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夫婦の絆と子供への思い
ブルボン公爵とチョコレート菓子
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今現在、ガリア帝国内には3名の“公爵”がいる。
一人目は“ヴァロワ大公”の名前で呼ばれているアンリの父、グレゴワール。
2人目は“オルレアン大公”のアロイスであり3人目が“ブルボン大公セザール”であった。
蒼太はこの3人の人物達とはいずれも顔見知りであり、特に“ヴァロワ大公グレゴワール”には親友アンリの父である事から幼い砌よりプライベートでもよく可愛がってもらっていたのだ。
一方で。
他の2人に付いても彼は個人的にも仕事上でもそれなりのお付き合いがあった、流石に“公爵”ともなるとガリア帝国の裏側の歴史にもそれなりに関わりがあったし、また“そっち方面”での知己や交流のある人物も相当数存在していたのである。
そう言った状況であったから蒼太も、そしてついでに言うならばその愛妻であるメリアリアやアウロラ、オリヴィアも3人の公爵とは何度か任務で護衛をする傍ら話をしたり、また舞踏会で挨拶をする程度の間柄ではあったのだが、この内。
“ブルボン大公セザール”がある日、蒼太が滞在していたカッシーニ邸へと唐突にやって来た、驚いたのはダーヴィデを始めとするカッシーニ邸の面々である、何しろ相手は名にし負うブルボン大公セザールであり、家名も爵位も向こうが圧倒的に上だったからだ。
「これはこれはセザール殿下。わざわざ我が家にお越し頂きまして大変恐縮で御座います・・・」
「いいや、なになに。そんなに畏まらないで下されよ、ダーヴィデ伯爵。何しろ我等は突然の客なのだ、押し掛けてしまって大変申し訳なく思っている・・・」
恭しく頭を下げるダーヴィデとベアトリーチェに対してダンディでスラリとした背格好のセザールは温厚な口調で応えるが、基本的に皇帝や公爵達は皆礼儀正しくて穏和であり、優しい人格者だったから、国民達からの人気も高かった。
「今日寄らせてもらったのは他でも無い。実は君の娘婿に用があってな?それで急遽お邪魔した次第なのだが・・・」
「・・・さて、蒼太が何か致しましたか?」
「いやいや、別に蒼太君個人がどうのと言う訳では無いのだが・・・。とにかく詳しい話は彼に会ってからにしたいのだ、なんとか会わせていただけまいか?」
「解りました、公爵殿下。蒼太を呼びに行かせましょう・・・」
少し困った様な面持ちでそう告げるセザールに対して最初は緊張していたダーヴィデはそう返事をすると彼を応接間に通してお茶を出してもてなしつつも、その隙にメイドの1人に素早く小声で“悪いが蒼太を呼んできてくれるか?”と耳打ちした。
「ところで公爵殿下。蒼太が、我が家の娘婿が何か仕出かしたのですか?」
「いいや。蒼太君個人には、特に何の落ち度は無いのだが・・・。ただ彼は日本人だったな?それでちょっと力を貸して欲しいと言うか、教えてもらいたい事があるのだが・・・」
「・・・・・?」
2人がそんな話をしているとー。
「セザール殿下、お待たせしてしまい申し訳御座いません・・・」
白を基調とした礼服に身を包んだ蒼太本人と、その傍らには鮮やかな桜色のドレスに着飾った愛妻メリアリアが寄り添いつつも頭を垂れつつ挨拶をする。
「おお、蒼太君とその奥方か。確かメリアリア嬢だったかな、久し振りだが息災かね?」
「はい、お陰様で・・・。妻共々、恙無く過ごせております。ところで本日は如何なる御用件でわざわざ“我が家”にまで足を運ばれたのですか・・・?」
「うむ、ちょっとな・・・。とりあえずまずはこれを見てくれたまえ・・・」
そう言ってセザールが上着のポケットから取り出した物は、銀紙に包まれている小さな一個のチョコレート菓子だった、表面には何やら西洋の貴婦人の顔写真がプリントされており、手の込んだ装飾度合いが窺える。
「・・・・・?」
「・・・・・」
「これは・・・。“お菓子”ですか?」
「そう。日本で作られている、とある子供向けのお菓子メーカーのモノだ」
怪訝そうな顔付きとなるダーヴィデやメリアリア、蒼太達の質問に対してセザールが答えた。
「あくまで“子供向け”としてに限った話だが・・・。それでもクオリティは中々のモノでな?先日我が家で小さな茶会を開く機会があったんだがそこで試しに出してみたところ、結構な評判を得た!!!」
「それは・・・。まあ何よりでしたが・・・」
「・・・ところがな。まあそれは良かったのだが問題なのが一つだけある、それがこの菓子メーカーの名前なのだ」
「・・・・・?」
「・・・・・」
「・・・・・っ!!!」
(げっ。まさか・・・!!!)
「“ブルボン”と言う会社だそうだな?この菓子メーカーは。けしからん、実にけしからん事だぞ?これは。どうして我が家とは何の縁もゆかりもない、日本の一地方の菓子メーカーが堂々と我々の名前を使っているのかね?しかも我々には何の相談も連絡も無しに、だ!!!」
そこまでやや興奮気味に言うとセザールは“ハァッ!!!”と一息入れて話を続けた。
「そこで私は今度、自らこの会社を訪れ、この目で実態を確かめて来ようと思っておる。そこでな?蒼太君。君に一緒に同行して色々と手助けをして欲しいのだ・・・」
“例えば通訳とかな・・・”とセザールは言うと宙を向いて目を閉じるモノの、“けしからん”等と言っている割にはその口調にも容にも怒りの色は出ておらず、むしろなんだかウキウキしているような様相さえ感じられた。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
(セザール公爵殿下。もしかして本当は嬉しいのかな・・・?)
蒼太は思うがセザールはこう見えて中々抜け目ない反面、ちょっと寂しがり屋な所があって、自分が注目されたり良い意味で絡まれたりするのをとても喜ぶ性質があった、要するに悪い人間では無かったのであるモノの、さて。
「・・・なんだ?」
蒼太達が些かいかがわしいと言うか、わざとらしい者を見るような眼差しを向けていると、果たしてそれに気が付いたのかセザール公爵は“どうしたというのかね?一体・・・”と言って逆に一同に怪訝そうな視線を送る。
「・・・いいえ、別に。それで公爵殿下、もしもこの菓子メーカーが気に入ったならどうなさるおつもりですか?」
「その時はまあ、よかろう。“ブルボン”の名前を使う事を許す、使用許諾書を贈呈するつもりだ。それとある程度の株式を取得させてもらう、我が家の家名を使っているのだから当然であろうよ・・・」
「つまり公爵殿下の持ち株会社とする、と言う事ですか・・・?」
「それはそうだろう。“ブルボン”の名前が付けられているのに我が家が全く関わっていない、と言うのも些かおかしな話しだとは思わないかね・・・?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
“解りました”と暫しの沈黙の後に蒼太は頷いていた、実はブルボンに関しては蒼太は日本にいた時にそこの社長一族を助けた事がありその際に会社の経営理念や工場設備、社内体制や社風と言ったモノを具に聞かされ、かつ見て回っていたから彼にとってはお安いご用であったのだ。
「ただ少しお願いがあります、セザール公爵殿下」
「うん?なにかね、なんでも言ってみたまえ!!!」
「僕の愛妻のメリーなんですが。実はこの子もかつて僕と一緒に日本で暮らしていた事があります。彼女も一緒に連れて行きたいのですが・・・」
「ああ、なんだそんな事か。別に構わんよ?それにメリアリア嬢には任務の時には何かと助けてもらったしな。その借りを今こそ返すと思えば・・・」
「あともう一つ。今はここにはいませんがアウロラとオリヴィアと言う2人の妻がおります、彼女達も一緒に同行してもよろしいでしょうか・・・?」
「アウロラ嬢とオリヴィア嬢か?まあ、別に構わんよ。しかしそれだと流石に“お忍びで”と言う訳には行かなくなるかな・・・?」
「・・・・・?」
「・・・・・」
「・・・あ、あの。公爵殿下、差し障り無ければ今回、殿下のお供には何名の者が御一緒するのかを教えていただけないでしょうか?」
「うん?ああ、良いよ。まずは私と妻に次男の一家、それにお付きのメイド2人と5名前後のボディガードが付く予定だ。後は君達一家だよ?」
「・・・・・っ!!!」
これを聞いて蒼太は些か頭が痛くなって来てしまっていた、これではとてもお忍びでは無くて単なる観光旅行である、護衛やお世話が大変になるだけで無くて金もそれなりに掛かる事になるだろうに。
“どうもセザール公爵は金銭感覚が一般的では無いらしいな”等と蒼太が考えていた所、当の本人はそんな事は全く意に介さないかのようにお付きの者数名に、人数分のエアフランスのファーストクラス航空機チケットと日本の上越新幹線のグリーン車の手配、そして星野リゾートのスペシャルスイートの予約をするよう申し付けると“それでは失礼するよ?”、“当日はくれぐれもよろしくたのむよ?”と声を掛けて会釈をし、その場を後にしていった。
一人目は“ヴァロワ大公”の名前で呼ばれているアンリの父、グレゴワール。
2人目は“オルレアン大公”のアロイスであり3人目が“ブルボン大公セザール”であった。
蒼太はこの3人の人物達とはいずれも顔見知りであり、特に“ヴァロワ大公グレゴワール”には親友アンリの父である事から幼い砌よりプライベートでもよく可愛がってもらっていたのだ。
一方で。
他の2人に付いても彼は個人的にも仕事上でもそれなりのお付き合いがあった、流石に“公爵”ともなるとガリア帝国の裏側の歴史にもそれなりに関わりがあったし、また“そっち方面”での知己や交流のある人物も相当数存在していたのである。
そう言った状況であったから蒼太も、そしてついでに言うならばその愛妻であるメリアリアやアウロラ、オリヴィアも3人の公爵とは何度か任務で護衛をする傍ら話をしたり、また舞踏会で挨拶をする程度の間柄ではあったのだが、この内。
“ブルボン大公セザール”がある日、蒼太が滞在していたカッシーニ邸へと唐突にやって来た、驚いたのはダーヴィデを始めとするカッシーニ邸の面々である、何しろ相手は名にし負うブルボン大公セザールであり、家名も爵位も向こうが圧倒的に上だったからだ。
「これはこれはセザール殿下。わざわざ我が家にお越し頂きまして大変恐縮で御座います・・・」
「いいや、なになに。そんなに畏まらないで下されよ、ダーヴィデ伯爵。何しろ我等は突然の客なのだ、押し掛けてしまって大変申し訳なく思っている・・・」
恭しく頭を下げるダーヴィデとベアトリーチェに対してダンディでスラリとした背格好のセザールは温厚な口調で応えるが、基本的に皇帝や公爵達は皆礼儀正しくて穏和であり、優しい人格者だったから、国民達からの人気も高かった。
「今日寄らせてもらったのは他でも無い。実は君の娘婿に用があってな?それで急遽お邪魔した次第なのだが・・・」
「・・・さて、蒼太が何か致しましたか?」
「いやいや、別に蒼太君個人がどうのと言う訳では無いのだが・・・。とにかく詳しい話は彼に会ってからにしたいのだ、なんとか会わせていただけまいか?」
「解りました、公爵殿下。蒼太を呼びに行かせましょう・・・」
少し困った様な面持ちでそう告げるセザールに対して最初は緊張していたダーヴィデはそう返事をすると彼を応接間に通してお茶を出してもてなしつつも、その隙にメイドの1人に素早く小声で“悪いが蒼太を呼んできてくれるか?”と耳打ちした。
「ところで公爵殿下。蒼太が、我が家の娘婿が何か仕出かしたのですか?」
「いいや。蒼太君個人には、特に何の落ち度は無いのだが・・・。ただ彼は日本人だったな?それでちょっと力を貸して欲しいと言うか、教えてもらいたい事があるのだが・・・」
「・・・・・?」
2人がそんな話をしているとー。
「セザール殿下、お待たせしてしまい申し訳御座いません・・・」
白を基調とした礼服に身を包んだ蒼太本人と、その傍らには鮮やかな桜色のドレスに着飾った愛妻メリアリアが寄り添いつつも頭を垂れつつ挨拶をする。
「おお、蒼太君とその奥方か。確かメリアリア嬢だったかな、久し振りだが息災かね?」
「はい、お陰様で・・・。妻共々、恙無く過ごせております。ところで本日は如何なる御用件でわざわざ“我が家”にまで足を運ばれたのですか・・・?」
「うむ、ちょっとな・・・。とりあえずまずはこれを見てくれたまえ・・・」
そう言ってセザールが上着のポケットから取り出した物は、銀紙に包まれている小さな一個のチョコレート菓子だった、表面には何やら西洋の貴婦人の顔写真がプリントされており、手の込んだ装飾度合いが窺える。
「・・・・・?」
「・・・・・」
「これは・・・。“お菓子”ですか?」
「そう。日本で作られている、とある子供向けのお菓子メーカーのモノだ」
怪訝そうな顔付きとなるダーヴィデやメリアリア、蒼太達の質問に対してセザールが答えた。
「あくまで“子供向け”としてに限った話だが・・・。それでもクオリティは中々のモノでな?先日我が家で小さな茶会を開く機会があったんだがそこで試しに出してみたところ、結構な評判を得た!!!」
「それは・・・。まあ何よりでしたが・・・」
「・・・ところがな。まあそれは良かったのだが問題なのが一つだけある、それがこの菓子メーカーの名前なのだ」
「・・・・・?」
「・・・・・」
「・・・・・っ!!!」
(げっ。まさか・・・!!!)
「“ブルボン”と言う会社だそうだな?この菓子メーカーは。けしからん、実にけしからん事だぞ?これは。どうして我が家とは何の縁もゆかりもない、日本の一地方の菓子メーカーが堂々と我々の名前を使っているのかね?しかも我々には何の相談も連絡も無しに、だ!!!」
そこまでやや興奮気味に言うとセザールは“ハァッ!!!”と一息入れて話を続けた。
「そこで私は今度、自らこの会社を訪れ、この目で実態を確かめて来ようと思っておる。そこでな?蒼太君。君に一緒に同行して色々と手助けをして欲しいのだ・・・」
“例えば通訳とかな・・・”とセザールは言うと宙を向いて目を閉じるモノの、“けしからん”等と言っている割にはその口調にも容にも怒りの色は出ておらず、むしろなんだかウキウキしているような様相さえ感じられた。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
(セザール公爵殿下。もしかして本当は嬉しいのかな・・・?)
蒼太は思うがセザールはこう見えて中々抜け目ない反面、ちょっと寂しがり屋な所があって、自分が注目されたり良い意味で絡まれたりするのをとても喜ぶ性質があった、要するに悪い人間では無かったのであるモノの、さて。
「・・・なんだ?」
蒼太達が些かいかがわしいと言うか、わざとらしい者を見るような眼差しを向けていると、果たしてそれに気が付いたのかセザール公爵は“どうしたというのかね?一体・・・”と言って逆に一同に怪訝そうな視線を送る。
「・・・いいえ、別に。それで公爵殿下、もしもこの菓子メーカーが気に入ったならどうなさるおつもりですか?」
「その時はまあ、よかろう。“ブルボン”の名前を使う事を許す、使用許諾書を贈呈するつもりだ。それとある程度の株式を取得させてもらう、我が家の家名を使っているのだから当然であろうよ・・・」
「つまり公爵殿下の持ち株会社とする、と言う事ですか・・・?」
「それはそうだろう。“ブルボン”の名前が付けられているのに我が家が全く関わっていない、と言うのも些かおかしな話しだとは思わないかね・・・?」
「・・・・・」
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「・・・・・」
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“解りました”と暫しの沈黙の後に蒼太は頷いていた、実はブルボンに関しては蒼太は日本にいた時にそこの社長一族を助けた事がありその際に会社の経営理念や工場設備、社内体制や社風と言ったモノを具に聞かされ、かつ見て回っていたから彼にとってはお安いご用であったのだ。
「ただ少しお願いがあります、セザール公爵殿下」
「うん?なにかね、なんでも言ってみたまえ!!!」
「僕の愛妻のメリーなんですが。実はこの子もかつて僕と一緒に日本で暮らしていた事があります。彼女も一緒に連れて行きたいのですが・・・」
「ああ、なんだそんな事か。別に構わんよ?それにメリアリア嬢には任務の時には何かと助けてもらったしな。その借りを今こそ返すと思えば・・・」
「あともう一つ。今はここにはいませんがアウロラとオリヴィアと言う2人の妻がおります、彼女達も一緒に同行してもよろしいでしょうか・・・?」
「アウロラ嬢とオリヴィア嬢か?まあ、別に構わんよ。しかしそれだと流石に“お忍びで”と言う訳には行かなくなるかな・・・?」
「・・・・・?」
「・・・・・」
「・・・あ、あの。公爵殿下、差し障り無ければ今回、殿下のお供には何名の者が御一緒するのかを教えていただけないでしょうか?」
「うん?ああ、良いよ。まずは私と妻に次男の一家、それにお付きのメイド2人と5名前後のボディガードが付く予定だ。後は君達一家だよ?」
「・・・・・っ!!!」
これを聞いて蒼太は些か頭が痛くなって来てしまっていた、これではとてもお忍びでは無くて単なる観光旅行である、護衛やお世話が大変になるだけで無くて金もそれなりに掛かる事になるだろうに。
“どうもセザール公爵は金銭感覚が一般的では無いらしいな”等と蒼太が考えていた所、当の本人はそんな事は全く意に介さないかのようにお付きの者数名に、人数分のエアフランスのファーストクラス航空機チケットと日本の上越新幹線のグリーン車の手配、そして星野リゾートのスペシャルスイートの予約をするよう申し付けると“それでは失礼するよ?”、“当日はくれぐれもよろしくたのむよ?”と声を掛けて会釈をし、その場を後にしていった。
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