27 / 266
1章 ファーストライブ
27話 アイドルフェス
しおりを挟む
蓮は顔を真っ赤にする。
(マジでそう思ったんだ)
俺が若干引くと
「なに、話してるの」
「「雪、雪希」」
「いや、別に何も、な、類」
「まぁ、ちょっと面白いものをみただけ」
(類!?)
「ふ~ん、まぁいいや、花火余ってるの
類と蓮の分だけだよ」
「あ、ああ」
俺と類は花火をする。
最後は線香花火。
弾ける火花を見る。
花火をし終わった俺たちは帰り、
皆さん各々部屋に戻る。
リーダーの俺に一通のメールが入る。
「なぁ、決まった」
俺は蓮に震える声で言う
「何が?」
「デビューライブ」
「・・・はぁ!?」
「え、いつ?」
「8月の末にアイドルフェスがあって、
それに出ることになった。」
「末、それって新米アイドルのみで行われるフェス?」
「うん、」
俺と蓮は部屋を飛び出し舞と雪希の部屋へ、
「「フェス?」」
舞と雪希の声が被る。
「デビューライブ!」
「それまでに完璧に仕上げよう」
「うん」
俺の言葉に蓮と舞は同意する。
「あの、チーム名どうするの?」
「あ、」
おずおずと聞く雪希に落胆する。
「翔達は自分で決めたって言うし、
自分達で決めちゃっていいのかな」
「さっき、メールの最後にチーム名考えといてって書いてあったからいいんじゃないかな」
「うーん、どうする?」
「STEPってどうしてSTEPって
決めたんだろうね」
「聞いてみる?」
「こういう時、便利だよな」
舞はスマホをスピーカーにしておく。
「どうしたの、舞ちゃん」
「あ、翔。それ、もう大丈夫。
バラしたから。」
「そうなんだ」
「あのさいきなりなんだけど、
STEPってチーム名にした由来とかある?」
「由来、か。あ、」
「一応、STEPの名付け親は僕なんだ」
「え、優斗さん?」
(またスマホ取られたのか)
「STEPって歩みって意味なんだよね」
「歩み、」
「うん、夢をみている誰かの一歩を、踏み出す勇気を、背中を押せるようなそんなチームになりたいなって」
優斗さんは穏やかな声で
懐かしむように言った。
お礼を言い電話を切り、さらに悩む私たち。
「どうしようか」
「一旦紙に色々書いてみるか」
蓮は、雪希のメモ帳に手を伸ばす。
「一枚もらっていいか?」
「いいよ」
蓮は紙を器用に破る。
「みんなそれぞれどうしてアイドルを目指せようになったの?」
私の問いに
「僕は自分を変えたいって思ったんだ」
雪希はそう言った。
「俺は、面白そうだから」
「蓮は?」
私が聞くと蓮は俯く。
「蓮?」
「俺は、・・・なんでだっけ」
「覚えてないの?」
「ああ、俺は後先考えないからな」
「確かにそんなイメージ」
蓮の表場は曇っていて
茶化しても晴れなかった。
その後もいろいろな案が出たがしっくり
こず頭を悩ませる。
みんなうとうとしてきたので、時計を確認すると11時を回っていた。
「そろそろお開きにしようか」
「うん」
類の声に雪希は目を擦りながら答えた。
(マジでそう思ったんだ)
俺が若干引くと
「なに、話してるの」
「「雪、雪希」」
「いや、別に何も、な、類」
「まぁ、ちょっと面白いものをみただけ」
(類!?)
「ふ~ん、まぁいいや、花火余ってるの
類と蓮の分だけだよ」
「あ、ああ」
俺と類は花火をする。
最後は線香花火。
弾ける火花を見る。
花火をし終わった俺たちは帰り、
皆さん各々部屋に戻る。
リーダーの俺に一通のメールが入る。
「なぁ、決まった」
俺は蓮に震える声で言う
「何が?」
「デビューライブ」
「・・・はぁ!?」
「え、いつ?」
「8月の末にアイドルフェスがあって、
それに出ることになった。」
「末、それって新米アイドルのみで行われるフェス?」
「うん、」
俺と蓮は部屋を飛び出し舞と雪希の部屋へ、
「「フェス?」」
舞と雪希の声が被る。
「デビューライブ!」
「それまでに完璧に仕上げよう」
「うん」
俺の言葉に蓮と舞は同意する。
「あの、チーム名どうするの?」
「あ、」
おずおずと聞く雪希に落胆する。
「翔達は自分で決めたって言うし、
自分達で決めちゃっていいのかな」
「さっき、メールの最後にチーム名考えといてって書いてあったからいいんじゃないかな」
「うーん、どうする?」
「STEPってどうしてSTEPって
決めたんだろうね」
「聞いてみる?」
「こういう時、便利だよな」
舞はスマホをスピーカーにしておく。
「どうしたの、舞ちゃん」
「あ、翔。それ、もう大丈夫。
バラしたから。」
「そうなんだ」
「あのさいきなりなんだけど、
STEPってチーム名にした由来とかある?」
「由来、か。あ、」
「一応、STEPの名付け親は僕なんだ」
「え、優斗さん?」
(またスマホ取られたのか)
「STEPって歩みって意味なんだよね」
「歩み、」
「うん、夢をみている誰かの一歩を、踏み出す勇気を、背中を押せるようなそんなチームになりたいなって」
優斗さんは穏やかな声で
懐かしむように言った。
お礼を言い電話を切り、さらに悩む私たち。
「どうしようか」
「一旦紙に色々書いてみるか」
蓮は、雪希のメモ帳に手を伸ばす。
「一枚もらっていいか?」
「いいよ」
蓮は紙を器用に破る。
「みんなそれぞれどうしてアイドルを目指せようになったの?」
私の問いに
「僕は自分を変えたいって思ったんだ」
雪希はそう言った。
「俺は、面白そうだから」
「蓮は?」
私が聞くと蓮は俯く。
「蓮?」
「俺は、・・・なんでだっけ」
「覚えてないの?」
「ああ、俺は後先考えないからな」
「確かにそんなイメージ」
蓮の表場は曇っていて
茶化しても晴れなかった。
その後もいろいろな案が出たがしっくり
こず頭を悩ませる。
みんなうとうとしてきたので、時計を確認すると11時を回っていた。
「そろそろお開きにしようか」
「うん」
類の声に雪希は目を擦りながら答えた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。
昼寝部
キャラ文芸
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。
※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。
転校生とフラグ察知鈍感男
加藤やま
青春
まず朝、転校生と曲がり角でぶつかります。その転校生と同じクラスになります。恋に落ちます。
予想外の展開も裏切りもハラハラもありませんが、ほっと安心しながら読める作品です。
次の展開を予想しながら、その予想が当たるのをお楽しみください。
彼女たちをトップアイドルに育てるのが俺が生まれた大きな理由の一つだったりするわけであり。
てたまろ
キャラ文芸
主人公、雨木川還流(あまぎかわかえる)の前に現れた宝城キルト、彼の持っていた見たことの無い不思議な人形が還流(かえる)の夢の中に出て来て運命を感じる。
その人形をきっかけに還流とキルトは女の子を集めネオ・アイドルという新しいジャンルに挑戦するが様々な妨害により事務所が倒産寸前の危機に追い込まれてしまう。
デビュー曲、セカンドシングルと惨敗で後がない、サードシングルで起死回生を図る。
ネオ・アイドルグループ『プリミアムフォー』個性豊かな4人の女の子たちの成長物語でもある。
王城臣(おうぎおみ)
小学5年生、小1から事務所に入所、テレビの教育バラエティー番組に出演していた、明るいキャラで人気もあり多くの支持を集めている。主人公とは兄妹の様な関係。
許斐心(このみこころ)
高校1年生、中三の時ひょんなことから舞台に立つことになりそのまま事務所へ入所、本人はアイドル志望ではなく女優として活動していきたい。
須賀彗夏(すがすいか)
高校2年生、プリミアムフォーのリーダー、積極的で行動力がありメンバーをまとめる力がある、ダンサー志望でストリートダンスをしていた所スカウトされる。
出雲伊莉愛(いずもいりあ)
高校2年生、彗夏とは中学からの付き合い、身長170、5センチ、高身長から見せるダンスはダイナミックで迫力があり定評がある。アニメや漫画が好きでオタク、妄想癖あり。
多くの涙や恋愛模様その他夢や目標に向かって進んでいく、そんな物語です。
バス・ドライバー日記
深町珠
青春
愛紗は、18歳で故郷を離れ、バスガイドとして働いていたが
年々不足する路線バスドライバーとして乗務する事を志願。
鉄道運転士への憧れが、どこかにあったのかもしれない。
しかし、過酷な任務。女子であるが故の危険性。会社は
長閑な田舎への転属が適当ではないかと判断する。
複雑な感情を抱き、彼女は一週間の休暇を申し出、帰郷する。
友人達と共に旅しながら、少しづつ、気持ちを開放していく愛紗。
様々な出会いがあり、別れを経験して・・・。
現役路線バスドライバーであった方の手記から、現実を背景に描く
セミドキュメンタリードラマ。
日生愛紗(21):バスガイド=>ドライバーへ転身中
藤野友里恵(20):同僚ガイド
青島由香(20):同僚ガイド。友里恵の親友。
石川菜由(21):愛紗の親友。寿退社=>主婦
日光真由美(19):人吉車掌区乗務員。車掌補。
荻恵:21歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌。
坂倉真由美:19歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌補。
三芳らら:15歳。立野在住。熊本高校の学生、猫が好き。
鈴木朋恵:19歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌補。
板倉裕子:20歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌。
日高パトリシアかずみ:18歳。大分在住。国鉄大分車掌区、客室乗務員。
坂倉奈緒美:16歳。熊本在住。熊本高校の学生、三芳ららの友達・坂倉真由美の妹。
橋本理沙:25歳。大分在住。国鉄大分機関区、機関士。
三井洋子:21歳。大分在住。国鉄大分車掌区。車掌。
松井文子:18歳。大分在住。国鉄大分車掌区。客室乗務員。
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の姉弟・華と蓮には、女性に間違えられるくらい美しい容姿を持つ、それはそれは『美人な兄』がいた。
その美貌と笑顔で、常に人を魅了しまくるお兄ちゃんは、老若男女問わずモッテモテ!
だけど、そんな兄には重大な欠点があった。
これは、神木家の三兄妹弟が繰り広げる、笑いあり涙ありな日常系青春グラフィティ。
天使?悪魔?
それとも、ただのお兄ちゃん?
あなたはうちの兄のこと、どう思いますか?
竜焔の騎士
時雨青葉
ファンタジー
―――竜血剣《焔乱舞》。それは、ドラゴンと人間にかつてあった絆の証……
これは、人間とドラゴンの二種族が栄える世界で起こった一つの物語―――
田舎町の孤児院で暮らすキリハはある日、しゃべるぬいぐるみのフールと出会う。
会うなり目を輝かせたフールが取り出したのは―――サイコロ?
マイペースな彼についていけないキリハだったが、彼との出会いがキリハの人生を大きく変える。
「フールに、選ばれたのでしょう?」
突然訪ねてきた彼女が告げた言葉の意味とは――!?
この世にたった一つの剣を手にした少年が、ドラゴンにも人間にも体当たりで向き合っていく波瀾万丈ストーリー!
天然無自覚の最強剣士が、今ここに爆誕します!!
そして私は惰眠を貪る
猫枕
ファンタジー
親同士が親友だからと幼い頃に婚約させられたリーヴィアとラルス。
しかし今どき幼少の頃から許嫁がいるなんて人は極めて珍しく、学校でからかわれたラルスはリーヴィアに冷たくするようになる。
加えてこの婚約は親同士が親友なんて大嘘、ラルスの両親がリーヴィアの両親を一方的に奴隷扱いしていたことが分かる。
リーヴィアと結婚してはいけないと思ったラルスは回避行動をとるが、努力の甲斐なく2人は結婚することになる。
ファンタジーっぽくなるのは30話くらいからかな?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる