わない方が
いいんじゃない?」
珍しく類から返信が。
「深くって?」
「兄弟ってだけで隠してた理由とか」
「隠してた理由か。
強いて言うなら比較されたくなかった
からなんだけど言わない方がいい?」
「いや、やっぱりなんでもない。
舞が納得する線引きをすればいいよ」
(本当に珍しいな、類がここまで食いつくなんて。まぁ相手が相手だから今だけ 心配症なだけかな?)
オリジナルの曲もまぁ少しずつ
進んでるし、雪希の勉強も見ないと
だったからそこまで深く考えずにスマホをしまう。
翌日、私が仕事終わりにわがままを
言って事務所で時間をとってもらう
ことに。
「突然、すみません」
「いや、大丈夫だよ。それより
舞ちゃんの方が大丈夫なの?」
久しぶりの事務所。
七瀬さんは快く迎えてくれた。
「はい。それで早速なんですけど
蓮のちょっとした騒ぎを見てから
思ったんです。七瀬さんにはしっかり
言っておいた方がいいかなって」
七瀬さんはテーブルのコーヒーを
一口飲んでカップを置き、
聞く体制に入った。
「あの、秘密にしておいてほしいんですけどSTEPの翔さん私の実兄なんです。信じてもらえないかもしれませんが」
「どうして今になって?」
七瀬さんは驚きもせず言葉を続ける。
「蓮のことでわかったんです。
一瞬で噂は広まるんだって。
嘘でも多数の人が信じれば事実だと思われてしまいます。
もちろん、バレないように気を
つけています。
でも気をつけていても、ちょっとした ことでバレてしまうんです。
万が一、バレた時に事前に話しておけば
対処もすこしはスムーズになると
思ったんです。
もちろん兄もそれを分かっていてくれて極力関わらないようにしてます。」
なんて返されるか怖かった。
でも予想しない返しだった。
「知っていたよ」
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