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1章 ファーストライブ
21話 デート
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自然に口角が上がる
「決まり、じゃあ明日、よろしくね」
舞は俺を睨むが逆に小動物みたいで可愛く見える
「あなたのそういうところ、嫌い。」
とびきりの笑顔を浮かべて言う
「褒め言葉として受け取っておくよ」
翌日
「っていってもデートってどこ行くの」
蓮と雪希には買い出しだといってきた。
「そうだな。舞行きたいところとかある?」
「ん~、特にないかな」
「そっか、じゃあ俺のプランで行かせてもらうね」
「うん」
電車に乗り、着いたのは水族館。
「とりあえずぐるっと見て回ろうか」
「うん」
水族館をぐるりと見て回る。
アクアトンネルでは、ジンベエサメが泳いでいる。
他のサメは怖く感じるがジンベエザメは可愛く見える。
類は少し遠くの方で見ている。
(一応、類なりの配慮なのかな)
次のエリアに行こうとしたが足元が暗く段差に気づかなかった。
「っ!?」
顔は気をつけないと、と思ったが痛い衝撃はない。
「全く気をつけろ舞」
「る、類」
私は類に抱きしめられる形になった。
「ご、ごめん。ありがとう」
そして次のエリアでは珊瑚礁を見たりカクレクマノミ、イソギンチャクを見たりした。
お昼は水族館の中にある、レストランへ。
私はデミグラスオムライス、類は
「シーフードパスタ」
(隣の芝生は青く見えるやつか)
「どうかした?」
「あ、いや。なんでもない」
オムライスを食べ口直しに水を飲み、
「ねぇ」
「ん?」
類はフォークにパスタを絡める手を止める
「本当にデートだけでいいの」
心底不思議そうに私を見る
「何が」
「その、黙ってるって話」
「え、うん」
「違うな、言い方を変えよう。
なんでデートなの」
「なんで、・・・う~ん。
まぁ年頃だから、デートの一つくらい
してみたいな~って」
類はにやけて言った。
「アイドルになったらスキャンダルものよ」
「まだ、認知されてないよ」
「それは、そうだけど。」
私はため息をつき残った
オムライスを口に運ぶ。
食事が終わり、お会計をしようとすると
類が出してくれた。
「なんかごめん」
「いいよ、少しは背伸びさせてよ」
そのあとはイルカのショーへ。
「舞、荷物貸して」
「え、うん」
類は私の荷物と自分の荷物にビニールシートをかけた
(?何してるんだろう)
吊るされているボールにタッチするほど高く飛ぶイルカに私は内心、
舞い上がる。
「ねぇ舞はこのチームのリーダーが俺でいいと思う」
ふと類が聞いてきた
「え」
「自信がないんだ。事務所の方針でリーダに決まったけど、うまくやれるのか」
類の手は震えていた
「る、うわっ」
水しぶきがかからないようにかなり後ろの方に
座ったが、やはりかかってしまった。
類もかかったようで濡れた髪を掻き上げる
(前の方に座ったらもっと大変だったろうな)
「見惚れた?」
「馬鹿言わないで」
さっきのシリアスはどこへやら。
なんかこういうところ蓮に似てるな。
イルカショーは無事に終わり、観客の人たちが少しずつ離れていく。
けっこー、濡れた、鞄もずぶ濡れ、スマホが駄目になっちゃった、
など聞こえる。
「俺たちのは無事だけどな」
(だからビニールシートか)
「決まり、じゃあ明日、よろしくね」
舞は俺を睨むが逆に小動物みたいで可愛く見える
「あなたのそういうところ、嫌い。」
とびきりの笑顔を浮かべて言う
「褒め言葉として受け取っておくよ」
翌日
「っていってもデートってどこ行くの」
蓮と雪希には買い出しだといってきた。
「そうだな。舞行きたいところとかある?」
「ん~、特にないかな」
「そっか、じゃあ俺のプランで行かせてもらうね」
「うん」
電車に乗り、着いたのは水族館。
「とりあえずぐるっと見て回ろうか」
「うん」
水族館をぐるりと見て回る。
アクアトンネルでは、ジンベエサメが泳いでいる。
他のサメは怖く感じるがジンベエザメは可愛く見える。
類は少し遠くの方で見ている。
(一応、類なりの配慮なのかな)
次のエリアに行こうとしたが足元が暗く段差に気づかなかった。
「っ!?」
顔は気をつけないと、と思ったが痛い衝撃はない。
「全く気をつけろ舞」
「る、類」
私は類に抱きしめられる形になった。
「ご、ごめん。ありがとう」
そして次のエリアでは珊瑚礁を見たりカクレクマノミ、イソギンチャクを見たりした。
お昼は水族館の中にある、レストランへ。
私はデミグラスオムライス、類は
「シーフードパスタ」
(隣の芝生は青く見えるやつか)
「どうかした?」
「あ、いや。なんでもない」
オムライスを食べ口直しに水を飲み、
「ねぇ」
「ん?」
類はフォークにパスタを絡める手を止める
「本当にデートだけでいいの」
心底不思議そうに私を見る
「何が」
「その、黙ってるって話」
「え、うん」
「違うな、言い方を変えよう。
なんでデートなの」
「なんで、・・・う~ん。
まぁ年頃だから、デートの一つくらい
してみたいな~って」
類はにやけて言った。
「アイドルになったらスキャンダルものよ」
「まだ、認知されてないよ」
「それは、そうだけど。」
私はため息をつき残った
オムライスを口に運ぶ。
食事が終わり、お会計をしようとすると
類が出してくれた。
「なんかごめん」
「いいよ、少しは背伸びさせてよ」
そのあとはイルカのショーへ。
「舞、荷物貸して」
「え、うん」
類は私の荷物と自分の荷物にビニールシートをかけた
(?何してるんだろう)
吊るされているボールにタッチするほど高く飛ぶイルカに私は内心、
舞い上がる。
「ねぇ舞はこのチームのリーダーが俺でいいと思う」
ふと類が聞いてきた
「え」
「自信がないんだ。事務所の方針でリーダに決まったけど、うまくやれるのか」
類の手は震えていた
「る、うわっ」
水しぶきがかからないようにかなり後ろの方に
座ったが、やはりかかってしまった。
類もかかったようで濡れた髪を掻き上げる
(前の方に座ったらもっと大変だったろうな)
「見惚れた?」
「馬鹿言わないで」
さっきのシリアスはどこへやら。
なんかこういうところ蓮に似てるな。
イルカショーは無事に終わり、観客の人たちが少しずつ離れていく。
けっこー、濡れた、鞄もずぶ濡れ、スマホが駄目になっちゃった、
など聞こえる。
「俺たちのは無事だけどな」
(だからビニールシートか)
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