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すぐ謝るんなら最初から何も言うなよ…
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本体のビゼンが魔王にバラバラにされ帝都にいたビゼンも消えた
ビゼンが消えた事で降り注いだ毒の雨は止み1400万人いた人口は140万人になった
かろうじて命を取り留めた帝都国民もいたが壊死の影響で1時間も持たずに死んでしまい140万人からさらに減少し生き残ったのは結局14万人になってしまった
治癒魔法を使える冒険者がいれば人口は変わっていたかもしれないだが亜人族のオキの手によって上級ランク冒険者は壊滅
治癒魔法使える冒険者を含めSランク冒険者は誰一人として生き残ってはいなかった
オキはビゼンの魔力が消えた事に気づき異変を察知してビゼンを探し合流する為帝都を離れていた
帝都はほぼ壊滅したと言っていいそれはこれからまた亜人族が襲ってきた時戦う者が居なくなったからだ
生き残った者はたまたま建物にいた戦闘に不向きな農民と鍛治師など
またいつ襲ってくるかわからない帝都の人々は恐怖した
勇者ハルトは絶望した王都に戻ったとしても帝都より強い冒険者はいないからだ
また繰り返される王都が滅びるまで時間の問題だった
「俺はどうしたら…結果は分かっている……
俺は王都壊滅をただ待っているだけ…ははっ……」
ハルトは地面に跪いている精神的にも肉体的にもボロボロだった
「俺のこの体もいつまで持つのか…俺もいずれ亜人って奴になる…」
その時レイラが駆け寄って来た
「ハルト!無事だったのね!」
「お前こそ無事だったか…帝都は守れなかった俺は…くそっ!くそっ!くそっ!」
ハルトは地面に自ら頭をぶつける額から滴り落ちる血
「ハルトなら大丈夫よ!きっと!これから」
「大丈夫?何が大丈夫なんだ?なぁ!!」
レイラの言葉に激怒する
「なぁ教えてくれよ!何が大丈夫なんだよ!
レイラ!この状況見て言ってるのか!!!」
「あ……ごめんなさい…」
「すぐ謝るんなら最初から何も言うなよ…」
「私は…ただ…ただ…」
レイラは涙を浮かべる
「悪い感情的になってしまったでも慰めはいらない」
それからしばらくして物陰から微かな声が聞こえてきた
「助けて…」
「ん?レイラどこからか声がしなかったか?」
「そうねこの辺りから」
そこにいたのはかつて南ステージ海岸で助けた目の見えない少女がいた
「君はあの時の!なぜここに?大丈夫か!しっかりしろ!」
少女の腕は毒の雨に触れてしまって“少しずつ”壊死し始めていた
「早く助けないと!このままでは…
レイラ!治癒魔法は使えないのか!?」
「ごめんなさい私は使えないわ」
「くそっどうしたら…」
「とりあえず冒険者ギルドに戻りましょ!治癒ポーションが残ってたはず!」
「そうだな」
ハルトは少女を抱き抱えてギルドに急いだ
【冒険者ギルド】
「くそっ!何で…」
治癒ポーションを飲ませても壊死の部分に振り掛けても全く効かなかった少し壊死の進行を止めただけだった
「ハルト!王都に行きましょう!王都ならきっと高度な治癒魔法使える冒険者がいるわ!」
「いや…とても間に合わない王都までかなり遠い…」
「じゃどうすれば!」
「何でだよ…あの時助けたのに何でまたこんな目に遭うんだよ…この子がいったい何をした…」
「北よ!北へ行きましょ!その方が早い!」
「北?北に何が?まさか!」
「そのまさかよ魔王城に行って魔王様の魔法で治してもらうのよ!」
「それは無理だ!」
「何で?ここで話してる時間ないわ!この子を助けたいんでしょ?少しでも助ける道があるなら行動に移すべきよ!」
「相手は敵だぞ!ずっと戦ってきた人間を助けるわけがない!」
「それでもよ!」
ハルトはレイラの発言に躊躇した
「そう簡単に都合よく…」
「もういい!私が抱えてこの子を連れていく!」
「待て俺もいく分かった行こう!」
ハルトとレインは少女を抱き抱えて魔王城に向かった
===================================
「おや?“また”予定にない来訪者が来たか?今度もまた珍しい客だな!」
レイラとハルトは少女に治癒ポーションを飲ませながら魔王城に辿り着いた
「頼む魔王に合わせてくれ!」
「この私が魔王だが?何の様だ?」
「お前が魔王?嘘だろ?お前は女じゃないか!」
「死にたいらしいな!」
魔王はハルトが抱き抱えている少女を見るなり治癒魔法を使い壊死した腕を治した
「な!治した?なぜ?」
「なぜ?何がだ?」
「なぜ治した?まだ何も言ってない!」
「ん?質問の意味が分からんな!その為にここに来たのだろ?それとも瀕死の少女を抱えて私を殺しにでも来たのか?」
魔王は勇者の事情も聞かずに当たり前の様に少女を助けた
少女の壊死した部分は完全には完治してはいなかったが少しずつ元の状態に戻りつつあった
ビゼンが消えた事で降り注いだ毒の雨は止み1400万人いた人口は140万人になった
かろうじて命を取り留めた帝都国民もいたが壊死の影響で1時間も持たずに死んでしまい140万人からさらに減少し生き残ったのは結局14万人になってしまった
治癒魔法を使える冒険者がいれば人口は変わっていたかもしれないだが亜人族のオキの手によって上級ランク冒険者は壊滅
治癒魔法使える冒険者を含めSランク冒険者は誰一人として生き残ってはいなかった
オキはビゼンの魔力が消えた事に気づき異変を察知してビゼンを探し合流する為帝都を離れていた
帝都はほぼ壊滅したと言っていいそれはこれからまた亜人族が襲ってきた時戦う者が居なくなったからだ
生き残った者はたまたま建物にいた戦闘に不向きな農民と鍛治師など
またいつ襲ってくるかわからない帝都の人々は恐怖した
勇者ハルトは絶望した王都に戻ったとしても帝都より強い冒険者はいないからだ
また繰り返される王都が滅びるまで時間の問題だった
「俺はどうしたら…結果は分かっている……
俺は王都壊滅をただ待っているだけ…ははっ……」
ハルトは地面に跪いている精神的にも肉体的にもボロボロだった
「俺のこの体もいつまで持つのか…俺もいずれ亜人って奴になる…」
その時レイラが駆け寄って来た
「ハルト!無事だったのね!」
「お前こそ無事だったか…帝都は守れなかった俺は…くそっ!くそっ!くそっ!」
ハルトは地面に自ら頭をぶつける額から滴り落ちる血
「ハルトなら大丈夫よ!きっと!これから」
「大丈夫?何が大丈夫なんだ?なぁ!!」
レイラの言葉に激怒する
「なぁ教えてくれよ!何が大丈夫なんだよ!
レイラ!この状況見て言ってるのか!!!」
「あ……ごめんなさい…」
「すぐ謝るんなら最初から何も言うなよ…」
「私は…ただ…ただ…」
レイラは涙を浮かべる
「悪い感情的になってしまったでも慰めはいらない」
それからしばらくして物陰から微かな声が聞こえてきた
「助けて…」
「ん?レイラどこからか声がしなかったか?」
「そうねこの辺りから」
そこにいたのはかつて南ステージ海岸で助けた目の見えない少女がいた
「君はあの時の!なぜここに?大丈夫か!しっかりしろ!」
少女の腕は毒の雨に触れてしまって“少しずつ”壊死し始めていた
「早く助けないと!このままでは…
レイラ!治癒魔法は使えないのか!?」
「ごめんなさい私は使えないわ」
「くそっどうしたら…」
「とりあえず冒険者ギルドに戻りましょ!治癒ポーションが残ってたはず!」
「そうだな」
ハルトは少女を抱き抱えてギルドに急いだ
【冒険者ギルド】
「くそっ!何で…」
治癒ポーションを飲ませても壊死の部分に振り掛けても全く効かなかった少し壊死の進行を止めただけだった
「ハルト!王都に行きましょう!王都ならきっと高度な治癒魔法使える冒険者がいるわ!」
「いや…とても間に合わない王都までかなり遠い…」
「じゃどうすれば!」
「何でだよ…あの時助けたのに何でまたこんな目に遭うんだよ…この子がいったい何をした…」
「北よ!北へ行きましょ!その方が早い!」
「北?北に何が?まさか!」
「そのまさかよ魔王城に行って魔王様の魔法で治してもらうのよ!」
「それは無理だ!」
「何で?ここで話してる時間ないわ!この子を助けたいんでしょ?少しでも助ける道があるなら行動に移すべきよ!」
「相手は敵だぞ!ずっと戦ってきた人間を助けるわけがない!」
「それでもよ!」
ハルトはレイラの発言に躊躇した
「そう簡単に都合よく…」
「もういい!私が抱えてこの子を連れていく!」
「待て俺もいく分かった行こう!」
ハルトとレインは少女を抱き抱えて魔王城に向かった
===================================
「おや?“また”予定にない来訪者が来たか?今度もまた珍しい客だな!」
レイラとハルトは少女に治癒ポーションを飲ませながら魔王城に辿り着いた
「頼む魔王に合わせてくれ!」
「この私が魔王だが?何の様だ?」
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「死にたいらしいな!」
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「な!治した?なぜ?」
「なぜ?何がだ?」
「なぜ治した?まだ何も言ってない!」
「ん?質問の意味が分からんな!その為にここに来たのだろ?それとも瀕死の少女を抱えて私を殺しにでも来たのか?」
魔王は勇者の事情も聞かずに当たり前の様に少女を助けた
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