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9.飛び込んできたのは……!?
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私がアイヴィー・エンドにやってきてから二ヶ月が経った。
徐々にトラヴィスが食べる量も増えてきた。『交換日記』のお陰で、『トラの巻』も補強につぐ補強で良い感じに仕上がってきている。
だが相変わらず、彼には会えていない。
(会えない限りは、本当の意味で彼の助けになっているとはいえないんだよね……)
何しろトラヴィスは足を怪我しているのだ。その傷の様子すら、私は分かっていない。男の医者や治療師だったら、もしかしたら診ることが出来たかもしれないと思うと、はがゆい気持ちになる。
残念なことに、他の医者が書いた診断書を、医者本人の許可なく私が勝手に閲覧することはこの国では許されていない。唯一の例外は、その医者の治療師である場合だけである。
(フォスター先生に一度往診を頼もうかしら)
忙しいフォスター先生の手を借りるのはとても気がひけるが、困ったことがあったら何でも頼っておくれ、と言ってくださっていた。
幸い、トラヴィスは私が作った食事は食べてくれているようだし、その点は順調だ。アンソニーにレシピを託せば、数日だったら私が屋敷を離れても問題ないのではないだろうか。
(まずはセルゲイに許可をもらわなきゃ)
執事にセルゲイへの面会を頼むと、その夜にすぐに時間を作ってくれた。セルゲイの執務室を訪ねると、相変わらず華やかな彼が薔薇――が見えた気がした――を背後に従えて微笑んでいた。
「ユーリ、よく来てくれた! トラヴィスが食事をするようになって、本当に助かっている」
いつの間にか私のことを呼び捨てにしているが、セルゲイは私の雇い主なので当然の権利である。
きらきらと輝く光を発しているようにみえるセルゲイが眩しい。私の最推しの輝きは夜でも衰えない。
「それで、今日はどんな話だ?」
セルゲイに勧められるままにソファに腰かけると、執務机に座っている彼を見た。セルゲイには前置きがいらないだろうと思い、私は単刀直入に言った。
「フォスター先生に、トラヴィス様の往診を頼みたく思っています。二日でいいのであちらに戻りたいのですが、よろしいでしょうか?」
「ああ……そういうことか……」
セルゲイは両手を前に組んで、一瞬目を閉じた。
「今の状況だとただ闇雲に食事を作っているだけなので……フォスター先生が診察してくださいましたら、私もその診断書を拝見することが出来ますから」
どうしてトラヴィスに会えないのだ、と責めるようなことは言わなかった。セルゲイならば、私の言わんとしていることをすぐに理解するだろう。
「そうだな。なかなか話が進まなくて申し訳ないと思っている」
私はその点に関しては深追いをしないことにした。
「いえ、色々とご事情がおありなのでしょう。ですが、やはり怪我の回復に効果的な食事を作る意味でも、きちんとした診断書が必要なのです」
セルゲイの瞳に浮かんでいたのは、理解だった。
「うん、そうだな――分かった。トラヴィスには私から言っておく」
「はい、ありがとうございます」
私はほっとして顔をほころばせた。
「そして、対応が後手になってしまい、すまなかった。トラヴィスになかなか言い出せなくて……。せっかく食事を少しずつとるようになったというところだから、今しばらくは刺激したくなくて……だが最初からフォスター氏に往診を頼めばよかったな」
セルゲイに謝罪されてしまったが、私は首を横に振った。
「いえ、お考えがおありでしたでしょうから」
「しかし……」
そこでセルゲイは、珍しいことに言葉につまった。
「一番大切なのは患者さんの回復ですが、患者さんのご家族も同じくらい私は大切にしたいです。支えられるご家族の方もお辛いですもの。なのでセルゲイ様のお考えも出来る限り尊重したいとは思ってはいるのですが……今回は私が待てなくてすみませんでした」
私の答えに、どうしてかセルゲイは眩しそうに目を細めた。
(何かおかしなことを言ったかな……?)
それからセルゲイが黙って私の顔を眺めているので、心配になって尋ねた。
「どうかされましたか?」
ふっ、とセルゲイは口元に笑みを浮かべた。
「なんでもないよ、本当にありがとう、ユーリ」
☆
晩御飯を作るために厨房に向かうと、ちょうどいいタイミングでアンソニーがいたので彼に数日屋敷を離れる旨を伝える。最初は驚いていたが、事情を説明するとすぐに納得してくれた。
「ああ、なるほど。それはいいかもしれませんねぇ」
最初から親しくしてくれたアンソニーだが、ここしばらくで同志としての絆が生まれつつある。彼はとても熱心に病人食を学ぼうとしてくれているし、いつでも親切だ。
「それでいない間のレシピを書いてお渡ししますね。今夜は私が作りますが、明日の朝、もしくは昼からはお願いしないといけないと思うので」
「承知しました! 私の調理でトラヴィス様が食べてくださるか分かりませんが出来る限りのことはさせていただきます!」
アンソニーがどんと胸を叩いたので、周囲にいる料理人たちが笑った。料理長がこんな明るい人柄なので、この屋敷で雇われている料理人たちはすこぶる仲が良く、関係も風通しが良い。
料理人のうちでも一際若い、セインが私に話しかけてきた。
「ユーリ、レシピって何を考えているんだい?」
セインは二十五歳で、明るめの茶褐色の髪に、丸っこい緑の瞳を持つ好青年だ。アンソニーとは遠い親戚なのだという。昔から料理が上手なアンソニーに憧れて、彼の元で料理人として修行を積んでいるそうだ。さすが親戚ということもあり、鍛え上げられたしっかりとした身体つきをしている。
「今から考えるんだ。けどトラヴィス様の反応が特に良かったものにすると思う」
以前、敬語で話さないでくれと言われたので私も彼に対してはフランクに接している。
「そうか……。でもそのフォスター先生だっけ、の診察を受けてくれたらいいよな、トラヴィス様」
セインがそう言ったので、私は思わず聞き返した。
「どういう意味?」
「あっ、やべっ、言ったらいけないことかな」
セインがちらりとアンソニーを見たが、料理長は仕方ないと肩をすくめていた。
「それくらいは大丈夫だよ、セイン」
「すんません料理長」
「気をつけろよ、セイン!」
セインが頭をかくと、他の料理人たちも笑いながら茶化した。それから料理人たちがそれぞれ持ち場に戻り始める。セインが私に教えてくれた。
「トラヴィス様って滅多に部屋から出てこないんだ――医者の診察も受けないって話らしい。だから俺たちもほとんど会ったことはない。さすがにセルゲイ様には会われていると思うけど」
それは意外だった。
「そうなんだ……!」
「ああ。だからユーリが悪いわけじゃないよ、気にすんなよ!」
最後に慰めの言葉をかけてくれてから、セインも持ち場に戻っていった。
(そうか……トラヴィスは引きこもりだったのね)
それであればセルゲイがなかなかトラヴィスに切り出せなかったのも納得である。
フォスター先生にはもしかしたら無駄足をふませてしまうかもしれないが……でも患者第一である先生は気にしないだろうし、私も何もしないでただ待っていることは出来かねた。トラヴィスのために、出来ることはしてみたい。
夕食のメモには、
『ユーリです。本来であれば直接言うべきかと思うのですが、こちらで失礼します。しばらく屋敷を離れて自宅に戻ります。いない間のメニューに関しては料理長のアンソニーさんに伝えておくのでご安心くださいね。私がいない間のメニューのリクエストがあればお知らせください』
とだけ認めた。貴方の傷を診る医者を連れてまいります云々、などは触れずに、あくまでもさらっと軽く書いたつもりだ。
だがしかし。
その夜、初めてトラヴィスからの返事がなかった。
☆
そして事態は急変する。
その夜遅く。
「どうか自宅には戻らないでいてもらえないだろうか――、え、女!?」
と、私の部屋に飛び込んできて、ぴしりと固まったこの青年が――私が治療するべき患者、トラヴィス=エヴァンスだった。
徐々にトラヴィスが食べる量も増えてきた。『交換日記』のお陰で、『トラの巻』も補強につぐ補強で良い感じに仕上がってきている。
だが相変わらず、彼には会えていない。
(会えない限りは、本当の意味で彼の助けになっているとはいえないんだよね……)
何しろトラヴィスは足を怪我しているのだ。その傷の様子すら、私は分かっていない。男の医者や治療師だったら、もしかしたら診ることが出来たかもしれないと思うと、はがゆい気持ちになる。
残念なことに、他の医者が書いた診断書を、医者本人の許可なく私が勝手に閲覧することはこの国では許されていない。唯一の例外は、その医者の治療師である場合だけである。
(フォスター先生に一度往診を頼もうかしら)
忙しいフォスター先生の手を借りるのはとても気がひけるが、困ったことがあったら何でも頼っておくれ、と言ってくださっていた。
幸い、トラヴィスは私が作った食事は食べてくれているようだし、その点は順調だ。アンソニーにレシピを託せば、数日だったら私が屋敷を離れても問題ないのではないだろうか。
(まずはセルゲイに許可をもらわなきゃ)
執事にセルゲイへの面会を頼むと、その夜にすぐに時間を作ってくれた。セルゲイの執務室を訪ねると、相変わらず華やかな彼が薔薇――が見えた気がした――を背後に従えて微笑んでいた。
「ユーリ、よく来てくれた! トラヴィスが食事をするようになって、本当に助かっている」
いつの間にか私のことを呼び捨てにしているが、セルゲイは私の雇い主なので当然の権利である。
きらきらと輝く光を発しているようにみえるセルゲイが眩しい。私の最推しの輝きは夜でも衰えない。
「それで、今日はどんな話だ?」
セルゲイに勧められるままにソファに腰かけると、執務机に座っている彼を見た。セルゲイには前置きがいらないだろうと思い、私は単刀直入に言った。
「フォスター先生に、トラヴィス様の往診を頼みたく思っています。二日でいいのであちらに戻りたいのですが、よろしいでしょうか?」
「ああ……そういうことか……」
セルゲイは両手を前に組んで、一瞬目を閉じた。
「今の状況だとただ闇雲に食事を作っているだけなので……フォスター先生が診察してくださいましたら、私もその診断書を拝見することが出来ますから」
どうしてトラヴィスに会えないのだ、と責めるようなことは言わなかった。セルゲイならば、私の言わんとしていることをすぐに理解するだろう。
「そうだな。なかなか話が進まなくて申し訳ないと思っている」
私はその点に関しては深追いをしないことにした。
「いえ、色々とご事情がおありなのでしょう。ですが、やはり怪我の回復に効果的な食事を作る意味でも、きちんとした診断書が必要なのです」
セルゲイの瞳に浮かんでいたのは、理解だった。
「うん、そうだな――分かった。トラヴィスには私から言っておく」
「はい、ありがとうございます」
私はほっとして顔をほころばせた。
「そして、対応が後手になってしまい、すまなかった。トラヴィスになかなか言い出せなくて……。せっかく食事を少しずつとるようになったというところだから、今しばらくは刺激したくなくて……だが最初からフォスター氏に往診を頼めばよかったな」
セルゲイに謝罪されてしまったが、私は首を横に振った。
「いえ、お考えがおありでしたでしょうから」
「しかし……」
そこでセルゲイは、珍しいことに言葉につまった。
「一番大切なのは患者さんの回復ですが、患者さんのご家族も同じくらい私は大切にしたいです。支えられるご家族の方もお辛いですもの。なのでセルゲイ様のお考えも出来る限り尊重したいとは思ってはいるのですが……今回は私が待てなくてすみませんでした」
私の答えに、どうしてかセルゲイは眩しそうに目を細めた。
(何かおかしなことを言ったかな……?)
それからセルゲイが黙って私の顔を眺めているので、心配になって尋ねた。
「どうかされましたか?」
ふっ、とセルゲイは口元に笑みを浮かべた。
「なんでもないよ、本当にありがとう、ユーリ」
☆
晩御飯を作るために厨房に向かうと、ちょうどいいタイミングでアンソニーがいたので彼に数日屋敷を離れる旨を伝える。最初は驚いていたが、事情を説明するとすぐに納得してくれた。
「ああ、なるほど。それはいいかもしれませんねぇ」
最初から親しくしてくれたアンソニーだが、ここしばらくで同志としての絆が生まれつつある。彼はとても熱心に病人食を学ぼうとしてくれているし、いつでも親切だ。
「それでいない間のレシピを書いてお渡ししますね。今夜は私が作りますが、明日の朝、もしくは昼からはお願いしないといけないと思うので」
「承知しました! 私の調理でトラヴィス様が食べてくださるか分かりませんが出来る限りのことはさせていただきます!」
アンソニーがどんと胸を叩いたので、周囲にいる料理人たちが笑った。料理長がこんな明るい人柄なので、この屋敷で雇われている料理人たちはすこぶる仲が良く、関係も風通しが良い。
料理人のうちでも一際若い、セインが私に話しかけてきた。
「ユーリ、レシピって何を考えているんだい?」
セインは二十五歳で、明るめの茶褐色の髪に、丸っこい緑の瞳を持つ好青年だ。アンソニーとは遠い親戚なのだという。昔から料理が上手なアンソニーに憧れて、彼の元で料理人として修行を積んでいるそうだ。さすが親戚ということもあり、鍛え上げられたしっかりとした身体つきをしている。
「今から考えるんだ。けどトラヴィス様の反応が特に良かったものにすると思う」
以前、敬語で話さないでくれと言われたので私も彼に対してはフランクに接している。
「そうか……。でもそのフォスター先生だっけ、の診察を受けてくれたらいいよな、トラヴィス様」
セインがそう言ったので、私は思わず聞き返した。
「どういう意味?」
「あっ、やべっ、言ったらいけないことかな」
セインがちらりとアンソニーを見たが、料理長は仕方ないと肩をすくめていた。
「それくらいは大丈夫だよ、セイン」
「すんません料理長」
「気をつけろよ、セイン!」
セインが頭をかくと、他の料理人たちも笑いながら茶化した。それから料理人たちがそれぞれ持ち場に戻り始める。セインが私に教えてくれた。
「トラヴィス様って滅多に部屋から出てこないんだ――医者の診察も受けないって話らしい。だから俺たちもほとんど会ったことはない。さすがにセルゲイ様には会われていると思うけど」
それは意外だった。
「そうなんだ……!」
「ああ。だからユーリが悪いわけじゃないよ、気にすんなよ!」
最後に慰めの言葉をかけてくれてから、セインも持ち場に戻っていった。
(そうか……トラヴィスは引きこもりだったのね)
それであればセルゲイがなかなかトラヴィスに切り出せなかったのも納得である。
フォスター先生にはもしかしたら無駄足をふませてしまうかもしれないが……でも患者第一である先生は気にしないだろうし、私も何もしないでただ待っていることは出来かねた。トラヴィスのために、出来ることはしてみたい。
夕食のメモには、
『ユーリです。本来であれば直接言うべきかと思うのですが、こちらで失礼します。しばらく屋敷を離れて自宅に戻ります。いない間のメニューに関しては料理長のアンソニーさんに伝えておくのでご安心くださいね。私がいない間のメニューのリクエストがあればお知らせください』
とだけ認めた。貴方の傷を診る医者を連れてまいります云々、などは触れずに、あくまでもさらっと軽く書いたつもりだ。
だがしかし。
その夜、初めてトラヴィスからの返事がなかった。
☆
そして事態は急変する。
その夜遅く。
「どうか自宅には戻らないでいてもらえないだろうか――、え、女!?」
と、私の部屋に飛び込んできて、ぴしりと固まったこの青年が――私が治療するべき患者、トラヴィス=エヴァンスだった。
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