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運命の舵輪編
時の涙滴
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このお話で、蒼太君とメリアリアちゃんは大事なモノを手に入れる事となります(第一部の“異空間発生装置”です)、これでようやく最長で1ヶ月間にも及ぶ連続エッチが可能となります。
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「そうだったの~、良かったねぇ~(*'▽'*)(*'▽'*)(*'▽'*)」
「ええ。良心的な情報提供者のお陰で助かりましたよ、どうもありがとうございました」
「どうもありがとう、ノエル。本当に助かったわ!!」
ルクレールとエヴァリナを撃退して追い返した、その次の日の夕刻にー。
蒼太とメリアリアはお礼参りを兼ねて銀座千疋屋のフルーツパフェのテイクアウト商品を持ち、ノエルの元へと報告に伺ったのだがそんな二人をいつもと同じようなテンションと雰囲気とで出迎えた、この天然年上ハーフ美女は熱々の紅茶と冷たく冷やした純正生クリーム、そしてー。
自慢の焼きたてスコーンでもてなすモノの正直に言って、お礼を言いたいのはノエルの方だったのだ。
自分で言うのも何だけれどもノエルは生まれた出自が独特だった事もあってその分、頑張って生きてきた。
お陰で語学は堪能になったし、英語関連やIT関連の資格でも満足の行く成果を出すことが出来ていたモノの如何せん、ちょっとぶっ飛んだ所もあって、そこがどうしても他人には理解する事が出来ない領域だったのである。
そんな中でー。
しかし、蒼太とメリアリアだけは違っていた、自分を“困った人だ”とは思ってはいるのだろうけれども、それでも、ちゃんと友達として接してくれていた上に、その絆を狭めようともせずに仲の良い隣人でいてくれている、その優しさがなにより有り難いモノだったのだ。
だからこそー。
ノエルは本来であれば“中立”を保たなければならない立場であったにも関わらずに、それを破ってまでも蒼太達へと加勢したのであり、相手の正体に辿り着くためのお手伝いをしてみせたのである。
「でも良かったわぁ~、二人が無事に済んで~(*^▽^*)(*^▽^*)(*^▽^*)」
「いやいや、本当に。最初はどうしようかと思いましたよ。ねぇ、メリー?」
「ええ、本当に。だってあの二人、真面目に物凄い力を持っていたもの。もし本気を出されていたのならば、こちらも全力で相手をしなければならない所だったわ!!」
とノエルからの言葉を受けて二人が少しだけ、困ったような表情を見せてそう応えるモノのあの時、最初の対峙で感じた気迫は紛れもない彼女達“超新星”の真の実力そのものだったのであり、そしてそれは自分達の“戦闘用のパワー”と比較しても殆ど遜色の無い程のモノだったのだ、そしてそれ故にー。
戦いが始まった瞬間に彼等は気が付いたのである、ルクレールもエヴァリナも、決して本気を出してはいないのだと言う事を、強いて言うならそれは“様子見”の戦闘であり“決戦用のそれ”では無いのだと言うことに。
そんな訳だったから蒼太達は戦う傍ら、そしてそれが終わった後でさえもずっと“彼女達の潜在能力”を計り続けていたのであり、そしてその結果として、自分達の全力と殆ど“同等のそれ”を持っている、と言う事にまで気付かされたのであった。
もっとも。
(それでも)
蒼太は思った。
(“奥の手”を使わなくとも勝てはするだろうけれども・・・。それでも苦戦は避けられないだろうな。そう言った意味でも今回の戦闘は非常に有意義だった!!)
(“エヴァリナ”って言ったっけ?あの子。“絶対熱”を発動させる程では無いけれども。それでもちょっと厄介な実力を持っているわね、それにどちらかと言うと“攻め”より“守り”が得意な感じ・・・!!)
二人はそれぞれの相手の事をそう分析していたのであり、そしてそれは強(あなが)ち、間違ってはいなかった、実は彼女達“レウルーラ”は確かに、一対一でもかなりの難敵なのであるが、それよりなにより“集団戦闘(パーティープレイ)”に重きを置いた戦法をとっており、例えば今回の場合だとルクレールが“攻撃”を、そしてエヴァリナが“防御”を担当する、と言った具合にその役割が決まっていたのだ。
そんな訳で彼女達が最初、蒼太達をコソコソと付け回していたのはハッキリと言ってしまえば彼等が“一人きり”になるチャンスを窺っていたからであり、その隙にまず一方を二人掛かりで圧倒し、残ったもう一方も返す刀で倒してしまおう、と言う思惑に拠るモノからであったのだが。
実際には、前々から“これある事を知っていた”蒼太達によって待ち伏せを受け、ホイホイと誘い出された挙げ句に各個撃破され掛ける、と言う醜態を晒してしまったのであり、これについては戦闘報告を受けた後でマーガレットからも、タップリと指摘を受ける事となった。
ただし。
もっと言ってしまえばそれだけ、ノエルが蒼太達にもたらしてくれた情報が貴重だった、と言う事でありここが彼等をして、この年上ハーフの友人に、わざわざお礼参りをさせた要因となっていたのだ(要するに彼等もまた、その有り難みを良く良く思い知っていたのである)。
「だけど良かったねぇ~、無事に撃退出来てぇ~。正直に言って私、不安で夜も眠れなかったわぁ~( ̄∇ ̄)( ̄∇ ̄)( ̄∇ ̄)」
「・・・・・」
「あ、あははははははは・・・っ!!」
“本当かよ!?”と蒼太もメリアリアも心の中で突っ込むモノのそれでも、彼女が彼女なりに心配をしてくれていたのは間違いでは無くて、その心配りについては本当に、感謝している次第であった。
「さてと。それじゃあそろそろ僕達は帰宅させていただきますので・・・。行こう?メリー・・・」
「はい、あなた。どうも有り難う御座いました、ノエル。これからもよろしくね?」
「ええ~?いいよ、いいよ。こちらこそだよぉ~・・・って。えっ、あなた・・・っ!?」
そんなノエルの表情に、二人は照れ臭そうに微笑みながら正直に告げた、“僕達、婚約したんです”と。
「それでもう、二人きりの時は“あなた”って呼んでもらう事にしたんです。ねっ、メリー?」
「ええ!!」
と、夫からのその言葉に、メリアリアは頬を赤らめながらも心底嬉しそうに頷いて見せるが彼女としても“この時”が来るのを今か今かと待ち望んでいたのであり、それがあのシチュエーション、タイミングで為された事に最大の歓喜と愛しさとを覚えて思わずその場で彼氏に抱き着き号泣してしまっていた、初雪の降り頻(しき)る街の中で、二人は確かに夫婦としての第一歩を踏み出していたのであり、その日はー。
帰ってもせっかくの御馳走も食べる事無く、蒼太はメリアリアの事を、夜中になるまで抱き続けていた、次の日も(即ち今日も)10時から仕事があったから、その時はそれまでで済ませたけれども本当だったらあと二晩は抱いていたいと思っていたのであり、そしてそれはメリアリアとて同じ気持ち、同じ思いだったのである。
(本当はもっと一緒にいたいんだけど・・・。如何せん仕事があるからなぁ~・・・!!)
(蒼太とずっと一緒にいたいけれども・・・。やっぱり我が儘言っちゃダメよね?妻として夫を支えてあげなきゃだし・・・。でもやっぱり・・・!!)
“さみしいなぁ”と思いながらもメリアリアは蒼太を見つめるモノの、本人にそんな意図が無いにも関わらずにその時のメリアリアは恋する乙女そのものであり、紅潮して切な気な面持ちとなったその顔を彼へと向けては、青空色の瞳で何かを訴え掛けるように蒼太を見つめるモノの、その双眸は大好きな夫を見つめる為に瞳孔が開かれて、いつもより大めに光を反射させており、余計にキラキラと輝いて見えた。
(蒼太・・・!!)
(メリー・・・!!)
「はいはーいっ。これこれ、これあげるうぅぅ~っ(*'▽'*)(*'▽'*)(*'▽'*)」
そんな妻の眼差しを受けている内に自身も切なくなってしまった蒼太もまた、トロンとした顔で見つめ返すがすっかり二人きりの世界へと入り浸ってしまい、甘い雰囲気に満たされつつあった蒼太とメリアリアとが互いを抱き締め、口付けを交わそうとした、その時だ。
不意にノエルが奥へと引っ込んで行ったかと思うと二人の前に台座にちょこんと置かれている、虹色に輝く小さくて不思議な水晶玉を持ってやって来た。
「・・・・・?」
「なんです?これは・・・。不思議な力を感じますけれど、これって・・・!!」
「ふふん!?これはねぇ~、我がルクセンブルク大公家が誇る家宝なの~っ!!!」
キョトンとした面持ちでそれを見つめる蒼太達に対してノエルが得意気に説明するが、これは“時の涙滴(るいてき)”と呼ばれる秘宝であり“時の流れの事象エネルギー”が結晶化したモノだったのだ。
これに触れつつ“時よ速く過ぎ去るな”と念じれば忽ちの内に、自分達の周囲の時間は遅くなり、その逆、“時よ一気に駆け抜けろ!!”と念じれば時間が何十倍ものスピードで過ぎ去って行く、と言った代物だった。
ちなみに時の流れに干渉できる範囲と言うのは限られており、ここのマンションならばちょうど一つの賃貸部屋の中心に置いて、その全ての室内に効果を及ぼす事が出来る、と言うのだ。
「へえぇぇ~・・・っ!!」
「そんなモノが、あったんですか・・・!!」
「ふふん、そうなのっ。凄い?凄いでしょーっo(^▽^)oo(^▽^)oo(^▽^)o」
「え、ええ・・・。本当に、ねぇ?」
「う、うん。凄いモノですね、本当に・・・。あの、それで・・・」
「んん?なぁーに。ソーくん・・・」
「いや、あの。だから・・・」
“本当にくれるんですか?そんな大切で貴重なモノを・・・”と蒼太はやや畏まりつつも改めて尋ねるモノの、先程の話しに拠れば、これは“ルクセンブルク大公家”の家宝であると言う、それを突然“あげる”と言われて驚くな、と言う方が無理からぬ話と言うモノであろう。
「それは勿論、有り難いお話なのですけれども・・・。本当に良いんですか?僕達に渡してしまっても・・・!!」
「あはははっ、平気だよぉ~。これはねぇ、時間は掛かるけれども何度でも取れるモノだからぁ~(≧∇≦)b(≧∇≦)b(≧∇≦)b」
「ええっ!?」
「そうなんですか!?」
と明るさ全開で宣(のたま)うノエルにメリアリアも蒼太も思わず驚愕の表情を浮かべるモノの、これはルクセンブルク大公家の保有している地下宮殿“システリア・バジリカム”の最深部、“時の揺蕩(たゆた)う泉”に置いて採取される宝玉であり、新しいモノが毎年2、3個ずつ生成されて来る、と言うのだ。
その為、何かの拍子に消失してしまってもまた手に入れる事が出来る為に、問題は無い、との事だった。
「ちなみにねぇ~、時間を遅くした場合は現実での30分間がその人達の一ヶ月になってぇ~、速くした場合はその逆ね?あと一度使ったら1週間は使えないからそこも注意しておいてねぇ~・・・(*´▽`*)(*´▽`*)(*´▽`*)」
「は、はは。は・・・っ!!」
「・・・・・っ!?!?!?!?!?」
(や、やばい、欲しいっ。強烈にっ!!これさえあればメリーと、ずっと・・・)
(ずっと蒼太と抱き合っていられる、ずっと一緒にラブラブ出来る!!次の日に仕事が入っていたとしてもこれならば充分に愛し合って、ちゃんとお休みだって出来るものっ!!!)
同じ様な事を考えつつも、互いに相手を見つめては微笑み掛ける二人であったが、もうこの時には蒼太もメリアリアも相手を求める事しか考えられなくなってしまっており、その事で頭がいっぱいになってしまっていた、本当はもっともっと二人で一緒に居たかった、交わり合っていたかったのであるがしかし、現実的にはそれが出来るのは週末の金曜日の夜~日曜日の朝方に掛けてであり、それ以外の日は時間を見付けて乳繰り合うのが精一杯と言う有様だったのだ。
だから。
(ほ、欲しいっ。ぜひとも欲しい、この秘宝っ!!ただ・・・!!)
(本当にもらってしまって良いのかしら?こんな大切な宝物を・・・!!)
「ノエルさん!!」
「ノエル!!」
「んん~?」
二人は同時に友人の名を呼ぶモノの、それに対してノエルは不思議そうに応えて見せる。
「あははっ、凄ーい、“ミラーリング”だねぇ~♪♪♪」
「・・・・・」
「・・・・・?」
「二人が完全に同調している証拠だよぉ~っ。仕草とか反応とかが無意識の内に似て来ちゃうの~、本当にラブラブなんだねぇ~(≧∇≦)b(≧∇≦)b(≧∇≦)b」
「・・・・・っ!!」
「あううう・・・っ!!!」
改めてそう言われると、嬉しさと共に恥ずかしさが湧いて来て二人は顔を赤らめたままで俯き加減となり、黙ってしまうがそんな彼等を。
ノエルは優しい微笑みで見つめて言った、“いつまでも幸せなままでいてねぇ~”と。
「私、そう言うの好きなんだぁ~、純愛のカップリングが大好きなの~っ(*^▽^*)(*^▽^*)(*^▽^*)」
“だからね?”とノエルは言葉を続けた、“これは二人に持って行って欲しいんだぁ~!!”と。
「あなた達はきっと、お互いがいないとダメなのねぇ~、言葉じゃなくて態度で解るわぁ~。私はねぇ~、そう言うのを見るのが大好きなんだぁ~!!」
“だからね?”とまたしてもノエルは続けた、“あなた達の幸せの為に、それを役ただせて欲しいの~”とそう告げて。
「そうしたなら私、凄く嬉しいっ。すぐ近くの現実にそう言うカップルとな夫婦がいると、素敵な夢が見られるし、ずっとウキウキワクワク出来るの~っo(^▽^)oo(^▽^)oo(^▽^)oだからね?お願い、持って行って?ね、ね?」
「・・・・・っ!!!」
「ノエルさん・・・っ!!」
満面の笑みを浮かべつつもそう言って“時の涙滴”を渡そうとしてくる年上ハーフの友人に、蒼太もメリアリアも思わず感動してしまった、この人はなんの裏表も無く、ただただ自分達の幸せだけを願って応援してくれているのが、ハッキリと感じ取れたからである、“それが自分の夢だから”と。
「ねっ?ソーくん、メリアリアちゃん。だからこれはもらって行って?良いでしょ?ねっ、ねっ!?」
「え、ええ。それじゃ・・・」
「有り難く、いただいておくわ・・・」
底知れないノエルの優しさに、少し涙ぐんでしまった二人は、嬉しそうに、それでも流石に申し訳なさそうな面持ちでノエルから“それ”を受け取った。
「・・・・・・」
「・・・・・・っ!!」
「よし・・・っ!!」
それを見てノエルは再びニッコリと微笑むと、“お幸せにねぇ~”と餞別がてら、言葉を掛けて来てくれた。
そんな彼女の優しさに背中を押されるようにしてー。
二人は彼女の部屋を後にした、行き先は勿論、自分達の部屋だ、やることも解っている。
あのピンク髪の年上ハーフの友人の、真心の籠もった暖かさに深い感謝の念を抱きつつも、二人は抱き締め合ってその身体を気持ちを、そしてその根源本質たる魂までをも重ね合わせ、蕩かせ合って行ったのだ。
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ノエルは必ず、幸せになります、こんないい人が報われない世の中なんて、あっていい筈がありませんから。
あとなんでも、ゼ○シィが調べた2020年度の結婚に関する調査結果らしいのですが、幼馴染同士で結婚した方の割合は全体の0.7%(要するに約1%)だそうでして、自分としてはそれでも、これは結構大きな数字だと驚いております。
つまり単純計算で100組の夫婦がいらっしゃいましたなら、その内の1組は幼馴染同士の結婚、と言う事になりますが、今現在の日本全国における総人口は1億2700万人であり、その内日本人は1億2400万人だそうですけれども、これを単純に、世代別に5つに分けますと(0~10代、20代~30代、40代~50代、60~代70代、80代~)、ひと世代約2500万人前後と言う計算になります。
その内20代から30代の人口別割合における、幼馴染との婚約は、実に25万人と言う事になります、結構、多いと思いませんか?←そこに更に40代~50代、0~10代までを加えれば、若い人だけで結構な数になると思います(皆様方の直ぐ側にもいらっしゃられるかも知れませんよ?皆様方が御存知無いだけで)。
あともう一つ、皆様方の中には蒼太君とルクレール、メリアリアちゃんとエヴァリナでは、果たしてどちらが強いのか、と言う事が、今一ハッキリと解らない、と言われる方々が大半かと思われますが、正直に申し上げさせていただきまして、実力が上なのは蒼太君とメリアリアちゃんの方です。
その証拠に蒼太君達はきっちりルクレール達の強さや戦い方と言うのを見抜いているのに対してルクレール達はまだ、蒼太君達の底力や持てる能力と言ったモノを見極められていません(ましてや蒼太君に“神人化”、メリアリアちゃんに“絶対熱の極意”がある事等は全く夢にも知りません)。
ちなみに蒼太君とルクレールちゃん、及びメリアリアちゃんを比較させていただきますと(これは物語の中で何度か説明させていただきましたが)、直接的な腕力や耐久力、体力や生命力、そして瞬発力や精神力と言ったモノに付いては蒼太君の方が遥かに上です(これらを全て“波動エネルギーに換算して撃ち合った場合”には、全体で蒼太君の方が彼女達よりも3倍強~4倍弱くらいの威力があります)。
ただしいざ実際の戦闘において機転を利かせたり、ですとか、あるいは“戦闘技術そのものの比較”となって参りますと話しが些か異なって来ます(つまりその部分で彼はメリアリアちゃん及びルクレールちゃん達に一歩譲ってしまうのです)。
もう少しだけ、捕捉させていただきますと、それでも今の蒼太君ならば、その動きに付いて行く事が、全く不可能な訳では無いのです、ただし。
“では確実に捉えきる事が出来るのか?”と言われるとそれも正直に言って難しいのが現状です(それくらいの実力差でございます)、要するにそれ程までに、メリアリアちゃんやルクレールちゃんの体や技術は完成されたモノだと言う事です。
だからこそ、蒼太君はあの戦い方をしました(先にも述べさせていただきましたが動きを見切る事なら出来ますので)、ただしお断りさせていただきますと、このやり方も万全ではありません、攻略法があるのです(もっともそれをやるのは非常に危険で度胸がいる戦法になります)。
これ以上はネタバレになってしまうため言えませんが極めて冷静かつ強靱なる精神力を持ち合わせており、尚かつ一瞬の隙を突けるだけの完成された体裁きを誇っていなければなりません(で、現状それが出来るのはやはり、メリアリアちゃんとルクレールちゃん、しかいないのです)。
↑
付け加えさせていただきますと、実はあと二人だけ、出来る存在がおります。
それは誰か、と申しますと、まだ詳しい戦闘能力や描写が為されておりませんが、一人はメリアリアちゃん達の先達にしてセイレーンの最高位である“氷炎の大騎士”こと“オリヴィア・フェデラー”。
もう一人がやはり、ルクレールちゃん達の先達にしてレウルーラの実質的指導者、“玉泉のマーガレット”です。
この二人は恐ろしく強いです、“神人化”しない限りかは、一対一では蒼太君でも歯が立ちません←すれば楽勝に勝てますが、そもそも論として実際の戦闘において“神人化”はかなりリスキーな秘奥義ですので、上手くその時間が稼げるかどうかが鍵となって参ります(ちなみにこの二人と見比べた場合でも力や体力、生命力と言ったものならば蒼太君の方がまだ上です、後は“戦闘技術以外は”殆ど互角です)。
文章力、表現力が足らずに申し訳ございません。
敬具。
ハイパーキャノン。
追伸です。
蒼太君はまだ、メリアリアちゃんに婚約指輪を渡せてはおりません(サプライズで渡そうと思っていたのですが、シャンパンも開けずにいきなり、お互いに愛し合ってしまったモノですから・・・)。
でも次回かその次の回には必ず渡します(ちなみに次回はR-18です)。
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「そうだったの~、良かったねぇ~(*'▽'*)(*'▽'*)(*'▽'*)」
「ええ。良心的な情報提供者のお陰で助かりましたよ、どうもありがとうございました」
「どうもありがとう、ノエル。本当に助かったわ!!」
ルクレールとエヴァリナを撃退して追い返した、その次の日の夕刻にー。
蒼太とメリアリアはお礼参りを兼ねて銀座千疋屋のフルーツパフェのテイクアウト商品を持ち、ノエルの元へと報告に伺ったのだがそんな二人をいつもと同じようなテンションと雰囲気とで出迎えた、この天然年上ハーフ美女は熱々の紅茶と冷たく冷やした純正生クリーム、そしてー。
自慢の焼きたてスコーンでもてなすモノの正直に言って、お礼を言いたいのはノエルの方だったのだ。
自分で言うのも何だけれどもノエルは生まれた出自が独特だった事もあってその分、頑張って生きてきた。
お陰で語学は堪能になったし、英語関連やIT関連の資格でも満足の行く成果を出すことが出来ていたモノの如何せん、ちょっとぶっ飛んだ所もあって、そこがどうしても他人には理解する事が出来ない領域だったのである。
そんな中でー。
しかし、蒼太とメリアリアだけは違っていた、自分を“困った人だ”とは思ってはいるのだろうけれども、それでも、ちゃんと友達として接してくれていた上に、その絆を狭めようともせずに仲の良い隣人でいてくれている、その優しさがなにより有り難いモノだったのだ。
だからこそー。
ノエルは本来であれば“中立”を保たなければならない立場であったにも関わらずに、それを破ってまでも蒼太達へと加勢したのであり、相手の正体に辿り着くためのお手伝いをしてみせたのである。
「でも良かったわぁ~、二人が無事に済んで~(*^▽^*)(*^▽^*)(*^▽^*)」
「いやいや、本当に。最初はどうしようかと思いましたよ。ねぇ、メリー?」
「ええ、本当に。だってあの二人、真面目に物凄い力を持っていたもの。もし本気を出されていたのならば、こちらも全力で相手をしなければならない所だったわ!!」
とノエルからの言葉を受けて二人が少しだけ、困ったような表情を見せてそう応えるモノのあの時、最初の対峙で感じた気迫は紛れもない彼女達“超新星”の真の実力そのものだったのであり、そしてそれは自分達の“戦闘用のパワー”と比較しても殆ど遜色の無い程のモノだったのだ、そしてそれ故にー。
戦いが始まった瞬間に彼等は気が付いたのである、ルクレールもエヴァリナも、決して本気を出してはいないのだと言う事を、強いて言うならそれは“様子見”の戦闘であり“決戦用のそれ”では無いのだと言うことに。
そんな訳だったから蒼太達は戦う傍ら、そしてそれが終わった後でさえもずっと“彼女達の潜在能力”を計り続けていたのであり、そしてその結果として、自分達の全力と殆ど“同等のそれ”を持っている、と言う事にまで気付かされたのであった。
もっとも。
(それでも)
蒼太は思った。
(“奥の手”を使わなくとも勝てはするだろうけれども・・・。それでも苦戦は避けられないだろうな。そう言った意味でも今回の戦闘は非常に有意義だった!!)
(“エヴァリナ”って言ったっけ?あの子。“絶対熱”を発動させる程では無いけれども。それでもちょっと厄介な実力を持っているわね、それにどちらかと言うと“攻め”より“守り”が得意な感じ・・・!!)
二人はそれぞれの相手の事をそう分析していたのであり、そしてそれは強(あなが)ち、間違ってはいなかった、実は彼女達“レウルーラ”は確かに、一対一でもかなりの難敵なのであるが、それよりなにより“集団戦闘(パーティープレイ)”に重きを置いた戦法をとっており、例えば今回の場合だとルクレールが“攻撃”を、そしてエヴァリナが“防御”を担当する、と言った具合にその役割が決まっていたのだ。
そんな訳で彼女達が最初、蒼太達をコソコソと付け回していたのはハッキリと言ってしまえば彼等が“一人きり”になるチャンスを窺っていたからであり、その隙にまず一方を二人掛かりで圧倒し、残ったもう一方も返す刀で倒してしまおう、と言う思惑に拠るモノからであったのだが。
実際には、前々から“これある事を知っていた”蒼太達によって待ち伏せを受け、ホイホイと誘い出された挙げ句に各個撃破され掛ける、と言う醜態を晒してしまったのであり、これについては戦闘報告を受けた後でマーガレットからも、タップリと指摘を受ける事となった。
ただし。
もっと言ってしまえばそれだけ、ノエルが蒼太達にもたらしてくれた情報が貴重だった、と言う事でありここが彼等をして、この年上ハーフの友人に、わざわざお礼参りをさせた要因となっていたのだ(要するに彼等もまた、その有り難みを良く良く思い知っていたのである)。
「だけど良かったねぇ~、無事に撃退出来てぇ~。正直に言って私、不安で夜も眠れなかったわぁ~( ̄∇ ̄)( ̄∇ ̄)( ̄∇ ̄)」
「・・・・・」
「あ、あははははははは・・・っ!!」
“本当かよ!?”と蒼太もメリアリアも心の中で突っ込むモノのそれでも、彼女が彼女なりに心配をしてくれていたのは間違いでは無くて、その心配りについては本当に、感謝している次第であった。
「さてと。それじゃあそろそろ僕達は帰宅させていただきますので・・・。行こう?メリー・・・」
「はい、あなた。どうも有り難う御座いました、ノエル。これからもよろしくね?」
「ええ~?いいよ、いいよ。こちらこそだよぉ~・・・って。えっ、あなた・・・っ!?」
そんなノエルの表情に、二人は照れ臭そうに微笑みながら正直に告げた、“僕達、婚約したんです”と。
「それでもう、二人きりの時は“あなた”って呼んでもらう事にしたんです。ねっ、メリー?」
「ええ!!」
と、夫からのその言葉に、メリアリアは頬を赤らめながらも心底嬉しそうに頷いて見せるが彼女としても“この時”が来るのを今か今かと待ち望んでいたのであり、それがあのシチュエーション、タイミングで為された事に最大の歓喜と愛しさとを覚えて思わずその場で彼氏に抱き着き号泣してしまっていた、初雪の降り頻(しき)る街の中で、二人は確かに夫婦としての第一歩を踏み出していたのであり、その日はー。
帰ってもせっかくの御馳走も食べる事無く、蒼太はメリアリアの事を、夜中になるまで抱き続けていた、次の日も(即ち今日も)10時から仕事があったから、その時はそれまでで済ませたけれども本当だったらあと二晩は抱いていたいと思っていたのであり、そしてそれはメリアリアとて同じ気持ち、同じ思いだったのである。
(本当はもっと一緒にいたいんだけど・・・。如何せん仕事があるからなぁ~・・・!!)
(蒼太とずっと一緒にいたいけれども・・・。やっぱり我が儘言っちゃダメよね?妻として夫を支えてあげなきゃだし・・・。でもやっぱり・・・!!)
“さみしいなぁ”と思いながらもメリアリアは蒼太を見つめるモノの、本人にそんな意図が無いにも関わらずにその時のメリアリアは恋する乙女そのものであり、紅潮して切な気な面持ちとなったその顔を彼へと向けては、青空色の瞳で何かを訴え掛けるように蒼太を見つめるモノの、その双眸は大好きな夫を見つめる為に瞳孔が開かれて、いつもより大めに光を反射させており、余計にキラキラと輝いて見えた。
(蒼太・・・!!)
(メリー・・・!!)
「はいはーいっ。これこれ、これあげるうぅぅ~っ(*'▽'*)(*'▽'*)(*'▽'*)」
そんな妻の眼差しを受けている内に自身も切なくなってしまった蒼太もまた、トロンとした顔で見つめ返すがすっかり二人きりの世界へと入り浸ってしまい、甘い雰囲気に満たされつつあった蒼太とメリアリアとが互いを抱き締め、口付けを交わそうとした、その時だ。
不意にノエルが奥へと引っ込んで行ったかと思うと二人の前に台座にちょこんと置かれている、虹色に輝く小さくて不思議な水晶玉を持ってやって来た。
「・・・・・?」
「なんです?これは・・・。不思議な力を感じますけれど、これって・・・!!」
「ふふん!?これはねぇ~、我がルクセンブルク大公家が誇る家宝なの~っ!!!」
キョトンとした面持ちでそれを見つめる蒼太達に対してノエルが得意気に説明するが、これは“時の涙滴(るいてき)”と呼ばれる秘宝であり“時の流れの事象エネルギー”が結晶化したモノだったのだ。
これに触れつつ“時よ速く過ぎ去るな”と念じれば忽ちの内に、自分達の周囲の時間は遅くなり、その逆、“時よ一気に駆け抜けろ!!”と念じれば時間が何十倍ものスピードで過ぎ去って行く、と言った代物だった。
ちなみに時の流れに干渉できる範囲と言うのは限られており、ここのマンションならばちょうど一つの賃貸部屋の中心に置いて、その全ての室内に効果を及ぼす事が出来る、と言うのだ。
「へえぇぇ~・・・っ!!」
「そんなモノが、あったんですか・・・!!」
「ふふん、そうなのっ。凄い?凄いでしょーっo(^▽^)oo(^▽^)oo(^▽^)o」
「え、ええ・・・。本当に、ねぇ?」
「う、うん。凄いモノですね、本当に・・・。あの、それで・・・」
「んん?なぁーに。ソーくん・・・」
「いや、あの。だから・・・」
“本当にくれるんですか?そんな大切で貴重なモノを・・・”と蒼太はやや畏まりつつも改めて尋ねるモノの、先程の話しに拠れば、これは“ルクセンブルク大公家”の家宝であると言う、それを突然“あげる”と言われて驚くな、と言う方が無理からぬ話と言うモノであろう。
「それは勿論、有り難いお話なのですけれども・・・。本当に良いんですか?僕達に渡してしまっても・・・!!」
「あはははっ、平気だよぉ~。これはねぇ、時間は掛かるけれども何度でも取れるモノだからぁ~(≧∇≦)b(≧∇≦)b(≧∇≦)b」
「ええっ!?」
「そうなんですか!?」
と明るさ全開で宣(のたま)うノエルにメリアリアも蒼太も思わず驚愕の表情を浮かべるモノの、これはルクセンブルク大公家の保有している地下宮殿“システリア・バジリカム”の最深部、“時の揺蕩(たゆた)う泉”に置いて採取される宝玉であり、新しいモノが毎年2、3個ずつ生成されて来る、と言うのだ。
その為、何かの拍子に消失してしまってもまた手に入れる事が出来る為に、問題は無い、との事だった。
「ちなみにねぇ~、時間を遅くした場合は現実での30分間がその人達の一ヶ月になってぇ~、速くした場合はその逆ね?あと一度使ったら1週間は使えないからそこも注意しておいてねぇ~・・・(*´▽`*)(*´▽`*)(*´▽`*)」
「は、はは。は・・・っ!!」
「・・・・・っ!?!?!?!?!?」
(や、やばい、欲しいっ。強烈にっ!!これさえあればメリーと、ずっと・・・)
(ずっと蒼太と抱き合っていられる、ずっと一緒にラブラブ出来る!!次の日に仕事が入っていたとしてもこれならば充分に愛し合って、ちゃんとお休みだって出来るものっ!!!)
同じ様な事を考えつつも、互いに相手を見つめては微笑み掛ける二人であったが、もうこの時には蒼太もメリアリアも相手を求める事しか考えられなくなってしまっており、その事で頭がいっぱいになってしまっていた、本当はもっともっと二人で一緒に居たかった、交わり合っていたかったのであるがしかし、現実的にはそれが出来るのは週末の金曜日の夜~日曜日の朝方に掛けてであり、それ以外の日は時間を見付けて乳繰り合うのが精一杯と言う有様だったのだ。
だから。
(ほ、欲しいっ。ぜひとも欲しい、この秘宝っ!!ただ・・・!!)
(本当にもらってしまって良いのかしら?こんな大切な宝物を・・・!!)
「ノエルさん!!」
「ノエル!!」
「んん~?」
二人は同時に友人の名を呼ぶモノの、それに対してノエルは不思議そうに応えて見せる。
「あははっ、凄ーい、“ミラーリング”だねぇ~♪♪♪」
「・・・・・」
「・・・・・?」
「二人が完全に同調している証拠だよぉ~っ。仕草とか反応とかが無意識の内に似て来ちゃうの~、本当にラブラブなんだねぇ~(≧∇≦)b(≧∇≦)b(≧∇≦)b」
「・・・・・っ!!」
「あううう・・・っ!!!」
改めてそう言われると、嬉しさと共に恥ずかしさが湧いて来て二人は顔を赤らめたままで俯き加減となり、黙ってしまうがそんな彼等を。
ノエルは優しい微笑みで見つめて言った、“いつまでも幸せなままでいてねぇ~”と。
「私、そう言うの好きなんだぁ~、純愛のカップリングが大好きなの~っ(*^▽^*)(*^▽^*)(*^▽^*)」
“だからね?”とノエルは言葉を続けた、“これは二人に持って行って欲しいんだぁ~!!”と。
「あなた達はきっと、お互いがいないとダメなのねぇ~、言葉じゃなくて態度で解るわぁ~。私はねぇ~、そう言うのを見るのが大好きなんだぁ~!!」
“だからね?”とまたしてもノエルは続けた、“あなた達の幸せの為に、それを役ただせて欲しいの~”とそう告げて。
「そうしたなら私、凄く嬉しいっ。すぐ近くの現実にそう言うカップルとな夫婦がいると、素敵な夢が見られるし、ずっとウキウキワクワク出来るの~っo(^▽^)oo(^▽^)oo(^▽^)oだからね?お願い、持って行って?ね、ね?」
「・・・・・っ!!!」
「ノエルさん・・・っ!!」
満面の笑みを浮かべつつもそう言って“時の涙滴”を渡そうとしてくる年上ハーフの友人に、蒼太もメリアリアも思わず感動してしまった、この人はなんの裏表も無く、ただただ自分達の幸せだけを願って応援してくれているのが、ハッキリと感じ取れたからである、“それが自分の夢だから”と。
「ねっ?ソーくん、メリアリアちゃん。だからこれはもらって行って?良いでしょ?ねっ、ねっ!?」
「え、ええ。それじゃ・・・」
「有り難く、いただいておくわ・・・」
底知れないノエルの優しさに、少し涙ぐんでしまった二人は、嬉しそうに、それでも流石に申し訳なさそうな面持ちでノエルから“それ”を受け取った。
「・・・・・・」
「・・・・・・っ!!」
「よし・・・っ!!」
それを見てノエルは再びニッコリと微笑むと、“お幸せにねぇ~”と餞別がてら、言葉を掛けて来てくれた。
そんな彼女の優しさに背中を押されるようにしてー。
二人は彼女の部屋を後にした、行き先は勿論、自分達の部屋だ、やることも解っている。
あのピンク髪の年上ハーフの友人の、真心の籠もった暖かさに深い感謝の念を抱きつつも、二人は抱き締め合ってその身体を気持ちを、そしてその根源本質たる魂までをも重ね合わせ、蕩かせ合って行ったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
ノエルは必ず、幸せになります、こんないい人が報われない世の中なんて、あっていい筈がありませんから。
あとなんでも、ゼ○シィが調べた2020年度の結婚に関する調査結果らしいのですが、幼馴染同士で結婚した方の割合は全体の0.7%(要するに約1%)だそうでして、自分としてはそれでも、これは結構大きな数字だと驚いております。
つまり単純計算で100組の夫婦がいらっしゃいましたなら、その内の1組は幼馴染同士の結婚、と言う事になりますが、今現在の日本全国における総人口は1億2700万人であり、その内日本人は1億2400万人だそうですけれども、これを単純に、世代別に5つに分けますと(0~10代、20代~30代、40代~50代、60~代70代、80代~)、ひと世代約2500万人前後と言う計算になります。
その内20代から30代の人口別割合における、幼馴染との婚約は、実に25万人と言う事になります、結構、多いと思いませんか?←そこに更に40代~50代、0~10代までを加えれば、若い人だけで結構な数になると思います(皆様方の直ぐ側にもいらっしゃられるかも知れませんよ?皆様方が御存知無いだけで)。
あともう一つ、皆様方の中には蒼太君とルクレール、メリアリアちゃんとエヴァリナでは、果たしてどちらが強いのか、と言う事が、今一ハッキリと解らない、と言われる方々が大半かと思われますが、正直に申し上げさせていただきまして、実力が上なのは蒼太君とメリアリアちゃんの方です。
その証拠に蒼太君達はきっちりルクレール達の強さや戦い方と言うのを見抜いているのに対してルクレール達はまだ、蒼太君達の底力や持てる能力と言ったモノを見極められていません(ましてや蒼太君に“神人化”、メリアリアちゃんに“絶対熱の極意”がある事等は全く夢にも知りません)。
ちなみに蒼太君とルクレールちゃん、及びメリアリアちゃんを比較させていただきますと(これは物語の中で何度か説明させていただきましたが)、直接的な腕力や耐久力、体力や生命力、そして瞬発力や精神力と言ったモノに付いては蒼太君の方が遥かに上です(これらを全て“波動エネルギーに換算して撃ち合った場合”には、全体で蒼太君の方が彼女達よりも3倍強~4倍弱くらいの威力があります)。
ただしいざ実際の戦闘において機転を利かせたり、ですとか、あるいは“戦闘技術そのものの比較”となって参りますと話しが些か異なって来ます(つまりその部分で彼はメリアリアちゃん及びルクレールちゃん達に一歩譲ってしまうのです)。
もう少しだけ、捕捉させていただきますと、それでも今の蒼太君ならば、その動きに付いて行く事が、全く不可能な訳では無いのです、ただし。
“では確実に捉えきる事が出来るのか?”と言われるとそれも正直に言って難しいのが現状です(それくらいの実力差でございます)、要するにそれ程までに、メリアリアちゃんやルクレールちゃんの体や技術は完成されたモノだと言う事です。
だからこそ、蒼太君はあの戦い方をしました(先にも述べさせていただきましたが動きを見切る事なら出来ますので)、ただしお断りさせていただきますと、このやり方も万全ではありません、攻略法があるのです(もっともそれをやるのは非常に危険で度胸がいる戦法になります)。
これ以上はネタバレになってしまうため言えませんが極めて冷静かつ強靱なる精神力を持ち合わせており、尚かつ一瞬の隙を突けるだけの完成された体裁きを誇っていなければなりません(で、現状それが出来るのはやはり、メリアリアちゃんとルクレールちゃん、しかいないのです)。
↑
付け加えさせていただきますと、実はあと二人だけ、出来る存在がおります。
それは誰か、と申しますと、まだ詳しい戦闘能力や描写が為されておりませんが、一人はメリアリアちゃん達の先達にしてセイレーンの最高位である“氷炎の大騎士”こと“オリヴィア・フェデラー”。
もう一人がやはり、ルクレールちゃん達の先達にしてレウルーラの実質的指導者、“玉泉のマーガレット”です。
この二人は恐ろしく強いです、“神人化”しない限りかは、一対一では蒼太君でも歯が立ちません←すれば楽勝に勝てますが、そもそも論として実際の戦闘において“神人化”はかなりリスキーな秘奥義ですので、上手くその時間が稼げるかどうかが鍵となって参ります(ちなみにこの二人と見比べた場合でも力や体力、生命力と言ったものならば蒼太君の方がまだ上です、後は“戦闘技術以外は”殆ど互角です)。
文章力、表現力が足らずに申し訳ございません。
敬具。
ハイパーキャノン。
追伸です。
蒼太君はまだ、メリアリアちゃんに婚約指輪を渡せてはおりません(サプライズで渡そうと思っていたのですが、シャンパンも開けずにいきなり、お互いに愛し合ってしまったモノですから・・・)。
でも次回かその次の回には必ず渡します(ちなみに次回はR-18です)。
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