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夫婦の絆と子供への思い
神と悪魔と人間と
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「ねえメリー。“神”と“悪魔”について君は、どの程度の事を知っているの?」
「ええっ!!?随分急だわね・・・」
エレインやセリカ達の一件が片付いてから数日程が経ったある日の事。
夜に二人でイチャ付きながらもお酒を嗜んでいた席で蒼太がメリアリアに尋ねた。
「そうねえ。“神”が人間を造り出してこの世に送り出し、天国のような世界を顕現させようとしているのを、気に食わなかったのが“悪魔”だと聞いているわ?だから神様の鼻を明かす為にあの手この手を使って人間達を堕落させようとしているのだ、とも・・・。って言うか、前にあなたが説明してくれたじゃない?」
「ああ、そうだ。そんな認識で合っているよ、大体はね?」
“ねえメリー”と蒼太が続けた。
「これから話す話しはかなり突拍子の無い内容だし・・・。それになにより、こんな事を言ってしまったら“選民思想の発露だ”等と言われてしまいそうだけど・・・。取り敢えずは最後まで聞いてくれる?」
「・・・聞くわ!!?」
“教えて?”とやや声のトーンを落として心配そうに告げる夫に対して愛妻淑女は躊躇わずにそう答えた。
「あなたのお話って、結構面白いもの・・・。それに為になるしね?教えてよ、新しい物語を・・・!!!」
そんな花嫁の言葉に頷くと、蒼太は話を始めるモノのそれによるとー。
人類はアフリカのみならず、極東や中東でも発生していたのだと言う。
特に中東のそれは聖書等に代表されるように良く知られており、神々は生み出されたばかりの人類にこう訓示を述べた、“お前達で天国のような世界を作りなさい”と。
そう言って自らの“秘密の教え”を余す事無く彼等に伝え、暖かな心と正義感、そして愛を育んで行くようにと諭されたのだが、しかし。
ここにそんな人類を馬鹿にして認めようとしなかった存在達がいた、後に“悪魔”と呼ばれるようになる彼等は人間の心の裏表や強い部分、弱い部分を良く知っており、様々な術策を用いて人々を堕落させるように仕向けていったのである。
そうすれば神の鼻を明かす事が出来るし、それになにより。
自分達の腹を満たす事が出来たからであった、彼等は人々の怒りや憎しみ、悲しみや苦しみに加えてもう一つ、怨念を糧としてエネルギーを蓄え、力を増させて行く特性を持っていたのだ。
否、そればかりではない、彼等は地上そのものをも欲していた、それも人間達が、では無くて自分達が直接支配する世界としての地上を欲していたのである、だから。
彼等は人々を、ありとあらゆる手段を使って神々から遠ざけるように仕向けたのである。
「これはあくまで今現在の解る範囲で、って言う話なんだけど。歴史に名が残っていて、尚且つ現代まで生存が確認されている人類の中で・・・。最初にその標的となったのが“古代ヘブル人”と呼ばれる人々だった」
「・・・古代ヘブル人、つまりはヘブライ人ね?今で言う所のユダヤ人かしら」
「まあ今の“ユダヤ人”と呼ばれている人々は、様々な異人種間での混血がかなり進んでしまっているから。厳密に言えば“ヘブライ人そのもの”と言うよりは“末裔的存在”と言った方が正しいんだけどね?」
そう言うと、蒼太は更に語り続けた、ヘブライ人は神の加護を受けて古代エジプト王国を脱出した後、今のイスラエルがある地域、即ちヨルダン川沿岸に居住を開始して暫くは一つに纏まったまま隆盛を誇っていた。
ところがある日、それぞれの政治的姿勢や人間性の違い等から北部の北イスラエル王国と南部のユダ王国に別れてしまい、その内のイスラエル王国はアッシリアに滅ぼされてしまう。
残ったユダ王国の人々は何とか独立を保っていたのだがこちらも次第に勢力を失って、やがて歴史の闇へと消えて行ったのである。
「知ってるわ?有名な“バビロン捕囚”が起こったのよね?確か“イスラエル王国”の人々はその後忽然と姿を消して、未だに見付かっていないと聞くけれど・・・」
「・・・ここから先は、知り合いの霊能力者に教えてもらった話なんだけど。それを要約して話すけれども、実はアッシリアに滅ぼされる前のイスラエル王国においては神と悪魔の戦いが激化していたそうなんだ。最初の内は神様が優勢だったんだけど、徐々に悪魔側の勢力が増して来て人々は狂楽に溺れて行ってしまったらしい。例えば有名なイスラエルの神殿には、神様を茶化して馬鹿にするような詩を落書きしたり、悪魔を讃えるような物語を作ってそれを売り捌いたり。そうやって段々と神様への感謝や畏敬の念を忘れさせられていったんだそうだよ?」
「神々は、凄く暖かくて優しい方々だからね。憖っかな事では怒りを露わにして、人間を罰するような事はなさらないんだけど・・・。それを逆手に取られてしまったのね?」
メリアリアの言葉に頷くと、蒼太は話を更に先へと進めた。
「終いには誰も彼もが“神様なんていないんだ”と、その存在を頭から否定するようになってしまって。完全に心と感性とが悪魔や魔物共に乗っ取られてしまったんだな、そしてイスラエル王国は滅亡した・・・」
「神の加護を失ってしまったのね・・・?」
「それもあるけれど、それだけじゃない。快楽を貪るだけしか考えられなくなってしまった彼等はアッシリアが攻めて来た時にも、ろくに戦いもせずに降伏したんだそうだよ?誰も彼もが自分の命だけを惜しんで、快楽だけに寄り縋って。国難に際してみんなで立ち上がって戦う気力や、自身の大事な者や場所を“命を懸けて守る”気概を失ってしまったんだ」
「・・・・・」
「ところが神々はそうなる事を予め見越していてね。イスラエル王国に残存していた“神々の存在を感じて理解している者達”を、ソッと逃がしたのだそうだ。ある者達は船で、またある者達は陸路を通って遙か東の地を目指させてたんだって・・・」
「・・・東の地?」
「“アシハラミズホラ”と呼ばれている地域だそうだ、これは古代ヘブライ語で“遙かなる理想郷、約束の地カナン”を意味する言葉だそうだよ?そこを目指した一団は“トオカミエミタメ”、“アイウエモウスシ”と言う神々から教えてもらった呪いの言葉を幟旗に書き記して、遙かなる東の果てを目指して旅立っていった」
「・・・それはどこにあるの?何て言う国なの!!?」
「これに付いては色々な説があるんだけど・・・。ある人はインドのカシミール地方だと言い、またある人は中国のチベット自治区周辺の事だと言い。凄いモノになると“古代日本まで到達して秦一族になった”と言うヤツまであるらしい・・・」
「・・・・・」
「ただし・・・。当時のシルクロード文化圏は確かに、その東端が日本まで到達していたのは事実だから。強ち間違いだ、とも言い切れないんだよね・・・」
「・・・じゃあ日本人は。古代ヘブライ人の末裔なの?」
「う~ん、どうだろう。日本人自体も造り出されてから今日に至るまで、色々な民族と混血しているからね。ただ徳島県や京都府、淡路島と奈良県の人々についてはもしかするともしかするかも知れないんだ・・・」
「・・・・・」
「話を元に戻すよ?やがて極東に辿り着いた古代ヘブライ人達に、神々は改めてこう言われたのだそうだ。“今度こそお前達で天国のような世界を作りなさい”と、ただし“元の王国の事は忘れて一からやり直しなさない”と」
「・・・それでその。神様の国は出来たの?」
「・・・それがねぇ、魔物達もそこまでしつこく追い掛けて来て。今も神と悪魔の戦いは続いているのだそうだよ?」
「・・・・・っ。どうしたら」
「・・・・・?」
「どうしたら、神様を勝たせる事が出来るのかしら?」
「それは簡単だよ」
真剣な眼差しで問い質して来るメリアリアに対して蒼太が落ち着いて答えた。
「人間達が“神様は本当にいるんだ”と言う事を解れば良いんだって。たったそれだけで神様は魔物共に打ち勝つことが出来るんだそうだ、だけど魔物達もそれを知っている。だからあの手この手を用いて何とか人間達の感性を麻痺させ、霊的に堕落させようとしているのだそうだよ?全く以て面倒臭い奴らさ・・・」
「・・・・・」
「ただね・・・。残念な事に、かつて一度だけ神様が魔物達に負けてしまった場所があるんだそうだよ?先の説明で解ったかも知れないけれどもそれが今の中東、もっと言ってしまえばイスラエルやヨルダンと呼ばれている地域だ。だからあそこは常に紛争や飢餓が絶えないだろう?いつも誰かが何かの形で犠牲になるんだ、でもね?それは仕方が無い事なんだよ。だって人間自身が神様を裏切って悪魔に付いてしまったんだからね・・・」
「・・・・・」
「あそこはもう、神々が手を引いてしまった土地なのだそうだ。だから人間が何とかしなければいけないそうなんだけど・・・。はてさてどうなる事やら・・・」
そこまで言い終わると蒼太は瞳を閉じて瞑目した。
「ええっ!!?随分急だわね・・・」
エレインやセリカ達の一件が片付いてから数日程が経ったある日の事。
夜に二人でイチャ付きながらもお酒を嗜んでいた席で蒼太がメリアリアに尋ねた。
「そうねえ。“神”が人間を造り出してこの世に送り出し、天国のような世界を顕現させようとしているのを、気に食わなかったのが“悪魔”だと聞いているわ?だから神様の鼻を明かす為にあの手この手を使って人間達を堕落させようとしているのだ、とも・・・。って言うか、前にあなたが説明してくれたじゃない?」
「ああ、そうだ。そんな認識で合っているよ、大体はね?」
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「これから話す話しはかなり突拍子の無い内容だし・・・。それになにより、こんな事を言ってしまったら“選民思想の発露だ”等と言われてしまいそうだけど・・・。取り敢えずは最後まで聞いてくれる?」
「・・・聞くわ!!?」
“教えて?”とやや声のトーンを落として心配そうに告げる夫に対して愛妻淑女は躊躇わずにそう答えた。
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そんな花嫁の言葉に頷くと、蒼太は話を始めるモノのそれによるとー。
人類はアフリカのみならず、極東や中東でも発生していたのだと言う。
特に中東のそれは聖書等に代表されるように良く知られており、神々は生み出されたばかりの人類にこう訓示を述べた、“お前達で天国のような世界を作りなさい”と。
そう言って自らの“秘密の教え”を余す事無く彼等に伝え、暖かな心と正義感、そして愛を育んで行くようにと諭されたのだが、しかし。
ここにそんな人類を馬鹿にして認めようとしなかった存在達がいた、後に“悪魔”と呼ばれるようになる彼等は人間の心の裏表や強い部分、弱い部分を良く知っており、様々な術策を用いて人々を堕落させるように仕向けていったのである。
そうすれば神の鼻を明かす事が出来るし、それになにより。
自分達の腹を満たす事が出来たからであった、彼等は人々の怒りや憎しみ、悲しみや苦しみに加えてもう一つ、怨念を糧としてエネルギーを蓄え、力を増させて行く特性を持っていたのだ。
否、そればかりではない、彼等は地上そのものをも欲していた、それも人間達が、では無くて自分達が直接支配する世界としての地上を欲していたのである、だから。
彼等は人々を、ありとあらゆる手段を使って神々から遠ざけるように仕向けたのである。
「これはあくまで今現在の解る範囲で、って言う話なんだけど。歴史に名が残っていて、尚且つ現代まで生存が確認されている人類の中で・・・。最初にその標的となったのが“古代ヘブル人”と呼ばれる人々だった」
「・・・古代ヘブル人、つまりはヘブライ人ね?今で言う所のユダヤ人かしら」
「まあ今の“ユダヤ人”と呼ばれている人々は、様々な異人種間での混血がかなり進んでしまっているから。厳密に言えば“ヘブライ人そのもの”と言うよりは“末裔的存在”と言った方が正しいんだけどね?」
そう言うと、蒼太は更に語り続けた、ヘブライ人は神の加護を受けて古代エジプト王国を脱出した後、今のイスラエルがある地域、即ちヨルダン川沿岸に居住を開始して暫くは一つに纏まったまま隆盛を誇っていた。
ところがある日、それぞれの政治的姿勢や人間性の違い等から北部の北イスラエル王国と南部のユダ王国に別れてしまい、その内のイスラエル王国はアッシリアに滅ぼされてしまう。
残ったユダ王国の人々は何とか独立を保っていたのだがこちらも次第に勢力を失って、やがて歴史の闇へと消えて行ったのである。
「知ってるわ?有名な“バビロン捕囚”が起こったのよね?確か“イスラエル王国”の人々はその後忽然と姿を消して、未だに見付かっていないと聞くけれど・・・」
「・・・ここから先は、知り合いの霊能力者に教えてもらった話なんだけど。それを要約して話すけれども、実はアッシリアに滅ぼされる前のイスラエル王国においては神と悪魔の戦いが激化していたそうなんだ。最初の内は神様が優勢だったんだけど、徐々に悪魔側の勢力が増して来て人々は狂楽に溺れて行ってしまったらしい。例えば有名なイスラエルの神殿には、神様を茶化して馬鹿にするような詩を落書きしたり、悪魔を讃えるような物語を作ってそれを売り捌いたり。そうやって段々と神様への感謝や畏敬の念を忘れさせられていったんだそうだよ?」
「神々は、凄く暖かくて優しい方々だからね。憖っかな事では怒りを露わにして、人間を罰するような事はなさらないんだけど・・・。それを逆手に取られてしまったのね?」
メリアリアの言葉に頷くと、蒼太は話を更に先へと進めた。
「終いには誰も彼もが“神様なんていないんだ”と、その存在を頭から否定するようになってしまって。完全に心と感性とが悪魔や魔物共に乗っ取られてしまったんだな、そしてイスラエル王国は滅亡した・・・」
「神の加護を失ってしまったのね・・・?」
「それもあるけれど、それだけじゃない。快楽を貪るだけしか考えられなくなってしまった彼等はアッシリアが攻めて来た時にも、ろくに戦いもせずに降伏したんだそうだよ?誰も彼もが自分の命だけを惜しんで、快楽だけに寄り縋って。国難に際してみんなで立ち上がって戦う気力や、自身の大事な者や場所を“命を懸けて守る”気概を失ってしまったんだ」
「・・・・・」
「ところが神々はそうなる事を予め見越していてね。イスラエル王国に残存していた“神々の存在を感じて理解している者達”を、ソッと逃がしたのだそうだ。ある者達は船で、またある者達は陸路を通って遙か東の地を目指させてたんだって・・・」
「・・・東の地?」
「“アシハラミズホラ”と呼ばれている地域だそうだ、これは古代ヘブライ語で“遙かなる理想郷、約束の地カナン”を意味する言葉だそうだよ?そこを目指した一団は“トオカミエミタメ”、“アイウエモウスシ”と言う神々から教えてもらった呪いの言葉を幟旗に書き記して、遙かなる東の果てを目指して旅立っていった」
「・・・それはどこにあるの?何て言う国なの!!?」
「これに付いては色々な説があるんだけど・・・。ある人はインドのカシミール地方だと言い、またある人は中国のチベット自治区周辺の事だと言い。凄いモノになると“古代日本まで到達して秦一族になった”と言うヤツまであるらしい・・・」
「・・・・・」
「ただし・・・。当時のシルクロード文化圏は確かに、その東端が日本まで到達していたのは事実だから。強ち間違いだ、とも言い切れないんだよね・・・」
「・・・じゃあ日本人は。古代ヘブライ人の末裔なの?」
「う~ん、どうだろう。日本人自体も造り出されてから今日に至るまで、色々な民族と混血しているからね。ただ徳島県や京都府、淡路島と奈良県の人々についてはもしかするともしかするかも知れないんだ・・・」
「・・・・・」
「話を元に戻すよ?やがて極東に辿り着いた古代ヘブライ人達に、神々は改めてこう言われたのだそうだ。“今度こそお前達で天国のような世界を作りなさい”と、ただし“元の王国の事は忘れて一からやり直しなさない”と」
「・・・それでその。神様の国は出来たの?」
「・・・それがねぇ、魔物達もそこまでしつこく追い掛けて来て。今も神と悪魔の戦いは続いているのだそうだよ?」
「・・・・・っ。どうしたら」
「・・・・・?」
「どうしたら、神様を勝たせる事が出来るのかしら?」
「それは簡単だよ」
真剣な眼差しで問い質して来るメリアリアに対して蒼太が落ち着いて答えた。
「人間達が“神様は本当にいるんだ”と言う事を解れば良いんだって。たったそれだけで神様は魔物共に打ち勝つことが出来るんだそうだ、だけど魔物達もそれを知っている。だからあの手この手を用いて何とか人間達の感性を麻痺させ、霊的に堕落させようとしているのだそうだよ?全く以て面倒臭い奴らさ・・・」
「・・・・・」
「ただね・・・。残念な事に、かつて一度だけ神様が魔物達に負けてしまった場所があるんだそうだよ?先の説明で解ったかも知れないけれどもそれが今の中東、もっと言ってしまえばイスラエルやヨルダンと呼ばれている地域だ。だからあそこは常に紛争や飢餓が絶えないだろう?いつも誰かが何かの形で犠牲になるんだ、でもね?それは仕方が無い事なんだよ。だって人間自身が神様を裏切って悪魔に付いてしまったんだからね・・・」
「・・・・・」
「あそこはもう、神々が手を引いてしまった土地なのだそうだ。だから人間が何とかしなければいけないそうなんだけど・・・。はてさてどうなる事やら・・・」
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