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17話
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私、フォルス
勇者様が死んでから朝を向かえる
私はずっと朝まで治癒魔法を続けていた
もちろんフォルトゥナの瞳を使って運命を書き換えたけどスキル発動しなかった…何でよ…
パナケアとギルドの嬢ちゃんの2人はその横目にずっと泣いていた
今回の魔王の討伐は失敗に終わった
私の安易な考えで勇者様が死んでしまった
勇者様がなぜあの状態で中央広場に逃げ戻って来れたのかはわからない
魔王に吹き飛ばされたのか?
生きていた仲間の誰かが転移魔法を使ったのか?
勇者様から魔王の情報を聞き出すこともできないまま大切な人を失った
こんなはずではなかったもう何もかもが終わった
魔王は町に現れなかったのが幸いした
情報がなに一つとしてない
もうこれからどうすればいいのかわからない
でも一つだけ気になることがあった
あの雄叫び聞いたことがある
まさか…
そんなはずはないこの世界に居るはずがない
<冒険者の町>
【宿】
「…」
「…お姉ちゃん」
「…」
「これからどうするの?」
「…」
「何か言ってよ…」
「…」
「お姉ちゃんてばぁ!」
「うるさい…知らない…どうでもいい…」
「…何で…」
「なに?」
「…何でそんな事言うのぉやっぱり…」
「慰めの言葉なら要らないから1人にしてくれないかな?」
「やっぱり…私のせいだ…私の…
お姉ちゃん…お姉ちゃん…ごめんね…
私のせいでお兄ちゃんが死んじゃった…
うえぇぇぇぇん
ごめんなさいぃぃぃ治せなかった…うわぁぁぁぁんごめんなさい…お姉ちゃんごめんなさい…
私がちゃんと治してたら…ごめんなさぁいぃ…」
「あ…ごめんそんなパナケア…泣かないで…
うっうう泣くなパナケアのせいじゃない
ごめんね無理させちゃって…
私の為にいつも頑張ってくれた…だから自分のせいなんて言うな…
ごめんあんな事させてしまって…
泣くな全て私の…私の…うっ…」
「私…私!お兄ちゃんの仇が取りたい!」
「ダメだ!危険過ぎる…もう誰も失いたくない…
それにパナケアにはまだ戦闘は無理だ…
いくら鍛錬をしても実戦は違う!」
「ヤダ!頑張る!」
「ダメだ分かってくれ
それにもう召喚魔法で神の加護では強くなれない…勇者様に全部使い果たした…
同じ神は2度と呼べないんだよ…」
「ヤダ!ヤダ!やだ!
じゃお姉ちゃんが私に教えて!
戦い方をお姉ちゃんに教えてもらいたい!
私だってお姉ちゃんと同じ気持ちだもん!
私とパーティ組んで旅に出て魔王の情報を手に入れよ!」
「パナケア…そこまで…
分かったそこまで言うなら隣の村に行く
そこに弱小魔物がいるからその魔物をパナケアが倒せな!倒せなかったらこの話は無かった事にする!」
「うん!」
「でも先にやる事がある
まずは隠しダンジョンで何があったか調べに行く!なにがあったか知りたい!」
「うん!分かった
でもそこに魔王が居るんじゃ?」
「居たらすぐ転生魔法で逃げる
だが大丈夫だ!あの雄叫び聞いただろ?
洞窟から出てきてもう居ない方の確率が高い」
「うん…でも…怖い…」
「仇を取るんだろ?私も取りたい!
このままでいいわけないだろ?行こう!お姉ちゃんが守るから!」
「うん!」
“ぐるるるるるる”
「おい!すごい音がしたぞ」
「お姉ちゃんお腹空いた…昨日から何も食べてない」
「ははっそうだな肉食ってから行くか!」
「お~!」
勇者様が死んでから朝を向かえる
私はずっと朝まで治癒魔法を続けていた
もちろんフォルトゥナの瞳を使って運命を書き換えたけどスキル発動しなかった…何でよ…
パナケアとギルドの嬢ちゃんの2人はその横目にずっと泣いていた
今回の魔王の討伐は失敗に終わった
私の安易な考えで勇者様が死んでしまった
勇者様がなぜあの状態で中央広場に逃げ戻って来れたのかはわからない
魔王に吹き飛ばされたのか?
生きていた仲間の誰かが転移魔法を使ったのか?
勇者様から魔王の情報を聞き出すこともできないまま大切な人を失った
こんなはずではなかったもう何もかもが終わった
魔王は町に現れなかったのが幸いした
情報がなに一つとしてない
もうこれからどうすればいいのかわからない
でも一つだけ気になることがあった
あの雄叫び聞いたことがある
まさか…
そんなはずはないこの世界に居るはずがない
<冒険者の町>
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「…」
「…お姉ちゃん」
「…」
「これからどうするの?」
「…」
「何か言ってよ…」
「…」
「お姉ちゃんてばぁ!」
「うるさい…知らない…どうでもいい…」
「…何で…」
「なに?」
「…何でそんな事言うのぉやっぱり…」
「慰めの言葉なら要らないから1人にしてくれないかな?」
「やっぱり…私のせいだ…私の…
お姉ちゃん…お姉ちゃん…ごめんね…
私のせいでお兄ちゃんが死んじゃった…
うえぇぇぇぇん
ごめんなさいぃぃぃ治せなかった…うわぁぁぁぁんごめんなさい…お姉ちゃんごめんなさい…
私がちゃんと治してたら…ごめんなさぁいぃ…」
「あ…ごめんそんなパナケア…泣かないで…
うっうう泣くなパナケアのせいじゃない
ごめんね無理させちゃって…
私の為にいつも頑張ってくれた…だから自分のせいなんて言うな…
ごめんあんな事させてしまって…
泣くな全て私の…私の…うっ…」
「私…私!お兄ちゃんの仇が取りたい!」
「ダメだ!危険過ぎる…もう誰も失いたくない…
それにパナケアにはまだ戦闘は無理だ…
いくら鍛錬をしても実戦は違う!」
「ヤダ!頑張る!」
「ダメだ分かってくれ
それにもう召喚魔法で神の加護では強くなれない…勇者様に全部使い果たした…
同じ神は2度と呼べないんだよ…」
「ヤダ!ヤダ!やだ!
じゃお姉ちゃんが私に教えて!
戦い方をお姉ちゃんに教えてもらいたい!
私だってお姉ちゃんと同じ気持ちだもん!
私とパーティ組んで旅に出て魔王の情報を手に入れよ!」
「パナケア…そこまで…
分かったそこまで言うなら隣の村に行く
そこに弱小魔物がいるからその魔物をパナケアが倒せな!倒せなかったらこの話は無かった事にする!」
「うん!」
「でも先にやる事がある
まずは隠しダンジョンで何があったか調べに行く!なにがあったか知りたい!」
「うん!分かった
でもそこに魔王が居るんじゃ?」
「居たらすぐ転生魔法で逃げる
だが大丈夫だ!あの雄叫び聞いただろ?
洞窟から出てきてもう居ない方の確率が高い」
「うん…でも…怖い…」
「仇を取るんだろ?私も取りたい!
このままでいいわけないだろ?行こう!お姉ちゃんが守るから!」
「うん!」
“ぐるるるるるる”
「おい!すごい音がしたぞ」
「お姉ちゃんお腹空いた…昨日から何も食べてない」
「ははっそうだな肉食ってから行くか!」
「お~!」
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