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1章 ファーストライブ
36話 頑張ろうね
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「あの、さ、真希さん」
「どうしたの、雪希くん。」
話しかけたのはクラスメイトの真希さん。
環境委員で真面目だが、
おっとりしていてクラスの人気が高い。
「あのさ、今度の学芸会のことなんだけど
いいかな」
「いいよ、」
すごい、真希ちゃん、
真希ちゃんに話しかけてる。
真希、大丈夫か?
ヒソヒソと聞こえる声に
「場所、移動しようか」
「そうだね」
居た堪れない気持ちを察したのか真希ちゃんは移動を提案した。
僕たちはオープンスペースへ。
「それで、学芸会がどうしたの?」
来月に学芸会がある。僕たちのクラスでは
美女と野獣をやることに決まり、それぞれの役は推薦で決まった。
真希さんは美女、僕は野獣。
まぁ主役に当てられてしまったわけだ。
「真希ちゃん主役になったでしょ?
どう思うのかなって」
「どうって?」
「僕が野獣役で嫌じゃない?」
恐る恐る聞く真希さん
「嫌っていうか私の方が恐れ
多いかな」
そう言って、軽く眉を下げて笑った
「ごめん、野獣役が僕になって」
「どうして、」
真希さんはキョトンとした顔で続ける。
「私はどの役でも、誰がどの役でもどうでもいいって思ってる。私は楽しめれば、最高の時間になれば他は気にしないよ」
満面の笑みでそう言った彼女の顔は舞を思い出させる。
「そっか、ありがとう、頑張ろうね学芸会」
「もちろん、絶対に成功させる」
真希さんの決意の目は揺るがなかった。
「へ~。雪希の学校は学芸会があるん
だね。」
夕食の時、今日の話をして
楽しげな声をあげたのは舞。
「いついつ?」
(すごい楽しそう)
「来月の三連休の初日」
「観に行っていい?」
間髪入れずに聞いてくる舞に少し引く。
「え、いいけど」
「やった。楽しみにしてる」
「そういえばその次の日だよな。
俺たちの学祭」
「あ、そうだね。」
「何やるの?」
「「喫茶店」」
僕の問いに蓮と舞は同時に答える。
「ちなみに三連休の最終日はうちです」
「うわ、詰まってるな」
類の声に蓮は怪訝そうな声を出す。
「類のところは?なに、やるんだ?」
類はしばらく黙っていたが、
「実は、うちの学校祭の時にライブが
したいんだ」
類の提案に僕と蓮は賛成する。
「いいと思う」
「僕も賛成」
(僕と蓮は?)
「舞?」
舞は真っ直ぐな目で答えた。
「悪いけど、私は反対」
「どうして」
類はただそう答えた。
ただ戸惑いとかは感じられない
(もしかして舞が断ること分かってたの?)
「うまく言葉にできない、でも、
なんか違う気がして。たとえ事務所から
OKが出たとしても、私は嫌。
えっとそれって学校でやるんでしょ、
私はアイドルと学園生活は別だって考えてる。
アイドル活動を私情って言っていいのかわからないけど、
学園生活に私情を持ち込みたくない。
学園ではただの生徒として過ごしたい」
「確かに一理あるな」
澄んだ瞳で言い切った後に蓮はそう溢した。
「わかった、学校にはそう言っとくよ」
類は特に気にする様子はなかった。
「ごめん、私の一存で」
舞はそう頭を下げるが
「いいよ、俺が浅はかだっただけだよ」
軽く笑った類はどこかスッキリしていた
「どうしたの、雪希くん。」
話しかけたのはクラスメイトの真希さん。
環境委員で真面目だが、
おっとりしていてクラスの人気が高い。
「あのさ、今度の学芸会のことなんだけど
いいかな」
「いいよ、」
すごい、真希ちゃん、
真希ちゃんに話しかけてる。
真希、大丈夫か?
ヒソヒソと聞こえる声に
「場所、移動しようか」
「そうだね」
居た堪れない気持ちを察したのか真希ちゃんは移動を提案した。
僕たちはオープンスペースへ。
「それで、学芸会がどうしたの?」
来月に学芸会がある。僕たちのクラスでは
美女と野獣をやることに決まり、それぞれの役は推薦で決まった。
真希さんは美女、僕は野獣。
まぁ主役に当てられてしまったわけだ。
「真希ちゃん主役になったでしょ?
どう思うのかなって」
「どうって?」
「僕が野獣役で嫌じゃない?」
恐る恐る聞く真希さん
「嫌っていうか私の方が恐れ
多いかな」
そう言って、軽く眉を下げて笑った
「ごめん、野獣役が僕になって」
「どうして、」
真希さんはキョトンとした顔で続ける。
「私はどの役でも、誰がどの役でもどうでもいいって思ってる。私は楽しめれば、最高の時間になれば他は気にしないよ」
満面の笑みでそう言った彼女の顔は舞を思い出させる。
「そっか、ありがとう、頑張ろうね学芸会」
「もちろん、絶対に成功させる」
真希さんの決意の目は揺るがなかった。
「へ~。雪希の学校は学芸会があるん
だね。」
夕食の時、今日の話をして
楽しげな声をあげたのは舞。
「いついつ?」
(すごい楽しそう)
「来月の三連休の初日」
「観に行っていい?」
間髪入れずに聞いてくる舞に少し引く。
「え、いいけど」
「やった。楽しみにしてる」
「そういえばその次の日だよな。
俺たちの学祭」
「あ、そうだね。」
「何やるの?」
「「喫茶店」」
僕の問いに蓮と舞は同時に答える。
「ちなみに三連休の最終日はうちです」
「うわ、詰まってるな」
類の声に蓮は怪訝そうな声を出す。
「類のところは?なに、やるんだ?」
類はしばらく黙っていたが、
「実は、うちの学校祭の時にライブが
したいんだ」
類の提案に僕と蓮は賛成する。
「いいと思う」
「僕も賛成」
(僕と蓮は?)
「舞?」
舞は真っ直ぐな目で答えた。
「悪いけど、私は反対」
「どうして」
類はただそう答えた。
ただ戸惑いとかは感じられない
(もしかして舞が断ること分かってたの?)
「うまく言葉にできない、でも、
なんか違う気がして。たとえ事務所から
OKが出たとしても、私は嫌。
えっとそれって学校でやるんでしょ、
私はアイドルと学園生活は別だって考えてる。
アイドル活動を私情って言っていいのかわからないけど、
学園生活に私情を持ち込みたくない。
学園ではただの生徒として過ごしたい」
「確かに一理あるな」
澄んだ瞳で言い切った後に蓮はそう溢した。
「わかった、学校にはそう言っとくよ」
類は特に気にする様子はなかった。
「ごめん、私の一存で」
舞はそう頭を下げるが
「いいよ、俺が浅はかだっただけだよ」
軽く笑った類はどこかスッキリしていた
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