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ルセラ編
13話 異世界なんかでレベル上げなんてしたくないけど
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「エアカッティング!」
アイズの振り下ろした斧が空を切り砂埃を上げ重い一撃を放つ。
「十夜そっちは大丈夫か!」
「レイがいるから大丈夫だ!アイズこそ大丈夫か!」
「当たり前だ!」
十夜達は神王教に対抗するためダンジョンで魔物を倒しレベル上げをしていた。
「グラァァァ!」
フェンリル化したアイズが的を切り裂く。
この1週間、神王教の動きはとくにない。
「レイ!アクセルをかけてくれ!」
「わかりましたダーリン!アクセル」
レイが俺に手をかざして魔法をかける。
「いくぜダーインスレイブ!爆炎斬!」
ダンジョンに来て数時間、ひたすら魔物を倒し十夜達はレベルを上げた。
今の全員のレベルは
十夜Lv.30 レイLv.28 アイズLv.40
っといったところだ。
多分神王教には今のアイズでやっと少し相手ができるのではなかろうか。
「ゴブリンはこれくらいで良いだろう。命の石もこんなに手に入れたし今日はごちそうだな!」
「アイズさん!今はそんな事より神王教に対抗するためのレベル上げですよ!」
「そうだなすまんすまん」
レベル上げも重要だがダーインスレイブを使いこなせるようになるのも重要だ。
今の俺ではおそらくダーインスレイブの力の半分も引き出せていないだろう。
「...ダーリン」
「どうしたレイ?」
俺の袖を少し引っ張り自分の近くに寄せる。
チュッ。
一瞬だが俺の頬にレイの唇が触れた。
「ってレイ!急に何するんだ!」
「また怖い顔してましたから」
レイが気を遣うほど怖い顔をしていたらしい。
神王教と接触してからただひたすらに強くなることだけを考えているからだろうか。
日々クエストやダンジョンに潜ってはレベルを上げ、家でも夜な夜な一人でトレーニングを続けている。
「私のキスは嫌ですか?」
レイが上目使いで十夜に言った。
「そういうわけじゃないけど...」
少し決まりが悪かった俺は悪頬をポリポリとかいた。
「じゃぁ良いですよね!もっとしても!」
チュッ。
そしてまた俺の頬に口づけをする。
気を遣ってくれているのはありがたいが、正直少し恥ずかしい。
アイズもこちらを向いてニヤニヤしている。
今となっては少し日常化してきているのだが俺はまだ慣れない。
「レイちゃんやっぱり大胆だね」
「レイ、今はダンジョンの中だ...帰ってからにしてくれ...」
恥ずかしくて目を合わせられない。
先ほどから目を泳がせている俺をレイはどう思っているのだろうか。
「帰ったらいっぱいしていいんですか?」
「あ...いや、ダメだ」
「えー、ケチ」
先ほどの俺の言葉は誤解を招く言い方になってしまった。
家でしてくれとは言ったが恥ずかしいので家でもダメだ。
彼女いない歴=年齢だった俺にはあまりに刺激が強すぎる。
「とりあえず外も暗いだろうし帰ろう」
十夜達は魔物を倒しギルドへ戻った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「十夜さん!」
「ニーベさんどうしたんですか?」
「聞きましたよイフリートの事」
もう噂が広まってるのかニーベさんやフラネさんには神王教とはあまり関わってほしくないし神王教の事は伏せておこう。
「大丈夫だったんですか?」
「少し火傷を負っただけなので大丈夫ですよ」
「まだ動かない方が良いのでは?」
そう言って俺の体を上下に見ながら心配してくれている。
俺は火傷を負ったがまだ浅く、回復魔法のおかげで綺麗に傷が消えた。
アイズはというとバステトの攻撃で少し右腕に傷跡が残ってしまっている。消えはするらしいのでよかった。
「こらこらニーベさん!ダーリンが困ってますよ!」
レイが十夜とニーベの間に割って入った。
「十夜さんは困ってませんよ!」
「困っていました!」
「十夜さんは私が好きなんです!だから会いに来てくれたんですよ!」
「ダーリンは私が好きに決まってます!しかも今日は命の石を交換しに来ただけです!」
俺のために争わないでなんて冗談を言う気にはなれなかったが、本音は少し嬉しい。
このままにしておこうと思う。
「十夜さん!」
「ダーリン!」
「「どっちが好きですか」」
少し争った後十夜の気持ちを聞こうとした二人だったが、十夜の方を見るとさっきまで立っていた十夜とアイズの姿がそこにはなかった。
「これ交換お願いします」
すでに十夜は報酬を受け取りにギルドの受け付けまで歩いていた。
「かしこまりました十夜様」
「フラネさん!抜け駆けは良くないですよ」
「はい?」
「そうですよフラネ」
「はい?」
フラネは状況が理解できていないまま二人から嫉妬の目を向けられ困ってしまった。
「こら2人とも、フラネさんが困ってるだろ」
「「はい、ごめんなさい」」
二人は気を落としたように下を向きそのまま黙り込んでしまった。
「お待たせしました十夜様」
「ありがとうございます」
報酬を受け取ると十夜達はギルドを後にしご飯を食べに向かった。
最近このような生活が続いている。
本来の目的である魔王討伐はいつになるのか、全く目処は立っていない。
「いらっしゃーい!」
「...十夜あそこ見てみろよ」
店に入った途端にアイズが耳打ちで指をさした。
「十夜、あれって斧のおっさんだよな」
そこには以前十夜が戦った斧を持った男が仲間と共に豪快に酒を飲んでいた。
「あっ!あの人は!」
チームの一人が十夜達に気づき斧の男以外の他のメンバー人もこちらに向かってきた。
「この前は助けていただきありがとうございます!」
そう言いながら足と手を揃え床に頭を擦りつけていた。
いわゆる土下座だ。
「土下座なんてやめてください!」
「こっちの気が収まらないんです!ほらリーダーもこっち来てください!」
「俺は助けてくれなんて一言も言ってない」
そう言い酒を飲み進める。
「なんだよその態度!」
「アイズ落ち着け!もういいから」
最近分かったことがある。
アイズはものすごく喧嘩っ早い。
メティスの時もそうだがすぐに言い返してしまっている。
「本当すいません。リーダーがんこなんで」
「大丈夫ですよ」
相手は申し訳なさそうにこっちを見ていた。
「お姉さんビールください」
アイズを落ち着かせるため俺達は席に着いた。
「アイズ早速飲むのか?」
「アイズさん体には気をつけてくださいよ」
「心配すんなって」
アイズはニコニコしながら言った。
これからもっと神王教と戦う事が増えてくるかもしれないしもっとレベルを上げないとダメだ今の俺たちじゃ神王教には勝てない。
今日から筋トレのメニューを増やして――
チュッ。
「ってレイ!またかよ!」
「ダーリンここはどこですか?」
レイが真剣な目で俺を見つめた。
こんな顔のレイは始めてた。
「急に何言うんだレイ」
「ここは楽しくご飯を食べる所です!不安なんて一旦置いてくださいね!」
「そうだな、レイの言うとおりだ。よし!今日は食べるぞー!」
「「おーう!」」
十夜の後にレイとアイズが言った。
「兄ちゃん!」
「はい、って!え!」
そこに立っていたのは斧の男だった。
「おっさん!」
アイズが驚いたように言う。
「ゴウテツだ」
「ゴウテツのおっさんかー!よろしくな」
アイズは酔っているのもあって少しなれなれしい。
さっきみたいにすぐに喧嘩にならなくて良かった。
「兄ちゃんたしか十夜とか言ったか」
「はい、そうですけど」
「これまでいろいろとすまねぇ」
ゴウテツが先程のメンバーと同じように十夜達に土下座をした。
「ゴウテツのおっさん急にどうしたんだよ!」
あまりに驚いたアイズがその場に立ち上がり口を開けたまま狼狽えた。
「今までお前らに負けたような気がして正直に謝れなかったんだ。だけど他の仲間たちが礼を言ってる中リーダーである俺が謝らないのはお前達にもそして仲間にも悪いと思ったんだ」
「そんなの別に良いですよ」
「あとフラネさんの時も迷惑かけちまったんだ!酔ってたとは言え悪い事をしたのは事実だ!本当にすまねぇ!」
ゴウテツは更に深々と土下座をした。
「ゴウテツさん。自分の間違えを間違えだ分かっているなら、これからは同じ事を繰り返さないようにしていきましょう。フラネさんも許してましたから」
「ありがとう!本当にありがとう!」
男は涙を浮かべ俺に抱きつく。
「今日は十夜のおごりだ!飲め飲め!」
「アイズ勝手になにを!」
「「「ごちそうさまです!」」」
ゴウテツの仲間たちが十夜にお礼を言った。
「もういいよ..,飲め飲め...」
こうして十夜以外は楽しい食事の時間を過ごすのだったのだ。
アイズの振り下ろした斧が空を切り砂埃を上げ重い一撃を放つ。
「十夜そっちは大丈夫か!」
「レイがいるから大丈夫だ!アイズこそ大丈夫か!」
「当たり前だ!」
十夜達は神王教に対抗するためダンジョンで魔物を倒しレベル上げをしていた。
「グラァァァ!」
フェンリル化したアイズが的を切り裂く。
この1週間、神王教の動きはとくにない。
「レイ!アクセルをかけてくれ!」
「わかりましたダーリン!アクセル」
レイが俺に手をかざして魔法をかける。
「いくぜダーインスレイブ!爆炎斬!」
ダンジョンに来て数時間、ひたすら魔物を倒し十夜達はレベルを上げた。
今の全員のレベルは
十夜Lv.30 レイLv.28 アイズLv.40
っといったところだ。
多分神王教には今のアイズでやっと少し相手ができるのではなかろうか。
「ゴブリンはこれくらいで良いだろう。命の石もこんなに手に入れたし今日はごちそうだな!」
「アイズさん!今はそんな事より神王教に対抗するためのレベル上げですよ!」
「そうだなすまんすまん」
レベル上げも重要だがダーインスレイブを使いこなせるようになるのも重要だ。
今の俺ではおそらくダーインスレイブの力の半分も引き出せていないだろう。
「...ダーリン」
「どうしたレイ?」
俺の袖を少し引っ張り自分の近くに寄せる。
チュッ。
一瞬だが俺の頬にレイの唇が触れた。
「ってレイ!急に何するんだ!」
「また怖い顔してましたから」
レイが気を遣うほど怖い顔をしていたらしい。
神王教と接触してからただひたすらに強くなることだけを考えているからだろうか。
日々クエストやダンジョンに潜ってはレベルを上げ、家でも夜な夜な一人でトレーニングを続けている。
「私のキスは嫌ですか?」
レイが上目使いで十夜に言った。
「そういうわけじゃないけど...」
少し決まりが悪かった俺は悪頬をポリポリとかいた。
「じゃぁ良いですよね!もっとしても!」
チュッ。
そしてまた俺の頬に口づけをする。
気を遣ってくれているのはありがたいが、正直少し恥ずかしい。
アイズもこちらを向いてニヤニヤしている。
今となっては少し日常化してきているのだが俺はまだ慣れない。
「レイちゃんやっぱり大胆だね」
「レイ、今はダンジョンの中だ...帰ってからにしてくれ...」
恥ずかしくて目を合わせられない。
先ほどから目を泳がせている俺をレイはどう思っているのだろうか。
「帰ったらいっぱいしていいんですか?」
「あ...いや、ダメだ」
「えー、ケチ」
先ほどの俺の言葉は誤解を招く言い方になってしまった。
家でしてくれとは言ったが恥ずかしいので家でもダメだ。
彼女いない歴=年齢だった俺にはあまりに刺激が強すぎる。
「とりあえず外も暗いだろうし帰ろう」
十夜達は魔物を倒しギルドへ戻った。
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「十夜さん!」
「ニーベさんどうしたんですか?」
「聞きましたよイフリートの事」
もう噂が広まってるのかニーベさんやフラネさんには神王教とはあまり関わってほしくないし神王教の事は伏せておこう。
「大丈夫だったんですか?」
「少し火傷を負っただけなので大丈夫ですよ」
「まだ動かない方が良いのでは?」
そう言って俺の体を上下に見ながら心配してくれている。
俺は火傷を負ったがまだ浅く、回復魔法のおかげで綺麗に傷が消えた。
アイズはというとバステトの攻撃で少し右腕に傷跡が残ってしまっている。消えはするらしいのでよかった。
「こらこらニーベさん!ダーリンが困ってますよ!」
レイが十夜とニーベの間に割って入った。
「十夜さんは困ってませんよ!」
「困っていました!」
「十夜さんは私が好きなんです!だから会いに来てくれたんですよ!」
「ダーリンは私が好きに決まってます!しかも今日は命の石を交換しに来ただけです!」
俺のために争わないでなんて冗談を言う気にはなれなかったが、本音は少し嬉しい。
このままにしておこうと思う。
「十夜さん!」
「ダーリン!」
「「どっちが好きですか」」
少し争った後十夜の気持ちを聞こうとした二人だったが、十夜の方を見るとさっきまで立っていた十夜とアイズの姿がそこにはなかった。
「これ交換お願いします」
すでに十夜は報酬を受け取りにギルドの受け付けまで歩いていた。
「かしこまりました十夜様」
「フラネさん!抜け駆けは良くないですよ」
「はい?」
「そうですよフラネ」
「はい?」
フラネは状況が理解できていないまま二人から嫉妬の目を向けられ困ってしまった。
「こら2人とも、フラネさんが困ってるだろ」
「「はい、ごめんなさい」」
二人は気を落としたように下を向きそのまま黙り込んでしまった。
「お待たせしました十夜様」
「ありがとうございます」
報酬を受け取ると十夜達はギルドを後にしご飯を食べに向かった。
最近このような生活が続いている。
本来の目的である魔王討伐はいつになるのか、全く目処は立っていない。
「いらっしゃーい!」
「...十夜あそこ見てみろよ」
店に入った途端にアイズが耳打ちで指をさした。
「十夜、あれって斧のおっさんだよな」
そこには以前十夜が戦った斧を持った男が仲間と共に豪快に酒を飲んでいた。
「あっ!あの人は!」
チームの一人が十夜達に気づき斧の男以外の他のメンバー人もこちらに向かってきた。
「この前は助けていただきありがとうございます!」
そう言いながら足と手を揃え床に頭を擦りつけていた。
いわゆる土下座だ。
「土下座なんてやめてください!」
「こっちの気が収まらないんです!ほらリーダーもこっち来てください!」
「俺は助けてくれなんて一言も言ってない」
そう言い酒を飲み進める。
「なんだよその態度!」
「アイズ落ち着け!もういいから」
最近分かったことがある。
アイズはものすごく喧嘩っ早い。
メティスの時もそうだがすぐに言い返してしまっている。
「本当すいません。リーダーがんこなんで」
「大丈夫ですよ」
相手は申し訳なさそうにこっちを見ていた。
「お姉さんビールください」
アイズを落ち着かせるため俺達は席に着いた。
「アイズ早速飲むのか?」
「アイズさん体には気をつけてくださいよ」
「心配すんなって」
アイズはニコニコしながら言った。
これからもっと神王教と戦う事が増えてくるかもしれないしもっとレベルを上げないとダメだ今の俺たちじゃ神王教には勝てない。
今日から筋トレのメニューを増やして――
チュッ。
「ってレイ!またかよ!」
「ダーリンここはどこですか?」
レイが真剣な目で俺を見つめた。
こんな顔のレイは始めてた。
「急に何言うんだレイ」
「ここは楽しくご飯を食べる所です!不安なんて一旦置いてくださいね!」
「そうだな、レイの言うとおりだ。よし!今日は食べるぞー!」
「「おーう!」」
十夜の後にレイとアイズが言った。
「兄ちゃん!」
「はい、って!え!」
そこに立っていたのは斧の男だった。
「おっさん!」
アイズが驚いたように言う。
「ゴウテツだ」
「ゴウテツのおっさんかー!よろしくな」
アイズは酔っているのもあって少しなれなれしい。
さっきみたいにすぐに喧嘩にならなくて良かった。
「兄ちゃんたしか十夜とか言ったか」
「はい、そうですけど」
「これまでいろいろとすまねぇ」
ゴウテツが先程のメンバーと同じように十夜達に土下座をした。
「ゴウテツのおっさん急にどうしたんだよ!」
あまりに驚いたアイズがその場に立ち上がり口を開けたまま狼狽えた。
「今までお前らに負けたような気がして正直に謝れなかったんだ。だけど他の仲間たちが礼を言ってる中リーダーである俺が謝らないのはお前達にもそして仲間にも悪いと思ったんだ」
「そんなの別に良いですよ」
「あとフラネさんの時も迷惑かけちまったんだ!酔ってたとは言え悪い事をしたのは事実だ!本当にすまねぇ!」
ゴウテツは更に深々と土下座をした。
「ゴウテツさん。自分の間違えを間違えだ分かっているなら、これからは同じ事を繰り返さないようにしていきましょう。フラネさんも許してましたから」
「ありがとう!本当にありがとう!」
男は涙を浮かべ俺に抱きつく。
「今日は十夜のおごりだ!飲め飲め!」
「アイズ勝手になにを!」
「「「ごちそうさまです!」」」
ゴウテツの仲間たちが十夜にお礼を言った。
「もういいよ..,飲め飲め...」
こうして十夜以外は楽しい食事の時間を過ごすのだったのだ。
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