18 / 33
15.キーアイテムはアロエです
しおりを挟む
※具体的な表現は避けましたが、トラヴィスの負った怪我について説明する箇所があります
_____________________________________________
「!」
彼はローテーブルにココアのカップを置くと、私を見た。私はまさか今日彼が本当に怪我を診せてくれるとは思わず、目を見開いた。
「右足が特に酷くて、潰れる寸前だった。それでも?」
彼の問いかけからは何の感情も伝わってこなかった。
「トラヴィス様が私に見せても良いと思ってくださるなら、診させてください」
彼は軽く左手をあげた。
「では、準備をするから向こうをむいていてくれるか」
「承知しました」
私が背を向けると、衣擦れの音が響き、それからいいぞ、というトラヴィスの声がした。振り向けば彼はソファに座ったままだったが、膝上まではさきほどのブランケットがかけられていた。
私は彼に断ってから、トラヴィスの前に座り、彼の素足を眺めた。
「……燭台……いや、松明、ですかね」
「いかにも」
本人が言った通り、右足の怪我はひどかった。左足にもいくつか切り傷は残っているが、それ以外は大きな外傷は見当たらない。
セルゲイは剣だけではなくハンマーも使われていたと言っていたが、それは骨を砕くためだったのだろう。右足の膝下に陥没した部分が見られる。
だがそれよりも目につくのは、右足の膝下を覆うばかりの火傷の跡だ。かろうじてケロイドとまではいっていないがそれでも赤黒い皮膚が痛々しい。比較的大きな円状のものを押し当てられたように見受けられた。
「城の内部での攻撃だったから、松明を外門から持ってきて俺に押し当てたんだ。すぐに反撃して、火は落とした。だが……まぁこうして火傷は残ってしまった」
だまし討ちのようだったとセルゲイは言っていた。
もちろん、すぐに治療はされたはずだが、火傷の傷は治るのに時間がかかる。しかもこの様子から察するにここしばらくきちんと手当をしていない気がする。皮膚が乾いていて、塗り薬をつかっている形跡がない。
「右足が利き足なのがバレていたからな。まぁ念入りに攻撃された。とはいえ、すぐに仲間たちが助けに来てくれたから、命は助かった」
トラヴィスはまるで命以外には無頓着なように、あっさりそう言った。
「これだけの火傷でしたら、後で熱を出されたのでは?」
トラヴィスは肩をすくめた。
「護衛対象を守れたから俺のことはどうでもいい。それが俺の仕事だし、俺もそれなりに職務に忠実だったから――まぁそれも今は辞めてしまったからどうでもいいことだが」
彼はくっと口元を歪めてニヒルな笑顔のようなものを作ってみせた。
「未だに痛むようなことは?」
「まぁ……明け方、とかにな、時々」
よく眠れず、睡眠不振になる。
よく眠れないから、食欲不振になる。
眠れず、食べられないから、どんどん痩せていくし、気持ちも荒む。嗅覚が落ちたりしたのもその一環だろう。おそらく私の作った料理からは匂いを感じたのであれば、それは“初めて”の料理だったからに違いない。アンソニーの料理は、この国では一般的なものだったから、その辺りの匂いには鈍感になっていた可能性がある。
生き甲斐だったろう騎士の仕事を辞めざるを得なくて、どれだけのストレスを感じていたのか。
(自律神経が乱れているんだろうな)
自律神経が乱れると、人によって違うが様々な症状が出る。頭痛や手足のしびれ、動悸、目眩、それから貧血も起こりやすい。
私はそこで治療師としての使命を改めて感じた。
(やはり貧血だったんだわ。まずは貧血を治すのがまず第一。鉄分を摂るようになれば少しずつ体調は戻るはず。それから自律神経を整えながら、出来る限り綺麗に傷跡を治して――彼を再び歩けるようにしてあげたい)
せめて杖なしで、自由に階段に登れるくらいには。
「どうした? 気分が悪いのか? だから言っただろう、これは――」
トラヴィスが何か言いかけたが、私はがしっと彼の右手を掴んだ。
「わっ!?」
私は彼の手を両手で握りしめながら、思いの丈を伝えた。
「トラヴィス様、私、精一杯貴方の傷を治すのにつとめます。絶対に絶対にまた歩けるようなりますからね! 絶対に!」
「あ、ああ……」
戸惑ったかのようにトラヴィスが小さく何度か頷いた。
「そうときまれば、厨房に行ってアロエがないか聞いてきます! そうだ、最近いつお医者さまにこの傷を診せられました?」
「こ、この屋敷に来てから一度診せたきりだ」
私の気迫に負けたのか、トラヴィスが答えた。やはり思った通りだ。ちゃんと治療をしていないではないか。それから彼は訝しげに私に尋ねた。
「アロエ?」
「ええ。火傷にはアロエと蜂蜜です! あ、トラヴィス様、このままお待ち頂けますか? アロエと蜂蜜があればすぐに傷に塗りますから。寒かったらお膝にブランケットをかけていてくださいね」
「おい、お前……」
「はい、なんでしょう?」
私が尋ね返すと、トラヴィスは驚いているかのような表情だった。
「気持ち悪くないのか、俺の傷跡が?」
「え? どうしてですか?」
「この肌の引きつり具合とか……」
真面目な話、私は彼の言っている意味が分からなかった。
「でもこれは、トラヴィス様が任務をこなされた勲章のようなものですから。気持ち悪いわけないです。それよりアロエが本当にこの屋敷にあったら私に塗らせてくださいね。薬ではないので、私の判断で塗っても大丈夫ですから」
今度はトラヴィスがぽかんと呆気にとられたような顔になった。
「お前、この傷跡に触れられるのか?」
「はい。蜂蜜はあるのは分かっているのですが、とりあえずアロエがあるかだけ聞いてきていいですか? 善は急げです」
そこでまるで奇跡のようなことが起こった。
目の前のトラヴィスが、ゆるゆると笑みを浮かべたのである。
笑みのようなもの、苦笑のような姿は何度か見かけたがこれは本当に心からの笑顔だった。銀色の髪を持ち、ターコイズブルーの瞳を持つ美貌の男が微笑めば、あまりにも美しかった。
ドキン、と胸が高鳴った。
「お前、すごいな――お前みたいな人間に会ったことがない」
奇跡は長続きせず、トラヴィスはすぐに笑みを消した。また見慣れた顔に戻り、しかしどうしてか動悸が乱れていた私は、それを歓迎した。
(あ、しかも!)
あまりにも必死すぎて両手で彼の手を握りしめていた。顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。すぐにその手を離し、謝罪した。勢い余って主人の手を握るなんて……恥ずかしくて彼の顔を見ることが出来ない。
トラヴィスの長い指は骨張っていて、私より幾分体温が低かった。
「すみません、許可なく勝手に手を握るなど、失礼なことをしました」
「ん? あ、まぁ気にするな――それより、アロエだろ?」
いたずらっぽく言われた気がして、ぱっと彼の顔を見れば、眉間に短い皺が寄っているだけだった。
「はい、では厨房に行ってまいります!」
私は張りきって部屋を出た。厨房に向かう私はまたしてもどこかで猫が鳴いているような声を聞いた気がしたのだった。
_____________________________________________
「!」
彼はローテーブルにココアのカップを置くと、私を見た。私はまさか今日彼が本当に怪我を診せてくれるとは思わず、目を見開いた。
「右足が特に酷くて、潰れる寸前だった。それでも?」
彼の問いかけからは何の感情も伝わってこなかった。
「トラヴィス様が私に見せても良いと思ってくださるなら、診させてください」
彼は軽く左手をあげた。
「では、準備をするから向こうをむいていてくれるか」
「承知しました」
私が背を向けると、衣擦れの音が響き、それからいいぞ、というトラヴィスの声がした。振り向けば彼はソファに座ったままだったが、膝上まではさきほどのブランケットがかけられていた。
私は彼に断ってから、トラヴィスの前に座り、彼の素足を眺めた。
「……燭台……いや、松明、ですかね」
「いかにも」
本人が言った通り、右足の怪我はひどかった。左足にもいくつか切り傷は残っているが、それ以外は大きな外傷は見当たらない。
セルゲイは剣だけではなくハンマーも使われていたと言っていたが、それは骨を砕くためだったのだろう。右足の膝下に陥没した部分が見られる。
だがそれよりも目につくのは、右足の膝下を覆うばかりの火傷の跡だ。かろうじてケロイドとまではいっていないがそれでも赤黒い皮膚が痛々しい。比較的大きな円状のものを押し当てられたように見受けられた。
「城の内部での攻撃だったから、松明を外門から持ってきて俺に押し当てたんだ。すぐに反撃して、火は落とした。だが……まぁこうして火傷は残ってしまった」
だまし討ちのようだったとセルゲイは言っていた。
もちろん、すぐに治療はされたはずだが、火傷の傷は治るのに時間がかかる。しかもこの様子から察するにここしばらくきちんと手当をしていない気がする。皮膚が乾いていて、塗り薬をつかっている形跡がない。
「右足が利き足なのがバレていたからな。まぁ念入りに攻撃された。とはいえ、すぐに仲間たちが助けに来てくれたから、命は助かった」
トラヴィスはまるで命以外には無頓着なように、あっさりそう言った。
「これだけの火傷でしたら、後で熱を出されたのでは?」
トラヴィスは肩をすくめた。
「護衛対象を守れたから俺のことはどうでもいい。それが俺の仕事だし、俺もそれなりに職務に忠実だったから――まぁそれも今は辞めてしまったからどうでもいいことだが」
彼はくっと口元を歪めてニヒルな笑顔のようなものを作ってみせた。
「未だに痛むようなことは?」
「まぁ……明け方、とかにな、時々」
よく眠れず、睡眠不振になる。
よく眠れないから、食欲不振になる。
眠れず、食べられないから、どんどん痩せていくし、気持ちも荒む。嗅覚が落ちたりしたのもその一環だろう。おそらく私の作った料理からは匂いを感じたのであれば、それは“初めて”の料理だったからに違いない。アンソニーの料理は、この国では一般的なものだったから、その辺りの匂いには鈍感になっていた可能性がある。
生き甲斐だったろう騎士の仕事を辞めざるを得なくて、どれだけのストレスを感じていたのか。
(自律神経が乱れているんだろうな)
自律神経が乱れると、人によって違うが様々な症状が出る。頭痛や手足のしびれ、動悸、目眩、それから貧血も起こりやすい。
私はそこで治療師としての使命を改めて感じた。
(やはり貧血だったんだわ。まずは貧血を治すのがまず第一。鉄分を摂るようになれば少しずつ体調は戻るはず。それから自律神経を整えながら、出来る限り綺麗に傷跡を治して――彼を再び歩けるようにしてあげたい)
せめて杖なしで、自由に階段に登れるくらいには。
「どうした? 気分が悪いのか? だから言っただろう、これは――」
トラヴィスが何か言いかけたが、私はがしっと彼の右手を掴んだ。
「わっ!?」
私は彼の手を両手で握りしめながら、思いの丈を伝えた。
「トラヴィス様、私、精一杯貴方の傷を治すのにつとめます。絶対に絶対にまた歩けるようなりますからね! 絶対に!」
「あ、ああ……」
戸惑ったかのようにトラヴィスが小さく何度か頷いた。
「そうときまれば、厨房に行ってアロエがないか聞いてきます! そうだ、最近いつお医者さまにこの傷を診せられました?」
「こ、この屋敷に来てから一度診せたきりだ」
私の気迫に負けたのか、トラヴィスが答えた。やはり思った通りだ。ちゃんと治療をしていないではないか。それから彼は訝しげに私に尋ねた。
「アロエ?」
「ええ。火傷にはアロエと蜂蜜です! あ、トラヴィス様、このままお待ち頂けますか? アロエと蜂蜜があればすぐに傷に塗りますから。寒かったらお膝にブランケットをかけていてくださいね」
「おい、お前……」
「はい、なんでしょう?」
私が尋ね返すと、トラヴィスは驚いているかのような表情だった。
「気持ち悪くないのか、俺の傷跡が?」
「え? どうしてですか?」
「この肌の引きつり具合とか……」
真面目な話、私は彼の言っている意味が分からなかった。
「でもこれは、トラヴィス様が任務をこなされた勲章のようなものですから。気持ち悪いわけないです。それよりアロエが本当にこの屋敷にあったら私に塗らせてくださいね。薬ではないので、私の判断で塗っても大丈夫ですから」
今度はトラヴィスがぽかんと呆気にとられたような顔になった。
「お前、この傷跡に触れられるのか?」
「はい。蜂蜜はあるのは分かっているのですが、とりあえずアロエがあるかだけ聞いてきていいですか? 善は急げです」
そこでまるで奇跡のようなことが起こった。
目の前のトラヴィスが、ゆるゆると笑みを浮かべたのである。
笑みのようなもの、苦笑のような姿は何度か見かけたがこれは本当に心からの笑顔だった。銀色の髪を持ち、ターコイズブルーの瞳を持つ美貌の男が微笑めば、あまりにも美しかった。
ドキン、と胸が高鳴った。
「お前、すごいな――お前みたいな人間に会ったことがない」
奇跡は長続きせず、トラヴィスはすぐに笑みを消した。また見慣れた顔に戻り、しかしどうしてか動悸が乱れていた私は、それを歓迎した。
(あ、しかも!)
あまりにも必死すぎて両手で彼の手を握りしめていた。顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。すぐにその手を離し、謝罪した。勢い余って主人の手を握るなんて……恥ずかしくて彼の顔を見ることが出来ない。
トラヴィスの長い指は骨張っていて、私より幾分体温が低かった。
「すみません、許可なく勝手に手を握るなど、失礼なことをしました」
「ん? あ、まぁ気にするな――それより、アロエだろ?」
いたずらっぽく言われた気がして、ぱっと彼の顔を見れば、眉間に短い皺が寄っているだけだった。
「はい、では厨房に行ってまいります!」
私は張りきって部屋を出た。厨房に向かう私はまたしてもどこかで猫が鳴いているような声を聞いた気がしたのだった。
29
お気に入りに追加
729
あなたにおすすめの小説
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています

お姉さまが家を出て行き、婚約者を譲られました
さこの
恋愛
姉は優しく美しい。姉の名前はアリシア私の名前はフェリシア
姉の婚約者は第三王子
お茶会をすると一緒に来てと言われる
アリシアは何かとフェリシアと第三王子を二人にしたがる
ある日姉が父に言った。
アリシアでもフェリシアでも婚約者がクリスタル伯爵家の娘ならどちらでも良いですよね?
バカな事を言うなと怒る父、次の日に姉が家を、出た
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

氷の騎士様が凍っておらず甘すぎる理由~騎士の妻が嫌だと駆け落ちしたのに今さら返せと言われても困ります!
ユウ
恋愛
連日徹夜、残業上等の職場で忙しさに明け暮れる喪女の天宮沙良は異世界に迷い込んでしまった。
しかも何故か氷の騎士の身代わり妻になることになってしまう。
相手は辺境伯爵家の三男で、第二騎士団隊長。
社交界の憧れの的。
貴族令嬢や未亡人からも睨まれ大ピンチの沙良は決意した。
「そうだ離婚しよう」
氷の騎士と離婚すべく悪妻を演じることにした。
しかし願いは空しくおかしな方向に進み、何故か計画はうまく進まなかった。
そんな最中婚約を逃げた本人が戻ってきて妻の座を返せと言い始めるが…。
タイトル変更しました!

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる