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夫婦の絆と子供への思い
蒼太と花嫁達 8
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メリアリアはまだ子供の砌、僅か12歳にしてガリア帝国を裏から支える魔法剣士特殊銃士隊“セイレーン”の最高戦力たる“女王位”にまで昇り詰めたが、その地位には元々“メディアス・カロル”と言う名の女性の炎使いが5年余りに渡って君臨していた。
メリアリアが天才タイプならばメディアスはまさに秀才タイプの術式使いであり普段から技術と戦法に対する研鑽を惜しまない人物だったのだ。
だがしかし。
メディアスは確かに努力家ではあったモノの元来が気位が高くて気難しい女性でもあって、そしてそれは“女王位”を得てからより顕著なモノになっていったのである。
そんな彼女の性質的思想はメリアリアと言う少女が目の前に現れた瞬間からハッキリとした敵意に変わった、そもそも論として他人様に対するリスペクトの精神が殆ど無く、嫉妬と憎しみのみを糧として邁進して来たメディアスはどうしても当時のメリアリアが自在に操る事が出来ていた、“恒星の熱量の源”である“紅炎魔法”を顕現させる事が叶わなかったのだ。
「どうしてだ!!!」
“なんであんな奴なんかが・・・!!!”と表面上は穏やかさを装っていたメディアスはしかし、内心では妬み嫉みでいっぱいになっていた、彼女の操る炎はどう足搔いても“摂氏10000度”が限界であり、太陽の煌めきたる“紅炎”をその身に宿す事が出来ないでいたのだ、それに対してー。
メリアリアは更にグングンと力を付けて行った、彼女は単に炎の扱いに長けているだけで無く、“火”と言う現象に対する知識も豊富でしかも、鞭を操るファイターとしても超一流の実力を有していたのだ。
それだけではない、優しくて明るく、社交的だったメリアリアはその性格も手伝って、アッという間に他の“女王位”の面々に受け入れられて行き、その輪の中へと溶け込んでいったのである。
「凄いじゃないかメリアリア、今回の温度は測定不能だって聞いたよ?」
「予想では摂氏1000000度に達しているそうじゃないか、太陽の対流圏にあるプラズマ熱風と殆ど同じ強さだぞ?」
「流石は“炎の聖女”とまで呼ばれるだけの事はあるな、大したモノだ!!!」
「・・・・・っっっ!!!!!」
(くそぅっ。くそくそくそっ!!!)
そんなメディアスであったがー。
彼女は“女王位”を追われてからと言うモノ、度々メリアリアに悪絡みをして意地悪を働くようになっていった、根も葉もない悪口や陰口は当たり前、時にはメリアリアの行動を茶化したり、揚げ足を取ったりしてなじり、ほんの僅かな落ち度にも敏感に反応して誇大広告を打ち、ネガティブキャンペーンを展開する事もあったのだ。
そんな彼女をしかし、メリアリアは特に相手にはしなかった、仲間達から“そう言う性格の女性だからな?”と前以て説明を受け、“相手にするな”と釘を刺されていたからである。
しかし。
そうは言ってもやはりまだ子供の時分であり、一介の少女の身であった彼女としては、内心は悔しさと悲しさでいっぱいになった時もあったし、憤慨に支配されそうになった事も何度かあった。
それでもだんだんとメディアスの本性が周囲に明らかとなり、またメリアリアに対する姿勢も“セイレーン”の隊員達から疑問の目を向けられる事となった際に、さしものメディアスも我が身の不利を悟って1度、ネガティブキャンペーンを封印し、姿をくらましてメリアリアに近付けないでいた時期があった。
(ちくしょう、あのメスガキめっ。今に見てろよメリアリア。必ずてめえをイビリ殺してやる・・・!!!)
“それにしても”とメディアスは考えるモノの、“メリアリアのあのズバ抜けて高い法力操作能力は一体、何処から来るのだろうか”とそれだけが気掛かりだった。
「なあメリアリア。どうやったらそこまで火炎の温度を上げられるんだ?歴代の“炎の聖女”達の中でも君の実力はズバ抜けているが・・・」
「・・・ごめんなさい、詳しくは言えないのだけれど。私の場合は炎の法力に風の力をミックスしているのよ?」
一方でそれは他の女王位達も同様だった様子であり、事ある毎に彼女に尋ねて来たモノの、そんな同志達からの追求に“幼馴染が教えてくれたの・・・”とメリアリアは優しい表情でそう答えた。
「私の幼馴染に、“光の風”を操る男の子がいるのよ?彼はとっても凄いんだから・・・!!!」
“その子から色々と教えてもらったの”とそう告げるメリアリアの顔色には何処か懐かしい者を見るような、安らぎと喜びの色が醸し出されていたモノの実は彼女は以前、その幼馴染にして密かに心を寄せていた男の子である“綾壁 蒼太”から“光の波動真空呪文”に付いての基礎的なレクチャーを受けており、その時に学んだ事を自らの技能として昇華させ、自在に操る事に成功していたのである。
そんじょそこらの風使いのモノとは異なり、当時の彼の操る真空呪文の風速は実に秒速150000キロメートル以上にも達する程の、もういっそ“亜光速の衝撃波”とでも呼んで差し支えないレベルの超高速エネルギージェット気流であって、これはわざわざ“真空の刃”を生成しなくても生物の骨から肉を刮ぎ取り、更には全てを粉々に打ち砕いて消し去ってしまう程の凄まじさを誇っていたのだ。
「まず最初にブラックホールの要領で、中央に向けてどこまでも集約して行く“風の魔法の球体”を生成するでしょ?そしたらそこに自分の生命エネルギーをミックスするんだよ。そうするとね?真空呪文の刃と嵐に膨大な量のエーテル体がプラスされて、それらが徐々にプラズマ化して行くんだ・・・」
「うんうん、それでそれで?」
「このプラズマ化したエーテル体は“光子”よりも“純粋波動”に近しい性質を持っているから、更に早く動く事が可能なんだ。ちなみにこの時に発生する“光の嵐”は“プラズマ風”の対流をより一層激化させて風を“超光速化”させてくれるんだよ?」
「・・・“光の嵐”?」
「そうだよ?中央一点にまで極圧縮されたプラズマ真空呪文が生み出す、“光の波動力場”の事さ?波動力場のエネルギー対流が風をジェットから光速に一気に加速してくれるんだ!!!」
“後は簡単だよ”とまだあどけない少年だった蒼太は告げた、“ブラックホールの要領で中央に極集約させた光の波動球を敵に叩き付けてやるだけさ?”とそう言って。
「・・・ねえでも。メリー、なんでそんな事を知りたがるの?」
「んん?・・・うん、ちょっとね」
それを蒼太からレクチャーされた日からメリアリアは時間を見付けては必死になって“光の波動真空呪文”の基礎的な技法を習得する鍛錬を始めたモノのこの時、彼女は僅か10歳であったが実はこの頃のメリアリアもまた“炎使いの上限の壁”にぶち当たってしまい、実力を伸ばす事が出来ずにいたのだ。
大地母神たる“神霊ガイア”に認められ、その加護を受けたる“カッシーニ家”に生まれ落ちる事が出来た程の高潔かつ強い魂の輝きを放っていたメリアリアも、しかしこの時はまだ己の力を十全に発揮して表現する事が出来ずに様々な試行錯誤を繰り返していたのである。
(まだ出力に多少の余力はあるけれど・・・。だけどそれでも炎の法力自体は、もう限界いっぱい近くにまで強化している。つまりはもうこれ以上、威力を上げようが無い・・・)
“それならば”と彼女は考えたのであった、“炎の集約力と増幅率、そして対流速度を飛躍的に増大させてエネルギー全体の底上げを計るしか方法はない”と。
(光速に近付けば近付く程、位相運動が活発化する訳だから波動粒子の総エネルギー量は著しく増大して行く。大丈夫、必ず私にも出来る筈だ。現に蒼太には出来ている訳だし、それに私よりも2歳も年下の子が修得している技術なんだから私に出来ない筈が無い・・・!!!)
あまりの困難に思わず泣きそうになったり、はたまた挫けて投げ出しそうになる自分をそれでも必死に叱咤激励しつつも修業を続ける事、実に1年と半年の後にー。
彼女は念願だった“光速圧縮衝撃波動”の基本的な概念と基礎的技法とを自分のモノとする事が出来たのであるが、その結果メリアリアは己の内側に秘め宿したるその素質を完全に開花させて、見事に亜光速で集約して行く“プラズマ火炎”を使い熟し、遂には太陽の力である“紅炎魔法”を、次いでその数年後には“炎熱使い最高の極致”とされている“絶対熱”を顕現させる事に成功したのであった。
メリアリアが天才タイプならばメディアスはまさに秀才タイプの術式使いであり普段から技術と戦法に対する研鑽を惜しまない人物だったのだ。
だがしかし。
メディアスは確かに努力家ではあったモノの元来が気位が高くて気難しい女性でもあって、そしてそれは“女王位”を得てからより顕著なモノになっていったのである。
そんな彼女の性質的思想はメリアリアと言う少女が目の前に現れた瞬間からハッキリとした敵意に変わった、そもそも論として他人様に対するリスペクトの精神が殆ど無く、嫉妬と憎しみのみを糧として邁進して来たメディアスはどうしても当時のメリアリアが自在に操る事が出来ていた、“恒星の熱量の源”である“紅炎魔法”を顕現させる事が叶わなかったのだ。
「どうしてだ!!!」
“なんであんな奴なんかが・・・!!!”と表面上は穏やかさを装っていたメディアスはしかし、内心では妬み嫉みでいっぱいになっていた、彼女の操る炎はどう足搔いても“摂氏10000度”が限界であり、太陽の煌めきたる“紅炎”をその身に宿す事が出来ないでいたのだ、それに対してー。
メリアリアは更にグングンと力を付けて行った、彼女は単に炎の扱いに長けているだけで無く、“火”と言う現象に対する知識も豊富でしかも、鞭を操るファイターとしても超一流の実力を有していたのだ。
それだけではない、優しくて明るく、社交的だったメリアリアはその性格も手伝って、アッという間に他の“女王位”の面々に受け入れられて行き、その輪の中へと溶け込んでいったのである。
「凄いじゃないかメリアリア、今回の温度は測定不能だって聞いたよ?」
「予想では摂氏1000000度に達しているそうじゃないか、太陽の対流圏にあるプラズマ熱風と殆ど同じ強さだぞ?」
「流石は“炎の聖女”とまで呼ばれるだけの事はあるな、大したモノだ!!!」
「・・・・・っっっ!!!!!」
(くそぅっ。くそくそくそっ!!!)
そんなメディアスであったがー。
彼女は“女王位”を追われてからと言うモノ、度々メリアリアに悪絡みをして意地悪を働くようになっていった、根も葉もない悪口や陰口は当たり前、時にはメリアリアの行動を茶化したり、揚げ足を取ったりしてなじり、ほんの僅かな落ち度にも敏感に反応して誇大広告を打ち、ネガティブキャンペーンを展開する事もあったのだ。
そんな彼女をしかし、メリアリアは特に相手にはしなかった、仲間達から“そう言う性格の女性だからな?”と前以て説明を受け、“相手にするな”と釘を刺されていたからである。
しかし。
そうは言ってもやはりまだ子供の時分であり、一介の少女の身であった彼女としては、内心は悔しさと悲しさでいっぱいになった時もあったし、憤慨に支配されそうになった事も何度かあった。
それでもだんだんとメディアスの本性が周囲に明らかとなり、またメリアリアに対する姿勢も“セイレーン”の隊員達から疑問の目を向けられる事となった際に、さしものメディアスも我が身の不利を悟って1度、ネガティブキャンペーンを封印し、姿をくらましてメリアリアに近付けないでいた時期があった。
(ちくしょう、あのメスガキめっ。今に見てろよメリアリア。必ずてめえをイビリ殺してやる・・・!!!)
“それにしても”とメディアスは考えるモノの、“メリアリアのあのズバ抜けて高い法力操作能力は一体、何処から来るのだろうか”とそれだけが気掛かりだった。
「なあメリアリア。どうやったらそこまで火炎の温度を上げられるんだ?歴代の“炎の聖女”達の中でも君の実力はズバ抜けているが・・・」
「・・・ごめんなさい、詳しくは言えないのだけれど。私の場合は炎の法力に風の力をミックスしているのよ?」
一方でそれは他の女王位達も同様だった様子であり、事ある毎に彼女に尋ねて来たモノの、そんな同志達からの追求に“幼馴染が教えてくれたの・・・”とメリアリアは優しい表情でそう答えた。
「私の幼馴染に、“光の風”を操る男の子がいるのよ?彼はとっても凄いんだから・・・!!!」
“その子から色々と教えてもらったの”とそう告げるメリアリアの顔色には何処か懐かしい者を見るような、安らぎと喜びの色が醸し出されていたモノの実は彼女は以前、その幼馴染にして密かに心を寄せていた男の子である“綾壁 蒼太”から“光の波動真空呪文”に付いての基礎的なレクチャーを受けており、その時に学んだ事を自らの技能として昇華させ、自在に操る事に成功していたのである。
そんじょそこらの風使いのモノとは異なり、当時の彼の操る真空呪文の風速は実に秒速150000キロメートル以上にも達する程の、もういっそ“亜光速の衝撃波”とでも呼んで差し支えないレベルの超高速エネルギージェット気流であって、これはわざわざ“真空の刃”を生成しなくても生物の骨から肉を刮ぎ取り、更には全てを粉々に打ち砕いて消し去ってしまう程の凄まじさを誇っていたのだ。
「まず最初にブラックホールの要領で、中央に向けてどこまでも集約して行く“風の魔法の球体”を生成するでしょ?そしたらそこに自分の生命エネルギーをミックスするんだよ。そうするとね?真空呪文の刃と嵐に膨大な量のエーテル体がプラスされて、それらが徐々にプラズマ化して行くんだ・・・」
「うんうん、それでそれで?」
「このプラズマ化したエーテル体は“光子”よりも“純粋波動”に近しい性質を持っているから、更に早く動く事が可能なんだ。ちなみにこの時に発生する“光の嵐”は“プラズマ風”の対流をより一層激化させて風を“超光速化”させてくれるんだよ?」
「・・・“光の嵐”?」
「そうだよ?中央一点にまで極圧縮されたプラズマ真空呪文が生み出す、“光の波動力場”の事さ?波動力場のエネルギー対流が風をジェットから光速に一気に加速してくれるんだ!!!」
“後は簡単だよ”とまだあどけない少年だった蒼太は告げた、“ブラックホールの要領で中央に極集約させた光の波動球を敵に叩き付けてやるだけさ?”とそう言って。
「・・・ねえでも。メリー、なんでそんな事を知りたがるの?」
「んん?・・・うん、ちょっとね」
それを蒼太からレクチャーされた日からメリアリアは時間を見付けては必死になって“光の波動真空呪文”の基礎的な技法を習得する鍛錬を始めたモノのこの時、彼女は僅か10歳であったが実はこの頃のメリアリアもまた“炎使いの上限の壁”にぶち当たってしまい、実力を伸ばす事が出来ずにいたのだ。
大地母神たる“神霊ガイア”に認められ、その加護を受けたる“カッシーニ家”に生まれ落ちる事が出来た程の高潔かつ強い魂の輝きを放っていたメリアリアも、しかしこの時はまだ己の力を十全に発揮して表現する事が出来ずに様々な試行錯誤を繰り返していたのである。
(まだ出力に多少の余力はあるけれど・・・。だけどそれでも炎の法力自体は、もう限界いっぱい近くにまで強化している。つまりはもうこれ以上、威力を上げようが無い・・・)
“それならば”と彼女は考えたのであった、“炎の集約力と増幅率、そして対流速度を飛躍的に増大させてエネルギー全体の底上げを計るしか方法はない”と。
(光速に近付けば近付く程、位相運動が活発化する訳だから波動粒子の総エネルギー量は著しく増大して行く。大丈夫、必ず私にも出来る筈だ。現に蒼太には出来ている訳だし、それに私よりも2歳も年下の子が修得している技術なんだから私に出来ない筈が無い・・・!!!)
あまりの困難に思わず泣きそうになったり、はたまた挫けて投げ出しそうになる自分をそれでも必死に叱咤激励しつつも修業を続ける事、実に1年と半年の後にー。
彼女は念願だった“光速圧縮衝撃波動”の基本的な概念と基礎的技法とを自分のモノとする事が出来たのであるが、その結果メリアリアは己の内側に秘め宿したるその素質を完全に開花させて、見事に亜光速で集約して行く“プラズマ火炎”を使い熟し、遂には太陽の力である“紅炎魔法”を、次いでその数年後には“炎熱使い最高の極致”とされている“絶対熱”を顕現させる事に成功したのであった。
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