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ガリア帝国編
送り祝い
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今回のお話しは“魔法と術式”と言うお話を読んだ後に読んでいただけますと、よりベストかと思われます。
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麗らかな4月の中旬ー。
“その日”は朝から晴れ渡っていた、雲一つない快晴である。
青空は何処までも何処までも澄み渡っており自然、人々の心も晴れやかな気持ちになってテンションも上がって行ったが、そんな気候の只中においてー。
“カッシーニ家”の邸宅内は朝からてんやわんやの騒ぎであった、何故ならば今日は待ちに待った“送り祝い”の当日である、盛大にお祝いをしてパーティーの主賓達をもてなさなければならなかったのである。
「ダーヴィデ!!」
「父さん・・・!!」
昨晩の内に屋敷へと到着していたアレッサンドロが、息子へと声を掛けるがその表情は些か緊張気味であり眉間に皺が寄っていた。
「準備の方は大丈夫なのだろうな?」
「ああ、それは全く問題無いよ?この日の為に万事抜かりなく準備して来た訳だからね。と言うよりも心配なのはむしろ、私達よりも本人達の方じゃ無いのかなぁ・・・?」
ダーヴィデはそう述べると今頃は3階にある第一VIPルームにて待機をしているであろう蒼太とメリアリアとに意識を向けた、本日のパーティーの主役である彼等の内でもしかし、特にメリアリアに関して言えば、幼い頃からこう言った場には慣れていたから問題は無いであろうが、蒼太の方はさて、どうであろうか。
(・・・まあでも。蒼太も蒼太で娘の誕生日等の席ではよく一緒に登壇してスピーチを行っていたし。その際も特に問題は無かったのだから、今回もまた、大丈夫だろう、多分!!)
等と優しい事は優しいのだが、同時に何処か呑気な気質のあったダーヴィデはそう考えていたのであるモノの、実際の蒼太は彼が思うよりもずっと豪胆な男ですあり、現にまだ子供の時分から何度となくメリアリアを助けて導いて来たのみならず、こう言った公衆の面前等でもキッチリとエスコートを熟してみせたのである、そしてその事に付いてはアレッサンドロも知っていたから、何の不安も無いのであった、それよりなにより。
目下の所、彼等の一番の気掛かりはむしろ、フォンティーヌ家(ハーズィ)とフェデラール家(ハーズィ)の面々が参加する事で生じるかも知れない、ある種の軋轢や混乱である、何しろ今回の“送り祝い”には彼等他家の当主は勿論として、それ以外にも錚々たるメンバーが出席する事となっており、それらに対するもてなしや礼儀作法、そして何より祭事進行を上手く熟して行かなくてはならなかった。
これは長いカッシーニ家(ハーズィ)の歴史の上でも初めての試みであり、そしてそれ故にもし万が一、これらが円滑に進まなかったり何か手落ちが出て来たりした時にはカッシーニ家の評判は地に落ちる事となる上に、そして何よりかによりの話しとしては新郎と新婦達にとっては縁起の悪い事この上ない事態となる、家の面子(メンツ)を保つ、と言う意味においても夫婦のゲンを担ぐ、と言う意味においても何としてでも今回の“送り祝い”は無事に成功させなければならない最重要行事であったのだ。
そしてその責任は偏(ひとえ)に今回のパーティーの主催者でもある、カッシーニ家当主達に掛かって来ると言う訳であり、それが普段は豪放なアレッサンドロをして流石に慎重になさしめている理由の一つであったのである。
(・・・まあ。ダーヴィデに任せておけば当面の心配は要らないだろうさ、コイツもコイツで今やそれなりの場数を踏んでいるだろうし、それに何よりかによりの話としてベアトリーチェもいてくれる。問題は無いだろう、それにしても)
“蒼太の奴め・・・!!”とアレッサンドロは今頃は彼等に宛がわれている3階の、第一VIPルームにてメリアリアとイチャこらしているであろう昔馴染みの新郎へと意識を向けるが最初に今回の話をダーヴィデから聞かされた時には流石の彼も度肝を抜かされたモノだ、それというのも。
(メリアリア以外にも二人も妻を持つことにしやがるとは!!しかも全員が、貴族の美女と来ていやがる。こんな事は自分でもやって来なかった事だ!!)
“やってくれる!!”と、感心するやら呆れるやらで、改めて蒼太の事を思うモノのやはり、彼には何某かの“不可思議にして純粋なる素質”と言うより魅力が備わっている様子であり、そんな彼の秘めたる本質をまだ、子供の頃から見抜いて付き合って来た孫娘の人を見る目、感性の確かさには本当に敬意を表すると同時に驚愕するが、実際にメリアリアは少年との運命を感じてそれに導かれて来たのであり、そしてそんな“縁の奇跡”、“愛と絆の力”を二人は存分なまでに活かし切り、結ばれる事が出来たのだった。
「そろそろ二人の準備も整っている頃だろう。どれ、もう一度我が孫娘とその婿殿の晴れ姿でも、拝みに行くとするかな?」
「父さん、もう直ぐ二人とも降りて来ると思うからそれまで待っていた方が良いんじゃ無いのかな?第一、挨拶は今朝、蒼太が来てくれた折に一度済ませてあるだろうに・・・!!」
「ううむ・・・。まあそうだったが、やはり何かしていないと落ち着かんな!!!」
と、このお祭り好きの祖父殿はやはり、あれこれと気配りしつつも何処か浮かれ気分であり、そう言う意味でもソワソワしっ放しであったのであるモノの、そんなアレッサンドロと息子のダーヴィデ、及び蒼太の挨拶は今朝、蒼太がカッシーニ家の邸宅を訪ねた折に二人揃って済ませておいた、曰く。
“孫を”、“娘を頼む”と、“何か困った事があったら何時でも力になるから”と。
「まあ君ならば心配は無いとは思うけれども。娘の事をくれぐれもお願いするよ?」
「これはメリアリアは元より蒼太もだがな?何時でもここに帰って来て良いのだからな。何しろ二人は立派な我が家の一員なのだからなっ!!!」
「お父さん、お祖父ちゃん・・・っ!!!」
「有り難う御座います、ダーヴィデ伯爵、アレッサンドロ卿・・・!!!」
そう言って後はもう、若い者達だけに任せて二人は今後の打ち合わせの為にも一回の執務室に籠もってそこで談議をする傍ら全体の指揮を取りつつ本日の日程の最終確認やら仕上げの総支度を把握し調えていったのであるモノの、そんな折ー。
「申し上げます!!」
執務室のドアが“コンコンコンッ”とノックされて、家令のマッテオが表れ、二人に告げた、“フォンティーヌ家、並びにフェデラール家の方々が門前にお着きになられました”とそう言って。
「・・・・・っ。そ、そうかっ、遂に!!!」
「来るべき時が、来たな・・・っ!!!」
そう二人でごちるとマッテオに、“すぐにお出迎えの用意をしろ!!!”と答えてダーヴィデは自身の妻であるベアトリーチェを、そして。
アレッサンドロはソフィーアをそれぞれ連れたって、玄関まで出向いて行ったが、一方、ちょうどその頃。
「アウロラ達が、来たみたいだよ?」
「ええ、気配がするモノね・・・!!!」
3階にあるVIPルームでは準備を終えた二人が縺(もつ)れるようにしてソファに座りながら、しっとりとした口調で言葉を囁き合っていた。
「今はまだ、門の前って言う所かな?ここに来るまでには、もうちょっと掛かるみたいだけど・・・」
「家のお庭って、それなりに大きいからね?でも車で来ていたのならば、アッと言う間だわ・・・!!!」
蒼太の傍らにチョコンと座りつつも彼に抱き着き、その身を、おでこを彼に寄せつつメリアリアが応えるモノの、つい機能までは“時の涙滴”を使用して、その只中において1か月間も交わり続けていた、と言うのにメリアリアはそれでも“まだまだ全然足りない”とでも言うかのように彼にもたれ掛かって密着し、自身の全てを擦り付け続ける。
実際に、メリアリアは蒼太と一緒にいて満たされてはいたモノの、さりとて一方ではそんな二人きりの時間がずっと続かない事に寂しさをも感じて、それでこうして尚一層、蒼太に甘えていた、と言う訳であったのだ。
「本当は、もっとこうしていたい・・・!!!」
「僕だって、だけど・・・」
「解っているわ・・・!!!」
“言わないで?”と言いつつも、メリアリアは蒼太の唇にソッと人差し指を宛がうモノの実際に、彼女は感じていたのである、この“二人きりの時間”がもう直ぐに終わりを告げて、代わって今度は“周囲の時間”が動き出すのだ、と言う事に。
アウロラとオリヴィアがやって来た、と言うのならば自分達は出迎えに行かなくてはならず、そうなれば互いが互いのモノだけでいられる時間と言うのはアッという間に雲散霧消してしまうのだ、と言う事に。
“ずっと蒼太と繋がっていたい”、“なんならずっとそのままで二人で石像にでもなってしまえばいい”と、そんな事まで何度となく考えては頬を赤らめ、ウットリとするモノの確かに、この上なく嬉しい瞬間であるし、堪らない位に夢中になれる一時でもあるけれども、それでもやはり、今のままでは幾ら彼と抱き合ったとしても所詮、そんなモノは泡沫(うたかた)の夢に過ぎない。
どんなにか自身の匂いを彼にこびり付かせたとしてでもそんなモノは表面を一時、僅かに焦がす程度のモノでしかなく、時間が経てばアッという間に他のそれに塗り替えられてしまうだろう事は、想像に難くなかった。
ましてや蒼太の場合は新陳代謝が篦棒(べらぼう)に高くて体臭も強く、それを気にしている為だろう、本人は毎日のようにシャワーを浴びてはデオドラントを徹底している為に、恐らくは持って二日か三日、どんなに長くても一週間以内と言った所ぐらいだろうか、それで彼女の施した“マーキング”も何もかもが完全なまでに洗い流されてしまうのである。
もっともそれは、メリアリアもまた同じ事であり、要はそれだけ、彼女達の肉体の生命活動が活発な事を意味するのであるが、それではやはり、メリアリアとしては満足出来なかったのだ、もっと彼と溶け合っていたい、この逞しい腕の中で、その匂いに包まれて三千世界を謳歌したいとそんな事まで考えるモノの、その為には彼に激しく掻き抱かれている状況下で石化しなくてはならないのであり、タイミングが求められる。
(普通に石化しただけではただ単に、肉体や体液の組成を鉱物化させてしまうだけだから、何にもならないわ。それは肉体的な寿命や時間を停止させてしまうだけの代物でしか無いから、何かが良くなる事も無ければ酷くなる事もありはしないもの。要するに内側も外側も“変化する”と言う事が出来なくなってしまう訳だから、匂いも何も付けられるモノでも無い。それに石には“石の匂い”があるのだから、ただ体臭やその他の匂いがそれに取って代わられるだけで何に一つとして得られるモノ等ありはしないけれども。だけれども!!!)
メリアリアは思った、セックスをしたままの状態で、しかも互いの肉体は勿論の事としてその心や精神、そして“気”すらをも混ぜ合わせ、重ね合わせたままで石化してしまえば話は別だ、と。
そうすれば、二人は意識の中で永遠に繋がり合う事が出来る上に、その“波動”が魂の中に記録されるために匂いも石化した身体の隅々にまで行き渡らせた状態で残す事が出来る筈である、やってみるにしくはない。
それに加えて。
自分は蒼太を愛している、とメリアリアは自分で自分に心底、断言する事が出来ていたのであるモノの、むしろその思いの強さはそれだけに留まらずに既にもう、“魂の底から求めてしまっている”と言い切ってしまっても良い程のモノであって、そしてそれはここに来て極めて重要な意味を持っていた。
何故ならばもし、万が一にもメリアリアの中に“蒼太が嫌だ”と思う気持ちが僅かでも存在していた場合、たちどころに生まれ付いての彼女に備わっている強力な事この上無い程の浄化耐性が発動してしまい、その結果、セックスの際の匂いも精液も何もかもをも無力化させて吹き飛ばしてしまうからであり、そしてそうなったのならば蒼太自身も撥ね除けられて徹底的に破虐され、叩きのめされるであろう事がありありと見て取れたからであったのだ。
(これならば私は蒼太と永遠の時を生きる事が出来る上に、例え石の状態であったとしてもこの人の匂いを自身に染み込ませる事が出来るわ。ああ、早く試してみたいっ!!!)
蒼太の事を受け入れ切ってしまっているメリアリアはそう思い立って密かに渇望するモノの、この方法ならば他の誰にも夫を取られずに済む道理であり、彼女としては願ったり叶ったりな状況となるわけで、“いつの日にか試してみたい!!!”と常々思い描いていたのであった、それというのも。
アウロラやオリヴィアと蒼太が事に及んだ際にはどうしても、その身体に彼女達の匂いが付着してしまうことがメリアリアは許せなかった訳であり、それを何とかしようと考え倦ねた上での方策だった訳であるモノの、もっとも実際の所、そんな匂いは蒼太と自分が二日、三日抱き合えば直ぐさま雲散霧消してしまう程のモノでしか無かったのだがそれでも、メリアリアとしては我慢がならなかったのであり、蒼太を永遠に自分だけのモノに、そして自分を永遠に蒼太だけのモノにしてしまいたいと希(こいねが)っていたのである。
「それにしても」
そんな訳であったから一昨日、蒼太がアウロラに続いてオリヴィアを抱いてきた際にはだから、とうとう彼女は暴発してしまい、本来であれば“送り祝い”の後で使うはずだった“時の涙滴”を発動させてはその中でひたすら愛し合って蕩け合い、交わり続けて来た訳であったのであるモノの、メリアリアがそんな事を考えていると蒼太が改まって言葉を紡いで来てくれるが、今日の彼女は本当に綺麗で美しく、気品と色香とに満ち満ちていた。
あの後ー。
“時の涙滴”を使ってメリアリアと共に、散々なまでに心と体と魂とを重ね合わせたその後で、現実世界へと帰還した蒼太は一度彼女を実家にまで送り届けてから自身はその足で旧宅に戻り、そこで予め設えておいた燕尾服へと袖を通した、ちゃんと着られるかどうかの確認を最終的にしてみた訳であったのであるモノのその結果、サイズはピッタリであり過不足も何も無く着用する事が出来ていた為に、それを持って自身の部屋のある男性寮へと戻って一晩眠り、本日こうして改めて身形を整え、愛妻の実家へと足を運んだ次第であったが、そこでー。
蒼太はちょうどドレスアップが終わったばかりの彼女と対面しては、そこで言葉を失ってしまった、金を基調とした最高級シルク製のプリンセス・ラインのロングドレスに頭にはティアラ、顔には解るか、解らないかの薄いナチュラル・メイクを施し、髪型はシンプルに、ストレートにして決めていたのだ。
その美しい佇まいはまさに“姫”、否、もういっそ“女神”と呼ぶのに相応しく、彼女の長いハチミツ色の髪の毛と合わさって非常に落ち着いた、だけどとっても神々しい輝きを放っていた。
「・・・・・っ。!?!?!?!?!?」
「・・・・・っ。あ、あの。あなた、どうかしら?」
やや緊張した面持ちで、だけどちょっぴり恥じらいながらもそう尋ねて来る愛妻に対して蒼太はつい、“美しい・・・っ!!!”と本心からの思いをそのまま言葉に出してしまっていた、それほどこの時のメリアリアの美しさ、可愛らしさは際立っており、それは他の追随を許さない程のモノだったのだ。
「すっごい綺麗だよ?メリー、本当に何処かの国の王女様。いや、天上の女神様そのものだ!!!」
「・・・・・っ!!!!!うふふふ、うふふふふふふふっ。有り難う、あなた❤❤❤❤❤」
そう言って何処かホッとしたように、それでいてやや照れたように艶っぽく微笑むメリアリアに対して蒼太は急速に焦りを感じた、“しまった”と思った、こんな事なら自分ももっとメイクアップやコーディネートを完璧にして来るんだった、と内心、かなり後悔する。
「僕、大丈夫かな?これじゃ君に見劣りしてしまうかも知れないよ・・・!!!」
「そんなこと、無いわ!!!」
するとそう言ってやや申し訳なさげに言葉を発した青年に対してメリアリアがハッキリと否定して見せた。
「あなたはいつだって完璧よ!!?今日だってそうだわ、その燕尾服も、わざわざ新調してくれたのでしょう?凄いビシッと決まっているわ。顔も精悍で凛々しくって、何よりオーラが凄いもの、ビックリしちゃった!!!」
“だからね?あなた”とそこまで激しい口調で捲し立てると、メリアリアが蒼太に今度は打って変わって優しく告げた、“そのままでいて?”とそう言って。
「あなたはいつも落ち着いていて、だけどとっても堂々としていたわ?それがすっごく素敵だったのよ、だからお願いだから自分を卑下したりしないでちょうだい、お願いよ・・・!!!」
「メリー・・・」
その言葉に、蒼太はまた一つ、妻から教えられた気がした、そうでは無いか、自分は何も見劣り等、するところは無いのであるから堂々としていれば良いのである、何も気にする事等無かったのであった。
「ゴメンね?メリー、僕ちょっと焦っちゃった。だってそれだけメリーが綺麗だったんだもの!!!」
「・・・・・っ。うふふふっ、有り難う。あなたっ!!!!!」
少し俯き加減で何処か困ったような笑顔を浮かべつつも自身に応える夫に対してそう言うが早いかその場で青年に抱き着いては熱くて激しい口付けを交わす。
いつもより深くてねっとりとしたそれは実に5分あ間も続いたのであったがやがて、どちらともなく身を離すと二人は黙って見つめ合い、ニッコリと微笑み合う、そしてー。
再びとなる情熱的なキスを交わすがこの所、蒼太のキスのテクニックはかなりのレベルにまで上達して来ており、また“お互いのお互いに対する気持ちの熱さ”、“二人の身体の相性”も手伝ってメリアリアは青年に抱き締められただけで達して濡れてしまうようになっていた。
そのため。
“んちゅ、じゅるっ。じゅるじゅるっ、ちゅるるる~っ♪♪♪♪♪ちゅぷちゅぷっ、じゅるじゅるっ。レロ、クチュ、レロレロッ。じゅるるるるるるるっ!!!!!ふううぅぅぅぅんっ❤❤❤❤❤ぷふぅーっ、ぷふぅーっ、ぷふぅーっ。ぷふううぅぅぅ・・・♪♪♪ん、んちゅっ。じゅるじゅるっ、ちゅるるるるるる~っ!!んん、んむっ。んちゅ、じゅるっ。レロレロレロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ。ちゅ、ちゅぱっ!!じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるるるる~っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤”
彼との激しい脣の貪り合いを通して彼女のアソコは最早グチョグチョになってしまっており、愛液が太腿を伝って更に下まで滴り落ちて来てしまうモノの、それを感じた蒼太は素早く彼女のドレス共々ペチコートをまくってショーツを脱がせ、自らは持って来ていたハンカチでそれをソッと拭ってやった、そうしておいてー。
「ひゃうっ、あんっ。ひううううう~っ❤❤❤❤❤あっひゃあああぁぁぁぁぁっ!!!!?ああっ、あんっ。あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーっっっ♪♪♪♪♪」
“ちゅぞぞぞぞぞぞぞ~っ!!!!!!!”と音を立てては愛妻のアソコにしゃぶり付き、舐め取り始めたのであるモノの、それは却ってメリアリアの愛欲と性望に火を点けさせる結果となった、蒼太の舌で弾かれ刺激される度に立ったままでメリアリアは仰け反り加減となりビクビクッ、ガクガクッと全身を震わせ、戦慄かせる。
アソコを中心とした甘い疼きと悦楽とに美しいその顔を蕩かせながらも何度も何度もアクメに昇ったメリアリアは、やがて堪らなくなってその場に崩れ落ちそうになるモノの、それを蒼太が咄嗟に抱き抱えてソファに連れて行き、更にもう一度、ふっくらとした大陰唇や小さなビラビラの小陰唇、そしてその下でヒク付いている尿道口も膣口も綺麗に拭き取り今に至っている、と言った具合であったのだ。
しかしー。
「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ。はああぁぁぁ・・・っ❤❤❤うふふふ、うふふふふふっ♪♪♪♪♪あなたぁ・・・っ!!!」
「・・・・・?」
「もっと、触って・・・?」
「・・・・・っ。うん、でもメリー、もうすぐで皆来ちゃうよ?」
「お願い・・・っ❤❤❤❤❤」
切なそうな表情と熱く潤んだ瞳で迫って来る愛妻を目の前にして蒼太は思った、“最近のメリーは底無しだな”と。
確かに蒼太のキスや前戯の腕前も上がって来ており、またセックスの力加減や運び方等もかなりの腕前に達して来ている、と言うのにここの所は特にそうなのであったがどれだけ激しくイカせたとしてもメリアリアは気絶するまで満足する、と言う事が無くて、まるで“もっと一つになりたい”、“蕩けたい”とでも言うかのようにずっと青年に抱き着いて来て手足を絡ませ、撓垂れ掛かるようになって来ていたのであった。
キスを強請り、抱かれる事を望み、一つに溶け合う悦びを何より追い求めるその姿はもはや、何処からどう見ても蒼太に対する愛情と愛欲と愛慕とに狂い果ててしまっている一人の乙女のそれであって、しかもその凄まじさは日に日により強いモノへと進化、発展して来ていたのである。
とは言っても。
彼女は決してそれだけに飲み込まれて周囲が見えなくなってしまうような女性でも無かったのであり、現に任務の時やオフの時、また実家に帰省している時等もだから、両親や戦友や仲間達との会話やコミュニケーション等も普通に熟していたモノの、これが蒼太が側にいたり、青年と二人っ切りになると途端に艶っぽくて熱っぽいそれへと変化して行くのであり、そして一度そうなってしまうとある種のオーラを放っては自分達を外界と完全に隔絶させてしまうようになっていたのであったのだ。
「はああぅっ!!?あん、ひんっ。あひいいぃぃぃっ♪♪♪♪♪あん、ああっ❤ひゃうっ、あううぅぅぅんっ❤❤❤」
「・・・・・っ!!!!?ちょっと待ってメリー、誰か来るっ!!!」
愛妻からのお強請りに、一度は応えてアソコを弄くり始めた蒼太であったが直ぐさま部屋へと近付いて来る二人の女性の気配を察しては、改めて彼女のヴァギナを綺麗に拭き取り、そのまま何気ない風を装って、まだ荒い息を付いているメリアリア共々ソファに座り直していた。
「お嬢様、蒼太様・・・」
「失礼いたします・・・」
「・・・・・?」
「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ。はああぁぁぁ・・・っ❤❤❤あ、ああ・・・っ!!?」
やがて部屋の扉がノックされて、漸く落ち着きを取り戻した夫婦の前に、メリアリアのお付きのメイドの内の二人である、アリーチェとグレタが姿を見せてお辞儀をする。
「申し上げます。ただいま“アウロラ・オレリア・ド・フォンティーヌ様”、並びに“オリヴィア・イネス・ド・フェデラール様”がお着きになられました・・・」
「・・・・・っ。うん、そうか。だけど二人とも、まだ屋敷には着いていないのだろう?」
「はあっ、はあっ。ふううぅぅぅ・・・っ。そ、そうよ?二人とも。まだアウロラ達が到着するのには早いわ。もう少し時間を置いてから・・・!!!」
「は、はい、お嬢様。それは勿論、そうなのですが・・・」
「旦那様から“そろそろお嬢様達も支度を調えて下まで降りて来るように”とのお申し出で御座います・・・!!!」
「・・・・・」
「・・・・・っ!!!!!!!」
“もうっ、お父さんたらっ!!!”とやや憤慨気味に告げるメリアリアであったがそれでも確かに、自分達のいる場所へと向けて、刻々と近付きつつあるアウロラとオリヴィアの気配を察知すると“しょうがないやね・・・!!!”と一人ごちてその後で、蒼太にソッと耳打ちした。
「・・・“送り祝い”が終わったら、後で!!!」
「うん、いっぱい愛し合おうね?」
そんな愛妻からの催促に、落ち着いた体でそう応えると蒼太は“行こう?”と告げて彼女の手を取り、自分達も階下へと急ぐが、彼等が下に降り着いて正面玄関まで出向いて来たのと殆ど前後してー。
「蒼太さんっ!!!」
「蒼太っ!!!」
そこに横付けされた黒のベンツの中から降りて来た、アウロラとオリヴィアがその姿を現した、メリアリアがそうであったように、二人ともそれぞれこの日の為に用意されて来た新式のパーティードレスに身を包み、髪型もバッチリと決めて来ている。
二人とも最高級シルク生地のプリンセス・ラインのロングドレスであったがアウロラの方は輝く青を基調としていたそれに対してオリヴィアの方は白銀色(プラチナム)であり、また髪型は青髪の少女は普段と同じくハーフアップ、氷炎の大騎士はローシニョンで纏められていて頭にはそれぞれ、ティアラを戴いていた。
「・・・・・っ!!!!!」
「まあ・・・っ!!!!!」
彼女達の煌びやかで気品のあるその出で立ちに、蒼太は内心、“綺麗だ”と思い、傍らにいたメリアリアもまた“凄い”と感心の念を抱くがそれほどまでにこの時の二人のドレスアップは美しくて荘厳であり、普段の彼女達を知っている者からしても思わず見取れてしまう程のモノだったのだ。
「・・・・・っ!!!!!!!」
「ど、どうだろうか。蒼太、似合っていれば良いのだが・・・っ!!!!!」
「似合うも、何も・・・!!!」
蒼太は自分の得ていた感想を、そのまま正直に言葉にして述べた、“綺麗だよ?”とそう言って。
「いつも君達は綺麗だったけれども、今日は桁違いだ。メリーもそうだったけれども、本当にビックリしたよ。君達は美しくて煌びやかだ・・・!!!」
「・・・・・っ!!!!!!!」
「・・・・・っ!!!!!!?」
「・・・・・っ。そ、そうかっ。そんなに美しいか・・・っ!!!!!!!」
すると蒼太の感心した面持ちと言葉とに、取り敢えずは満足したのか二人はニッコリと微笑んで安堵の溜息を漏らしていた、アウロラもオリヴィアも“良かった”と思っていた、家の人達が色々とやってはくれていたのであるモノの、正直に言ってちょっと不安だったのである、“蒼太に受け入れられなかったならどうしよう”、“変に思われでもしたならどうしようか!?”と真剣に思い悩んでいたものだから、それが晴れた時の喜びもまた、一入(ひとしお)なモノがあったのである。
「有り難う御座います、蒼太さんもとっても凛々しい感じが素敵です!!!」
「まったくだ、全身から放たれる精気が半端じゃ無いぞ?落ち着いている中にも凄みがあって、本当に偉丈夫なのが見て取れるな・・・!!!」
「・・・・・っ。あは、あはははははっ!!!!!」
「・・・・・っ!!!!!!!」
二人からもたらされたその言葉に、思わず照れ笑いを浮かべて俯いてしまう蒼太の手を、メリアリアがギュッと握った、まるで“私を忘れないで?”と言うかのように。
「・・・・・っ!!!!!!!」
(解っているよ、メリー・・・ッ!!!!!!!)
するとそれを受けた蒼太は心の中でそう応えると、それをまるで彼女自身に伝えようとするかのようにメリアリアの手をソッと握り返しては、優しい笑みを浮かべて彼女を見つめる。
「我が屋敷にようこそおいで下さいましたな、エリオット伯爵、そしてシャルロット伯爵夫人!!!そして今後ともどうかよろしくお願い致しますよ、アルベール伯爵、そしてアリーヌ伯爵夫人!!!」
「いやはや、こちらこそ。この度はお招きに預かりまして光栄の至りですよ。ダーヴィデ伯爵、そしてベアトリーチェ伯爵夫人!!!」
「こちらこそ末永いご厚誼を結んでいただきたく、ひとえにお願い申し上げる次第です!!!」
そんな彼等彼女達の傍らでは既に、親同士による挨拶が始まっていて此方も終始和やかなムードで進行中である、問題は全く無かった。
あるとすれば、それは。
「いやぁーっ、流石に聞きしに勝るフォンティーヌ家とフェデラール家ですな。引き出物も素晴らしい逸品ばかりだ!!!」
「いえいえ、それほどのものでもありませんが!!!」
「何せ可愛い娘と頼もしい婿殿の晴れ舞台だ、心ばかりの粗品を用意させていただいたまで!!!」
それぞれの親が用意した、蒼太とメリアリア、アウロラ、オリヴィアへの引き出物の数々である、皆この世に二つとない、とまでは行かないまでもそう幾つもあるモノでは無い品々ばかりが目に映っていた、しかもそれが大量に運び込まれて来るのである、使用人達は堪ったモノでは、間違っても無かったのだ。
「宴まで、どうぞごゆるりとお寛ぎ下さい。細やかながら部屋を用意させていただきました故に・・・!!!」
「それですか、それはわざわざご丁寧に・・・!!!」
「それでは御厚意に甘えるとしますかな!!?」
伯爵達はそう言って、自分達に用意されていた第二、第三VIPルームへとそれぞれ案内されて行くモノの、蒼太とメリアリアもそれを見て、アウロラとオリヴィアの事を第一VIPルームへと導き誘う事にした。
「失礼の無いようにするんだよ?」
「余所様の家に粗相をするなよ?」
その行き際に、アウロラとオリヴィアはそれぞれエリオットとアルベールからマナーに付いての釘を刺された。
「蒼太君・・・」
「蒼太・・・」
それが済んだ後。
二人はこの若くて頼もしい入り婿の事を微笑ましそうにマジマジと見つめて、そして言った。
「大変だろうとは思うけれども・・・。これからも娘達をどうかよろしくね?」
「勿論、我々も全力でサポートする。何かあったら遠慮なく相談に来たまえ!!!」
「・・・・・っ。有り難う御座います。エリオット伯爵、アルベール伯爵!!!」
そう言って青年へと挨拶を終えた二人は後は終始穏やかな顔で自分達に設えた部屋へと向かって歩を進めていったのである。
一方で。
「ほほぅ・・・?」
「ここがメリアリアさんの御実家なのですね・・・?」
第一VIPルームへと案内された二人は珍しそうにキョロキョロしながら室内の様子や調度品等を眺めていた、やはり余所の家と言うのは気になる様子であり、バスルームやクローゼットの中等を無造作に開けては見て回っている。
「ち、ちょっと二人とも・・・」
「あ、あんまりみないでね?恥ずかしいし・・・」
「あら、そんな事は御座いませんわ?」
「そうだよ、メリアリア。何も恥ずかしがる事は無いぞ?」
先程の父達の言葉は何処へやら、彼方此方移動しては観察している美女と美少女を目の当たりにした蒼太とメリアリアとは、それをやんわりと制して落ち着かせようと試みるモノの、すると二人からは逆に意外そうな答えが返って来た。
「調度品や家具等は、家にあるモノと少しも見劣りする所は無いぞ?アウロラの家とは解らんが・・・」
「いいえ、家と比較しましてもおかしな所は御座いませんわ。いつもみたいに胸を張っていればよろしいのです」
そう言ってアウロラもオリヴィアもにこやかな微笑みをメリアリアに向けると彼女は少し照れたように、“有り難う”と二人に告げて頬を赤らめ、俯いてしまう。
その様子を、蒼太もまた穏やかな笑みを浮かべて嬉しそうに見つめていた、いいな、と思った、男にも男同士の友情と言うモノがあるように、女にも女同士のそれがあるのだ、とこの若き花婿は理解したのだ。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・ねえ皆」
その後黙ってソファに座ってしまっていた三人に対して蒼太が告げた、“何か飲む?”とそう言って。
「あははっ。まあ、ここはメリーの家なんだけども・・・。さきほど僕も家族として迎え入れてもらえてね?カッシーニの人間になったのさ、ね?メリー」
「ええっ!!!」
蒼太からもたらされたその言葉に対してメリアリアは微笑みをもってそれに応じた。
「と言うよりも。あなたは元から家の一族みたいなモノよ?幼い頃からここには何十回と来ているし。それにお父さんもお母さんも、かなり前からあなたが私の運命の人だって知っていたみたいだしね!!!」
「・・・そっか!!!」
「あら、それでしたら・・・」
とアウロラが進み出て来た。
「蒼太さんはもう、家の一族でもありますわ。お父様達もそのつもりで屋敷に迎え入れていたみたいですし・・・」
「ム・・・ッ。それなら家もそうだぞ!?」
するとメリアリアの発したその言葉に、アウロラとオリヴィアも食い付いて来た。
「家はついこの間来てもらったばかりだが・・・っ。内容の濃さなら何処にも負けていない自身がある!!!」
「ふふーんだ、宴会だったらこの人は小さな頃から家でよくやってたもんねーっ。ねっ?あなた!!!」
「そ、それだったなら家でだってありますものっ!!!」
「ぐぬぬっ。狡いぞ二人ともっ!!!」
「ス、ストップ、ストップ、ストップ!!!」
と、会話が白熱して来た所で蒼太がそこに歯止めを掛けるがここの所、流石の蒼太も三人を止めるタイミングや言い方などが理解されて来ており、それらを活かした訳であった。
「今日はさ?目出度い日なんだから喧嘩は止めようよ?ねっ?」
「う・・・」
「んん・・・」
「ま、まあ、な・・・?」
そう言って黙りを決め込んでしまう三人に蒼太は、冷蔵庫の中から微発泡のシャンパンを取ってきてグラス共々渡してあげた。
「あんまり飲んじゃまずいけれども・・・。まあこれ一杯位ならば大丈夫かな?折角ダーヴィデ伯爵が用意して下さったんだから、御厚意に感謝していただこう?ちなみにこれはノンアルコールだから大丈夫だよ・・・」
「あなた・・・」
「蒼太さん・・・」
「蒼太・・・」
“乾杯”と、三人の美女達の視線を一身に受けて蒼太は自ら音頭をとり、号令を発した、それを合図にー。
三人が一斉に、ワイングラスを口へと運ぶが、そのシャンパンがほぼ空になったのと同時にー。
迎えのメイド達がやって来た、聞けば宴の準備が出来たと言い、その為“会場へとおこし下さい”との言葉である。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
“行こうか?”と蒼太が告げると三人はそれぞれ頷いて彼の後に連れたって歩いて行った、前祝いは終わった、宴が始まるー。
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読者の皆様方、お待たせ致しました。
次回はやっとメリアリアちゃんとのR-18回です、皆様方に喜んでいただける様に頑張ります(勿論、“時の涙滴”を使ってのエッチです)。
敬具。
ハイパーキャノン。
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麗らかな4月の中旬ー。
“その日”は朝から晴れ渡っていた、雲一つない快晴である。
青空は何処までも何処までも澄み渡っており自然、人々の心も晴れやかな気持ちになってテンションも上がって行ったが、そんな気候の只中においてー。
“カッシーニ家”の邸宅内は朝からてんやわんやの騒ぎであった、何故ならば今日は待ちに待った“送り祝い”の当日である、盛大にお祝いをしてパーティーの主賓達をもてなさなければならなかったのである。
「ダーヴィデ!!」
「父さん・・・!!」
昨晩の内に屋敷へと到着していたアレッサンドロが、息子へと声を掛けるがその表情は些か緊張気味であり眉間に皺が寄っていた。
「準備の方は大丈夫なのだろうな?」
「ああ、それは全く問題無いよ?この日の為に万事抜かりなく準備して来た訳だからね。と言うよりも心配なのはむしろ、私達よりも本人達の方じゃ無いのかなぁ・・・?」
ダーヴィデはそう述べると今頃は3階にある第一VIPルームにて待機をしているであろう蒼太とメリアリアとに意識を向けた、本日のパーティーの主役である彼等の内でもしかし、特にメリアリアに関して言えば、幼い頃からこう言った場には慣れていたから問題は無いであろうが、蒼太の方はさて、どうであろうか。
(・・・まあでも。蒼太も蒼太で娘の誕生日等の席ではよく一緒に登壇してスピーチを行っていたし。その際も特に問題は無かったのだから、今回もまた、大丈夫だろう、多分!!)
等と優しい事は優しいのだが、同時に何処か呑気な気質のあったダーヴィデはそう考えていたのであるモノの、実際の蒼太は彼が思うよりもずっと豪胆な男ですあり、現にまだ子供の時分から何度となくメリアリアを助けて導いて来たのみならず、こう言った公衆の面前等でもキッチリとエスコートを熟してみせたのである、そしてその事に付いてはアレッサンドロも知っていたから、何の不安も無いのであった、それよりなにより。
目下の所、彼等の一番の気掛かりはむしろ、フォンティーヌ家(ハーズィ)とフェデラール家(ハーズィ)の面々が参加する事で生じるかも知れない、ある種の軋轢や混乱である、何しろ今回の“送り祝い”には彼等他家の当主は勿論として、それ以外にも錚々たるメンバーが出席する事となっており、それらに対するもてなしや礼儀作法、そして何より祭事進行を上手く熟して行かなくてはならなかった。
これは長いカッシーニ家(ハーズィ)の歴史の上でも初めての試みであり、そしてそれ故にもし万が一、これらが円滑に進まなかったり何か手落ちが出て来たりした時にはカッシーニ家の評判は地に落ちる事となる上に、そして何よりかによりの話しとしては新郎と新婦達にとっては縁起の悪い事この上ない事態となる、家の面子(メンツ)を保つ、と言う意味においても夫婦のゲンを担ぐ、と言う意味においても何としてでも今回の“送り祝い”は無事に成功させなければならない最重要行事であったのだ。
そしてその責任は偏(ひとえ)に今回のパーティーの主催者でもある、カッシーニ家当主達に掛かって来ると言う訳であり、それが普段は豪放なアレッサンドロをして流石に慎重になさしめている理由の一つであったのである。
(・・・まあ。ダーヴィデに任せておけば当面の心配は要らないだろうさ、コイツもコイツで今やそれなりの場数を踏んでいるだろうし、それに何よりかによりの話としてベアトリーチェもいてくれる。問題は無いだろう、それにしても)
“蒼太の奴め・・・!!”とアレッサンドロは今頃は彼等に宛がわれている3階の、第一VIPルームにてメリアリアとイチャこらしているであろう昔馴染みの新郎へと意識を向けるが最初に今回の話をダーヴィデから聞かされた時には流石の彼も度肝を抜かされたモノだ、それというのも。
(メリアリア以外にも二人も妻を持つことにしやがるとは!!しかも全員が、貴族の美女と来ていやがる。こんな事は自分でもやって来なかった事だ!!)
“やってくれる!!”と、感心するやら呆れるやらで、改めて蒼太の事を思うモノのやはり、彼には何某かの“不可思議にして純粋なる素質”と言うより魅力が備わっている様子であり、そんな彼の秘めたる本質をまだ、子供の頃から見抜いて付き合って来た孫娘の人を見る目、感性の確かさには本当に敬意を表すると同時に驚愕するが、実際にメリアリアは少年との運命を感じてそれに導かれて来たのであり、そしてそんな“縁の奇跡”、“愛と絆の力”を二人は存分なまでに活かし切り、結ばれる事が出来たのだった。
「そろそろ二人の準備も整っている頃だろう。どれ、もう一度我が孫娘とその婿殿の晴れ姿でも、拝みに行くとするかな?」
「父さん、もう直ぐ二人とも降りて来ると思うからそれまで待っていた方が良いんじゃ無いのかな?第一、挨拶は今朝、蒼太が来てくれた折に一度済ませてあるだろうに・・・!!」
「ううむ・・・。まあそうだったが、やはり何かしていないと落ち着かんな!!!」
と、このお祭り好きの祖父殿はやはり、あれこれと気配りしつつも何処か浮かれ気分であり、そう言う意味でもソワソワしっ放しであったのであるモノの、そんなアレッサンドロと息子のダーヴィデ、及び蒼太の挨拶は今朝、蒼太がカッシーニ家の邸宅を訪ねた折に二人揃って済ませておいた、曰く。
“孫を”、“娘を頼む”と、“何か困った事があったら何時でも力になるから”と。
「まあ君ならば心配は無いとは思うけれども。娘の事をくれぐれもお願いするよ?」
「これはメリアリアは元より蒼太もだがな?何時でもここに帰って来て良いのだからな。何しろ二人は立派な我が家の一員なのだからなっ!!!」
「お父さん、お祖父ちゃん・・・っ!!!」
「有り難う御座います、ダーヴィデ伯爵、アレッサンドロ卿・・・!!!」
そう言って後はもう、若い者達だけに任せて二人は今後の打ち合わせの為にも一回の執務室に籠もってそこで談議をする傍ら全体の指揮を取りつつ本日の日程の最終確認やら仕上げの総支度を把握し調えていったのであるモノの、そんな折ー。
「申し上げます!!」
執務室のドアが“コンコンコンッ”とノックされて、家令のマッテオが表れ、二人に告げた、“フォンティーヌ家、並びにフェデラール家の方々が門前にお着きになられました”とそう言って。
「・・・・・っ。そ、そうかっ、遂に!!!」
「来るべき時が、来たな・・・っ!!!」
そう二人でごちるとマッテオに、“すぐにお出迎えの用意をしろ!!!”と答えてダーヴィデは自身の妻であるベアトリーチェを、そして。
アレッサンドロはソフィーアをそれぞれ連れたって、玄関まで出向いて行ったが、一方、ちょうどその頃。
「アウロラ達が、来たみたいだよ?」
「ええ、気配がするモノね・・・!!!」
3階にあるVIPルームでは準備を終えた二人が縺(もつ)れるようにしてソファに座りながら、しっとりとした口調で言葉を囁き合っていた。
「今はまだ、門の前って言う所かな?ここに来るまでには、もうちょっと掛かるみたいだけど・・・」
「家のお庭って、それなりに大きいからね?でも車で来ていたのならば、アッと言う間だわ・・・!!!」
蒼太の傍らにチョコンと座りつつも彼に抱き着き、その身を、おでこを彼に寄せつつメリアリアが応えるモノの、つい機能までは“時の涙滴”を使用して、その只中において1か月間も交わり続けていた、と言うのにメリアリアはそれでも“まだまだ全然足りない”とでも言うかのように彼にもたれ掛かって密着し、自身の全てを擦り付け続ける。
実際に、メリアリアは蒼太と一緒にいて満たされてはいたモノの、さりとて一方ではそんな二人きりの時間がずっと続かない事に寂しさをも感じて、それでこうして尚一層、蒼太に甘えていた、と言う訳であったのだ。
「本当は、もっとこうしていたい・・・!!!」
「僕だって、だけど・・・」
「解っているわ・・・!!!」
“言わないで?”と言いつつも、メリアリアは蒼太の唇にソッと人差し指を宛がうモノの実際に、彼女は感じていたのである、この“二人きりの時間”がもう直ぐに終わりを告げて、代わって今度は“周囲の時間”が動き出すのだ、と言う事に。
アウロラとオリヴィアがやって来た、と言うのならば自分達は出迎えに行かなくてはならず、そうなれば互いが互いのモノだけでいられる時間と言うのはアッという間に雲散霧消してしまうのだ、と言う事に。
“ずっと蒼太と繋がっていたい”、“なんならずっとそのままで二人で石像にでもなってしまえばいい”と、そんな事まで何度となく考えては頬を赤らめ、ウットリとするモノの確かに、この上なく嬉しい瞬間であるし、堪らない位に夢中になれる一時でもあるけれども、それでもやはり、今のままでは幾ら彼と抱き合ったとしても所詮、そんなモノは泡沫(うたかた)の夢に過ぎない。
どんなにか自身の匂いを彼にこびり付かせたとしてでもそんなモノは表面を一時、僅かに焦がす程度のモノでしかなく、時間が経てばアッという間に他のそれに塗り替えられてしまうだろう事は、想像に難くなかった。
ましてや蒼太の場合は新陳代謝が篦棒(べらぼう)に高くて体臭も強く、それを気にしている為だろう、本人は毎日のようにシャワーを浴びてはデオドラントを徹底している為に、恐らくは持って二日か三日、どんなに長くても一週間以内と言った所ぐらいだろうか、それで彼女の施した“マーキング”も何もかもが完全なまでに洗い流されてしまうのである。
もっともそれは、メリアリアもまた同じ事であり、要はそれだけ、彼女達の肉体の生命活動が活発な事を意味するのであるが、それではやはり、メリアリアとしては満足出来なかったのだ、もっと彼と溶け合っていたい、この逞しい腕の中で、その匂いに包まれて三千世界を謳歌したいとそんな事まで考えるモノの、その為には彼に激しく掻き抱かれている状況下で石化しなくてはならないのであり、タイミングが求められる。
(普通に石化しただけではただ単に、肉体や体液の組成を鉱物化させてしまうだけだから、何にもならないわ。それは肉体的な寿命や時間を停止させてしまうだけの代物でしか無いから、何かが良くなる事も無ければ酷くなる事もありはしないもの。要するに内側も外側も“変化する”と言う事が出来なくなってしまう訳だから、匂いも何も付けられるモノでも無い。それに石には“石の匂い”があるのだから、ただ体臭やその他の匂いがそれに取って代わられるだけで何に一つとして得られるモノ等ありはしないけれども。だけれども!!!)
メリアリアは思った、セックスをしたままの状態で、しかも互いの肉体は勿論の事としてその心や精神、そして“気”すらをも混ぜ合わせ、重ね合わせたままで石化してしまえば話は別だ、と。
そうすれば、二人は意識の中で永遠に繋がり合う事が出来る上に、その“波動”が魂の中に記録されるために匂いも石化した身体の隅々にまで行き渡らせた状態で残す事が出来る筈である、やってみるにしくはない。
それに加えて。
自分は蒼太を愛している、とメリアリアは自分で自分に心底、断言する事が出来ていたのであるモノの、むしろその思いの強さはそれだけに留まらずに既にもう、“魂の底から求めてしまっている”と言い切ってしまっても良い程のモノであって、そしてそれはここに来て極めて重要な意味を持っていた。
何故ならばもし、万が一にもメリアリアの中に“蒼太が嫌だ”と思う気持ちが僅かでも存在していた場合、たちどころに生まれ付いての彼女に備わっている強力な事この上無い程の浄化耐性が発動してしまい、その結果、セックスの際の匂いも精液も何もかもをも無力化させて吹き飛ばしてしまうからであり、そしてそうなったのならば蒼太自身も撥ね除けられて徹底的に破虐され、叩きのめされるであろう事がありありと見て取れたからであったのだ。
(これならば私は蒼太と永遠の時を生きる事が出来る上に、例え石の状態であったとしてもこの人の匂いを自身に染み込ませる事が出来るわ。ああ、早く試してみたいっ!!!)
蒼太の事を受け入れ切ってしまっているメリアリアはそう思い立って密かに渇望するモノの、この方法ならば他の誰にも夫を取られずに済む道理であり、彼女としては願ったり叶ったりな状況となるわけで、“いつの日にか試してみたい!!!”と常々思い描いていたのであった、それというのも。
アウロラやオリヴィアと蒼太が事に及んだ際にはどうしても、その身体に彼女達の匂いが付着してしまうことがメリアリアは許せなかった訳であり、それを何とかしようと考え倦ねた上での方策だった訳であるモノの、もっとも実際の所、そんな匂いは蒼太と自分が二日、三日抱き合えば直ぐさま雲散霧消してしまう程のモノでしか無かったのだがそれでも、メリアリアとしては我慢がならなかったのであり、蒼太を永遠に自分だけのモノに、そして自分を永遠に蒼太だけのモノにしてしまいたいと希(こいねが)っていたのである。
「それにしても」
そんな訳であったから一昨日、蒼太がアウロラに続いてオリヴィアを抱いてきた際にはだから、とうとう彼女は暴発してしまい、本来であれば“送り祝い”の後で使うはずだった“時の涙滴”を発動させてはその中でひたすら愛し合って蕩け合い、交わり続けて来た訳であったのであるモノの、メリアリアがそんな事を考えていると蒼太が改まって言葉を紡いで来てくれるが、今日の彼女は本当に綺麗で美しく、気品と色香とに満ち満ちていた。
あの後ー。
“時の涙滴”を使ってメリアリアと共に、散々なまでに心と体と魂とを重ね合わせたその後で、現実世界へと帰還した蒼太は一度彼女を実家にまで送り届けてから自身はその足で旧宅に戻り、そこで予め設えておいた燕尾服へと袖を通した、ちゃんと着られるかどうかの確認を最終的にしてみた訳であったのであるモノのその結果、サイズはピッタリであり過不足も何も無く着用する事が出来ていた為に、それを持って自身の部屋のある男性寮へと戻って一晩眠り、本日こうして改めて身形を整え、愛妻の実家へと足を運んだ次第であったが、そこでー。
蒼太はちょうどドレスアップが終わったばかりの彼女と対面しては、そこで言葉を失ってしまった、金を基調とした最高級シルク製のプリンセス・ラインのロングドレスに頭にはティアラ、顔には解るか、解らないかの薄いナチュラル・メイクを施し、髪型はシンプルに、ストレートにして決めていたのだ。
その美しい佇まいはまさに“姫”、否、もういっそ“女神”と呼ぶのに相応しく、彼女の長いハチミツ色の髪の毛と合わさって非常に落ち着いた、だけどとっても神々しい輝きを放っていた。
「・・・・・っ。!?!?!?!?!?」
「・・・・・っ。あ、あの。あなた、どうかしら?」
やや緊張した面持ちで、だけどちょっぴり恥じらいながらもそう尋ねて来る愛妻に対して蒼太はつい、“美しい・・・っ!!!”と本心からの思いをそのまま言葉に出してしまっていた、それほどこの時のメリアリアの美しさ、可愛らしさは際立っており、それは他の追随を許さない程のモノだったのだ。
「すっごい綺麗だよ?メリー、本当に何処かの国の王女様。いや、天上の女神様そのものだ!!!」
「・・・・・っ!!!!!うふふふ、うふふふふふふふっ。有り難う、あなた❤❤❤❤❤」
そう言って何処かホッとしたように、それでいてやや照れたように艶っぽく微笑むメリアリアに対して蒼太は急速に焦りを感じた、“しまった”と思った、こんな事なら自分ももっとメイクアップやコーディネートを完璧にして来るんだった、と内心、かなり後悔する。
「僕、大丈夫かな?これじゃ君に見劣りしてしまうかも知れないよ・・・!!!」
「そんなこと、無いわ!!!」
するとそう言ってやや申し訳なさげに言葉を発した青年に対してメリアリアがハッキリと否定して見せた。
「あなたはいつだって完璧よ!!?今日だってそうだわ、その燕尾服も、わざわざ新調してくれたのでしょう?凄いビシッと決まっているわ。顔も精悍で凛々しくって、何よりオーラが凄いもの、ビックリしちゃった!!!」
“だからね?あなた”とそこまで激しい口調で捲し立てると、メリアリアが蒼太に今度は打って変わって優しく告げた、“そのままでいて?”とそう言って。
「あなたはいつも落ち着いていて、だけどとっても堂々としていたわ?それがすっごく素敵だったのよ、だからお願いだから自分を卑下したりしないでちょうだい、お願いよ・・・!!!」
「メリー・・・」
その言葉に、蒼太はまた一つ、妻から教えられた気がした、そうでは無いか、自分は何も見劣り等、するところは無いのであるから堂々としていれば良いのである、何も気にする事等無かったのであった。
「ゴメンね?メリー、僕ちょっと焦っちゃった。だってそれだけメリーが綺麗だったんだもの!!!」
「・・・・・っ。うふふふっ、有り難う。あなたっ!!!!!」
少し俯き加減で何処か困ったような笑顔を浮かべつつも自身に応える夫に対してそう言うが早いかその場で青年に抱き着いては熱くて激しい口付けを交わす。
いつもより深くてねっとりとしたそれは実に5分あ間も続いたのであったがやがて、どちらともなく身を離すと二人は黙って見つめ合い、ニッコリと微笑み合う、そしてー。
再びとなる情熱的なキスを交わすがこの所、蒼太のキスのテクニックはかなりのレベルにまで上達して来ており、また“お互いのお互いに対する気持ちの熱さ”、“二人の身体の相性”も手伝ってメリアリアは青年に抱き締められただけで達して濡れてしまうようになっていた。
そのため。
“んちゅ、じゅるっ。じゅるじゅるっ、ちゅるるる~っ♪♪♪♪♪ちゅぷちゅぷっ、じゅるじゅるっ。レロ、クチュ、レロレロッ。じゅるるるるるるるっ!!!!!ふううぅぅぅぅんっ❤❤❤❤❤ぷふぅーっ、ぷふぅーっ、ぷふぅーっ。ぷふううぅぅぅ・・・♪♪♪ん、んちゅっ。じゅるじゅるっ、ちゅるるるるるる~っ!!んん、んむっ。んちゅ、じゅるっ。レロレロレロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ。ちゅ、ちゅぱっ!!じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるるるる~っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤”
彼との激しい脣の貪り合いを通して彼女のアソコは最早グチョグチョになってしまっており、愛液が太腿を伝って更に下まで滴り落ちて来てしまうモノの、それを感じた蒼太は素早く彼女のドレス共々ペチコートをまくってショーツを脱がせ、自らは持って来ていたハンカチでそれをソッと拭ってやった、そうしておいてー。
「ひゃうっ、あんっ。ひううううう~っ❤❤❤❤❤あっひゃあああぁぁぁぁぁっ!!!!?ああっ、あんっ。あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーっっっ♪♪♪♪♪」
“ちゅぞぞぞぞぞぞぞ~っ!!!!!!!”と音を立てては愛妻のアソコにしゃぶり付き、舐め取り始めたのであるモノの、それは却ってメリアリアの愛欲と性望に火を点けさせる結果となった、蒼太の舌で弾かれ刺激される度に立ったままでメリアリアは仰け反り加減となりビクビクッ、ガクガクッと全身を震わせ、戦慄かせる。
アソコを中心とした甘い疼きと悦楽とに美しいその顔を蕩かせながらも何度も何度もアクメに昇ったメリアリアは、やがて堪らなくなってその場に崩れ落ちそうになるモノの、それを蒼太が咄嗟に抱き抱えてソファに連れて行き、更にもう一度、ふっくらとした大陰唇や小さなビラビラの小陰唇、そしてその下でヒク付いている尿道口も膣口も綺麗に拭き取り今に至っている、と言った具合であったのだ。
しかしー。
「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ。はああぁぁぁ・・・っ❤❤❤うふふふ、うふふふふふっ♪♪♪♪♪あなたぁ・・・っ!!!」
「・・・・・?」
「もっと、触って・・・?」
「・・・・・っ。うん、でもメリー、もうすぐで皆来ちゃうよ?」
「お願い・・・っ❤❤❤❤❤」
切なそうな表情と熱く潤んだ瞳で迫って来る愛妻を目の前にして蒼太は思った、“最近のメリーは底無しだな”と。
確かに蒼太のキスや前戯の腕前も上がって来ており、またセックスの力加減や運び方等もかなりの腕前に達して来ている、と言うのにここの所は特にそうなのであったがどれだけ激しくイカせたとしてもメリアリアは気絶するまで満足する、と言う事が無くて、まるで“もっと一つになりたい”、“蕩けたい”とでも言うかのようにずっと青年に抱き着いて来て手足を絡ませ、撓垂れ掛かるようになって来ていたのであった。
キスを強請り、抱かれる事を望み、一つに溶け合う悦びを何より追い求めるその姿はもはや、何処からどう見ても蒼太に対する愛情と愛欲と愛慕とに狂い果ててしまっている一人の乙女のそれであって、しかもその凄まじさは日に日により強いモノへと進化、発展して来ていたのである。
とは言っても。
彼女は決してそれだけに飲み込まれて周囲が見えなくなってしまうような女性でも無かったのであり、現に任務の時やオフの時、また実家に帰省している時等もだから、両親や戦友や仲間達との会話やコミュニケーション等も普通に熟していたモノの、これが蒼太が側にいたり、青年と二人っ切りになると途端に艶っぽくて熱っぽいそれへと変化して行くのであり、そして一度そうなってしまうとある種のオーラを放っては自分達を外界と完全に隔絶させてしまうようになっていたのであったのだ。
「はああぅっ!!?あん、ひんっ。あひいいぃぃぃっ♪♪♪♪♪あん、ああっ❤ひゃうっ、あううぅぅぅんっ❤❤❤」
「・・・・・っ!!!!?ちょっと待ってメリー、誰か来るっ!!!」
愛妻からのお強請りに、一度は応えてアソコを弄くり始めた蒼太であったが直ぐさま部屋へと近付いて来る二人の女性の気配を察しては、改めて彼女のヴァギナを綺麗に拭き取り、そのまま何気ない風を装って、まだ荒い息を付いているメリアリア共々ソファに座り直していた。
「お嬢様、蒼太様・・・」
「失礼いたします・・・」
「・・・・・?」
「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ。はああぁぁぁ・・・っ❤❤❤あ、ああ・・・っ!!?」
やがて部屋の扉がノックされて、漸く落ち着きを取り戻した夫婦の前に、メリアリアのお付きのメイドの内の二人である、アリーチェとグレタが姿を見せてお辞儀をする。
「申し上げます。ただいま“アウロラ・オレリア・ド・フォンティーヌ様”、並びに“オリヴィア・イネス・ド・フェデラール様”がお着きになられました・・・」
「・・・・・っ。うん、そうか。だけど二人とも、まだ屋敷には着いていないのだろう?」
「はあっ、はあっ。ふううぅぅぅ・・・っ。そ、そうよ?二人とも。まだアウロラ達が到着するのには早いわ。もう少し時間を置いてから・・・!!!」
「は、はい、お嬢様。それは勿論、そうなのですが・・・」
「旦那様から“そろそろお嬢様達も支度を調えて下まで降りて来るように”とのお申し出で御座います・・・!!!」
「・・・・・」
「・・・・・っ!!!!!!!」
“もうっ、お父さんたらっ!!!”とやや憤慨気味に告げるメリアリアであったがそれでも確かに、自分達のいる場所へと向けて、刻々と近付きつつあるアウロラとオリヴィアの気配を察知すると“しょうがないやね・・・!!!”と一人ごちてその後で、蒼太にソッと耳打ちした。
「・・・“送り祝い”が終わったら、後で!!!」
「うん、いっぱい愛し合おうね?」
そんな愛妻からの催促に、落ち着いた体でそう応えると蒼太は“行こう?”と告げて彼女の手を取り、自分達も階下へと急ぐが、彼等が下に降り着いて正面玄関まで出向いて来たのと殆ど前後してー。
「蒼太さんっ!!!」
「蒼太っ!!!」
そこに横付けされた黒のベンツの中から降りて来た、アウロラとオリヴィアがその姿を現した、メリアリアがそうであったように、二人ともそれぞれこの日の為に用意されて来た新式のパーティードレスに身を包み、髪型もバッチリと決めて来ている。
二人とも最高級シルク生地のプリンセス・ラインのロングドレスであったがアウロラの方は輝く青を基調としていたそれに対してオリヴィアの方は白銀色(プラチナム)であり、また髪型は青髪の少女は普段と同じくハーフアップ、氷炎の大騎士はローシニョンで纏められていて頭にはそれぞれ、ティアラを戴いていた。
「・・・・・っ!!!!!」
「まあ・・・っ!!!!!」
彼女達の煌びやかで気品のあるその出で立ちに、蒼太は内心、“綺麗だ”と思い、傍らにいたメリアリアもまた“凄い”と感心の念を抱くがそれほどまでにこの時の二人のドレスアップは美しくて荘厳であり、普段の彼女達を知っている者からしても思わず見取れてしまう程のモノだったのだ。
「・・・・・っ!!!!!!!」
「ど、どうだろうか。蒼太、似合っていれば良いのだが・・・っ!!!!!」
「似合うも、何も・・・!!!」
蒼太は自分の得ていた感想を、そのまま正直に言葉にして述べた、“綺麗だよ?”とそう言って。
「いつも君達は綺麗だったけれども、今日は桁違いだ。メリーもそうだったけれども、本当にビックリしたよ。君達は美しくて煌びやかだ・・・!!!」
「・・・・・っ!!!!!!!」
「・・・・・っ!!!!!!?」
「・・・・・っ。そ、そうかっ。そんなに美しいか・・・っ!!!!!!!」
すると蒼太の感心した面持ちと言葉とに、取り敢えずは満足したのか二人はニッコリと微笑んで安堵の溜息を漏らしていた、アウロラもオリヴィアも“良かった”と思っていた、家の人達が色々とやってはくれていたのであるモノの、正直に言ってちょっと不安だったのである、“蒼太に受け入れられなかったならどうしよう”、“変に思われでもしたならどうしようか!?”と真剣に思い悩んでいたものだから、それが晴れた時の喜びもまた、一入(ひとしお)なモノがあったのである。
「有り難う御座います、蒼太さんもとっても凛々しい感じが素敵です!!!」
「まったくだ、全身から放たれる精気が半端じゃ無いぞ?落ち着いている中にも凄みがあって、本当に偉丈夫なのが見て取れるな・・・!!!」
「・・・・・っ。あは、あはははははっ!!!!!」
「・・・・・っ!!!!!!!」
二人からもたらされたその言葉に、思わず照れ笑いを浮かべて俯いてしまう蒼太の手を、メリアリアがギュッと握った、まるで“私を忘れないで?”と言うかのように。
「・・・・・っ!!!!!!!」
(解っているよ、メリー・・・ッ!!!!!!!)
するとそれを受けた蒼太は心の中でそう応えると、それをまるで彼女自身に伝えようとするかのようにメリアリアの手をソッと握り返しては、優しい笑みを浮かべて彼女を見つめる。
「我が屋敷にようこそおいで下さいましたな、エリオット伯爵、そしてシャルロット伯爵夫人!!!そして今後ともどうかよろしくお願い致しますよ、アルベール伯爵、そしてアリーヌ伯爵夫人!!!」
「いやはや、こちらこそ。この度はお招きに預かりまして光栄の至りですよ。ダーヴィデ伯爵、そしてベアトリーチェ伯爵夫人!!!」
「こちらこそ末永いご厚誼を結んでいただきたく、ひとえにお願い申し上げる次第です!!!」
そんな彼等彼女達の傍らでは既に、親同士による挨拶が始まっていて此方も終始和やかなムードで進行中である、問題は全く無かった。
あるとすれば、それは。
「いやぁーっ、流石に聞きしに勝るフォンティーヌ家とフェデラール家ですな。引き出物も素晴らしい逸品ばかりだ!!!」
「いえいえ、それほどのものでもありませんが!!!」
「何せ可愛い娘と頼もしい婿殿の晴れ舞台だ、心ばかりの粗品を用意させていただいたまで!!!」
それぞれの親が用意した、蒼太とメリアリア、アウロラ、オリヴィアへの引き出物の数々である、皆この世に二つとない、とまでは行かないまでもそう幾つもあるモノでは無い品々ばかりが目に映っていた、しかもそれが大量に運び込まれて来るのである、使用人達は堪ったモノでは、間違っても無かったのだ。
「宴まで、どうぞごゆるりとお寛ぎ下さい。細やかながら部屋を用意させていただきました故に・・・!!!」
「それですか、それはわざわざご丁寧に・・・!!!」
「それでは御厚意に甘えるとしますかな!!?」
伯爵達はそう言って、自分達に用意されていた第二、第三VIPルームへとそれぞれ案内されて行くモノの、蒼太とメリアリアもそれを見て、アウロラとオリヴィアの事を第一VIPルームへと導き誘う事にした。
「失礼の無いようにするんだよ?」
「余所様の家に粗相をするなよ?」
その行き際に、アウロラとオリヴィアはそれぞれエリオットとアルベールからマナーに付いての釘を刺された。
「蒼太君・・・」
「蒼太・・・」
それが済んだ後。
二人はこの若くて頼もしい入り婿の事を微笑ましそうにマジマジと見つめて、そして言った。
「大変だろうとは思うけれども・・・。これからも娘達をどうかよろしくね?」
「勿論、我々も全力でサポートする。何かあったら遠慮なく相談に来たまえ!!!」
「・・・・・っ。有り難う御座います。エリオット伯爵、アルベール伯爵!!!」
そう言って青年へと挨拶を終えた二人は後は終始穏やかな顔で自分達に設えた部屋へと向かって歩を進めていったのである。
一方で。
「ほほぅ・・・?」
「ここがメリアリアさんの御実家なのですね・・・?」
第一VIPルームへと案内された二人は珍しそうにキョロキョロしながら室内の様子や調度品等を眺めていた、やはり余所の家と言うのは気になる様子であり、バスルームやクローゼットの中等を無造作に開けては見て回っている。
「ち、ちょっと二人とも・・・」
「あ、あんまりみないでね?恥ずかしいし・・・」
「あら、そんな事は御座いませんわ?」
「そうだよ、メリアリア。何も恥ずかしがる事は無いぞ?」
先程の父達の言葉は何処へやら、彼方此方移動しては観察している美女と美少女を目の当たりにした蒼太とメリアリアとは、それをやんわりと制して落ち着かせようと試みるモノの、すると二人からは逆に意外そうな答えが返って来た。
「調度品や家具等は、家にあるモノと少しも見劣りする所は無いぞ?アウロラの家とは解らんが・・・」
「いいえ、家と比較しましてもおかしな所は御座いませんわ。いつもみたいに胸を張っていればよろしいのです」
そう言ってアウロラもオリヴィアもにこやかな微笑みをメリアリアに向けると彼女は少し照れたように、“有り難う”と二人に告げて頬を赤らめ、俯いてしまう。
その様子を、蒼太もまた穏やかな笑みを浮かべて嬉しそうに見つめていた、いいな、と思った、男にも男同士の友情と言うモノがあるように、女にも女同士のそれがあるのだ、とこの若き花婿は理解したのだ。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・ねえ皆」
その後黙ってソファに座ってしまっていた三人に対して蒼太が告げた、“何か飲む?”とそう言って。
「あははっ。まあ、ここはメリーの家なんだけども・・・。さきほど僕も家族として迎え入れてもらえてね?カッシーニの人間になったのさ、ね?メリー」
「ええっ!!!」
蒼太からもたらされたその言葉に対してメリアリアは微笑みをもってそれに応じた。
「と言うよりも。あなたは元から家の一族みたいなモノよ?幼い頃からここには何十回と来ているし。それにお父さんもお母さんも、かなり前からあなたが私の運命の人だって知っていたみたいだしね!!!」
「・・・そっか!!!」
「あら、それでしたら・・・」
とアウロラが進み出て来た。
「蒼太さんはもう、家の一族でもありますわ。お父様達もそのつもりで屋敷に迎え入れていたみたいですし・・・」
「ム・・・ッ。それなら家もそうだぞ!?」
するとメリアリアの発したその言葉に、アウロラとオリヴィアも食い付いて来た。
「家はついこの間来てもらったばかりだが・・・っ。内容の濃さなら何処にも負けていない自身がある!!!」
「ふふーんだ、宴会だったらこの人は小さな頃から家でよくやってたもんねーっ。ねっ?あなた!!!」
「そ、それだったなら家でだってありますものっ!!!」
「ぐぬぬっ。狡いぞ二人ともっ!!!」
「ス、ストップ、ストップ、ストップ!!!」
と、会話が白熱して来た所で蒼太がそこに歯止めを掛けるがここの所、流石の蒼太も三人を止めるタイミングや言い方などが理解されて来ており、それらを活かした訳であった。
「今日はさ?目出度い日なんだから喧嘩は止めようよ?ねっ?」
「う・・・」
「んん・・・」
「ま、まあ、な・・・?」
そう言って黙りを決め込んでしまう三人に蒼太は、冷蔵庫の中から微発泡のシャンパンを取ってきてグラス共々渡してあげた。
「あんまり飲んじゃまずいけれども・・・。まあこれ一杯位ならば大丈夫かな?折角ダーヴィデ伯爵が用意して下さったんだから、御厚意に感謝していただこう?ちなみにこれはノンアルコールだから大丈夫だよ・・・」
「あなた・・・」
「蒼太さん・・・」
「蒼太・・・」
“乾杯”と、三人の美女達の視線を一身に受けて蒼太は自ら音頭をとり、号令を発した、それを合図にー。
三人が一斉に、ワイングラスを口へと運ぶが、そのシャンパンがほぼ空になったのと同時にー。
迎えのメイド達がやって来た、聞けば宴の準備が出来たと言い、その為“会場へとおこし下さい”との言葉である。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
“行こうか?”と蒼太が告げると三人はそれぞれ頷いて彼の後に連れたって歩いて行った、前祝いは終わった、宴が始まるー。
ーーーーーーーーーーーーーー
読者の皆様方、お待たせ致しました。
次回はやっとメリアリアちゃんとのR-18回です、皆様方に喜んでいただける様に頑張ります(勿論、“時の涙滴”を使ってのエッチです)。
敬具。
ハイパーキャノン。
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