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神世への追憶編
愛妻との子作りセックス(ピロートーク・メリアリア編2)
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前に何処かのお話の前書きか後書きにて説明させていただいた事が御座いますが。
この物語は今よりちょっと未来の2080年~2100年前後のお話なのです(なのでウィスキーの2040年モノを蒼太君とメリアリアちゃんが持っていてもおかしな話ではありません)、悪しからず御了承下さい。
ーーーーーーーーーーーーーー
蒼太には今現在、メリアリア、アウロラ、オリヴィアの3名の花嫁達がいて、そんな彼女達を入れ替わり立ち替わりで彼は愛しているのであるが、その内のアウロラとオリヴィアの2名にはいまだに伝えられていない真実がある。
それは。
「今日は大変だったよ、任務の途中でさ・・・」
「そっか。それは辛かったわね・・・」
青年が一番嬉しい時や幸せな時、また最も苦しい時や辛い時等は彼は決まって真っ先にメリアリアの元を訪れる、と言う事であり、彼女に甘えながら羽根を伸ばしては心を癒し、潤すのである。
そしてー。
「はあぁぁ・・・っ!!!疲れたよ、メリー・・・」
「ゆっくりしていってね?蒼太。あなたはいつも頑張りすぎなんだもん、少し休んでも誰もあなたを非難したりはしないわ・・・」
“私が、側にいてあげるから・・・”とそう言って彼女の部屋のリビングのソファに腰を降ろして一息入れる夫に対してメリアリアは自らもその肉体に寄り添うようにして撓垂れ掛かり、甘い声で囁きを入れるのだ。
「・・・お酒、飲む?」
「ああ、良いね。出来たら今日は“響”の2040年モノを、ロックでくれないか・・・?」
「解ったわ・・・」
宙を仰いで目を瞑りながらそう述べ立てる青年に対して愛妻淑女はその唇に“チュ・・・ッ!!!”と啄むようなフレンチキスを何度かしてからゆっくりと立ち上がって彼の為にウィスキーの準備をする。
それが終わるとー。
「・・・・・」
「んむ・・・」
まずは決まって己の口腔内に酒を含ませてから、夫に口移しで飲ませてあげるのだがその時、メリアリアは彼の膝の上にちょこんと座り、己の全てを委ねるようにしてその全身を彼に預ける。
「もう、戻りたくないわ?あなたと出会う前の自分には・・・」
“ううん。もう戻れないの・・・”と暫くお酒が進んで来た時に、そう言葉を発すると共に花嫁は花婿の顔の横に自らの容をソッと置くモノの、そんな彼女の頭を優しく撫でながら、蒼太はメリアリアに語り掛けた。
「・・・体の具合はどう?」
「・・・うん。大丈夫よ?赤ちゃん元気に育っているみたい」
“私、嬉しい・・・”とメリアリアは続けて言った、“あなたの赤ちゃんを産んであげられるなんて・・・!!!”とそう述べて。
「あなたと愛し合うようになってからね?いつかパパとママになるんだって思ってた・・・!!!」
「・・・そっか」
「まだ実感は無いんだけどね!!?」
「あははっ、まだちゃんとした診察を受けた訳では無いからね。でも僕の感覚センサーだと確実に受精して着床している筈なんだよね・・・?」
「・・・早く1ヶ月が経たないかな?私、結構ヤキモキしちゃってる」
「そんなの僕だって同じだよ。早く君を孕ませたいって思ってたんだ、僕の赤ちゃんを産んで欲しいって・・・。ん、んむっ!!?」
そこまで話していた蒼太が不意にくぐもった呻き声を漏らすが青年の言葉に堪らなくなってしまった愛妻淑女が彼に抱き着いて舌同士を絡め合う、濃密な接吻をし始めたのだ。
「ん、んむっ。ん゛む、ちゅむっ。ちゅるちゅるっ、じゅるじゅるっ。じゅるるるるるる~っ♪♪♪♪♪ぷふううぅぅぅっ!!?ぷふぅーっ、ぷふぅーっ、ぷふぅーっ。ぷふううぅぅぅ・・・っ❤❤❤じゅ、じゅるっ。じゅるちゅぱっ、じゅぞぞぞ~っ。レロ、クチュッ。レロレロレロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ!!!ちゅ、ちゅぱっ。じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるるるるるるる~・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」
「ん、んぐっ。んむっ、じゅるっ。じゅぞぞぞっ、じゅるるるっ!!!レロ、クチュッ。レロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ!!!ちゅ、ちゅぱっ。じゅるるるっ、じゅるるるるるるっ!!!!!」
最初の内は、どちらかと言えば花婿をリードしていた花嫁だったが徐々に彼との激しい口付けに没頭して行き、遂には鼻で呼吸をする事も忘れる程にまで夢中になってしまっていた、流石に三人もの妻を娶っているだけあって蒼太のキスのテクニックは信じられない速度で上達しており、しかも彼はそれまでの経験からメリアリアの感じるポイントをしっかりと抑えていてそこを的確に刺激して来る。
それだけではない、その舌使いや愛撫のやり方も非常に情熱的であり、現に始めてから暫くの間は主導権を握っていた愛妻淑女もあっという間に彼との接吻でメロメロにさせられてしまっていった。
「ちゅぷちゅぷっ、じゅるるるっ。じゅぞぞぞぞぞぞ~っ♪♪♪♪♪ぷはぁっ!!?はあはあっ、はあはあ・・・っ❤❤❤も、もう蒼太ったら。激し過ぎぃ・・・っ!!!」
「あはははっ。ごめんごめん。メリーがあまりにも可愛くてさ?つい熱が入っちゃうんだよね・・・」
悪びれずにそう応じてくる夫に対して“もう・・・っ❤❤❤”と自らも答えると、メリアリアはウットリとした眼差しと赤く紅潮している頬とを青年に向けた。
「・・・ねぇ、あなた」
「何さ?メリー・・・」
「うん、あのね?実はあなたに言って無かった事があるの・・・」
「・・・・・?」
「この前、あなたに抱いてもらってから1週間ぐらい経つんだけれど・・・。まだ生理が来てないの・・・」
「・・・妊娠検査キットは使ったかい?」
「うん、あの。あのね・・・?“陽性”だったの・・・」
「・・・なんでもっと早くに言ってくれなかったんだよ!!!」
するとその言葉を聞いた蒼太が思わずメリアリアに真顔で迫った。
「それじゃ、お酒なんて飲んじゃダメじゃないか・・・!!!少なくとも“安定期”に入るまでは」
「うん、あの。そうなんだけれど・・・。でも大丈夫?あなたは私がいないと・・・」
「お酒は当分、禁酒する!!!」
心配そうな、それでいて申し訳無さそうな面持ちで、こちらを窺うようにして口を開いた花嫁に対して花婿がそう応じた。
「君一人に大変な思いはさせないよ、僕もちゃんと分かち合うから・・・。だけどなんで言ってくれなかったんだよ、メリー。狡いぞ?自分ばっかり先に親になってしまうなんて・・・!!!」
「う、うん。でもあの・・・。まだちゃんと検査を受けた訳じゃないから・・・」
「そりゃそうだけど・・・。いやだけど嬉しいよ、正直に言ってね?そうか、遂に僕らに赤ちゃんが出来たんだね!!!」
“僕達は親になったのか!!!”と既にして父親になったかのような雰囲気を醸し出し始める夫に対してメリアリアは思わずクスリと笑ってしまった。
「・・・な、なにさ?メリー。僕、なんか変な事を言ったか?」
「・・・ううん。可愛い、蒼太。それに嬉しいわ?そんなに喜んでくれるなんて!!!」
「それはそうだろう、君と僕の愛の結晶が生まれて来るんだもん。嬉しくない筈がないよ!!!」
そう答えると、青年は“ちょっとごめんね・・・?”と愛妻淑女に告げると彼女のお腹に手を当てて、意識を集中させてみる、しかし。
「・・・ダメだ、まだ何も気配が感じられない。まだ受精卵から胎児になって無いんだね?」
「そ、それは・・・っ。だってまだ1週間位しか経っていないもの、早すぎるわ!!?」
「・・・そっか。だけどメリー、本当に有り難う。僕の子を妊娠してくれて嬉しいよ、凄く感謝してるよ!!!」
「・・・ねえ蒼太」
「・・・・・?何さ、メリー」
「蒼太はなんで赤ちゃんが可愛いの?」
と、ここでメリアリアは何の気なしに一つの質問をぶつけてみた、彼女は昔、ある本で読んだ事があるのだが母親と言うのは妊娠すると胎児と繋がっている関係上、実感が湧くと同時に感覚的に自然とそうなって行くのに対して父親は中々その自覚が芽生えないモノであると、書いてあった為である。
「・・・そんなの、決まっているだろ?自分の一番大切な人が、一番可愛いくて大好きな人が一生懸命に産んでくれたモノだからだよ!!!」
「・・・・・っ!!?」
「況してや僕の為だけに、自分の人生の大切な時間と命を使って育んでくれた、自分の持っている女の部分を全てフル稼働させて捧げてくれた、そんな君の真心の結実なんだもの。可愛く無い筈が無いよ!!!」
「・・・蒼太!!!」
花婿からもたらされたその言葉に、花嫁は思わず感動してしまい、涙を流して彼に抱き着く。
“良かった”と彼女は改めて思った、“この人はちゃんと赤ちゃんを可愛がってくれる心根を持っている人だ”、“大切にしてくれる人だ”と直感的に感じて心底安堵したのであるモノの、それと同時に。
「・・・まあ理屈じゃないけどね、そう言うのは。やっぱり自分達の赤ちゃんて可愛いじゃないか。メリーだってそうだろ?」
「・・・うん、うん。蒼太。有り難う蒼太っ、大好きっ!!!」
メリアリアは改めて“何としてでもこの人の子供が欲しい”、“産んであげたい”との気持ちを固めて、内心で密かに決意していたのだ。
「あははっ、でもねメリー。違うんだよ?」
「・・・・・?」
「君が思うよりも、僕は君が好きなんだよ?僕の方が君の事が、もっともっと大好きなんだよ?メリー・・・」
「・・・違うもん!!!」
するとそんな青年の言葉に愛妻淑女が反応する。
「私の方が、好きなんだもんっ。大好きなの蒼太っ、愛してるのっ!!!」
「あははっ、そっか!!!」
「そうなのっ。もう、蒼太ったら!!!」
“あははははっ!!!”とそこまで告げたメリアリアは再び夫に抱き着いて心の底からの笑みを浮かべた。
そんな二人の笑いを受けてか、グラスの中ではロック・アイスが“カラン、カラン・・・ッ!!!”と音を立てて何時までも回り続けていた。
ーーーーーーーーーーーーーー
次回はオリヴィアちゃんとの子作りエッチです(出来たら1週間以内に出したいと思います)。
この物語は今よりちょっと未来の2080年~2100年前後のお話なのです(なのでウィスキーの2040年モノを蒼太君とメリアリアちゃんが持っていてもおかしな話ではありません)、悪しからず御了承下さい。
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蒼太には今現在、メリアリア、アウロラ、オリヴィアの3名の花嫁達がいて、そんな彼女達を入れ替わり立ち替わりで彼は愛しているのであるが、その内のアウロラとオリヴィアの2名にはいまだに伝えられていない真実がある。
それは。
「今日は大変だったよ、任務の途中でさ・・・」
「そっか。それは辛かったわね・・・」
青年が一番嬉しい時や幸せな時、また最も苦しい時や辛い時等は彼は決まって真っ先にメリアリアの元を訪れる、と言う事であり、彼女に甘えながら羽根を伸ばしては心を癒し、潤すのである。
そしてー。
「はあぁぁ・・・っ!!!疲れたよ、メリー・・・」
「ゆっくりしていってね?蒼太。あなたはいつも頑張りすぎなんだもん、少し休んでも誰もあなたを非難したりはしないわ・・・」
“私が、側にいてあげるから・・・”とそう言って彼女の部屋のリビングのソファに腰を降ろして一息入れる夫に対してメリアリアは自らもその肉体に寄り添うようにして撓垂れ掛かり、甘い声で囁きを入れるのだ。
「・・・お酒、飲む?」
「ああ、良いね。出来たら今日は“響”の2040年モノを、ロックでくれないか・・・?」
「解ったわ・・・」
宙を仰いで目を瞑りながらそう述べ立てる青年に対して愛妻淑女はその唇に“チュ・・・ッ!!!”と啄むようなフレンチキスを何度かしてからゆっくりと立ち上がって彼の為にウィスキーの準備をする。
それが終わるとー。
「・・・・・」
「んむ・・・」
まずは決まって己の口腔内に酒を含ませてから、夫に口移しで飲ませてあげるのだがその時、メリアリアは彼の膝の上にちょこんと座り、己の全てを委ねるようにしてその全身を彼に預ける。
「もう、戻りたくないわ?あなたと出会う前の自分には・・・」
“ううん。もう戻れないの・・・”と暫くお酒が進んで来た時に、そう言葉を発すると共に花嫁は花婿の顔の横に自らの容をソッと置くモノの、そんな彼女の頭を優しく撫でながら、蒼太はメリアリアに語り掛けた。
「・・・体の具合はどう?」
「・・・うん。大丈夫よ?赤ちゃん元気に育っているみたい」
“私、嬉しい・・・”とメリアリアは続けて言った、“あなたの赤ちゃんを産んであげられるなんて・・・!!!”とそう述べて。
「あなたと愛し合うようになってからね?いつかパパとママになるんだって思ってた・・・!!!」
「・・・そっか」
「まだ実感は無いんだけどね!!?」
「あははっ、まだちゃんとした診察を受けた訳では無いからね。でも僕の感覚センサーだと確実に受精して着床している筈なんだよね・・・?」
「・・・早く1ヶ月が経たないかな?私、結構ヤキモキしちゃってる」
「そんなの僕だって同じだよ。早く君を孕ませたいって思ってたんだ、僕の赤ちゃんを産んで欲しいって・・・。ん、んむっ!!?」
そこまで話していた蒼太が不意にくぐもった呻き声を漏らすが青年の言葉に堪らなくなってしまった愛妻淑女が彼に抱き着いて舌同士を絡め合う、濃密な接吻をし始めたのだ。
「ん、んむっ。ん゛む、ちゅむっ。ちゅるちゅるっ、じゅるじゅるっ。じゅるるるるるる~っ♪♪♪♪♪ぷふううぅぅぅっ!!?ぷふぅーっ、ぷふぅーっ、ぷふぅーっ。ぷふううぅぅぅ・・・っ❤❤❤じゅ、じゅるっ。じゅるちゅぱっ、じゅぞぞぞ~っ。レロ、クチュッ。レロレロレロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ!!!ちゅ、ちゅぱっ。じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるるるるるるる~・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」
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それだけではない、その舌使いや愛撫のやり方も非常に情熱的であり、現に始めてから暫くの間は主導権を握っていた愛妻淑女もあっという間に彼との接吻でメロメロにさせられてしまっていった。
「ちゅぷちゅぷっ、じゅるるるっ。じゅぞぞぞぞぞぞ~っ♪♪♪♪♪ぷはぁっ!!?はあはあっ、はあはあ・・・っ❤❤❤も、もう蒼太ったら。激し過ぎぃ・・・っ!!!」
「あはははっ。ごめんごめん。メリーがあまりにも可愛くてさ?つい熱が入っちゃうんだよね・・・」
悪びれずにそう応じてくる夫に対して“もう・・・っ❤❤❤”と自らも答えると、メリアリアはウットリとした眼差しと赤く紅潮している頬とを青年に向けた。
「・・・ねぇ、あなた」
「何さ?メリー・・・」
「うん、あのね?実はあなたに言って無かった事があるの・・・」
「・・・・・?」
「この前、あなたに抱いてもらってから1週間ぐらい経つんだけれど・・・。まだ生理が来てないの・・・」
「・・・妊娠検査キットは使ったかい?」
「うん、あの。あのね・・・?“陽性”だったの・・・」
「・・・なんでもっと早くに言ってくれなかったんだよ!!!」
するとその言葉を聞いた蒼太が思わずメリアリアに真顔で迫った。
「それじゃ、お酒なんて飲んじゃダメじゃないか・・・!!!少なくとも“安定期”に入るまでは」
「うん、あの。そうなんだけれど・・・。でも大丈夫?あなたは私がいないと・・・」
「お酒は当分、禁酒する!!!」
心配そうな、それでいて申し訳無さそうな面持ちで、こちらを窺うようにして口を開いた花嫁に対して花婿がそう応じた。
「君一人に大変な思いはさせないよ、僕もちゃんと分かち合うから・・・。だけどなんで言ってくれなかったんだよ、メリー。狡いぞ?自分ばっかり先に親になってしまうなんて・・・!!!」
「う、うん。でもあの・・・。まだちゃんと検査を受けた訳じゃないから・・・」
「そりゃそうだけど・・・。いやだけど嬉しいよ、正直に言ってね?そうか、遂に僕らに赤ちゃんが出来たんだね!!!」
“僕達は親になったのか!!!”と既にして父親になったかのような雰囲気を醸し出し始める夫に対してメリアリアは思わずクスリと笑ってしまった。
「・・・な、なにさ?メリー。僕、なんか変な事を言ったか?」
「・・・ううん。可愛い、蒼太。それに嬉しいわ?そんなに喜んでくれるなんて!!!」
「それはそうだろう、君と僕の愛の結晶が生まれて来るんだもん。嬉しくない筈がないよ!!!」
そう答えると、青年は“ちょっとごめんね・・・?”と愛妻淑女に告げると彼女のお腹に手を当てて、意識を集中させてみる、しかし。
「・・・ダメだ、まだ何も気配が感じられない。まだ受精卵から胎児になって無いんだね?」
「そ、それは・・・っ。だってまだ1週間位しか経っていないもの、早すぎるわ!!?」
「・・・そっか。だけどメリー、本当に有り難う。僕の子を妊娠してくれて嬉しいよ、凄く感謝してるよ!!!」
「・・・ねえ蒼太」
「・・・・・?何さ、メリー」
「蒼太はなんで赤ちゃんが可愛いの?」
と、ここでメリアリアは何の気なしに一つの質問をぶつけてみた、彼女は昔、ある本で読んだ事があるのだが母親と言うのは妊娠すると胎児と繋がっている関係上、実感が湧くと同時に感覚的に自然とそうなって行くのに対して父親は中々その自覚が芽生えないモノであると、書いてあった為である。
「・・・そんなの、決まっているだろ?自分の一番大切な人が、一番可愛いくて大好きな人が一生懸命に産んでくれたモノだからだよ!!!」
「・・・・・っ!!?」
「況してや僕の為だけに、自分の人生の大切な時間と命を使って育んでくれた、自分の持っている女の部分を全てフル稼働させて捧げてくれた、そんな君の真心の結実なんだもの。可愛く無い筈が無いよ!!!」
「・・・蒼太!!!」
花婿からもたらされたその言葉に、花嫁は思わず感動してしまい、涙を流して彼に抱き着く。
“良かった”と彼女は改めて思った、“この人はちゃんと赤ちゃんを可愛がってくれる心根を持っている人だ”、“大切にしてくれる人だ”と直感的に感じて心底安堵したのであるモノの、それと同時に。
「・・・まあ理屈じゃないけどね、そう言うのは。やっぱり自分達の赤ちゃんて可愛いじゃないか。メリーだってそうだろ?」
「・・・うん、うん。蒼太。有り難う蒼太っ、大好きっ!!!」
メリアリアは改めて“何としてでもこの人の子供が欲しい”、“産んであげたい”との気持ちを固めて、内心で密かに決意していたのだ。
「あははっ、でもねメリー。違うんだよ?」
「・・・・・?」
「君が思うよりも、僕は君が好きなんだよ?僕の方が君の事が、もっともっと大好きなんだよ?メリー・・・」
「・・・違うもん!!!」
するとそんな青年の言葉に愛妻淑女が反応する。
「私の方が、好きなんだもんっ。大好きなの蒼太っ、愛してるのっ!!!」
「あははっ、そっか!!!」
「そうなのっ。もう、蒼太ったら!!!」
“あははははっ!!!”とそこまで告げたメリアリアは再び夫に抱き着いて心の底からの笑みを浮かべた。
そんな二人の笑いを受けてか、グラスの中ではロック・アイスが“カラン、カラン・・・ッ!!!”と音を立てて何時までも回り続けていた。
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次回はオリヴィアちゃんとの子作りエッチです(出来たら1週間以内に出したいと思います)。
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