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1章 ファーストライブ
19話 頑張らないと
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「おかえり、舞」
「ただいま、類。みんなしてなにしてるの?」
みんなはさっきの振り付けを
繰り返している。
「僕たちには休む暇はないかなって。
もっともっと頑張らないと」
「そうだね」
気にしてる場合じゃない、頑張って、
自分を伸ばしてみんなで、STEPを
超えるアイドルになる。
私は雪希と交差する振り付けが多い。
類と蓮は対象的になるように振り付けが決められている。
(振付師ってすごいな)
「さあ、レッスンをさいか、もうやっているんだ。それが終わったら最初から
やってみて」
「「「「はい」」」」
杏奈さんの声に、私たちは意識を
変える。
歌わないが、実際にマイクを持って
踊って みる。
(楽しいな、ずっと踊っていたいな)
雪希との交差中に入る複雑なステップを失敗しないで踏めた。
踊り終わって、杏子さんは眉間に皺を
寄せながらいった。
「確かに休憩前と比べたらすごい進歩。でもまだまだ荒削り。
蓮、あなたサビに入る前の足の動き、
間違えそうになった。
そういう時は、そのままにしなさい。 直そうとするともたついて変に
見える。」
「はい」
「類は間違いはなかった。ステップも
間違えてないし、自分の魅せ方をよく
理解している。」
「ありがとうございます」
褒められたにも関わらず類の表情は
晴れない。
「雪希は遅れて見えるところが多々ある。舞とのステップも遅れているから
舞もそれに合わせて遅くなってしまう。そうすると全体的にみてが汚く見える。」
「すみません」
「舞は腕を伸ばすところが伸ばしきれていない。雪希とのステップで雪希に合わせているから、バランスが悪い。
相手に合わせるのも大事だけど流されないことも大事なこと」
「分かりました」
「今日のところはここまで。また明日、今日の復習から」
「「「「ありがとうございました」」」」
レッスン場を出てから私たちは特に
話すことなく寮へ帰る。
それから学校とレッスン場で疲れが
溜まってくる頃。
「そういえばそろそろ夏休みだね」
「そうだね」
今日の練習は午前中で終了。午後は各自練習ということだった。
今、私と雪希はスーパーの帰り道。
ジリジリと容赦なく照りつけ、
熱くなったアスファルトの道を歩く。
(早く冷蔵庫に入れないとアイスが
ダメになる)
という時に電話がかかってきた。
着信相手を見ると翔だ。
着信拒否をしてしまう。
「切っちゃってよかったの?」
「まぁ、後でかけ直すよ」
そう言ったがまた着信が響く
「僕、先に言ってるよ。袋、貸して」
雪希は私の持ってるスーパーの袋を取り先に帰った。
(気、使わせちゃった)
仕方なく出る。
「ただいま、類。みんなしてなにしてるの?」
みんなはさっきの振り付けを
繰り返している。
「僕たちには休む暇はないかなって。
もっともっと頑張らないと」
「そうだね」
気にしてる場合じゃない、頑張って、
自分を伸ばしてみんなで、STEPを
超えるアイドルになる。
私は雪希と交差する振り付けが多い。
類と蓮は対象的になるように振り付けが決められている。
(振付師ってすごいな)
「さあ、レッスンをさいか、もうやっているんだ。それが終わったら最初から
やってみて」
「「「「はい」」」」
杏奈さんの声に、私たちは意識を
変える。
歌わないが、実際にマイクを持って
踊って みる。
(楽しいな、ずっと踊っていたいな)
雪希との交差中に入る複雑なステップを失敗しないで踏めた。
踊り終わって、杏子さんは眉間に皺を
寄せながらいった。
「確かに休憩前と比べたらすごい進歩。でもまだまだ荒削り。
蓮、あなたサビに入る前の足の動き、
間違えそうになった。
そういう時は、そのままにしなさい。 直そうとするともたついて変に
見える。」
「はい」
「類は間違いはなかった。ステップも
間違えてないし、自分の魅せ方をよく
理解している。」
「ありがとうございます」
褒められたにも関わらず類の表情は
晴れない。
「雪希は遅れて見えるところが多々ある。舞とのステップも遅れているから
舞もそれに合わせて遅くなってしまう。そうすると全体的にみてが汚く見える。」
「すみません」
「舞は腕を伸ばすところが伸ばしきれていない。雪希とのステップで雪希に合わせているから、バランスが悪い。
相手に合わせるのも大事だけど流されないことも大事なこと」
「分かりました」
「今日のところはここまで。また明日、今日の復習から」
「「「「ありがとうございました」」」」
レッスン場を出てから私たちは特に
話すことなく寮へ帰る。
それから学校とレッスン場で疲れが
溜まってくる頃。
「そういえばそろそろ夏休みだね」
「そうだね」
今日の練習は午前中で終了。午後は各自練習ということだった。
今、私と雪希はスーパーの帰り道。
ジリジリと容赦なく照りつけ、
熱くなったアスファルトの道を歩く。
(早く冷蔵庫に入れないとアイスが
ダメになる)
という時に電話がかかってきた。
着信相手を見ると翔だ。
着信拒否をしてしまう。
「切っちゃってよかったの?」
「まぁ、後でかけ直すよ」
そう言ったがまた着信が響く
「僕、先に言ってるよ。袋、貸して」
雪希は私の持ってるスーパーの袋を取り先に帰った。
(気、使わせちゃった)
仕方なく出る。
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