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2章 セカンドライブ
76話 もう、やりたく、ない
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放課後もレッスンをして帰ったら勉強をして
翌日。
今日は英語と国語と保健体育。
英語は前半の半分はリスニング。
リスニングは問題なく解き、並び替え問題も
英語を日本語に訳す問題も日本語を英語に訳す問題も難なく解けた。でも
(範囲、ここだったっけ?)
思えば思うほど疑心暗鬼になる。
(まぁ気のせいだよね)
最終確認をして用紙を裏返し、
しばらくすると時間になり後ろから
集められ休み時間になった。
「ねぇ、範囲違うよね」
「間違えたのかな」
「英語、満点目指してたのになぁ」
と至る所から聞こえるから気のせい
じゃなかった。
翌日のテストも無事終わり、その日の夕食時は蓮と舞はげっそりしていた。
「もう、やりたく、ない」
「やばい、俺スペル、間違えたかも」
「もう終わったんだから前向きに行こうよ」
類はあっけらかんと答えたが2人は
唸っていた。
翌週、教科担任からそれぞれの科目のテスト返却が行われた。
国語、社会、音楽、理科、数学は
100点満点
保健体育98 美術96 技術家庭99
ここまでで合計793
問題は英語。
金曜日に英語の返却時、担当教師から
「今回のテストは完全な私のミスです。
テストの点数は変えられませんが、
通知表には相応の数字を記載します。
平均点は64点。出席番号順に取りに来てください。」
一人ひとり順番にテストを受け取る。僕の番が近づき、席を立ち教壇に向かう。
点数は
「さて、範囲を間違えたにも関わらず満点を取った人がいます。中原雪希くん」
喜びそうになったが
「どうやってカンニングしたんですか」
「え、」
サッと血の気が引いた気がした。
「それは、どういう、」
「だってそうでしょう?
雪希くんはほとんど学校に来ていない。
なのにどうして満点を取れたのか。
カンニング以外あり得ないでしょう」
淡々と話すがその端々に嬉々を感じる。
「それは、」
クラスメイトの視線がいたい。
返さないと肯定に思われる、返さないと。
「っ、」
「あの、いいですか?」
口を開いた瞬間、手を上げて割って入った
のは辺里くん。
「どうしたんですか、辺里くん」
「先日、彼から聞いたんです。休んでた間
川桜学園の生徒に勉強をみてもらっていたと。その証拠に彼が今使っている教科書は
川桜学園のものです。」
辺里くんがそういうと先生は僕の方に歩み寄って教科書の表紙を見た。
「休んでいたにも関わらず彼のテストの
点数が良かったのは川桜学園の生徒さんの
教えと単純に彼の頑張りだと思っています。それに川桜学園では教科書に記載することは一切禁止されています。それなのに沢山の書き込みがある、」
先生は教科書をパラパラとめくった。
「それは彼が教えてもらいながら書き込んだものと考えるのが妥当でしょう」
(辺里くん、)
「それともカンニングができるくらい
あなたの気は緩んでいたんですか?」
辺里くんは口角を上げていうと先生は
機嫌を損ねたのか出て行った。
翌日。
今日は英語と国語と保健体育。
英語は前半の半分はリスニング。
リスニングは問題なく解き、並び替え問題も
英語を日本語に訳す問題も日本語を英語に訳す問題も難なく解けた。でも
(範囲、ここだったっけ?)
思えば思うほど疑心暗鬼になる。
(まぁ気のせいだよね)
最終確認をして用紙を裏返し、
しばらくすると時間になり後ろから
集められ休み時間になった。
「ねぇ、範囲違うよね」
「間違えたのかな」
「英語、満点目指してたのになぁ」
と至る所から聞こえるから気のせい
じゃなかった。
翌日のテストも無事終わり、その日の夕食時は蓮と舞はげっそりしていた。
「もう、やりたく、ない」
「やばい、俺スペル、間違えたかも」
「もう終わったんだから前向きに行こうよ」
類はあっけらかんと答えたが2人は
唸っていた。
翌週、教科担任からそれぞれの科目のテスト返却が行われた。
国語、社会、音楽、理科、数学は
100点満点
保健体育98 美術96 技術家庭99
ここまでで合計793
問題は英語。
金曜日に英語の返却時、担当教師から
「今回のテストは完全な私のミスです。
テストの点数は変えられませんが、
通知表には相応の数字を記載します。
平均点は64点。出席番号順に取りに来てください。」
一人ひとり順番にテストを受け取る。僕の番が近づき、席を立ち教壇に向かう。
点数は
「さて、範囲を間違えたにも関わらず満点を取った人がいます。中原雪希くん」
喜びそうになったが
「どうやってカンニングしたんですか」
「え、」
サッと血の気が引いた気がした。
「それは、どういう、」
「だってそうでしょう?
雪希くんはほとんど学校に来ていない。
なのにどうして満点を取れたのか。
カンニング以外あり得ないでしょう」
淡々と話すがその端々に嬉々を感じる。
「それは、」
クラスメイトの視線がいたい。
返さないと肯定に思われる、返さないと。
「っ、」
「あの、いいですか?」
口を開いた瞬間、手を上げて割って入った
のは辺里くん。
「どうしたんですか、辺里くん」
「先日、彼から聞いたんです。休んでた間
川桜学園の生徒に勉強をみてもらっていたと。その証拠に彼が今使っている教科書は
川桜学園のものです。」
辺里くんがそういうと先生は僕の方に歩み寄って教科書の表紙を見た。
「休んでいたにも関わらず彼のテストの
点数が良かったのは川桜学園の生徒さんの
教えと単純に彼の頑張りだと思っています。それに川桜学園では教科書に記載することは一切禁止されています。それなのに沢山の書き込みがある、」
先生は教科書をパラパラとめくった。
「それは彼が教えてもらいながら書き込んだものと考えるのが妥当でしょう」
(辺里くん、)
「それともカンニングができるくらい
あなたの気は緩んでいたんですか?」
辺里くんは口角を上げていうと先生は
機嫌を損ねたのか出て行った。
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