8 / 33
7.私が雇われた理由
しおりを挟む
私は思わず、といった風に苦笑した。
(さすがセルゲイ、女性を褒めるのはお手の物ね)
もちろん、褒められて悪い気はしない。
それでもユーリ、もしくはクラウディア=サットンは凡庸な容姿の持ち主だと自覚している。金褐色の髪も翡翠色の瞳も、この国では貴族平民問わず、珍しい色ではない。
二十三年間親しんできた鈴木有理の顔とは違うが、クラウディア=サットン、もといユーリの顔も私は好きだ。でもそれは自分だからこそで、他人からみたら私は平凡な顔立ちに過ぎないはずだ。
しかも診療所で働くようになってから、貴族令嬢の嗜みである長髪をばっさり切ってしまった。ケアしている十分な時間もないし、上質なオイルも買えなくなったのも理由の一つだ。今も肩下の髪をひとつにくくっているだけで、あまり女性らしさは感じられないだろう。
要するに、普段美女たちに囲まれているセルゲイが、私のことを美しくて、などと思うわけないのである。
そんな私の心中をセルゲイはお見通しだったようだ。
「なんだか私の言うことを信じてないようだね」
セルゲイの表情が、感情のつかみにくいものに戻る。
「え?」
「女性と見れば、誰彼構わず褒める男だとでも思ってる?」
(――思って、ます。思ってるっていうか知ってるっていうか)
セルゲイ=エヴァンスが貴族社交界で他に類をみないほどの伊達男であることは、読んで知っています。とは、言えない。その代わり、私は素直に思ったことを話した。
「トラヴィス様の治療には私の容姿は関係ないのではないか、と思っていました。トラヴィス様は私が女性であるということでお嫌になるみたいですし」
私の指摘にセルゲイはキョトンとした後、爆笑しはじめた。
「ご、ごめん、ははは、気を悪くしないで欲しい」
そう言いながらセルゲイは笑い続けている。
(最推しの爆笑、めっちゃ尊い)
普通の貴族令嬢だったら失礼なと怒るかもしれないが、私は基本セルゲイのファンなので、ただただ彼の笑顔が尊いばかりだ。心の中で、推しの笑顔の供給を感謝する。
「あー、こんなに笑ったのは久しぶりだよ」
何がツボにハマったのかはわからないが、セルゲイが会話を楽しんでくれたのであれば何よりだ。私は微笑んで、頷いた。
「うん、やはり貴女に引き受けてもらいたい。貴女は私に興味がないんだな。こんなにフラットな女性に会ったのは初めてだ。ほとんどの女性は私と見れば、最適な交際相手だと思って迫ってくるばかりだから、つまらなくてね――本当にいいなと思った女性は他の男性が好きだし」
最後のつぶやきは、まるで独り言のようだった。
(アンジェリカのことかしら!?)
もしかしたらヒロインであるアンジェリカとのあれこれは既に終わっている時系列にいるのだろうか。だが今まで『あくでき』の登場人物が周囲にいなかったから確かなことはわからない。
「トラヴィスも貴女になら心を許すかもしれない――時間はかかるかもしれないが、それでも手助けをしてくださると嬉しい」
セルゲイは本当に私のことを気に入ってくれたようだ。そんなセルゲイの真摯な頼みに心が揺さぶられる。
セルゲイが最推しだからという理由ではない。
この屋敷にやってくるまで、私はきっとすぐにフォスター先生たちの元へ戻るのだろうと考えていた。だがこうして助けを求めている患者さん、患者さんの家族と話すと思いは揺れた。
『患者さんのことをほっておけないでしょう?』
フォスター先生の笑顔が脳裏をよぎった。
『独り立ちの時期なんですよ』
メグの声も響いた。
『いつでもここへ帰ってきてもらっていいのよ』
私は一度瞳を閉じて、開けた。
「わかりました。やれるだけ、やってみたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
☆
住み込みでと依頼された理由は、アガサ亭で私の料理の腕が話題だったかららしかった。
あれからセルゲイはすぐに呼び鈴を鳴らして執事を呼ぶと、私を部屋に案内するように頼んだ。私にあてがわれたのは、厨房のすぐ隣――普通であれば料理長の部屋だ。部屋は広く、本棚、机、椅子、それから暖炉や窓もついている。ベッドも立派なもので、マットレスも布団もふかふかだ。
一介の治療師に対して、十分すぎるほどの待遇だ。聞けば料理長は、近所に家を構えているらしく、この部屋はずっと空室だったとか。
セルゲイは私にトラヴィスの食事を作るようにと頼んだ。
「トラヴィスは食すらも細くなってしまってね。それでアガサ亭で聞いた所によると、貴女は少し風変わりなスパイスを使うが、どれもこれも美味しいのだと」
(風変わりなスパイス……? あ、醤油と味噌のことかな? セルゲイは和食風の食事はしていなかったっけ……)
そういえば、セルゲイの食事風景を小説で読んだことがなかった。
『あくでき』はチートな世界観で和食の食材が存在している。存在しているのだが、意外にも浸透はしていない。平民貴族を問わず、どちらかというといわゆる西洋的な食事が好まれているのである。
思い返してみれば『あくでき』では、ヒロインであるアンジェリカが少し風変わりな令嬢設定で、他の人がしないような食事を好む、というシーンがいくつか挟まれていた。それで登場するのが、和食材なのである。そんなわけで、いつしかアンジェリカの親しい人たちの間では和食ブームが起こっていく、という流れだった。
けれど、クラウディア=サットンや、フォスター先生の診療所周りでは、「醤油? なにそれ?」状態だった。
とはいえ同じ世界で生きているはずのアンジェリカの周りで流行るのであれば受け入れの下地はあるはずだ、と患者の食事指導をするときに少しずつ味噌や醤油を使うようになった。
塩分には気をつけなければならないが、カロリーを控える必要があるときに和食は最適だ。野菜を食べるメニューも多い。
ちなみに豆腐を使ったメニューは、私の患者さんの間で現在流行りつつある。揚出し豆腐なんて、体質的に肉が受けつけられない患者さんたちに大人気だ。そんな風に、受け入れられやすい食材や味というものは確かに存在している。
「わかりました。では今夜の夕食からやってみましょう」
私が承ると、セルゲイはほっとしたかのように短い息をついた。
「ありがとう、料理長に貴女の助けになるように執事を通して伝えよう。――本当に、貴女のご助力に感謝する。トラヴィスになるべく早く貴女に会うように……うん、そうだな、どうにかして一日でも早く会えるように、私も考えてみるよ」
セルゲイの口ぶりが気になったが、もちろん余計なことを言うつもりはない。
「ええ。一度で結構ですので直接お目にかかれると、状況を把握しやすいので助かります」
私の答えに、セルゲイは分かっているよと頷いた。
「なるべく、早く対応したいとは思っている――では、また近いうちに」
「かしこまりました」
シンプルなワンピースしか着ていないものの、私はセルゲイに敬意を示して、カーテシーをした。
(さすがセルゲイ、女性を褒めるのはお手の物ね)
もちろん、褒められて悪い気はしない。
それでもユーリ、もしくはクラウディア=サットンは凡庸な容姿の持ち主だと自覚している。金褐色の髪も翡翠色の瞳も、この国では貴族平民問わず、珍しい色ではない。
二十三年間親しんできた鈴木有理の顔とは違うが、クラウディア=サットン、もといユーリの顔も私は好きだ。でもそれは自分だからこそで、他人からみたら私は平凡な顔立ちに過ぎないはずだ。
しかも診療所で働くようになってから、貴族令嬢の嗜みである長髪をばっさり切ってしまった。ケアしている十分な時間もないし、上質なオイルも買えなくなったのも理由の一つだ。今も肩下の髪をひとつにくくっているだけで、あまり女性らしさは感じられないだろう。
要するに、普段美女たちに囲まれているセルゲイが、私のことを美しくて、などと思うわけないのである。
そんな私の心中をセルゲイはお見通しだったようだ。
「なんだか私の言うことを信じてないようだね」
セルゲイの表情が、感情のつかみにくいものに戻る。
「え?」
「女性と見れば、誰彼構わず褒める男だとでも思ってる?」
(――思って、ます。思ってるっていうか知ってるっていうか)
セルゲイ=エヴァンスが貴族社交界で他に類をみないほどの伊達男であることは、読んで知っています。とは、言えない。その代わり、私は素直に思ったことを話した。
「トラヴィス様の治療には私の容姿は関係ないのではないか、と思っていました。トラヴィス様は私が女性であるということでお嫌になるみたいですし」
私の指摘にセルゲイはキョトンとした後、爆笑しはじめた。
「ご、ごめん、ははは、気を悪くしないで欲しい」
そう言いながらセルゲイは笑い続けている。
(最推しの爆笑、めっちゃ尊い)
普通の貴族令嬢だったら失礼なと怒るかもしれないが、私は基本セルゲイのファンなので、ただただ彼の笑顔が尊いばかりだ。心の中で、推しの笑顔の供給を感謝する。
「あー、こんなに笑ったのは久しぶりだよ」
何がツボにハマったのかはわからないが、セルゲイが会話を楽しんでくれたのであれば何よりだ。私は微笑んで、頷いた。
「うん、やはり貴女に引き受けてもらいたい。貴女は私に興味がないんだな。こんなにフラットな女性に会ったのは初めてだ。ほとんどの女性は私と見れば、最適な交際相手だと思って迫ってくるばかりだから、つまらなくてね――本当にいいなと思った女性は他の男性が好きだし」
最後のつぶやきは、まるで独り言のようだった。
(アンジェリカのことかしら!?)
もしかしたらヒロインであるアンジェリカとのあれこれは既に終わっている時系列にいるのだろうか。だが今まで『あくでき』の登場人物が周囲にいなかったから確かなことはわからない。
「トラヴィスも貴女になら心を許すかもしれない――時間はかかるかもしれないが、それでも手助けをしてくださると嬉しい」
セルゲイは本当に私のことを気に入ってくれたようだ。そんなセルゲイの真摯な頼みに心が揺さぶられる。
セルゲイが最推しだからという理由ではない。
この屋敷にやってくるまで、私はきっとすぐにフォスター先生たちの元へ戻るのだろうと考えていた。だがこうして助けを求めている患者さん、患者さんの家族と話すと思いは揺れた。
『患者さんのことをほっておけないでしょう?』
フォスター先生の笑顔が脳裏をよぎった。
『独り立ちの時期なんですよ』
メグの声も響いた。
『いつでもここへ帰ってきてもらっていいのよ』
私は一度瞳を閉じて、開けた。
「わかりました。やれるだけ、やってみたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
☆
住み込みでと依頼された理由は、アガサ亭で私の料理の腕が話題だったかららしかった。
あれからセルゲイはすぐに呼び鈴を鳴らして執事を呼ぶと、私を部屋に案内するように頼んだ。私にあてがわれたのは、厨房のすぐ隣――普通であれば料理長の部屋だ。部屋は広く、本棚、机、椅子、それから暖炉や窓もついている。ベッドも立派なもので、マットレスも布団もふかふかだ。
一介の治療師に対して、十分すぎるほどの待遇だ。聞けば料理長は、近所に家を構えているらしく、この部屋はずっと空室だったとか。
セルゲイは私にトラヴィスの食事を作るようにと頼んだ。
「トラヴィスは食すらも細くなってしまってね。それでアガサ亭で聞いた所によると、貴女は少し風変わりなスパイスを使うが、どれもこれも美味しいのだと」
(風変わりなスパイス……? あ、醤油と味噌のことかな? セルゲイは和食風の食事はしていなかったっけ……)
そういえば、セルゲイの食事風景を小説で読んだことがなかった。
『あくでき』はチートな世界観で和食の食材が存在している。存在しているのだが、意外にも浸透はしていない。平民貴族を問わず、どちらかというといわゆる西洋的な食事が好まれているのである。
思い返してみれば『あくでき』では、ヒロインであるアンジェリカが少し風変わりな令嬢設定で、他の人がしないような食事を好む、というシーンがいくつか挟まれていた。それで登場するのが、和食材なのである。そんなわけで、いつしかアンジェリカの親しい人たちの間では和食ブームが起こっていく、という流れだった。
けれど、クラウディア=サットンや、フォスター先生の診療所周りでは、「醤油? なにそれ?」状態だった。
とはいえ同じ世界で生きているはずのアンジェリカの周りで流行るのであれば受け入れの下地はあるはずだ、と患者の食事指導をするときに少しずつ味噌や醤油を使うようになった。
塩分には気をつけなければならないが、カロリーを控える必要があるときに和食は最適だ。野菜を食べるメニューも多い。
ちなみに豆腐を使ったメニューは、私の患者さんの間で現在流行りつつある。揚出し豆腐なんて、体質的に肉が受けつけられない患者さんたちに大人気だ。そんな風に、受け入れられやすい食材や味というものは確かに存在している。
「わかりました。では今夜の夕食からやってみましょう」
私が承ると、セルゲイはほっとしたかのように短い息をついた。
「ありがとう、料理長に貴女の助けになるように執事を通して伝えよう。――本当に、貴女のご助力に感謝する。トラヴィスになるべく早く貴女に会うように……うん、そうだな、どうにかして一日でも早く会えるように、私も考えてみるよ」
セルゲイの口ぶりが気になったが、もちろん余計なことを言うつもりはない。
「ええ。一度で結構ですので直接お目にかかれると、状況を把握しやすいので助かります」
私の答えに、セルゲイは分かっているよと頷いた。
「なるべく、早く対応したいとは思っている――では、また近いうちに」
「かしこまりました」
シンプルなワンピースしか着ていないものの、私はセルゲイに敬意を示して、カーテシーをした。
26
お気に入りに追加
729
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
【完結】もったいないですわ!乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢は、今日も生徒会活動に勤しむ~経済を回してる?それってただの無駄遣いですわ!~
鬼ヶ咲あちたん
恋愛
内容も知らない乙女ゲームの世界に転生してしまった悪役令嬢は、ヒロインや攻略対象者たちを放って今日も生徒会活動に勤しむ。もったいないおばけは日本人の心! まだ使える物を捨ててしまうなんて、もったいないですわ! 悪役令嬢が取り組む『もったいない革命』に、だんだん生徒会役員たちは巻き込まれていく。「このゲームのヒロインは私なのよ!?」荒れるヒロインから一方的に恨まれる悪役令嬢はどうなってしまうのか?

職業『お飾りの妻』は自由に過ごしたい
LinK.
恋愛
勝手に決められた婚約者との初めての顔合わせ。
相手に契約だと言われ、もう後がないサマンサは愛のない形だけの契約結婚に同意した。
何事にも従順に従って生きてきたサマンサ。
相手の求める通りに動く彼女は、都合のいいお飾りの妻だった。
契約中は立派な妻を演じましょう。必要ない時は自由に過ごしても良いですよね?
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。

今日は私の結婚式
豆狸
恋愛
ベッドの上には、幼いころからの婚約者だったレーナと同じ色の髪をした女性の腐り爛れた死体があった。
彼女が着ているドレスも、二日前僕とレーナの父が結婚を拒むレーナを屋根裏部屋へ放り込んだときに着ていたものと同じである。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる