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夫婦の絆と子供への思い
愛欲の交淫・オリヴィア編(ピロートーク)
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それから実に1週間もの間中、オリヴィアは蒼太によって抱かれ続けていたのであるが、漸くにして夫が満足した時にはもう、彼女は精も根も尽き果てておりバスマットレスの上でグッタリとなっていた。
それから更に3日の間。
久方振りに結合を解いてグッスリと眠ることに成功した2人は多少、疲労を回復させた事もあってお互いに仰向けで寝転がったまま、ゆったりとした一時を過ごしていた。
「ねえ蒼太、覚えているかい?私達が始めて出会った日の事を・・・」
「・・・ああ、鮮明に覚えているよ。たしかメリーに連れられて女王位の集う“クイーンズ・カウンシル”に顔を出した時だったよね?」
蒼太の言葉に“そうだ”と頷いてオリヴィアは話を続けた。
「初めて君のことを見た瞬間、私は一瞬で心を鷲掴みにされた。もっともその時はそれが“運命”だとか“恋”だとは思ってはいなかったけどね?まあ何というか、“興味を持った”と言うレベルの話だったんだよ・・・」
「“一目惚れ”とは違うんだ?」
「解らない。“一目惚れ”だったのかも知れないし、そうでは無かったのかも知れないけれど。とにかく君に興味を抱いたのは事実だったんだ、だけどそれからが大変だったよ?君のことを思い返す度になんて言うかこう、“滅茶苦茶にしてやりたい”と言うか。“滅茶苦茶にされたい”と言うか、そんなような衝動に駆られてね?初めの内はだから、真剣に悩んだよ。“私はヘテロやショタだったのか?”ってね、それは凄いショックだったさ・・・」
“だけど・・・”とオリヴィアは続けた、“何度も出会いを繰り返す内に”、“私の中で君の存在がどんどん大きなモノになっていったんだ”と。
「それで気付いた時にはもう、どうにもならない位に大好きになってしまっていた。笑えるだろう?それまで恋だの愛だの知ることも無く、ただただ剣に生きて来た私が。初めてトキメキと言うモノを覚えて“心惹かれた”瞬間だった、剣や騎士としての矜持の事等忘れてしまう位にだ!!!」
「別に笑ったりはしないけれどさ・・・。だけど嬉しいな、僕と言う存在がオリヴィアにそこまでの変化を与えていたなんて・・・!!!」
「・・・君は初めて私に“女”と言うモノを自覚させた、唯一無二の男性だからね?・・・だから、蒼太」
「・・・・・?」
「裏切ったら、許さないからな!!!」
妖艶な笑みの中に殺気を込めて自分に迫る騎騎士姫に対して蒼太は“あ、あははは・・・”と苦笑いを浮かべて応じた。
「大丈夫だよ、そんな事はしないさ?こんなに可愛くて美しくて。何より僕の事を思ってくれている女の子達を悲しませるような事はしないよ・・・」
「・・・本当か?本当に今後も変わらずに、私を愛し続けていてくれるか!!?」
「・・・ああ、約束する。僕はオリヴィアを愛しているし、今後もそれは変わらないよ?信じてくれるかい?」
「信じるわ・・・?」
“今だけは・・・”と騎士姫から1人の麗しい女性に戻った黒髪令嬢は最愛の夫の胸の中にそっと顔を埋めながら答えた。
「ねえオリヴィア」
「んん?」
「良い子達を産んでくれて有り難う。お陰で僕も生き甲斐と言うべきか、なんだか張り合いが出て来たよ・・・」
「そんなこと・・・。私こそ有り難う、生まれて来てくれて。私と出会ってくれて有り難う、夫婦になってくれて有り難う。愛してるわ?蒼太・・・!!!」
そう言うとオリヴィアは。
夫の唇へと自らの“それ”を重ねた。
「・・・私、幸せよ?蒼太。これからもずっと一緒にいてね?」
「・・・ああ」
“ああ”と蒼太はもう1度だけ、頷いて答えた。
それから更に3日の間。
久方振りに結合を解いてグッスリと眠ることに成功した2人は多少、疲労を回復させた事もあってお互いに仰向けで寝転がったまま、ゆったりとした一時を過ごしていた。
「ねえ蒼太、覚えているかい?私達が始めて出会った日の事を・・・」
「・・・ああ、鮮明に覚えているよ。たしかメリーに連れられて女王位の集う“クイーンズ・カウンシル”に顔を出した時だったよね?」
蒼太の言葉に“そうだ”と頷いてオリヴィアは話を続けた。
「初めて君のことを見た瞬間、私は一瞬で心を鷲掴みにされた。もっともその時はそれが“運命”だとか“恋”だとは思ってはいなかったけどね?まあ何というか、“興味を持った”と言うレベルの話だったんだよ・・・」
「“一目惚れ”とは違うんだ?」
「解らない。“一目惚れ”だったのかも知れないし、そうでは無かったのかも知れないけれど。とにかく君に興味を抱いたのは事実だったんだ、だけどそれからが大変だったよ?君のことを思い返す度になんて言うかこう、“滅茶苦茶にしてやりたい”と言うか。“滅茶苦茶にされたい”と言うか、そんなような衝動に駆られてね?初めの内はだから、真剣に悩んだよ。“私はヘテロやショタだったのか?”ってね、それは凄いショックだったさ・・・」
“だけど・・・”とオリヴィアは続けた、“何度も出会いを繰り返す内に”、“私の中で君の存在がどんどん大きなモノになっていったんだ”と。
「それで気付いた時にはもう、どうにもならない位に大好きになってしまっていた。笑えるだろう?それまで恋だの愛だの知ることも無く、ただただ剣に生きて来た私が。初めてトキメキと言うモノを覚えて“心惹かれた”瞬間だった、剣や騎士としての矜持の事等忘れてしまう位にだ!!!」
「別に笑ったりはしないけれどさ・・・。だけど嬉しいな、僕と言う存在がオリヴィアにそこまでの変化を与えていたなんて・・・!!!」
「・・・君は初めて私に“女”と言うモノを自覚させた、唯一無二の男性だからね?・・・だから、蒼太」
「・・・・・?」
「裏切ったら、許さないからな!!!」
妖艶な笑みの中に殺気を込めて自分に迫る騎騎士姫に対して蒼太は“あ、あははは・・・”と苦笑いを浮かべて応じた。
「大丈夫だよ、そんな事はしないさ?こんなに可愛くて美しくて。何より僕の事を思ってくれている女の子達を悲しませるような事はしないよ・・・」
「・・・本当か?本当に今後も変わらずに、私を愛し続けていてくれるか!!?」
「・・・ああ、約束する。僕はオリヴィアを愛しているし、今後もそれは変わらないよ?信じてくれるかい?」
「信じるわ・・・?」
“今だけは・・・”と騎士姫から1人の麗しい女性に戻った黒髪令嬢は最愛の夫の胸の中にそっと顔を埋めながら答えた。
「ねえオリヴィア」
「んん?」
「良い子達を産んでくれて有り難う。お陰で僕も生き甲斐と言うべきか、なんだか張り合いが出て来たよ・・・」
「そんなこと・・・。私こそ有り難う、生まれて来てくれて。私と出会ってくれて有り難う、夫婦になってくれて有り難う。愛してるわ?蒼太・・・!!!」
そう言うとオリヴィアは。
夫の唇へと自らの“それ”を重ねた。
「・・・私、幸せよ?蒼太。これからもずっと一緒にいてね?」
「・・・ああ」
“ああ”と蒼太はもう1度だけ、頷いて答えた。
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