異世界転生！異世界転生！！異世界転生！！！異世界転生ぇ！！！！異世界異世界異世界異世界ってタイトルまで繰り返してんじゃね〜ぇ勘弁してくれ！！

帝国ウィンドール

ん！ここは…

「大丈夫？」

声？

誰だ？誰かが俺を呼んでる…

俺はガバッと起き上がった

声の方を振り向くとそこには俺の顎を撃ち抜いた女性が立っていた
俺はベットに寝かされていた
この部屋は生活感のある部屋で俺の世界にいた物と作り方が酷似していた
ざっと10畳くらいあるだろうか

いや…そんな事よりこの女性の言葉が分かったような…

「何無視してるのよ！大丈夫なの？もう痛くない？」
何私の事ジロジロ見て…きっと変態ね！

「あ はい！助けてくれてありがとうございます」

それにしても綺麗な女性だな！

「そう良かった」
はぁ私はなぜ得体の知れない変態を助けたのかしら…こんな事してる場合じゃないのに…

俺は言葉が分かる事に喜んだ！

「おお～やっと俺にも異国の言葉がわかるようになったぞ！」

「異国の言葉？何言ってるの？私があなたの言葉を使って喋っているのよ！」

「え？なんで？」

「なんでって言葉がわからないと会話にならないでしょ！」

「いやそうじゃなくてなんで俺の言葉が喋れるの？」

「魔法よ！魔法を使ったの！これくらい簡単よ！」

「そんな魔法もあるのか！すごい！」

「これくらい普通よこの町では当たり前の魔法よ！じゃなきゃ他の国で何もできないわよ！」

「どういう事？」

「国ごとに言葉が違うのよ！ここは帝国の隣にある町で帝国とこの町は同じ言葉を使うけど王国じゃまた別の言葉を使う
またここよりも小さな町に行けばまた言葉が違ってくるのよ！」

「へぇ～じゃ俺にもその言葉の魔法の使い方を教えてくれないか！」

「は？これくらいの魔法も使えないの？
まぁ良いわ！異国の言葉がわかるようになる魔法詠唱は古代の呪文を用いて行われるのよ」

"古の言葉異国の声
響け！理解の鍵となれ
異邦の言葉を解き放ち
心を通わせる力をこの者に与えよ！"

女性は手を開き俺に向けて腕を伸ばし詠唱した
すると俺の体が光出した

「これで良いわよ！」

「へ？もう？これで終わりなのか？」

「そうよ！この詠唱を心に刻み力強く唱えることで異国の言葉を理解する力を得ることができるわ！ですがこの魔法は力を使いすぎると逆効果となることもあるので注意が必要よ魔法の力を使いすぎると本来の効果が期待通りに現れなくなることがあるのよ
異国の言葉を理解する力を得たいときに過剰な力を使いすぎると逆に言葉が混乱し理解することが難しくなってしまう可能性がある
魔法の力を乱用することで体や精神に負担がかかり逆効果が現れることだってある！」

「そうなのか良くわからないがその詠唱を心に刻めば良いんだな！」

「まぁ気にしなくても良いわよ！これは生活魔法で大したものでもないから！」

「すごいな俺にとっては大した事だよ…」

「じゃ私はこれから行くとこあるから！」

「どこ行くんだよ！君の名前だけでも教えてくれないか？」

「私はセネスカよ！セネって呼んで！あなたは？」

「俺は…俺は…誰だ？」
この世界に来て俺は誰に転生されたんだ？普通ならこの異世界の誰かに転生されたはず…

「はぁぁ！自分の名前も知らないの？じゃ私は人を探さなといけないから！」

は？！この展開はもしやセネは俺を探していたのかも？そういう展開だよきっと

「それ俺だよ！俺を探してるんだよ！これは運命だ！いや必然だな！」

やっとヒロインが俺の目の前に現れたストーリーが動き出したんだ！

「は？いえ！全然違うわよ！何言ってるの？私が探してるのはイフィスフィナ様と
私の妹ティフネスを探しているの！」

「ですよね…」

「いやあながち間違っていないのかも…
あなたはエリシアなの？」

「エリシア？」

「どうやら違うみたいね…これで分かったでしょ！私は忙しいのよ！」
はぁ王国でも情報得られなかったしこの町でも情報得られなかった…一旦帝国に戻るか…

「俺も！俺も連れて行ってくれないか？」

「はぁ無理よ！死にたいの？今この世界は大変な事になっているのよ！いつ魔物が襲ってくるか分からない！あなたを守りながら戦えないわ！」

魔物ってオークの事か…確かに尋常ではない数だったな…

「心配しなくて良い！俺の事を守らなくても良い！俺はここでのんびりする気はない！」
俺は死んでもやり直せる！

「そうね！好きにしたら？ついてくるならついてきて！」

よーし！いざ俺の旅が始まるんだ！ここから俺の異世界の旅が始まる
って
「セネ！今からどこに行くんだ？」

「帝国ウィンドールよ！」