星降る国の恋と愛

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夫婦の絆と子供への思い

蒼太と花嫁達 13

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「もう、行ってしまうのね・・・?」

「ゴメンね?メリー、いつも一緒にいられなくて・・・」

 ガリア帝国を裏から支える魔法剣技特殊銃士隊“セイレーン”の上部組織たる、秘密高等呪術警察“ミラベル”での2ヶ月半に及ぶ任務を終えて、3ヶ月ぶりに4週間程の纏まった長期休暇を取得出来た蒼太はまずは自分の最愛の妻にして1番目の花嫁である“メリアリア・サーラ・デ・カッシーニ”の元へと身を寄せていた。

 メリアリアとは小さな頃からの幼馴染でありその関係上、カッシーニ邸には子供の時分からちょくちょく遊びに来ていた為に、間取りは全て頭の中に入っていたし、またそこで働く使用人達とも顔見知りとなっていた蒼太はだから、義理の父母となった彼の理解者である後見人“ダーヴィデ伯爵”と“ベアトリーチェ夫人”の庇護の元でメリアリアや彼女との間に生まれた7人の子供達と共に悠々自適な義実家暮らしを満喫していたのだ。

 しかし。

「寂しいの、蒼太。次はいつ、家に来てくれるの・・・?」

「うん、この後はアウロラの所へ行って。次はオリヴィアの家に向かうから、ちょうど2週間後ぐらいかな・・・」

「・・・・・」

 “長いわ・・・”とそれを聞いたメリアリアは悲しみに沈んだ顔付きでそう言うモノの、“ミラベル”から休暇をもらう度に蒼太は自分の花嫁達の所を週替わりで尋ね歩く、いわゆる“通い婚”を実施しており、今日はメリアリアの元を発って2番目の花嫁である“アウロラ・オレリア・ド・フォンティーヌ”の所へと赴く事になっていたのだ。

「あなた、恋しいの・・・!!!」

「ゴメンね?メリー、必ずまた戻って来るから・・・」

「・・・あなたがいない時にはね?いつもお家の地下神殿で女神様にお祈りするの」

「・・・いつも僕の事を祈ってくれているのかい?」

「うん。“あなたが無事でいられますように”って、“無事に私の元に帰って来てくれますように”って・・・」

「メリー・・・!!!」

 それを聞いた蒼太は何だか心が締め付けられる思いがして堪らず愛妻淑女を抱き締める。

「うわ・・・っ!!!」

「もうっ、またやってるよ・・・」

「お、お父さん・・・!!!」

 その周りでは子供達が照れながら、または恥ずかしがりながら目を逸らしていたが蒼太は全く取り合わずにメリアリアの事だけを見て感じていた。

 一方のメリアリアもまた、そんな夫の若々しくも逞しい肉体へと腕を回して抱き着くと、名残惜しそうに肢体を擦り寄せ、鼻からいっぱいに息を吸い込んで蒼太の臭いを肺に取り入れて行く。

 ・・・まるで彼の感触と温もりとを、忘れまいとするかのように。

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「ん・・・っ❤❤❤❤❤」

 暫くの間、夫婦で抱き締め合っていた2人はやがて最後に口付けを交わして抱擁を解き、見つめ合うモノの今、蒼太の目の前にいるのはいつもの気が強くて溌剌はつらつとしたメリアリアでは無くて、ただただひたすら彼への深い愛慕と恋情とに身を焦がしつつもその無事を願う、1人の乙女の姿であった。

「気を付けてね?蒼太。必ず無事に帰って来て・・・?」

「あはは・・・。大丈夫だよメリー、フォンティーヌ邸やフェデラール邸はここから割かし近所だし。それにこの辺りはルテティアでも治安が良い場所だから、変な事件も起こらないしね・・・」

「うん、それは解っているけれど・・・」

 夫の言葉にそう応えるとメリアリアは目を瞑って俯いたまま、黙って自らのハニーブロンドの長い髪の毛を無意識の内にいじくり出した。

「・・・子供達や君には、寂しい思いをさせるけれども」

「うん。・・・だけど大丈夫よ?蒼太」

「・・・・・?」

 “きっとまた会えるわ・・・?”、“私が必ず守ってあげる・・・”と、キョトンとした面持ちを浮かべる蒼太に対して物静かにそう告げるとメリアリアは再び左手でクルクルと自らの髪の毛をもてあそび始めた。

 蒼太は知っていた、これはメリアリアの小さな頃からのクセだった、彼女が不安な時や寂しい時等に、敢えてそれらを隠して強がって見せる際に必ず行うクセだったのである。

 だから。

「・・・あはははっ。ねえメリー」

「・・・・・?」

「君っていつもそうだったよね?辛い時や苦しい時なんかによくそうやって自分の髪の毛を弄くり回していた・・・」

「・・・・・っっっ!!!!!」

「無理をする時のそのクセが、まだ治って無いんだね。メリー・・・」

 それを聞いて顔を真っ赤にしてアワアワとしてしまう愛妻淑女を、“可愛いなぁ”と言い放ち様に素早くまた抱き締めては不意打ちで短めの口付けを交わすと蒼太は“じゃあね?メリー”、“行ってくるから!!!”と明るい笑顔でそう言って迎えの馬車に乗り込んではアウロラの待つフォンティーヌ邸目指して出立していった。

「・・・約束だよ?蒼太」

 風にストレートロングの美しい金髪を棚引かせつつ、そんな夫の事を子供達共々見送りながらもメリアリアは誰にも聞こえないようにポツリと静かに呟くが、妻のそう言った内に秘めた、しかし熱烈なまでの純情をしっかりと受け止めつつも蒼太は一路、フォンティーヌ邸目指して疾走していった。

 道中は極めて順調だった。

 ここからアウロラのいるフォンティーヌ邸までは馬車で凡そ30分、自動車だと10分前後の道のりである、特に変わった事も無く、またアクシデントに見舞われる事も無く蒼太は無事に青髪淑女の元へと辿り着く事が出来たのだ。

「お帰りなさい、蒼太さん・・・っ❤❤❤」

「あはは・・・っ。ただいま、アウロラ!!!」

 今やすっかりセカンドハウスと化していたフォンティーヌ邸へと帰還を果たした、大切な幼馴染にして唯一無二の夫である“綾壁 蒼太”の事を、清流の乙女こと“アウロラ・オレリア・ド・フォンティーヌ”は喜びと共に出迎える。

 本当は子供達の手前で恥ずかしくもあり、また照れ臭かったモノのそれでも、逸る気持ちを抑えきれずについ早足となって彼の元へと駆け寄っていった。

「留守中、変わった事は無かったかい?お義父さん達が無事だと良いけど・・・」

「はいっ。父も母もいつも通り元気です。今も書斎で蒼太さんが来られるのを待っています!!!」

「あれれ?アウロラ、君は待っていてくれていなかったの?って言うか“蒼太さん”じゃなくて、2人の時は何て言うんだったっけか・・・?」

「・・・・・っ!!!も、もうっ。あなたったら❤❤❤❤❤」

「あーっ、お母さん。顔が真っ赤になった!!!」

「凄く照れているのが解ります。お父さん、流石ですっ!!!」

 蒼太の言葉に顔を紅潮させて俯いてしまうアウロラだったがしかし、子供達のやっかみにすぐに我に帰ると途端に彼等を叱責するモノの、その声にも表情にも喜びの色が満ち溢れており少しの怒気も込められてはいなかった。

「や~い、お母さんの“ノロケ女”♪♪♪♪♪」

「“あなた”だなんて、恥ずかしいです・・・っ!!!」

「も、もうっ。あなた達・・・っ!!!」

「あはは・・・っ。まあ良いじゃないかアウロラ、いっぱい見せ付けてやろうよ・・・!!!」

「え、ええ・・・っ?あなた・・・!!?」

 囃し立てる我が子達に対しての応答に苦慮していた青髪淑女を、蒼太はその場で“ヒョイ”とお姫様抱っこで抱き抱えて屋敷へと連れて行った。

「あはは・・・っ。皆良く見ておくんだよ?夫婦ってこう言うモノだからね、あとお母さんは僕だけの女の子だから・・・!!!」

「うええっ!!?お、お父さん・・・」

「見ているこっちが恥ずかしいです・・・!!!」

 そんな両親達の様子に多少の照れ臭さや恥ずかしさを覚えつつも蒼太とアウロラの子供達は2人の後を追い掛けて、自分達も屋敷へと歩を進めて行くモノのそんな中で。

 “夫”の腕に抱かれつつ、自らも彼の首筋に腕を回してしがみ付いていた青髪淑女は、だけどこの時、比類無き幸福感と恍惚感とを覚えて喜びに胸が高鳴っていた。

 それだけではない、蒼太の事が恋しくて堪らなくなると同時にその慕情から来る衝動に突き動かされるようにして彼の逞しい肉体に我が身を擦り寄せ、ウットリとなるが、蒼太は定期的に必ず子供達の目の前でこうして妻との仲睦まじさをアピールするようにしていた。

 これは妻達が愛おしかったからスキンシップを取りたかったのと、彼自身もメリアリアやアウロラ、オリヴィアの3名を心から求めて止まなかった故の行動であったがそれらに加えてもう一つ、大事な目的があった。

 子供達に仲の良い夫婦とはどう言うモノなのか、夫婦の睦まじさとはどう言うモノなのか、と言う事を、もっと言ってしまえば夫が妻を愛する、大切にするとはどう言う事なのか、と言う事を彼等に直にハッキリと見せ付ける為である。

 普段から為される両親達のこう言う行動や姿、雰囲気を通して子供達は無言の内に学ぶのである、“夫婦とはどう言うモノなのか”、“どう有るべきモノなのか”と言う事を。

 蒼太はそれを知っていたから、単に妻を愛でるだけでなく自分達の愛情表現を敢えて子供達に見せびらかすようにしていたのであった。

「・・・ふぅ、どっこいしょっと」

「・・・もう、あなたったら。凄く恥ずかしかったですわ!!?」

「・・・嫌だった?」

「・・・い、いえ別に?嫌と言う訳でも無いですけれど!!!」

 邸宅の玄関に到着した後、地面に降ろされてから少ししどろもどろになりつつも一生懸命にそう答える愛妻に対して蒼太は“可愛い”と伝えながら、唇に唇をソッと重ねる。

「・・・・・」

「ん・・・っ!!!」

 そんな夫の行為をしかし、妻は特に拒絶はしなかった、それどころか自らも爪先立ちして濃厚なキスを返して来るモノの、一頻りそれが済むとー。

 2人はどちらともなく抱擁を解いて至近距離で見つめ合うがこの時、アウロラは切なそうな、それでいて何かを訴えるような眼差しを蒼太に敢えて送るモノの、これはアウロラの“恋しいの”、“もっと抱いていて欲しい・・・”と言う合図であり、それを彼女は無言の内に瞳に乗せて、目で訴えて来るのだ。

 元々が内向的で大人しい蕾のような性質の持ち主であった彼女はしかし、蒼太と言う“運命の人”を見付けて“譲れない恋”をしてからガラリと変わった、それまではただ単に周りに振り回されるだけだった儚げな女の子にしか過ぎないアウロラが、少しずつではあるけれども“自分”と言うモノを発揮するようになって来たのである。

 それから時は流れて今や彼女は恐ろしい程に美しく、またその風体はお淑やかだが一方で、言うべき事はキチンと言う、芯の通った立派なレディと化していたのだが、そんなアウロラを変えてしまった張本人である蒼太は自分の大事な愛妻からの合図を見逃さなかった。

 押し黙ったままで再び彼女を抱き締め、一時の間に情熱的な接吻を交わすと青髪淑女を連れ立って、アウロラの両親にして蒼太の義理の父母、またこの屋敷の主であるエリオット伯爵とシャルロット夫人に挨拶する為に彼等の執務室を訪ねた。

「やあ息子よ、良く無事で帰って来たね。元気そうで何よりだよ・・・」

「この子ったらあなたが出発してからと言うもの、いつも地下神殿でお祈りしていたんですのよ?“蒼太さんが無事に帰って来ますように”って・・・」

「あはは・・・っ。お義父さんもお義母さんも息災で何よりです、それにアウロラ。本当に有り難う、君達のお陰で僕はいつも無事に済んでいるんだよ・・・?」

「蒼太さ・・・、いえ。あの、あなた。う、嬉しいですわ・・・❤❤❤❤❤」

 まだ先程のキスの記憶が覚めやらぬアウロラは、その時の感触や温もりを思い出して思わず顔を赤らめる。

「あはは・・・。いつまでも初々しくて何よりだよ、蒼太君。アウロラの事を、どうかよろしく頼むよ?」

「・・・はい、お義父さん。それにお義母さんも、任せて下さい。きっと幸せにして見せますっ!!!」

「・・・も、もうあなたったら。私は充分幸せですわ❤❤❤❤❤」

「あはは、嬉しいな。有り難うね?アウロラ・・・」

 自身の愛する花嫁に対して再び礼を言うと蒼太はおもむろに荷物の中から一本の酒瓶を取り出した。

「ところでお義父さん、お義母さん。今日は珍しいワインのお土産があります、甘口なんだけどとっても美味しいんですよ・・・?」

「ほほう?甘口のワインか・・・」

「スウィート・ワインでしょうか?それでも貴腐ワインかしらね・・・」

「貴腐ワインの一種ですね。まあ正確に言うなら甘口の葡萄酒なんですけど・・・。少し冷やして飲むのが美味しいらしいので、後で厨房でお願いして来ます・・・。アウロラ、君も一緒に飲むんだよ?」

「・・・・・っ。は、はいっ。それでは御相伴に預かります❤❤❤❤❤」

 そう言って夫の横に立ったアウロラは、顔を赤らめながらハッキリと答えた。

 蒼太が“酒の共をしろ”と言う時は大抵、彼が2人でシットリとした時間を過ごしたい時に述べ立てる言葉である事を、彼女は良く知っていたのだ。

(嬉しいな・・・❤❤❤❤❤)

 人知れずアウロラはそう思うモノの正直に言って愛している人との激しいエッチも勿論、良いがたまにはこうして2人でただただイチャつきながらゆっくりとした時間を過ごすのも、彼女は大好きだったのだ。

(この人は、私の事をちゃんと見てくれている。私の事を理解して、大切にしてくれているんだ・・・❤❤❤)

 “嬉しいな・・・”とアウロラは思った、どうせ明日から暫くの間は何の予定もない完全休業日なのだ、少しくらいアルコールを嗜んでも大した問題では無い。

「早く2人きりになろうね?アウロラ・・・」

「・・・・・っっっ❤❤❤❤❤」

 夫からのその言葉に、“清流の乙女”はこれから始まる目眩く愛恋の時間を思って胸の鐘を高鳴らせていた。
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