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帝国ウィンドール②エルフ
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170回目
斧を持ったオークが忍び寄る
「起きろ!」
その声に俺は目覚める
は?
オークが斧を振り下ろしていた
なんで?俺死んだのか?あの時帝国ウィンドールにセネと向かっていたはず…そうか…
俺あの時心臓を…
けど誰が…姿が見えなかったが…
それにしてもなんだ?
このブタのものすごく遅い攻撃は…
あくびが出るぜ…
俺は振り下ろされた斧をかわす
「なに!?」
オークは攻撃がかわされた事に驚く
俺はオークの言葉が分かっていたこれもセネが与えてくれた魔法のおかげか?って俺死んだらリセットされるんじゃ?
まさか経験値はリセットされない?だとしたら!
更に
オークが左から横に!斧を振る!
うわぁものすごく遅ぇ!
次は上から下に振り下ろす!
俺のレベルが上がった?
だがセネは「レベルってなに?」って言ってた
次は右から横に振る!
だがこれって…明らかに以前と違う
もう一度セネに会って確認しないと!
そして下から上へと切り上げる!
「ブタが!スローモーションに見えるぞ!」
俺はオークの全ての攻撃を避けた
更にオークは最後の一撃左に斧を振る!
最後の攻撃も俺はかわした
俺はオークの顔面顎を狙って殴った
オークは俺の一撃によろけた
「ぬぉ!筋力も上がってる!」
俺はそのままオークをタックルし窓の外に突き飛ばした
“パリーン”
窓ガラスが割れオークと共に俺は窓の外に飛び出した
「死ねブタ!テェメェの顔見飽きたんだよ!」
空中で俺はオークの頭を両手で鷲掴みした
俺はそのまま鷲掴みしたまま16メートルの高さからオークの頭を地面に叩きつけた
“ドゴーン”と凄まじい音が鳴り響き地面にヒビが入った
オークは完全に動かない
「俺の筋力も上がってる!」
「人とオークが落ちてきたぞ!」
周囲から町の住人らしき声が聞こえる
「お 俺の足は?腕は?」
ほっ…骨折してない動かせる
「大丈夫ですか?
今から回復魔法をかけます!」
そこへ心配したセネが駆け寄ってきた
「セネか?俺は大丈夫だ!
それより!帝国が…やばい!俺見たんだ」
「帝国がやばい?ってなぜ私の名前を?あなたは?」
「俺は…俺は…俺はエリシアだ!」
やべぇ嘘ついちまった…セネが口走ったエリシアって言葉信用得るためにはこの方法しか…
「エリシア!あなたがエリシアなの?
私の妹はどこ?イフィスフィナ様はどこなの?なにがあったか教えて!?
まさかイフィスフィナ様の魔法の研究と何か関係があるの?
大賢者イフィスフィナ様が失踪するくらいだから魔王が関係しているに決まってるわよね?ねぇあなたは魔王と戦ったの?魔王は今どこに?
イフィスフィナ様とあなたの関係は?
私の妹は関わっているの?そもそもなんであなたはこの辺鄙な町にいるの?
2人ともちゃんと生きてるの?あなたは味方なの?敵なの?答えによってはこの場で死んでもらうわ!さぁ答えて!」
「ええ~…すごい質問攻め……」
エリシアってめっちゃ重要人物ぽいじゃん…
魔王って…この世界にいるんだな…
どうする…安易にエリシアと名乗ってしまったが…
「そんな事より帝国が襲われているんだ」
「そんな事?よくそんな事って言えるわよね!今この状況がわかんないの?
イフィスフィナ様が死んでしまったら帝国どころかこの世界が滅びるわよ!帝国よりイフィスフィナ様と妹の方が心配よ!たとえ帝国が滅びようがイフィスフィナ様が生きていれば何度だって帝国は復活する!」
「なんもいえねぇ…分かった…実は…」
くそ何も思い浮かばない…どうする…
「実は?!」
「何もわからないんだ…ごめん…」
「はぁぁ?」
「俺が目覚めた時自分がなぜここにいるのかセネが言うイフィスフィナも妹の事も…何も分からない…」
「まさか…魔法で記憶を消された?だとしたら唯一の手がかりだったエリシアに会っても意味が無かった…はぁこれから私はどうしたら」
「どうしたらって帝国を守るに決まってるだろ!今行けば間に合う俺は見たんだ帝国が襲われてる!たとえイフィスフィナ様がいなくても俺がいる!俺がこの世界を変えるだ!」
「うん!
それは無理!あなたじゃイフィスフィナ様に到底及ばない!」
「ええ~…」
俺は帝国に着き入国前に殺された一瞬の事で誰に殺されたか分からないそもそも死んだ事すら気づかなかった…
「話だけでも聞いてくれないか?」
「いいわ!早くしてね!」
俺は死ぬ前の事をセネに説明した
そう…あれは
俺とセネは帝国に向かっていた
そろそろ帝国に着く頃
※※※
「なぁセネ今から行くウィンドールってどんな国なんだ?」
「そうねウィンドール帝国は魔法の国でありその中でも最強の帝国として知られているのよ魔法の力を最大限に活用しているウィンドール帝国の魔法使いたちは非常に高度な魔法を操って戦闘や治癒はもちろんの事建築などさまざまな場面で活用して帝国を支えているの!」
「へぇすごいな」
「それにウィンドール帝国は魔法の研究と技術の発展に力を入れてて他の国々よりも先進的な魔法技術を持ってるのよ!」
「じゃ帝国では誰でも魔法が使えるのか?」
「そうよ!魔法の教育制度が整っているし帝国内には優れた魔法学校が数多く存在して若者たちに魔法の教育を施しているから若い魔法使いたちは非常に優れた能力を持って将来の帝国を支える存在として期待されているくらいなの!」
「すごいなそんなすごい国ならじゃ人が死んでもまた蘇る魔法ってあるのか?」
「死んだら蘇る魔法?ははっそんな魔法がありわけないわ!断言する!って待って…あながちないわけでもないかも!」
「あるのか?」
「他の国との魔法の差を広げたのがウィンドール帝国が今力を入れている古代魔術!
長い歴史の中で蓄積された魔術の知識が豊富にあるのよ!まだ解明されてない魔術がある古代の魔術や忘れられた技術を取り出して研究している所なの!ある魔術の一部が解明されたおかげで他の国々と比べて圧倒的な強さを誇っているのよ!」
「ほう!ほんとすごいんだな帝国って」
「そりゃそうよ大賢者様イフィスフィナ様がいたから今の帝国があるの!すべてイフィスフィナ様のおかげよ!」
「もう一つ聞いて良いか?この世界ではレベル上げってあるのか?」
「レベル?レベルってなに?」
「あ…いや例えば敵を倒したら強くなるとか
オークがレベル5で俺がレベル1とするレベルの低い者がレベルの高い者を倒したらレベルが大幅に上がるシステムだ」
「システム?ちょっとなに言ってるか分からない!」
「なんで今の説明でわかんねぇーんだよ!」
「経験値って事?」
「まぁそんなもんだ!」
そうこの時だった思い出した!
ここまで俺はセネの話を聞いていたんだその話の途中に俺は…胸を…
「ごぉふっうっ…」
胸が熱い…
「きゃ~しっかりして矢が…」
急にどこからか矢が俺の胸を貫いた
そして俺は死んだ
※※※
俺に起こった出来事を包み隠さずセネに伝えたもちろん俺の能力の事も死んだら元の朝に戻る事も説明した隠す必要もないし
「あなたそれって本当?」
「ああ!俺は死んでも同じ日を繰り返す!」
「なんでそれを早く言わないの!」
「言わないのって今しか言う機会無かっただろ?そんなに重要な事か?」
「重要よ!かなり…それ私以外に言わないで!」
「なんで?」
「だからあなたは私の名前を知っていた?
あなた“何回死んだ”の?
まさか…そんなはずは…でもイフィスフィナ様ならありえるかも…」
セネはボソボソと喋る
「だからなんで言っちゃダメなんだ?話を聞け!俺の能力の事何か知っているのか?」
「ええ!憶測だけど可能性があるとしたらあなたは呪術にかかってる!」
「呪術?」
「呪いよ!」
「呪いだって?!」
「ええでもまだ魔術は研究途中で死に戻りする魔術なんて聞いたことが無かった…でもそれが解明されたとしたらこの世界がとんでもないことになる…あ!だからイフィスフィナ様は狙われ誰かに襲われた?いやイフィスフィナ様はこの世界で負けるはずがない大賢者!イフィスフィナ様に対抗できる者がいるとしたら…やっぱり魔王しかいないわね!
魔術の術式を奪うのが目的ならまだイフィスフィナ様はまだ生きている!生かしておく
いや…術式を奪って魔王に殺された可能性も…でも妹がどう関与しているのかしら…」
「あの~よく分からないけど本題に」
「そうね…今できる事しましょ!もう少し具体的に教えて事前に相手がわかれば対処できるあなたは殺されて死んだ?」
「ああそうだ!姿は見てないんだ飛んできた矢さえどっから飛んできたのも分からない」
「矢?」
人間かしら…でもこの時代に矢を使う者なんていないし…」
「ああ聞こえたセネが言った矢が…って」
「私が?他には」
「他は胸が熱かった」
「熱かった?それって…もしかしてエルフ!」
「エルフ?」
「ええエルフの矢は特殊でどの距離からも標的を外さない炎の矢よ!厄介な相手だわ!でも変ね」
「え?」
「あなた帝国が襲われるって言ったわよね?」
「ああ!」
「エルフが帝国を襲うなんてあり得ないわ!」
「どうして?」
「だって力の差がありすぎるもの!帝国がエルフごときに滅んだりしないしエルフだってその事くらい知ってる!ちゃんと見たの?」
「いや…わりぃ実際はちゃんと見てないんだ…オークの大群が町を襲っただろ?だから帝国もその後もしかしたら帝国も襲われたと思って…」
「はぁぁ…憶測だけで話しないでよもう!」
「セネだって憶測で話してるだろ?さっきの会話だって」
「あなたと私は違うのここが」
セネは俺の頭を人差し指でトントンと叩いた
その時だった俺とセネはまだ帝国に出発してないのになぜかこの町にエルフが現れ襲ってきた
「危ない!」
炎の矢が俺を目がけ飛んでくる
セネが炎の矢を素手で掴んだ
「セネ!」
「大丈夫よ!」
セネが掴んだ炎の矢は“シュュュー”と音とが鳴り炎が消える
俺がセネの手を見るとセネの手は氷に覆われていた
「水魔法を応用した魔法よ!」
「すごい…」
すごいあの一瞬で魔法を発動したのか
再びエルフの炎の矢が襲いかかる
“シュュュー”“シュュュー”
全てセネが弾き返してくれた
「これではっきりした!」
「なにが?」
「あんたバカね!ここにエルフが来たって事は元々帝国を襲うんじゃなくあなたが目的なのよ!それにこの矢は全てあなたに向けられている」
「え?俺?なんで?」
「そこまで知らないわよ!あなた何者なの?なんでエルフに襲われてるのよ!」
「俺だって知らないよ!」
「本人に聞くしかないわね」
こうして俺はエルフに狙われ戦う事になった
斧を持ったオークが忍び寄る
「起きろ!」
その声に俺は目覚める
は?
オークが斧を振り下ろしていた
なんで?俺死んだのか?あの時帝国ウィンドールにセネと向かっていたはず…そうか…
俺あの時心臓を…
けど誰が…姿が見えなかったが…
それにしてもなんだ?
このブタのものすごく遅い攻撃は…
あくびが出るぜ…
俺は振り下ろされた斧をかわす
「なに!?」
オークは攻撃がかわされた事に驚く
俺はオークの言葉が分かっていたこれもセネが与えてくれた魔法のおかげか?って俺死んだらリセットされるんじゃ?
まさか経験値はリセットされない?だとしたら!
更に
オークが左から横に!斧を振る!
うわぁものすごく遅ぇ!
次は上から下に振り下ろす!
俺のレベルが上がった?
だがセネは「レベルってなに?」って言ってた
次は右から横に振る!
だがこれって…明らかに以前と違う
もう一度セネに会って確認しないと!
そして下から上へと切り上げる!
「ブタが!スローモーションに見えるぞ!」
俺はオークの全ての攻撃を避けた
更にオークは最後の一撃左に斧を振る!
最後の攻撃も俺はかわした
俺はオークの顔面顎を狙って殴った
オークは俺の一撃によろけた
「ぬぉ!筋力も上がってる!」
俺はそのままオークをタックルし窓の外に突き飛ばした
“パリーン”
窓ガラスが割れオークと共に俺は窓の外に飛び出した
「死ねブタ!テェメェの顔見飽きたんだよ!」
空中で俺はオークの頭を両手で鷲掴みした
俺はそのまま鷲掴みしたまま16メートルの高さからオークの頭を地面に叩きつけた
“ドゴーン”と凄まじい音が鳴り響き地面にヒビが入った
オークは完全に動かない
「俺の筋力も上がってる!」
「人とオークが落ちてきたぞ!」
周囲から町の住人らしき声が聞こえる
「お 俺の足は?腕は?」
ほっ…骨折してない動かせる
「大丈夫ですか?
今から回復魔法をかけます!」
そこへ心配したセネが駆け寄ってきた
「セネか?俺は大丈夫だ!
それより!帝国が…やばい!俺見たんだ」
「帝国がやばい?ってなぜ私の名前を?あなたは?」
「俺は…俺は…俺はエリシアだ!」
やべぇ嘘ついちまった…セネが口走ったエリシアって言葉信用得るためにはこの方法しか…
「エリシア!あなたがエリシアなの?
私の妹はどこ?イフィスフィナ様はどこなの?なにがあったか教えて!?
まさかイフィスフィナ様の魔法の研究と何か関係があるの?
大賢者イフィスフィナ様が失踪するくらいだから魔王が関係しているに決まってるわよね?ねぇあなたは魔王と戦ったの?魔王は今どこに?
イフィスフィナ様とあなたの関係は?
私の妹は関わっているの?そもそもなんであなたはこの辺鄙な町にいるの?
2人ともちゃんと生きてるの?あなたは味方なの?敵なの?答えによってはこの場で死んでもらうわ!さぁ答えて!」
「ええ~…すごい質問攻め……」
エリシアってめっちゃ重要人物ぽいじゃん…
魔王って…この世界にいるんだな…
どうする…安易にエリシアと名乗ってしまったが…
「そんな事より帝国が襲われているんだ」
「そんな事?よくそんな事って言えるわよね!今この状況がわかんないの?
イフィスフィナ様が死んでしまったら帝国どころかこの世界が滅びるわよ!帝国よりイフィスフィナ様と妹の方が心配よ!たとえ帝国が滅びようがイフィスフィナ様が生きていれば何度だって帝国は復活する!」
「なんもいえねぇ…分かった…実は…」
くそ何も思い浮かばない…どうする…
「実は?!」
「何もわからないんだ…ごめん…」
「はぁぁ?」
「俺が目覚めた時自分がなぜここにいるのかセネが言うイフィスフィナも妹の事も…何も分からない…」
「まさか…魔法で記憶を消された?だとしたら唯一の手がかりだったエリシアに会っても意味が無かった…はぁこれから私はどうしたら」
「どうしたらって帝国を守るに決まってるだろ!今行けば間に合う俺は見たんだ帝国が襲われてる!たとえイフィスフィナ様がいなくても俺がいる!俺がこの世界を変えるだ!」
「うん!
それは無理!あなたじゃイフィスフィナ様に到底及ばない!」
「ええ~…」
俺は帝国に着き入国前に殺された一瞬の事で誰に殺されたか分からないそもそも死んだ事すら気づかなかった…
「話だけでも聞いてくれないか?」
「いいわ!早くしてね!」
俺は死ぬ前の事をセネに説明した
そう…あれは
俺とセネは帝国に向かっていた
そろそろ帝国に着く頃
※※※
「なぁセネ今から行くウィンドールってどんな国なんだ?」
「そうねウィンドール帝国は魔法の国でありその中でも最強の帝国として知られているのよ魔法の力を最大限に活用しているウィンドール帝国の魔法使いたちは非常に高度な魔法を操って戦闘や治癒はもちろんの事建築などさまざまな場面で活用して帝国を支えているの!」
「へぇすごいな」
「それにウィンドール帝国は魔法の研究と技術の発展に力を入れてて他の国々よりも先進的な魔法技術を持ってるのよ!」
「じゃ帝国では誰でも魔法が使えるのか?」
「そうよ!魔法の教育制度が整っているし帝国内には優れた魔法学校が数多く存在して若者たちに魔法の教育を施しているから若い魔法使いたちは非常に優れた能力を持って将来の帝国を支える存在として期待されているくらいなの!」
「すごいなそんなすごい国ならじゃ人が死んでもまた蘇る魔法ってあるのか?」
「死んだら蘇る魔法?ははっそんな魔法がありわけないわ!断言する!って待って…あながちないわけでもないかも!」
「あるのか?」
「他の国との魔法の差を広げたのがウィンドール帝国が今力を入れている古代魔術!
長い歴史の中で蓄積された魔術の知識が豊富にあるのよ!まだ解明されてない魔術がある古代の魔術や忘れられた技術を取り出して研究している所なの!ある魔術の一部が解明されたおかげで他の国々と比べて圧倒的な強さを誇っているのよ!」
「ほう!ほんとすごいんだな帝国って」
「そりゃそうよ大賢者様イフィスフィナ様がいたから今の帝国があるの!すべてイフィスフィナ様のおかげよ!」
「もう一つ聞いて良いか?この世界ではレベル上げってあるのか?」
「レベル?レベルってなに?」
「あ…いや例えば敵を倒したら強くなるとか
オークがレベル5で俺がレベル1とするレベルの低い者がレベルの高い者を倒したらレベルが大幅に上がるシステムだ」
「システム?ちょっとなに言ってるか分からない!」
「なんで今の説明でわかんねぇーんだよ!」
「経験値って事?」
「まぁそんなもんだ!」
そうこの時だった思い出した!
ここまで俺はセネの話を聞いていたんだその話の途中に俺は…胸を…
「ごぉふっうっ…」
胸が熱い…
「きゃ~しっかりして矢が…」
急にどこからか矢が俺の胸を貫いた
そして俺は死んだ
※※※
俺に起こった出来事を包み隠さずセネに伝えたもちろん俺の能力の事も死んだら元の朝に戻る事も説明した隠す必要もないし
「あなたそれって本当?」
「ああ!俺は死んでも同じ日を繰り返す!」
「なんでそれを早く言わないの!」
「言わないのって今しか言う機会無かっただろ?そんなに重要な事か?」
「重要よ!かなり…それ私以外に言わないで!」
「なんで?」
「だからあなたは私の名前を知っていた?
あなた“何回死んだ”の?
まさか…そんなはずは…でもイフィスフィナ様ならありえるかも…」
セネはボソボソと喋る
「だからなんで言っちゃダメなんだ?話を聞け!俺の能力の事何か知っているのか?」
「ええ!憶測だけど可能性があるとしたらあなたは呪術にかかってる!」
「呪術?」
「呪いよ!」
「呪いだって?!」
「ええでもまだ魔術は研究途中で死に戻りする魔術なんて聞いたことが無かった…でもそれが解明されたとしたらこの世界がとんでもないことになる…あ!だからイフィスフィナ様は狙われ誰かに襲われた?いやイフィスフィナ様はこの世界で負けるはずがない大賢者!イフィスフィナ様に対抗できる者がいるとしたら…やっぱり魔王しかいないわね!
魔術の術式を奪うのが目的ならまだイフィスフィナ様はまだ生きている!生かしておく
いや…術式を奪って魔王に殺された可能性も…でも妹がどう関与しているのかしら…」
「あの~よく分からないけど本題に」
「そうね…今できる事しましょ!もう少し具体的に教えて事前に相手がわかれば対処できるあなたは殺されて死んだ?」
「ああそうだ!姿は見てないんだ飛んできた矢さえどっから飛んできたのも分からない」
「矢?」
人間かしら…でもこの時代に矢を使う者なんていないし…」
「ああ聞こえたセネが言った矢が…って」
「私が?他には」
「他は胸が熱かった」
「熱かった?それって…もしかしてエルフ!」
「エルフ?」
「ええエルフの矢は特殊でどの距離からも標的を外さない炎の矢よ!厄介な相手だわ!でも変ね」
「え?」
「あなた帝国が襲われるって言ったわよね?」
「ああ!」
「エルフが帝国を襲うなんてあり得ないわ!」
「どうして?」
「だって力の差がありすぎるもの!帝国がエルフごときに滅んだりしないしエルフだってその事くらい知ってる!ちゃんと見たの?」
「いや…わりぃ実際はちゃんと見てないんだ…オークの大群が町を襲っただろ?だから帝国もその後もしかしたら帝国も襲われたと思って…」
「はぁぁ…憶測だけで話しないでよもう!」
「セネだって憶測で話してるだろ?さっきの会話だって」
「あなたと私は違うのここが」
セネは俺の頭を人差し指でトントンと叩いた
その時だった俺とセネはまだ帝国に出発してないのになぜかこの町にエルフが現れ襲ってきた
「危ない!」
炎の矢が俺を目がけ飛んでくる
セネが炎の矢を素手で掴んだ
「セネ!」
「大丈夫よ!」
セネが掴んだ炎の矢は“シュュュー”と音とが鳴り炎が消える
俺がセネの手を見るとセネの手は氷に覆われていた
「水魔法を応用した魔法よ!」
「すごい…」
すごいあの一瞬で魔法を発動したのか
再びエルフの炎の矢が襲いかかる
“シュュュー”“シュュュー”
全てセネが弾き返してくれた
「これではっきりした!」
「なにが?」
「あんたバカね!ここにエルフが来たって事は元々帝国を襲うんじゃなくあなたが目的なのよ!それにこの矢は全てあなたに向けられている」
「え?俺?なんで?」
「そこまで知らないわよ!あなた何者なの?なんでエルフに襲われてるのよ!」
「俺だって知らないよ!」
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