補色残像

 双子の弟に劣等感を持ち、勝つための努力を続けてきたが、いくら追いかけても置いていかれてしまう。
 そんな弟と対等になれる場所があった。

 双子のバッテリーが率いる第四中学野球部は全国制覇を果たす。高校野球での活躍が期待される2人は初めて別々になり、甲子園への切符を奪い合う。
「弟に勝てる何か」
 それが野球だと信じてただがむしゃらに突き進む。
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