上 下
47 / 78

何だよこの時間!無駄!時間返せ!

しおりを挟む
俺は王都を追い出されたイヤ自ら出てやったんだ!
奴はバケモノだ俺は確信している!この腕が体全部が疼く!
もう俺は誰も信じない横にいるこの魔王もシユミもきっとバケモノだ
いつバケモノに変貌するかわからないからな!
絶対殺されたビゼンとメーディアの仇を取る!!



「ハルト!私を睨みつけるな!私もバケモノと疑っているのか?冷静になれ!判断を間違えるな!」

「ネクロ様仕方がありません帝都壊滅からまだそんなに経って無いのですから大切な人を失えば俺とて気が保てない!」

「ん?シユミの大切な者は誰だ?」

「そ それは言えませんよ!秘密です」

「何顔赤くなっているのよ!」

「お前らは本物らしいなこんなくだらない会話バケモノならしない!」

「おい!まだ気が立っているな!少し休めお前の仲間はまだ失っていないだろ!」

「俺の仲間?お前達か?」

「違うだろ!まぁ違くは無いが帝都にエルフのねぇーちゃんがいるだろ!もう会わないのか?数少ない仲間だ信用しろよな!ハーフエルフの事も何か分かるかもしれない!」

「そうだあいつがいる毎日王都に来てくれていたんだ俺が処刑される当日までずっと顔を見せに来てくれてた今何してるんだろ?」

「ハルトよ知らないのか?」

「何か知っているのかネクロ!」

「知ってるも何もあのエルフは帝都で今ルナと修行中だハルトがいつ戻って来てもいいように共に戦えるように準備をしておけと伝えておる!私はエルフ族とも共闘を結んだのだ!王都に来る前に話をした!」

「いつの間に…ルナもなのか?ルナはまだ子供だ戦えるわけないだろ!」

「私が誘ったのはエルフのみ!ルナは自ら望んだ事だ!ルナもまた大切な人を失ったのだろう!ハルトよお前も私と手を組もう味方は多い方がいい!」

「少し考えさせてくれ!」

「ネクロ様!ハルト!一旦ここはレイラとルナと合流しましょう!」

「そうね!」

「ああ分かった!」

俺はこの時簡単にあのハーフエルフがバケモノだと暴けるものだと思っていた
だがそこから長い戦いになる事になるなんて想像もしていなかった



===============================



私は王都1番の宿で泊まる事にした
これでゆっくり過ごせる!私の計画は終了した


『それで?賢者様これからどうするつもりですか?人間族と仲良しごっこですか?趣旨が変わってますよ!殲滅はどうされるんですか?』

「はぁ案内人さん何も分かってないな!私の目標は終了だよ!」

『は?バカなのですか?王都壊滅してないですよ!』

「そう焦るな!時間はいっぱいある!楽しまないとな!私はこれから楽しく人間族と遊び戯れる!それだけでいい!あはっ楽しみだ!」

『勇者様連中が襲って来たらどうするんですか?』

「はぁ!やっぱり気づいていないのか?案内人って結構バカだな!」

『何がですか?』

「いいか?人間族は初対面のこの私の為に勇者に刃を向けたのだぞ!今後私に何かあったら人間族は再び激怒し勇者を襲う人間族同士で殺し合うに決まっている!勇者いえども流石に国民を殺せないだろ?あの勇者の欠点は純粋で使命感が強すぎる!私が国民と一緒に居れば手も足も出せんよ!だから私の目標は終了!人間同士で殺し合いでもしてくれ!」

『なんと!時間のかかる事を!』

「私はめんどくさいのがイヤなのだよ!ただこうしてのんびりと過ごすのも良いだろ?最近ずっと戦闘!戦闘!で疲れた!休暇を取る!」

『休暇って仕事じゃないんだから殺しましょうよ!私は人間族が嫌いなのですよ!楽しんでるところを見たくありません!』

「え~!ヤダ!シルバと遊ぶ!それにだ勇者が襲って来てもシルバに助けてもらう!勇者はきっと私が1人になる所を狙うに違いない私はシルバと共に常に行動するぞ!」

『はぁ最強が弱者に助けてもらうってどうかと思いますよ!』

「まぁそこでだシルバを強くする方法はないか?」

『強くする方法って賢者様の血を飲ませば良いのですよ!』

「却下!」

『どうしてですか?』

「私の同士のオキを見ただろ?なりふり構わず人間族を襲っている!シルバもそうなる!」

『それの何が悪いんですか?』

「人間の気持ちを失った者が人間を殺しても面白くないそれだと無為無策!全然面白くない!人間は感情があってこそ楽しいんだよ!人間というのは限定合理性だけでは動かない愚かな生き物という事」

『何をおっしゃっているのか意味が分かりません』

「はぁバカなのか!憎悪だよ!人間は合理性よりも感情を優先にする!感情だ!見ただろ?
王都に侵攻していた森の魔物を全滅しただけで人間は感情的になり私を歓迎し信頼した!
またその逆今度は憎悪を人間に与えるのだよ!憎悪に囚われた人間は打算も合理性も損得さえ抜きにどこまでも抗え続ける!憎しみを植え付け殺し合わせる!憎悪に満ちた人間が人間を殺す所見たいと思わないか?見たいだろ?あはっ!」

『素晴らしいです!さすが賢者様!やっぱり色々考えているのですね!恐ろしい計画ですね!
ですが本当に恐ろしい方ですねあなたは元人間なのですか?それに憎悪を意図的に人間を操り植え付けれるのもでしょうか?』

「無理だね!100%むり!」

『じゃ今の話なんだったんだよ!
面白い展開になりそうだと思ったのに!!』

「え?今の話は雰囲気出ると思って話した!ただそれだけ!人間だった時に同僚が話してたな!その同僚はアニメ好きでな!そのアニメのストーリーを一生懸命に話すんだ!そのアニメのセリフだ!
私には全然理解できんかったよ!」

『はぁ!!何だよこの時間!無駄!時間返せ!一瞬賢者様がかっこよく見えたのに残念です!』

「貴様に時間の概念は無いだろ!それに私が言いたかったのは今帝都にエルフがいるだろ?」

『いますね!それが何か?』

「そのエルフが勇者に絶対防御を付与しただろ!私も一応エルフだ!シルバに何か特別な何かを付与できないか?」

『うーんそうですね今の遺伝子を解析してみます』

「どれくらいかかる?」

『今日の夜には分析完了かと!』

「じゃ私は魔力完全ではない寝る!」

『良いご身分ですね!』

「黙れ!!起こすなよ!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の生産ライフ

星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。 女神『はい、あなた、転生ね』 雪『へっ?』 これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。 雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』 無事に完結しました! 続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。 よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています

水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。 森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。 公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。 ◇画像はGirly Drop様からお借りしました ◆エール送ってくれた方ありがとうございます!

異世界召喚されたけどヤバい国だったので逃げ出したら、イケメン騎士様に溺愛されました

平山和人
恋愛
平凡なOLの清水恭子は異世界に集団召喚されたが、見るからに怪しい匂いがプンプンしていた。 騎士団長のカイトの出引きで国を脱出することになったが、追っ手に追われる逃亡生活が始まった。 そうした生活を続けていくうちに二人は相思相愛の関係となり、やがて結婚を誓い合うのであった。

無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました

結城芙由奈 
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから―― ※ 他サイトでも投稿中

婚約破棄されたら魔法が解けました

かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」 それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。 「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」 あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。 「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」 死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー! ※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです

きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」 5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。 その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?

処理中です...