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帝国ウィンドール⑨魔法使いティフネス
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俺はセネとギルドに訪れていた
「ちょっとエリシア!私をバカにしてるの?」
「何が?」
「ここにティフネスがいるわけないわ」
「俺はここで出会ったんだ!いいから探すぞ!時間がない!」
いくら探してもティフネスは見つからない
「なぜだ?時間が早すぎたのか?」
「はぁ…騙された…呆れた…
怒る気もしない……私帰る」
セネは不機嫌になり帰ってしまった
「ちょっと待てよ本当にここで会ったんだって!」
「はいはい!じゃ見つかったら引き留めておいて!私は忙しいの!!」
どうして…夜にならないとティフネスは現れないのか?
それじゃ遅すぎる…
セネはそのまま帰ってしまった
「エリシア!あなたってバカなの?何でセネと一緒に私を探してるのよ!」
セネが居なくなった途端まるで計ったようにティフネスが話しかけてきた
「ティフネス!何で?」
どこから?
「セネに危険な目に合わせないためよ!」
「いやそうじゃない!俺が聞きたいのはなぜ俺の事知ってる?初対面だろ?」
「知ってるもなにも私があなたに禁呪をかけたからよ!正確には私とイフィスフィナ様と!そう言わなかったっけ?」
「な?!お前以前の記憶があるのか?」
「そうね術式をかけた張本人だから当たり前でしょ!イフィスフィナ様も知ってるわ!あなたが来るのを待ってる!」
「ちょっと待て整理ができない…俺とイフィスフィナの関係は何だ?」
「は?関係ってやっぱり記憶を無くしたの?」
「記憶を無くしたって言うより俺は違う国からこの世界に転生されたんだ俺のいた世界で俺は死んだ…死んで目が覚めたらこの世界にいた」
「転生?まさか…
以前のエリシアは死んだ…って事?あなた魔法を教えてくれって言っていたわよね?魔法使えないの?」
「ああ使えない!」
「そんな…じゃ術式は失敗…これじゃ魔王に勝てない…私達は何の為にエリシアを…」
「おい!こっちは気分が悪いぞ!勝手にこんな事しておいて説明しろ!」
「…ええ……いいわ………どこから話したら」
「全部だ最初から最後まで全部!」
ティフネスは俺に説明してくれた
「私が見た光景は地獄だったわ…
いい人々は古代から続く人間族と魔族や魔物との争っているのは知っているわよね?
それを終わらせるべく勇者エリシアと妻のイフィスフィナ様は魔王ビヌスと対峙していた」
「な?!イフィスフィナは俺の妻なのか?それに俺が勇者?」
「そうよ!それから私が駆けつけた時にはあなたが魔王を追い詰めてた
だけど魔王の魔力が急激に上がりあなたは魔法を喰らってしまったあなたは即死だった…身体の左半身がえぐれていた
私はこのままではまずいと思いすぐ転移魔法を使いイフィスフィナ様とあなたを連れ魔王城の外に出た…」
※※※
「いやぁ…エリシア!起きて死んじゃダメ!」
「イフィスフィナ様すぐにこの魔王国から離れましょう!」
「は?逃げる?エリシアをこんな目にして逃げるわけないでしょ!あんた誰よ!」
「私は…ティフネス……」
イフィスフィナはエリシアに向けて治癒魔法をしていたがエリシアの身体は再生する事は無かった
「なぜ再生しない!私の治癒魔法なら…再生するのに……」
「このままではイフィスフィナ様まで死んでしまいます言いにくいのですが再生しないのはエリシア様はもう…」
「エリシアは死なせない…」
「ですが…エリシア様はもう死んで……」
「黙れ!私は諦めない!!ずっと私が研究していた術式を展開させる…
やってみないとわからないけど成功させる!エリシアがいなきゃ私1人では魔王には勝てない…
あなた結界使えるの?」
「使えます!何をするんですか?」
「じゃ今すぐこのエリアを!結界を張って!エリシアを生き返らせる!」
「まさかここで術式をかけるのですか?
魔物が襲ってきますよ!」
「だから結界を張るのよ!」
「それに生き返らせるって不可能ですよ!」
「出来る!成功させる!今やるしかないの!時間が経てば経つほど成功しない!」
「分かりましたやりましょう」
イフィスフィナは六芒星の術式を発動させたが魔王との戦いで魔力が足りず魔法の維持が出来ない六芒星の術式はうっすらとして消えてしまう
「イフィスフィナ様私の魔力を使って下さい最大限まで引き上げます」
イフィスフィナはティフネスの手を取り手を握ったティフネスの魔力がイフィスフィナに注がれる
その時魔王が姿を現した
「ほう!素晴らしい!こんな所まで転移していたとは!
だが逃しはしないぞ!よくも俺様の右腕を破壊してくれたな!」
「急いでティフネス!私の魔力が切れる…これ以上は…」
「今がもう最大限です…」
「くっ…エリシアが起きない!失敗…これでもまだ魔力が足りないっていうの?……」
ティフネスの魔力で六芒星の術式は発動したがエリシアの身体は再生せず目覚める事は無かった
「「そんな…」」
「くくく!とうとう勇者はくたばったようだな!」
その時だったエリシアの身体は光だし左半身は再生され消えた
「なに?お前ら何をした?勇者はどこに消えた?それは何の術式だ!」
「ティフネスあなたは逃げて早く!
エリシアはきっとどこかで生き返ってるエリシアを探して!」
「逃がさないと言っただろ!結界魔法!」
2人が逃げないように魔王が結界を張るがイフィスフィナが魔法で邪魔をした
「遅い!火魔法!インフェルノ!!勘違いしないでくれる?私は逃げないわよ!ここで終わらせましょ!」
魔王国は紅蓮の炎と化し炎が燃え上がった
集まっていた魔物が焼け死んでいく
※※※
「これが全てよ!私は転移魔法で逃げ切れただけどイフィスフィナ様はまだ魔王国にいる…」
「そんな…じゃイフィスフィナが死んでる可能性だってある!生きてる保証なんてないじゃないか!」
「ちょっとエリシア!私をバカにしてるの?」
「何が?」
「ここにティフネスがいるわけないわ」
「俺はここで出会ったんだ!いいから探すぞ!時間がない!」
いくら探してもティフネスは見つからない
「なぜだ?時間が早すぎたのか?」
「はぁ…騙された…呆れた…
怒る気もしない……私帰る」
セネは不機嫌になり帰ってしまった
「ちょっと待てよ本当にここで会ったんだって!」
「はいはい!じゃ見つかったら引き留めておいて!私は忙しいの!!」
どうして…夜にならないとティフネスは現れないのか?
それじゃ遅すぎる…
セネはそのまま帰ってしまった
「エリシア!あなたってバカなの?何でセネと一緒に私を探してるのよ!」
セネが居なくなった途端まるで計ったようにティフネスが話しかけてきた
「ティフネス!何で?」
どこから?
「セネに危険な目に合わせないためよ!」
「いやそうじゃない!俺が聞きたいのはなぜ俺の事知ってる?初対面だろ?」
「知ってるもなにも私があなたに禁呪をかけたからよ!正確には私とイフィスフィナ様と!そう言わなかったっけ?」
「な?!お前以前の記憶があるのか?」
「そうね術式をかけた張本人だから当たり前でしょ!イフィスフィナ様も知ってるわ!あなたが来るのを待ってる!」
「ちょっと待て整理ができない…俺とイフィスフィナの関係は何だ?」
「は?関係ってやっぱり記憶を無くしたの?」
「記憶を無くしたって言うより俺は違う国からこの世界に転生されたんだ俺のいた世界で俺は死んだ…死んで目が覚めたらこの世界にいた」
「転生?まさか…
以前のエリシアは死んだ…って事?あなた魔法を教えてくれって言っていたわよね?魔法使えないの?」
「ああ使えない!」
「そんな…じゃ術式は失敗…これじゃ魔王に勝てない…私達は何の為にエリシアを…」
「おい!こっちは気分が悪いぞ!勝手にこんな事しておいて説明しろ!」
「…ええ……いいわ………どこから話したら」
「全部だ最初から最後まで全部!」
ティフネスは俺に説明してくれた
「私が見た光景は地獄だったわ…
いい人々は古代から続く人間族と魔族や魔物との争っているのは知っているわよね?
それを終わらせるべく勇者エリシアと妻のイフィスフィナ様は魔王ビヌスと対峙していた」
「な?!イフィスフィナは俺の妻なのか?それに俺が勇者?」
「そうよ!それから私が駆けつけた時にはあなたが魔王を追い詰めてた
だけど魔王の魔力が急激に上がりあなたは魔法を喰らってしまったあなたは即死だった…身体の左半身がえぐれていた
私はこのままではまずいと思いすぐ転移魔法を使いイフィスフィナ様とあなたを連れ魔王城の外に出た…」
※※※
「いやぁ…エリシア!起きて死んじゃダメ!」
「イフィスフィナ様すぐにこの魔王国から離れましょう!」
「は?逃げる?エリシアをこんな目にして逃げるわけないでしょ!あんた誰よ!」
「私は…ティフネス……」
イフィスフィナはエリシアに向けて治癒魔法をしていたがエリシアの身体は再生する事は無かった
「なぜ再生しない!私の治癒魔法なら…再生するのに……」
「このままではイフィスフィナ様まで死んでしまいます言いにくいのですが再生しないのはエリシア様はもう…」
「エリシアは死なせない…」
「ですが…エリシア様はもう死んで……」
「黙れ!私は諦めない!!ずっと私が研究していた術式を展開させる…
やってみないとわからないけど成功させる!エリシアがいなきゃ私1人では魔王には勝てない…
あなた結界使えるの?」
「使えます!何をするんですか?」
「じゃ今すぐこのエリアを!結界を張って!エリシアを生き返らせる!」
「まさかここで術式をかけるのですか?
魔物が襲ってきますよ!」
「だから結界を張るのよ!」
「それに生き返らせるって不可能ですよ!」
「出来る!成功させる!今やるしかないの!時間が経てば経つほど成功しない!」
「分かりましたやりましょう」
イフィスフィナは六芒星の術式を発動させたが魔王との戦いで魔力が足りず魔法の維持が出来ない六芒星の術式はうっすらとして消えてしまう
「イフィスフィナ様私の魔力を使って下さい最大限まで引き上げます」
イフィスフィナはティフネスの手を取り手を握ったティフネスの魔力がイフィスフィナに注がれる
その時魔王が姿を現した
「ほう!素晴らしい!こんな所まで転移していたとは!
だが逃しはしないぞ!よくも俺様の右腕を破壊してくれたな!」
「急いでティフネス!私の魔力が切れる…これ以上は…」
「今がもう最大限です…」
「くっ…エリシアが起きない!失敗…これでもまだ魔力が足りないっていうの?……」
ティフネスの魔力で六芒星の術式は発動したがエリシアの身体は再生せず目覚める事は無かった
「「そんな…」」
「くくく!とうとう勇者はくたばったようだな!」
その時だったエリシアの身体は光だし左半身は再生され消えた
「なに?お前ら何をした?勇者はどこに消えた?それは何の術式だ!」
「ティフネスあなたは逃げて早く!
エリシアはきっとどこかで生き返ってるエリシアを探して!」
「逃がさないと言っただろ!結界魔法!」
2人が逃げないように魔王が結界を張るがイフィスフィナが魔法で邪魔をした
「遅い!火魔法!インフェルノ!!勘違いしないでくれる?私は逃げないわよ!ここで終わらせましょ!」
魔王国は紅蓮の炎と化し炎が燃え上がった
集まっていた魔物が焼け死んでいく
※※※
「これが全てよ!私は転移魔法で逃げ切れただけどイフィスフィナ様はまだ魔王国にいる…」
「そんな…じゃイフィスフィナが死んでる可能性だってある!生きてる保証なんてないじゃないか!」
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