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夫婦の絆と子供への思い
愛妻と雨とウィスキー 2
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「そっか。そんな事が、あったのね・・・?」
「ああ、中々に手強い男だった・・・!!!」
真夜中に降り頻る雨の中。
カッシーニ邸の自らに与えられた書斎の片隅でソファに深く腰を降ろしながら蒼太は最愛の妻姫たるメリアリアを横に侍らせつつもロックで甘口ウィスキーを嗜んでいた。
否、侍らせる、等というのは少々語弊がある言い方であり正しくは彼女に抱き着かれていたのだが、自身の夫の逞しい肉体に撓垂れかかるようにして寄り添いながらもメリアリアはウットリとした眼差しを彼に向けていた。
それは尊敬であり信頼であり甘えであり、そして何より純粋なる愛情の為せる業であったのであるモノの、実のところ。
メリアリアは今回の事件の一連の流れを大凡掴んでいた、彼女は持ち前の“投影伝達魔法”を駆使する事により夫の身に起こった事柄や彼が何をしてきたのかを、ずっと見守り続けて来たのだがその為。
蒼太が今回、どれだけ命懸けであり、尚且つ苦渋に満ちた戦いを繰り広げて来たのか、と言う事も、そしてそこに至る経緯も勿論、理解していたのである。
蒼太は言っていた、“このままではメリーや子供達が狙われる”、“ここで奴を何としてでも防がなければならないんだ!!!”とそう告げて。
しかも彼はそれを上辺面だけでなく、本心から語っていたのである、それを感じ取った瞬間にはもう、メリアリアは何も言えなくなってしまっていたのだ、そして。
せめて自分に出来る事として“彼が無事に帰って来てくれるように”と祈りを捧げると同時に万一の場合は彼と運命を共にする覚悟を決めて、固唾を飲んで事の成り行きを見届けていったのだが正直に言ってそれはとてものこと、生きた心地がするモノではなかった、自分の命が掛かっているから、だとかそう言う話では断じて無くて、何処までも蒼太の身を案ずる余りに何度となく口を手で押さえては小さな悲鳴を漏らしていたのだ。
それだけ槍使いの攻撃は鋭くて凄まじく、それが夫に届きそうになった時にはだから、心底ヒヤヒヤとしたモノであったが蒼太はその全てを搔い潜り、或いは躱し防いで自らも勇猛に攻め立てては槍使いを相手に互角の戦いを演じ続け、最後は槍そのものを切り飛ばしてみせた。
その時になって初めてメリアリアは夫が何故、槍に対して果敢に向かっていったのか、と言う事に対する答えを知ったのだが彼女が見た所、蒼太と槍使いに技量的な差は殆ど無くてお互いに手詰まりな状態だったと思われる。
否、その状況下だと寧ろ得物のリーチが短い分蒼太の方が圧倒的に不利だった筈であって、現に彼は戦いが開始されてからと言うもの、最終局面を除けばただの一度たりとも己の間合いに槍使いを捉える事は叶わなかった。
反面、槍使いの方は最初から最後までほぼ一貫して蒼太を間合いに収めており、つまりそれは何か一歩でも相手の動きに反応できなかったり、はたまた或いは読み違えたりしたならば、忽ちの内に蒼太は討ち取られてしまっていたであろう事を意味していたのだ。
それは蒼太も感じて理解していたに違い無く、その為それを打開する為の“奥の手”として武器破壊を選択し、しかもそれを完全な形で以て実行して見せた訳である。
しかし。
(普通は出来ないわ?あんなこと。ただでさえ自分が圧倒的に不利な立場に置かれている、と言うのにその上更に難しい武器破壊を試みるだなんて・・・)
メリアリアは感心すると同時に改めて彼の凄さを思い知るモノの、それを実行する為には極めてズバ抜けた身体的技量や精神的気力が必要不可欠になって来るのであり、つまりは蒼太はそれらを兼ね備えていたのであろう事が窺えるが、しかし。
(やっぱり蒼太は凄いわ?普通の人間ならば剣で槍を相手にする場合はまずもって増援を頼んでおいて、後は味方が到着するまでの間は防御に回ってただひたすら時間を稼ぐ、と言う手が定石の筈なのに。それから一歩踏み込んで逆撃に転じるなんて・・・!!!)
尚も思考に耽るメリアリアであったが多分、蒼太はそれでは“堪えきれない”と踏んだのだろう、だから覚悟を決めて相手に悟られないように、それでも遮二無二自身の側からも攻め掛かっていったのである、・・・一見、防御に徹して互角の戦いを演じているように見せ掛けながら。
(それしか自分自身を守る手が、あの困難な状況から生還する手立てが無かったのは確かでしょうけれど・・・。それでも万に一つの可能性でも希望の光を見付ければ、それに全てを賭けて己を出し切る気迫と心構え。それこそがこの人が持っている真の強さなんだ、勿論反射神経や感性が鋭い事に加えて肉体的にも精神的にもタフな事もあるけれど・・・)
「・・・どうしたの?メリー」
「・・・ううん、何でもない。やっぱり蒼太は凄いなって」
メリアリアは隠さず素直にそう告げるモノの、正直に言って彼女にはもう一つだけ、気掛かりな事があった。
それは“なるべく蒼太に殺人を犯させたくない”と言う祈りにも似た願いであったが、蒼太は事ある毎によく言ってくれていた、“死んだら二人で天国に行って、そこでのんびりと暮らそうね”と、そしてー。
“その為には生きている間になるべく善行を積んでおかなくちゃね?”と。
それを言うときの蒼太はとても真面目で寂しげで、とっても申し訳無さそうな顔をするのであるモノの、それを見たメリアリアは夫の本心が何となく解ってしまった。
彼は一介の人間でしかない自分が例え悪人であっても他人様の命を奪う、と言う行為に凄まじいまでの罪悪感を抱いているのだ、と。
そしてこのまま行ったのでは、いつの日にか彼が自分自身の罪悪感に押し潰されてしまう時がきっと来る、と。
だからあの時メリアリアは。
彼が槍使いにとどめの一撃を食らわそうとしている、その正に直前で叫んでしまっていたのである、“蒼太、ダメッ!!!”と、“ダメだよぉっ!!!”と。
その思いが通じたのか、はたまた声が届いたのかは定かでは無いモノの、蒼太は今回、ギリギリの所で相手の命を奪う事だけは踏み留まる事が出来た、それはメリアリアにとっては満足すべき結果であり、彼の心を守り通せた事にホッと一息、着けたと同時に安堵する事が出来たのだ。
(アウロラとオリヴィアの事もあるし・・・。この人にはなるべくなら、もうこれ以上の罪は重ねて欲しくは無いわ。ううん、それは私も同じ事なんだけど・・・)
そんな事を心の中である種の決意と同時に述べ立てるが、一方で。
「・・・もしかして、惚れ直した、とか?」
「うん、とっても。だけどね?あなた。お願いだから無茶はしないで?見てるこっちがハラハラしちゃうし。それに寿命が縮んじゃうわ・・・!!?」
「あははっ?なにそれ。でも嬉しいな、愛する妻に褒めてもらえるのは・・・!!!」
そんな愛妻淑女の胸の内を知ってか知らずか、そう言って蒼太はメリアリアの唇にソッと己の唇を重ね合わせるモノの、その口付けは少しフルーティーで甘いバニラのような風味がした。
「・・・・・っ。甘いわ?あなた」
「あははっ。これはね?“グレンモーレンジィネクター・ドール”と言う銘柄さ、バニラのような甘い風味が特徴なんだけど。気に入ってもらえたみたいで何よりだよ・・・」
「・・・ううん、お酒もそうだけど」
“あなたのキスが甘いの・・・”とメリアリアは夫を熱く潤んだ瞳で凝視しつつも、再び顔を近付けて来る。
そして。
「ん、んちゅ、ちゅる、ちゅぱっ。じゅるるるっ、じゅぷじゅぷっ。じゅぞぞぞ~っ❤❤❤❤❤レロ、クチュ、レロレロ。クチュクチュクチュクチュ・・・ッ♪♪♪♪♪♪ちゅ、ちゅるっ。んぷううぅぅぅっ!!?ぷふぅーっ、ぷふぅーっ、ぷふぅーっ。ぷふううぅぅぅ・・・っ❤❤❤ん、んむっ。ちゅぷっ、じゅるじゅるっ。ちゅぞぞぞっ、じゅるるる~っ♪♪♪♪♪レロ、クチュッ。レロレロレロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ。ちゅ、ちゅぱっ!!!じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるるるるるるる~っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」
「ん、んむっ。はむ、ちゅむっ。ちゅるちゅるちゅるちゅるっ、レロ。クチュ、レロレロ。クチュクチュクチュクチュ・・・ッ!!!ちゅ、ちゅるるっ。じゅるるるっ、ぢゅるぢゅるぢゅるぢゅる。レロレロ、クチュクチュクチュクチュッ。ちゅ、ちゅぱっ!!!じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるっ!!!!!」
彼に抱き着き様、まるで貪るようにして激しい接吻を繰り返して来る。
二人の口元は涎で溢れ、“ぢゅぱぢゅぱっ!!!”といやらしい水音が室内中にこだましていった。
しかし。
「んむ、じゅむっ。じゅぷぷぷっ!!!じゅるじゅるっ、じゅぞぞぞぞぞぞ~っっっ♪♪♪♪♪ぷはああぁぁぁっ!!?はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ。はああぁぁぁ・・・っ❤❤❤うふふっ。うふふふふふふっ!!!あなたぁ・・・っ❤❤❤❤❤」
「ふうふう・・・っ。何さ?メリー・・・!!!」
最初は優勢だったメリアリアだったが徐々に受け身に回って行き、終いには感じる余りにキスだけでアヘ顔を晒してしまうがそれだけ蒼太の口付けは情熱的で濃厚で、かつ巧みだったのである。
「抱いて欲しいの、あなた・・・っ♪♪♪♪♪」
「ああ、勿論だとも。いっぱい抱くよ?メリーの事・・・」
そう言うと蒼太はウィスキーの入ったグラスを傍に設えられていたテーブルの上に置く、そしてー。
メリアリアを抱き抱えると誰にも見付からないように、静かに寝室へ向かって歩を進めて行った。
「ああ、中々に手強い男だった・・・!!!」
真夜中に降り頻る雨の中。
カッシーニ邸の自らに与えられた書斎の片隅でソファに深く腰を降ろしながら蒼太は最愛の妻姫たるメリアリアを横に侍らせつつもロックで甘口ウィスキーを嗜んでいた。
否、侍らせる、等というのは少々語弊がある言い方であり正しくは彼女に抱き着かれていたのだが、自身の夫の逞しい肉体に撓垂れかかるようにして寄り添いながらもメリアリアはウットリとした眼差しを彼に向けていた。
それは尊敬であり信頼であり甘えであり、そして何より純粋なる愛情の為せる業であったのであるモノの、実のところ。
メリアリアは今回の事件の一連の流れを大凡掴んでいた、彼女は持ち前の“投影伝達魔法”を駆使する事により夫の身に起こった事柄や彼が何をしてきたのかを、ずっと見守り続けて来たのだがその為。
蒼太が今回、どれだけ命懸けであり、尚且つ苦渋に満ちた戦いを繰り広げて来たのか、と言う事も、そしてそこに至る経緯も勿論、理解していたのである。
蒼太は言っていた、“このままではメリーや子供達が狙われる”、“ここで奴を何としてでも防がなければならないんだ!!!”とそう告げて。
しかも彼はそれを上辺面だけでなく、本心から語っていたのである、それを感じ取った瞬間にはもう、メリアリアは何も言えなくなってしまっていたのだ、そして。
せめて自分に出来る事として“彼が無事に帰って来てくれるように”と祈りを捧げると同時に万一の場合は彼と運命を共にする覚悟を決めて、固唾を飲んで事の成り行きを見届けていったのだが正直に言ってそれはとてものこと、生きた心地がするモノではなかった、自分の命が掛かっているから、だとかそう言う話では断じて無くて、何処までも蒼太の身を案ずる余りに何度となく口を手で押さえては小さな悲鳴を漏らしていたのだ。
それだけ槍使いの攻撃は鋭くて凄まじく、それが夫に届きそうになった時にはだから、心底ヒヤヒヤとしたモノであったが蒼太はその全てを搔い潜り、或いは躱し防いで自らも勇猛に攻め立てては槍使いを相手に互角の戦いを演じ続け、最後は槍そのものを切り飛ばしてみせた。
その時になって初めてメリアリアは夫が何故、槍に対して果敢に向かっていったのか、と言う事に対する答えを知ったのだが彼女が見た所、蒼太と槍使いに技量的な差は殆ど無くてお互いに手詰まりな状態だったと思われる。
否、その状況下だと寧ろ得物のリーチが短い分蒼太の方が圧倒的に不利だった筈であって、現に彼は戦いが開始されてからと言うもの、最終局面を除けばただの一度たりとも己の間合いに槍使いを捉える事は叶わなかった。
反面、槍使いの方は最初から最後までほぼ一貫して蒼太を間合いに収めており、つまりそれは何か一歩でも相手の動きに反応できなかったり、はたまた或いは読み違えたりしたならば、忽ちの内に蒼太は討ち取られてしまっていたであろう事を意味していたのだ。
それは蒼太も感じて理解していたに違い無く、その為それを打開する為の“奥の手”として武器破壊を選択し、しかもそれを完全な形で以て実行して見せた訳である。
しかし。
(普通は出来ないわ?あんなこと。ただでさえ自分が圧倒的に不利な立場に置かれている、と言うのにその上更に難しい武器破壊を試みるだなんて・・・)
メリアリアは感心すると同時に改めて彼の凄さを思い知るモノの、それを実行する為には極めてズバ抜けた身体的技量や精神的気力が必要不可欠になって来るのであり、つまりは蒼太はそれらを兼ね備えていたのであろう事が窺えるが、しかし。
(やっぱり蒼太は凄いわ?普通の人間ならば剣で槍を相手にする場合はまずもって増援を頼んでおいて、後は味方が到着するまでの間は防御に回ってただひたすら時間を稼ぐ、と言う手が定石の筈なのに。それから一歩踏み込んで逆撃に転じるなんて・・・!!!)
尚も思考に耽るメリアリアであったが多分、蒼太はそれでは“堪えきれない”と踏んだのだろう、だから覚悟を決めて相手に悟られないように、それでも遮二無二自身の側からも攻め掛かっていったのである、・・・一見、防御に徹して互角の戦いを演じているように見せ掛けながら。
(それしか自分自身を守る手が、あの困難な状況から生還する手立てが無かったのは確かでしょうけれど・・・。それでも万に一つの可能性でも希望の光を見付ければ、それに全てを賭けて己を出し切る気迫と心構え。それこそがこの人が持っている真の強さなんだ、勿論反射神経や感性が鋭い事に加えて肉体的にも精神的にもタフな事もあるけれど・・・)
「・・・どうしたの?メリー」
「・・・ううん、何でもない。やっぱり蒼太は凄いなって」
メリアリアは隠さず素直にそう告げるモノの、正直に言って彼女にはもう一つだけ、気掛かりな事があった。
それは“なるべく蒼太に殺人を犯させたくない”と言う祈りにも似た願いであったが、蒼太は事ある毎によく言ってくれていた、“死んだら二人で天国に行って、そこでのんびりと暮らそうね”と、そしてー。
“その為には生きている間になるべく善行を積んでおかなくちゃね?”と。
それを言うときの蒼太はとても真面目で寂しげで、とっても申し訳無さそうな顔をするのであるモノの、それを見たメリアリアは夫の本心が何となく解ってしまった。
彼は一介の人間でしかない自分が例え悪人であっても他人様の命を奪う、と言う行為に凄まじいまでの罪悪感を抱いているのだ、と。
そしてこのまま行ったのでは、いつの日にか彼が自分自身の罪悪感に押し潰されてしまう時がきっと来る、と。
だからあの時メリアリアは。
彼が槍使いにとどめの一撃を食らわそうとしている、その正に直前で叫んでしまっていたのである、“蒼太、ダメッ!!!”と、“ダメだよぉっ!!!”と。
その思いが通じたのか、はたまた声が届いたのかは定かでは無いモノの、蒼太は今回、ギリギリの所で相手の命を奪う事だけは踏み留まる事が出来た、それはメリアリアにとっては満足すべき結果であり、彼の心を守り通せた事にホッと一息、着けたと同時に安堵する事が出来たのだ。
(アウロラとオリヴィアの事もあるし・・・。この人にはなるべくなら、もうこれ以上の罪は重ねて欲しくは無いわ。ううん、それは私も同じ事なんだけど・・・)
そんな事を心の中である種の決意と同時に述べ立てるが、一方で。
「・・・もしかして、惚れ直した、とか?」
「うん、とっても。だけどね?あなた。お願いだから無茶はしないで?見てるこっちがハラハラしちゃうし。それに寿命が縮んじゃうわ・・・!!?」
「あははっ?なにそれ。でも嬉しいな、愛する妻に褒めてもらえるのは・・・!!!」
そんな愛妻淑女の胸の内を知ってか知らずか、そう言って蒼太はメリアリアの唇にソッと己の唇を重ね合わせるモノの、その口付けは少しフルーティーで甘いバニラのような風味がした。
「・・・・・っ。甘いわ?あなた」
「あははっ。これはね?“グレンモーレンジィネクター・ドール”と言う銘柄さ、バニラのような甘い風味が特徴なんだけど。気に入ってもらえたみたいで何よりだよ・・・」
「・・・ううん、お酒もそうだけど」
“あなたのキスが甘いの・・・”とメリアリアは夫を熱く潤んだ瞳で凝視しつつも、再び顔を近付けて来る。
そして。
「ん、んちゅ、ちゅる、ちゅぱっ。じゅるるるっ、じゅぷじゅぷっ。じゅぞぞぞ~っ❤❤❤❤❤レロ、クチュ、レロレロ。クチュクチュクチュクチュ・・・ッ♪♪♪♪♪♪ちゅ、ちゅるっ。んぷううぅぅぅっ!!?ぷふぅーっ、ぷふぅーっ、ぷふぅーっ。ぷふううぅぅぅ・・・っ❤❤❤ん、んむっ。ちゅぷっ、じゅるじゅるっ。ちゅぞぞぞっ、じゅるるる~っ♪♪♪♪♪レロ、クチュッ。レロレロレロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ。ちゅ、ちゅぱっ!!!じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるるるるるるる~っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」
「ん、んむっ。はむ、ちゅむっ。ちゅるちゅるちゅるちゅるっ、レロ。クチュ、レロレロ。クチュクチュクチュクチュ・・・ッ!!!ちゅ、ちゅるるっ。じゅるるるっ、ぢゅるぢゅるぢゅるぢゅる。レロレロ、クチュクチュクチュクチュッ。ちゅ、ちゅぱっ!!!じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるっ!!!!!」
彼に抱き着き様、まるで貪るようにして激しい接吻を繰り返して来る。
二人の口元は涎で溢れ、“ぢゅぱぢゅぱっ!!!”といやらしい水音が室内中にこだましていった。
しかし。
「んむ、じゅむっ。じゅぷぷぷっ!!!じゅるじゅるっ、じゅぞぞぞぞぞぞ~っっっ♪♪♪♪♪ぷはああぁぁぁっ!!?はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ。はああぁぁぁ・・・っ❤❤❤うふふっ。うふふふふふふっ!!!あなたぁ・・・っ❤❤❤❤❤」
「ふうふう・・・っ。何さ?メリー・・・!!!」
最初は優勢だったメリアリアだったが徐々に受け身に回って行き、終いには感じる余りにキスだけでアヘ顔を晒してしまうがそれだけ蒼太の口付けは情熱的で濃厚で、かつ巧みだったのである。
「抱いて欲しいの、あなた・・・っ♪♪♪♪♪」
「ああ、勿論だとも。いっぱい抱くよ?メリーの事・・・」
そう言うと蒼太はウィスキーの入ったグラスを傍に設えられていたテーブルの上に置く、そしてー。
メリアリアを抱き抱えると誰にも見付からないように、静かに寝室へ向かって歩を進めて行った。
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