異世界転生！異世界転生！！異世界転生！！！異世界転生ぇ！！！！異世界異世界異世界異世界ってタイトルまで繰り返してんじゃね〜ぇ勘弁してくれ！！

オーク③

１６９回目

斧を持ったオークが忍び寄る

「ブヒィィ！」
奇声で俺は目覚める

おおお～やってやる！

オークが斧を振り下ろした

俺は振り下ろされた斧をかわす

「ブヒィ？」

オークは攻撃がかわされた事に驚く
更に
オークが左から横に！斧を振る！

…さてどうする？

次は上から下に振り下ろす！

うーん…

次は右から横に振る！

魔法は使えない事は分かった…

そして下から上へと切り上げる！

「鑑定！」

俺はオークの全ての攻撃を完璧に避けながらこの建物から逃げる方法を考える
試しにこのオークのレベルを見る為鑑定と唱えてみただが何も表示は表れなかった

更にオークは最後の一撃左に斧を振る！

「ステータスオープン！」

最後の攻撃も俺はかわした

ステータスオープンと唱えても何も表示されない

そして出口と思われるドアまでオークとの距離をとった
その方が考える時間が得られる
ジリジリとオークが迫ってくる
オークは自身の斧を交わされた事により警戒していた

うーん…やはり隙ができるこの手で行くか！

俺はかっこよくポーズを決めオークに向けて腕を伸ばし詠唱した

「水よ、球体となり、このブタ野郎を撃ち放て！！ウォータボール！！」

ふっ…正直恥ずかしい…この歳になって何をやっているんだ…

「…」

「…」

“シーン”と辺りは静まり返った
やはり俺の手から魔法が出る事は無かった
この静まり返った中で俺はオークを見るとやはりオークは必死に両腕で顔を隠しガードをしている

「ほんとバカオークめ！！」

このマヌケなブタめ！

無防備になったオークを俺は脚をしっかりと地面に踏み込んで力強く地面を蹴った！
相手に向かってオークめがけ走る！
姿勢を低くし相手の下半身にタックルを仕掛けるオークの両足の膝関節を掴みがむしゃらにロータックルをかました

絶対離さねぇ！
オークの体が後ろに傾いた時

“パリーン”

窓ガラスが割れオークと俺は窓外に飛び出した

「死ねブタ！一緒に道連れだぁ！
“飛べないブタはただ”のなんちゃらって言うだろーが！」

空中で俺はオークの頭を両手で鷲掴みした

絶対に離さねぇ！

うぉ！バランスが崩れる…

俺はそのまま鷲掴みしたまま16メートルの高さからオークの頭を地面に叩きつけた

“ドゴーン”と凄まじい音が鳴り響き地面にヒビが入った
オークは全身を“ピクピク”させながら動かない
俺はオークを下敷きにしていた為即死を免れたオークがクッションとなり助かったのだ

「लोक आणि orcs वरून पडले!」

周囲から町の住人らしき声が聞こえる

「やったぞ！外に出られた！早くここから逃げないと…」

俺は立ちあがろうとしたが立ち上がれない

どうして？

自分の足を見ると俺の右足は膝の関節が本来曲がるはずのない方向へと折り曲がっていた

「骨折？」

そう理解した途端激痛が走るあまりにも痛みに俺は悶絶しそのまま気絶した

「तू ठीक आहेस ना?
मी आता बरे करण्याचे जादू करेन!」

俺は意識が飛んでゆく中で住人が俺に向かって何か喋りかけている

誰だ…何を言っているんだ…そんな事より早く逃げろ…オークの群れが来る…

何を言っているのかわからないが喋りながら俺に駆け寄って来た

住人が俺に触れたのか…

あ…なんか温かさを感じる…



※※※



どれくらい経った？

俺は意識を取り戻した

俺は死んだのか？いや！ブタの鳴き声はしてねぇ！

俺は目を開けた
自分の足をみると骨折していたはずの足が綺麗に治っていた

「へ？なんで？」

「तू ठीक आहेस ना?」

俺は声のする方に視線をやる
そこに立っていたのは町の住人らしき女性が立っていた女性の手が光っていた手が光ってゆっくりと消える
そして
俺が倒したオークを見るとさっきまで“ピクピク”してたオークは完全に動かなくなっていた

「俺が倒した？俺がオークを…俺が…俺がオークを倒したぞぉ！」

俺はやっとの思いでオークを倒し歓喜した

「おおおおおおお～！」

待て！喜んでる場合じゃねぇ！
なぜ足が回復したかわからないがとりあえずここから離れよう
早くしないとオークの群れが…

隣にいた女性の腕を掴み焦りながら声をかけた

「早く！ここから逃げないとオークが…」

「काय?」

女性は困った表情を見せる言葉が通じない

俺は辺りを見渡すとオーク大群の死骸が散らばっていた

「え？」

更に俺は信じられない光景を目にした
その光景は住人達の魔法が飛び交いオークを一撃で倒していたのだ

「嘘だろ？俺がやっとの思いでたかが1匹を…やっとの思いで…オークを倒したのに…
それを簡単に一撃で倒して…」

俺がどれだけ死んだか…なんなんだこの町は…俺がここまでどんだけ苦労したと思ってる…
俺のその言葉は羨ましさと八つ当たり強烈な嫉妬心を感じさせるものだった…

歯痒い…

住人達はオークが逃げられないようにと結界らしきものが張られ澄ました顔で住人達はオークを全滅させている

俺が足の骨折だけで済んだのもこの飛び降りで6回は落ちて死んでいるんだ…
ロータックルだって一回でうまくいっていない…
やっと成功して今に至るって言うのに…

俺の横に立っていた女性がその場から立ち去ろうとした

「待ってくれ！俺に魔法を教えてくれ！」

俺は女性の腕を掴んだ

「कृपया माझा हात सोडून द्या！」

嫌そうに女性は俺の腕を振り払った
そして女性の拳がフルスイングで俺の顎を捉えた

「माफ करा………」

うん…言葉がわからないくてもこの拳が意味を教えてくれた

そして俺は気絶した