453 / 476
夫婦の絆と子供への思い
狂愛と凄絶さと
しおりを挟む
事件が未遂のまま一段落して。
元々のアウロラの思惑は完全に打ち砕かれたが反面、彼女は救われた形となった、それにせっかく作った媚薬成分入りボディーソープも廃棄せずに済み、それどこれかメリアリア達もそれぞれ、自分の実家の傘下にある企業に頼んで類似品を作ると言う。
「正々堂々、勝負をしましょう?」
「抜け駆けは、無しだからな?」
口々にそう告げるとメリアリアもオリヴィアも、もうそれ以上はアウロラを責めなかった、同じ女性として彼女の気持ちは痛い位に良く理解出来たし、それに一歩間違えていたらあの場にいたのは、もしかしたなら自分達だったかも知れなかったからだ。
殊にメリアリアは。
自分でも内心では“どの口がそんな事を言うのだろう”、“私にはアウロラを責める資格なんて無いのに・・・”等と言う思いが到来しており、胸の内で密かにアウロラに謝罪する。
(ごめんなさい、アウロラ。それにオリヴィアも・・・)
そう考えるモノのしかし、さりとて彼女は蒼太への思いを抑えようとは思わないし、蒼太を諦めるつもりもない。
(私は、選ばれたんだ・・・)
それが彼女の偽りざる気持ちであり、希望であり、矜恃であった、“自分は卑劣な事は何もしていない”、“あくまでもそのままの自分を見定めた上で蒼太は私を選んでくれたのだから・・・!!!”と。
それに彼女は一度はアウロラとオリヴィアに譲歩した挙げ句、最悪の場合は身を引くことまで考えたのである、だけど蒼太は自分を選んでくれた、“君が一番大切なんだ”と、“君が居てくれなきゃ困る”とそう言って。
それでメリアリアは吹っ切れた、“自分を犠牲にするのはもう止める”、“私は蒼太の思いに応えたい”と。
それだけではない。
(もう自分に嘘は付きたくない、それに二度と我慢はしないわ?私は蒼太の事が好き、大好き。誰よりも何よりも愛してるっっっ!!!!!)
“蒼太は私のモノなの”、“絶対に離さないんだから・・・っ!!!”と言う彼への超慕と狂愛とを露わにしては、改めて意を決するモノの、さりとてメリアリアはアウロラとオリヴィアに対する友情を、完全に失ってもいなかった。
そんなメリアリア(とオリヴィア)の温情のお陰もあって、蒼太は今回のアウロラの一件を知らぬまま“女の子同士の痴話喧嘩の一環だったのだろう”と軽く考えるに留めていたのだが、今回の事でアウロラとオリヴィアは彼女達なりに思う所があったのである。
それは“蒼太とメリアリアは互いに影響を及ぼし合っている”と言うモノであり、特にメリアリアは蒼太の色に良く染まっている、と言えたのだが今回のアウロラに対する一件でメリアリアは間違いなく蒼太の代理を果たしていた。
人の気持ちや心願をキチンと見抜く洞察力と言い、アウロラの荒みつつあった心を受け止めて救いに導いた暖かさと言い、まるで蒼太がその場にいたかのような立ち振る舞いをこなして見せたのだ。
「大したモノだ」
オリヴィアはそう評し、アウロラもまた同意したのだが、冷静になって考えるとメリアリアに一歩、差を付けられた格好となってしまい多少は悔しさと共に焦りが滲む。
しかし、“じゃあどうすれば良いのか”と言う事までが二人には解らなかったが、それは蒼太とメリアリアが今まで重ね続けて来た日々の、深い相互理解と強固な絆が醸し出す奇跡に他ならなかった。
単に愛情を向けるだけで無く、相手に対する尊敬の念を抱いてリスペクトし合っている彼等だからこそ引き起こせた“神妙さの為せる業”だったのである。
「ねえ蒼太っっっ❤❤❤❤❤」
「なにさ?メリー・・・」
「さっきの話、真剣に考えてくれた?」
その日の仕事が一段落した夕刻に、メリアリアは直ぐさま夫の元へと飛んで行って先程の“大回廊”に於いて交わしていた話を再燃させる。
「旅行に行きたいって話だろ?別に構わないよ、アウロラとも行く訳だし・・・。ただ行くにしても何時になってから何処に行けば良いのか、だよなぁ・・・」
「そんなこと、決まっているじゃない!!!」
自身の提案を受けて、少し考え込んでしまう疑問を浮かべる青年に対して多少、悪戯っぽく笑いながら愛妻淑女が言葉を掛けた。
「私達も、アルヴの山へ行くのよ?フォンティーヌ家のモノには歴史と規模で劣るけど・・・。だけど私達にも立派なシャトー・ホテルがあるんだから!!!」
「ああ、何度か子供の頃に連れて行ってもらった事があったっけか?確か修道院を改装して出来たシャトー・ホテルで結婚式も出来るんだよね?」
「そう、そこっ!!!ねえ、良いでしょ?蒼太。ねえねえねえっっっ❤❤❤❤❤」
「う、うん。僕は全然構わないよ?メリーがそれで良いんだったら・・・!!!」
「・・・本当にっっっ!!!!?嬉しいっっっっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」
“愛してるっっっ♪♪♪♪♪”とメリアリアは蒼太に飛び付きながらも本心からそう叫ぶがこう言う時の彼女には比類無き熱情はあっても裏表が無く、ただただ“この人と共に在りたい”、“どこまでも一緒にいたい”と言う一心さだけを発揮して体一つでぶつかって来る。
それ故に蒼太をして余計に安心させると同時に可愛らしさを覚えさせ、更には彼女自身の気持ちや念意を一層、輝かせるのだがその事にメリアリアはまだ気が付いていなかった。
しかし。
「アウロラが旅行に行く日と同じ日に出発するから。私達も同行します、それで良いでしょ?」
「・・・えっ、えっ?それは!!!」
「ダ~メ、もう決めたんだから!!!」
愛妻からもたらされた言葉に驚き戸惑う青年に対して、メリアリアが悪戯っぽく笑って伝えた。
「私から夫を奪おうとする存在がいるのならば、私達の愛を妨害する輩がいるのならば。例え誰であろうとソイツを徹底的に排除して計画を踏み潰すのっ!!!アウロラなんかに負けないんだからねっっっ!!!!?」
「・・・・・」
「愛してるわ?あなた。この世界で、ううん。この宇宙で誰よりも何よりも愛してるっっっ❤❤❤❤❤もうずっと一緒だからね、絶対に離れないんだから・・・っ♪♪♪♪♪」
青空色の両の瞳に狂気の光を宿しつつも、それでも容全体から力強い精彩を放ちながらメリアリアは真っ直ぐに蒼太を見据えてそう述べ立てると、愛しそうに全身を彼に擦り付けるが、一方で。
そんな自身の最愛の花嫁を見つめながら蒼太は“覚悟を持った女性の怖さ”、“凄絶さ”をマジマジと思い知らされ、そしてハッキリと理解したのだ。
“この子だけは敵に回してはいけない”と。
(メリー、変わったな。昔だったらこう言う時は“お願いだから無事に帰って来てね?”とか“アウロラの色気に惑わされないでね?”と言って、それでも最終的には黙って送り出してくれた筈なのに・・・)
“涙を飲んで耐えてくれて、その代わりに毎日のように密かな祈りを捧げてくれるような女性だったのにな・・・”等とその変容に気付いて困惑しつつも、内心で些か驚愕すらしてしまう蒼太であったが、神ならぬ身の彼である、流石にその原因が自分である、と言う事にまでは意識が回らなかった。
元々のアウロラの思惑は完全に打ち砕かれたが反面、彼女は救われた形となった、それにせっかく作った媚薬成分入りボディーソープも廃棄せずに済み、それどこれかメリアリア達もそれぞれ、自分の実家の傘下にある企業に頼んで類似品を作ると言う。
「正々堂々、勝負をしましょう?」
「抜け駆けは、無しだからな?」
口々にそう告げるとメリアリアもオリヴィアも、もうそれ以上はアウロラを責めなかった、同じ女性として彼女の気持ちは痛い位に良く理解出来たし、それに一歩間違えていたらあの場にいたのは、もしかしたなら自分達だったかも知れなかったからだ。
殊にメリアリアは。
自分でも内心では“どの口がそんな事を言うのだろう”、“私にはアウロラを責める資格なんて無いのに・・・”等と言う思いが到来しており、胸の内で密かにアウロラに謝罪する。
(ごめんなさい、アウロラ。それにオリヴィアも・・・)
そう考えるモノのしかし、さりとて彼女は蒼太への思いを抑えようとは思わないし、蒼太を諦めるつもりもない。
(私は、選ばれたんだ・・・)
それが彼女の偽りざる気持ちであり、希望であり、矜恃であった、“自分は卑劣な事は何もしていない”、“あくまでもそのままの自分を見定めた上で蒼太は私を選んでくれたのだから・・・!!!”と。
それに彼女は一度はアウロラとオリヴィアに譲歩した挙げ句、最悪の場合は身を引くことまで考えたのである、だけど蒼太は自分を選んでくれた、“君が一番大切なんだ”と、“君が居てくれなきゃ困る”とそう言って。
それでメリアリアは吹っ切れた、“自分を犠牲にするのはもう止める”、“私は蒼太の思いに応えたい”と。
それだけではない。
(もう自分に嘘は付きたくない、それに二度と我慢はしないわ?私は蒼太の事が好き、大好き。誰よりも何よりも愛してるっっっ!!!!!)
“蒼太は私のモノなの”、“絶対に離さないんだから・・・っ!!!”と言う彼への超慕と狂愛とを露わにしては、改めて意を決するモノの、さりとてメリアリアはアウロラとオリヴィアに対する友情を、完全に失ってもいなかった。
そんなメリアリア(とオリヴィア)の温情のお陰もあって、蒼太は今回のアウロラの一件を知らぬまま“女の子同士の痴話喧嘩の一環だったのだろう”と軽く考えるに留めていたのだが、今回の事でアウロラとオリヴィアは彼女達なりに思う所があったのである。
それは“蒼太とメリアリアは互いに影響を及ぼし合っている”と言うモノであり、特にメリアリアは蒼太の色に良く染まっている、と言えたのだが今回のアウロラに対する一件でメリアリアは間違いなく蒼太の代理を果たしていた。
人の気持ちや心願をキチンと見抜く洞察力と言い、アウロラの荒みつつあった心を受け止めて救いに導いた暖かさと言い、まるで蒼太がその場にいたかのような立ち振る舞いをこなして見せたのだ。
「大したモノだ」
オリヴィアはそう評し、アウロラもまた同意したのだが、冷静になって考えるとメリアリアに一歩、差を付けられた格好となってしまい多少は悔しさと共に焦りが滲む。
しかし、“じゃあどうすれば良いのか”と言う事までが二人には解らなかったが、それは蒼太とメリアリアが今まで重ね続けて来た日々の、深い相互理解と強固な絆が醸し出す奇跡に他ならなかった。
単に愛情を向けるだけで無く、相手に対する尊敬の念を抱いてリスペクトし合っている彼等だからこそ引き起こせた“神妙さの為せる業”だったのである。
「ねえ蒼太っっっ❤❤❤❤❤」
「なにさ?メリー・・・」
「さっきの話、真剣に考えてくれた?」
その日の仕事が一段落した夕刻に、メリアリアは直ぐさま夫の元へと飛んで行って先程の“大回廊”に於いて交わしていた話を再燃させる。
「旅行に行きたいって話だろ?別に構わないよ、アウロラとも行く訳だし・・・。ただ行くにしても何時になってから何処に行けば良いのか、だよなぁ・・・」
「そんなこと、決まっているじゃない!!!」
自身の提案を受けて、少し考え込んでしまう疑問を浮かべる青年に対して多少、悪戯っぽく笑いながら愛妻淑女が言葉を掛けた。
「私達も、アルヴの山へ行くのよ?フォンティーヌ家のモノには歴史と規模で劣るけど・・・。だけど私達にも立派なシャトー・ホテルがあるんだから!!!」
「ああ、何度か子供の頃に連れて行ってもらった事があったっけか?確か修道院を改装して出来たシャトー・ホテルで結婚式も出来るんだよね?」
「そう、そこっ!!!ねえ、良いでしょ?蒼太。ねえねえねえっっっ❤❤❤❤❤」
「う、うん。僕は全然構わないよ?メリーがそれで良いんだったら・・・!!!」
「・・・本当にっっっ!!!!?嬉しいっっっっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」
“愛してるっっっ♪♪♪♪♪”とメリアリアは蒼太に飛び付きながらも本心からそう叫ぶがこう言う時の彼女には比類無き熱情はあっても裏表が無く、ただただ“この人と共に在りたい”、“どこまでも一緒にいたい”と言う一心さだけを発揮して体一つでぶつかって来る。
それ故に蒼太をして余計に安心させると同時に可愛らしさを覚えさせ、更には彼女自身の気持ちや念意を一層、輝かせるのだがその事にメリアリアはまだ気が付いていなかった。
しかし。
「アウロラが旅行に行く日と同じ日に出発するから。私達も同行します、それで良いでしょ?」
「・・・えっ、えっ?それは!!!」
「ダ~メ、もう決めたんだから!!!」
愛妻からもたらされた言葉に驚き戸惑う青年に対して、メリアリアが悪戯っぽく笑って伝えた。
「私から夫を奪おうとする存在がいるのならば、私達の愛を妨害する輩がいるのならば。例え誰であろうとソイツを徹底的に排除して計画を踏み潰すのっ!!!アウロラなんかに負けないんだからねっっっ!!!!?」
「・・・・・」
「愛してるわ?あなた。この世界で、ううん。この宇宙で誰よりも何よりも愛してるっっっ❤❤❤❤❤もうずっと一緒だからね、絶対に離れないんだから・・・っ♪♪♪♪♪」
青空色の両の瞳に狂気の光を宿しつつも、それでも容全体から力強い精彩を放ちながらメリアリアは真っ直ぐに蒼太を見据えてそう述べ立てると、愛しそうに全身を彼に擦り付けるが、一方で。
そんな自身の最愛の花嫁を見つめながら蒼太は“覚悟を持った女性の怖さ”、“凄絶さ”をマジマジと思い知らされ、そしてハッキリと理解したのだ。
“この子だけは敵に回してはいけない”と。
(メリー、変わったな。昔だったらこう言う時は“お願いだから無事に帰って来てね?”とか“アウロラの色気に惑わされないでね?”と言って、それでも最終的には黙って送り出してくれた筈なのに・・・)
“涙を飲んで耐えてくれて、その代わりに毎日のように密かな祈りを捧げてくれるような女性だったのにな・・・”等とその変容に気付いて困惑しつつも、内心で些か驚愕すらしてしまう蒼太であったが、神ならぬ身の彼である、流石にその原因が自分である、と言う事にまでは意識が回らなかった。
0
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
夫と息子は私が守ります!〜呪いを受けた夫とワケあり義息子を守る転生令嬢の奮闘記〜
梵天丸
恋愛
グリーン侯爵家のシャーロットは、妾の子ということで本妻の子たちとは差別化され、不遇な扱いを受けていた。
そんなシャーロットにある日、いわくつきの公爵との結婚の話が舞い込む。
実はシャーロットはバツイチで元保育士の転生令嬢だった。そしてこの物語の舞台は、彼女が愛読していた小説の世界のものだ。原作の小説には4行ほどしか登場しないシャーロットは、公爵との結婚後すぐに離婚し、出戻っていた。しかしその後、シャーロットは30歳年上のやもめ子爵に嫁がされた挙げ句、愛人に殺されるという不遇な脇役だった。
悲惨な末路を避けるためには、何としても公爵との結婚を長続きさせるしかない。
しかし、嫁いだ先の公爵家は、極寒の北国にある上、夫である公爵は魔女の呪いを受けて目が見えない。さらに公爵を始め、公爵家の人たちはシャーロットに対してよそよそしく、いかにも早く出て行って欲しいという雰囲気だった。原作のシャーロットが耐えきれずに離婚した理由が分かる。しかし、実家に戻れば、悲惨な末路が待っている。シャーロットは図々しく居座る計画を立てる。
そんなある日、シャーロットは城の中で公爵にそっくりな子どもと出会う。その子どもは、公爵のことを「お父さん」と呼んだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる