星降る国の恋と愛

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運命の舵輪編

蒼太とメリーの日常 その4

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 蒼太は普段は“僕”とか“君”と言った言葉使いをしますが、気分が激昂したり他人様に(呆れの余りに)突っ込みを入れたりする場合は“お前ね!?”とか言ったりします(もっともそれ自体、滅多にありませんが)。

 また本当にぶち切れると“俺”、“貴様”、“てめえ”と言ったりします(彼もまだ若い、十代の男の子なんですね、なのでそう言った猛々しいと言うか、荒々しい部分が残っているのです)。

 ちなみにメリアリアはそんな彼の姿を知っています、何故かと言えばそれは小さな時からの幼馴染みなので、子供の頃の彼のそう言った姿を見て知っているからなんですね、だから蒼太がそう言った表情を見せた場合でも“ああ、今怒っているんだな”、とか“流石に呆れちゃったんだな”とか、そんな事を思うくらいで別に驚いたりはしません(余りにも激怒していたり、ですとか、そう言ったモノが激しく出ている場合は話は別ですが)。
ーーーーーーーーーーーーーー
「はあぁ~っ。やっぱり我が家って落ち着くわねぇ~っ(´▽`)ノ(´▽`)ノ(´▽`)ノ」

「・・・・・」

「我が家って言うか。賃貸ですけど・・・」

 一時間後、二人はノエルの部屋にいた、彼女をそこまで嫌いでは無かったのと、公衆の面前で大きな声で駄々を捏ねられるのは恥ずかしくて仕方が無かった為に、やむを得ず遊ぶことにして手を打ったのであるが、しかし。

(ハアァァ・・・)

(お部屋、大丈夫かしら・・・?)

 内心で溜息をつきまくりな二人は正直に言って気が気でなかった、床や壁紙などを劣化させたり、シミを付けてしまったりした場合は間違いなく退去の際にそれに対する“改修費用”を払わなければならなくなる上に、下手をすればそれは百万近くに昇る可能性だってあったのだ。

(~~~~~・・・・・・っっっ!!!!!)

(やりまくったからな、色んな部屋で・・・っ!!)

 と、蒼太とメリアリアはまたも交わっている際の自分達の姿を思い出しては恥じらいを覚えて下を向くモノの正直に言って床はフローリングであり、また壁などにも“それほどには”直接的に汗や体液を付着させたりはしていない筈である。

 ただし。

 行為の最中に何度かメリアリアが潮を噴き上げた事があって、それが床に溢れたままになっており、また壁にも付着している可能性があったから、それが彼等の心配の種となり気を漫(そぞ)ろにしていたのである。

 しかし。

「でねー、その時にねぇ~、お母さんがねぇ~・・・(*^▽^*)(*^▽^*)(*^▽^*)」

 そんな事など露とも知らないノエルは自室に二人を招いてお茶とお菓子を振る舞うとそれ以降、ずっとペチャクチャペチャクチャおしゃべりを始めていた、自分の家族のこと、趣味のこと、友達のこと等を、いつ終わるとも無く延々と、殆ど一方的に、ぶっ通しで話し続けていたのだ。

 その間中、蒼太とメリアリアはずっと“へ、へえぇぇぇ、そうだったんだ・・・”、“大変でしたよね、それは・・・”等と言うように相槌を打ち、それでも時折、本当に彼女が困っているような議題に付いては律儀に“そう言う時はですね・・・”と返したりしていたのであるが、そんな事を繰り返している内にー。

 段々と勢いの着いて来たノエルのテンションは遂に限界を超えてエスカレート、オーバーヒートしていった、ふと何かを思い出したかのように“ねえソーくん、メリアリアちゃん”と二人に告げると少し疲れたような、それでいて“今度は何だ?”と言わんばかりの表情を向ける蒼太とメリアリアに対していきなり、話の本題に入って行った。

「二人の知り合いにさぁ~。7歳~15歳位の女の子っていない?ちなみに国籍は問わないけれどもそれでも、なるべくなら日本人がガリア人の女の子が良いのよねぇ~・・・っ!!」

「・・・・・?」

「・・・いや、いませんね」

 一瞬、互いを見つめ合って相手の答を確認した後で、再びノエルへと向き直る蒼太とメリアリアであったが直後に“どうしてですか?”と言う極めて素朴な疑問を口にした青年はしかし、次の瞬間“やっぱり聞かなきゃ良かった”と思いっ切り後悔する事となった。

「私ね、そのくらいの年の子とさ、オマンコしたいんだよねぇ~っ!!」

「ブーッ!!!!?」

「・・・・・っ!?!?!?!?」

 その答を聞いた時、メリアリアは思わず飲みかけていたお茶を吹き零してしまっていた、一部飲み込んでいたモノは変な所に入ってしまい、“ゲホゲホッ、ゴホォッ!!”と噎せ返るモノの、一方の蒼太もまた“何言ってんだ?コイツ”とでも言わんばかりの、信じられないようなモノを見る眼差しと表情とをノエルに向けるが、しかし。

「はぁーっ。良いよねぇっ、小さい女の子のプニプニロリマンコッ。温かくって、柔らかくって、ピンク色の粘膜がピクピクしてるのっ!!ハアァァァッ!?早く少女の未成熟なアソコに、私のっ。成熟した女の持つ、肉厚のオマンコを擦り付けてえぇぇぇ~っ!!!んほおおぉぉぉっ!?やっべぇ、メッチャやりたくなって来たっ。やりてぇやりてぇ、やりてえよおぉぉぉーーー・・・・・っっ!!!!!」

「はあああぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!?」

「落ち着いて下さい、ノエルさん!!」

 ヤバい薬をキメ込んだかのような顔をしつつも妄想を全開にして突っ走って行く年上ハーフの友人に対してメリアリアは話に着いて行けずに驚愕し、辛うじて着いていけていた(と思われる)蒼太もまたしかし、それでも心の底からドン引きしていた、ノエルが穿った性癖を持っているのは知ってはいたが、それがここまで酷いものになっていたとは夢にも思っていなかったのである。

「あなたは一体、何を言ってるんですか!?」

「どうして?ソーくん、もう何も恥ずかしがることなんか無いじゃないっ。人は皆自由に堂々と生きるべきだわ!!はああぁぁぁっ、オマンコしたいオマンコしたいぃぃぃっ!!マンコマンコマンコマンコマンコッ、マンマンマンマンマンマンマンマンマンッッ!!!!!」

「・・・・・っっっ!?!?!?!?!?」

「・・・・・」

 遠くを見つめるような眼差しでウットリとした表情を浮かべつつも、“ハアハアッ”と荒い息を付くノエルに対してメリアリアはまるでこの世の終わりを目撃しているかのような、完全に凍り付いた顔と視線とを投げ掛けるモノの、もう一方の青年はと言えばこちらはまだ、反応までに一呼吸置く余裕があった、それでも。

 もはや何かを祈るような気持ちで一瞬、天を仰いだ蒼太はしかし、次の瞬間にはもう、やはり“どうしようもないモノ”を見るかのような、“どこまでも覚めた冷たい瞳”を年上ハーフの友人へと向けては少しの間、そのまま黙って彼女の事を、見つめ続けていたのだった。

「ノエルさん、とにかく先ずは落ち着きましょう!!ほら、一旦大きく深呼吸して、ゆっくりと息を吐き出して・・・っ!!」

「えええっ!?なんでなんでっ!?ソーくんだって言ってたじゃない、“大きなクリがなんとか”って・・・っ!!」

「“大きな栗の木の下で”、だっ。ありゃあっ!!」

 と、この天然ボケした無邪気さの塊のような友人から、あらぬ疑いを掛けられそうになった蒼太は必死になって自己弁論に奔るモノの、それは今から七ヶ月程前の事だった、まだメリアリアが“メリーニ”と名乗っていた頃の話であったが当時から、相変わらずのテンションで遊びに来ていたノエルに対してメリアリアが蒼太にアドバイスをしたのである、“たまには此方からもお茶をお出ししなくちゃ失礼だわ”と。

 と言うのは友人を訪ねる際の彼女なりの気配りだったのだろう、ノエルは常に欠かさず自身や蒼太、メリアリアが飲むためのお茶(バシラーティーやクスミティー等)とお茶菓子(スコーン等)を持参してくれていたのであるが、その日はたまたま“今日はそんなに長居するつもりはないから~”と言って手ぶらでやって来ていたのである、そこで。

 メリアリアが蒼太に言ったのである“たまには御馳走してあげましょうよ”と。

 それを聞いて蒼太も“それは確かにそうだな”と思い直して早速、自分の部屋に常備してあった“ハーニー&サンズ”をティーポットに入れて用意をし、ヤカンに水を入れてIHで沸騰させ始めたのであるが、その際。

 鼻歌としてつい、“大きな栗の木の下で”を歌ってしまい、そしてそこに猛然と、凄い勢いでノエルが噛み付いて来たのだった。

「ちょ、おま・・・wwwwwwwwwwッ!!!」

「はい?」

 そう叫んでいきなり、信じられないようなモノを見るかのような眼差しを向けると直後にニヤニヤとし出したノエルに対して蒼太がキョトンとした顔をするがこの時、蒼太はまだ理解できていなかったのである、自分が相手にしているオタク女子が、どれ程トチ狂っている存在だったのか、と言う事を。

「“大きなクリの木の下で”ってなに、どう言うこと?なんでそんな歌を堂々と歌ってんの、仮にも女の子の前だって言うのに・・・wwwwwwwww」

「えっ!?あの・・・」

「それあれだろ?大きなクリの木の下でってことは“アンダー・ザ・ビッグ・クリトリス”って事だろ?“アンダー・ザ・ビッグ・クリトリス”って事だよな!?なんつー事言ってんのよ、真っ昼間っから・・・」

「違うわっ!!」

 その話を聞いていた蒼太が堪らずに叫んで応戦するモノの彼が歌っていたのはあくまでも“栗の木の歌”であって“クリトリスの歌”では決して無かったのである。

 しかし。

「クリじゃなくて“栗”な!?“栗”!!“栗”って解るよなっ!?“栗”だよ、“栗”、“栗”っ!!」

「なにをクリクリ言ってんの!?うわっ、やっらしぃ~っ!!さては溜まってんじゃないの?コイツ・・・ッ!!!」

「やかましいっ!!」

 蒼太が再び絶叫するモノのそんな彼に対してノエルはニタニタといやらしい笑みを浮かべたまま相対しており、それどころか瞳の中に侮蔑の視線を入り混ぜて来る。

「だから“栗”だって言ってんだろっ!?“栗”だよ“栗”っ、“マロン”だよっ!!」

「チ・・・ッ!!」

 蒼太から発せられた言葉にノエルは一瞬、残念そうに舌打ちするモノのしかし、すぐにまたニヤニヤと笑い出しては“ああ、なるほどねっ!?”と納得する。

「なんだよ!?」

「ちょ、おまっ。お前ねっ!!どこまでやらしいんだよ、お前はっwwwwwwwww!!」

「はあぁぁぁっ!?」

 ノエルから発せられた言葉に再び、蒼太が驚愕するモノのこの時、ノエルは心底嬉しそうな瞳を彼に向けたまま話し始めた、“栗ってあれだろ?隠語なんだろ?”と。

「本当は女性器の事なんだろ?いやらしい奴め、このっ。このっ!!」

「なんでそうなるんだよっ!?」

「女性器をさ、女の子に股間を全開にしてもらった状態でさ、更に指で左右に広げると栗みたいな形になるじゃん。それがつまり答なんだろーが?」

「違うわっ!!」

「ふふん、お姉ちゃんの目は誤魔化せない!!」

 ノエルは自信タップリに言い放った。

「幾ら言い訳を重ねても、このノエル様からは逃れられない!!」

「うっせぇわっ!!」

 と余りの妄想ぶっ飛び理論に蒼太は遂に最近流行の歌のフレーズのような台詞を口にする。

「お前だけだわ、そんな下らねー事を考えるのは!!」

「ふふん、言い訳したって無駄なんですからね?このノエル様は何から何までお見通しなの。大体“アンダー・ザ・ビッグ・クリトリス”だもんな、お前の言った言葉はよ。“ビッグ・クリトリス”、略してビックリだわ、クリだけに!!」

「死ねえぇぇーい、貴様っ!!」

 と遂に蒼太は男塾塾長である“江田島平八”みたいな言葉を突き付けるモノの、このノエルと言う女性(ひと)は一事が万事、こんな調子でありそれが故に蒼太もメリアリアも、まともに相手にしているとその日はもう一日中、何もすることが出来ないくらいにまで“精神的に”クタクタに疲れ果ててしまうのであった。

「・・・・・っ!!」

「・・・・・」

「ありましたねぇっ。そんな事も・・・っ!!」

 と、当時の事を思い返して蒼太はどこか遠い目をしつつも呆れ果てたような、それでいて忌々しいような表情を覗かせては吐き捨てるように言葉を紡ぐが実はあの後、蒼太はメリーニ(メリアリア)に謝られたのである、“ごめんなさい、私が余計な事を言ったばかりに”と。

「君のせいじゃないよ!!」

 それに対して、蒼太はハッキリと言い放ったがそもそも論として、いつもお茶菓子を用意してくれている人物に対してたまには此方からそう言ったおもてなしの準備をするのは人として当然の礼儀であり感謝や恥じらいの心を持っているのであれば、誰もがそうしたであろう当たり前の反応であった。

「アイツがおかしかっただけさ、なにをどう見たってそうだろ!?」

「蒼太・・・っ!!」

 彼氏からのその言葉に、メリーニ(メリアリア)は嬉しくて堪らなくなりその場で思わず抱き着いてしまったモノの、一方でそこまでの事は知らないノエルは一頻り回想を終えた後で“うんうん”と頷きつつもしたり顔で彼に返した。

「まっ。ソーくんもあれだね、あれでまた一つ大人になったと言うべきか。大人の階段を昇ったね!!」

「頭の中がいつまでもいつまでもシンデレラみたいな貴女にだけは、絶対に言われたくは無いですが!!」

「あんっ!?もうソーくんたら怒らないで?こう見えても私だって、少女だったと振り返る時があるんだから!!」

「少女だったと振り返る人が女性器の事を連呼するのかっ!?」

 それを聞いた蒼太が堪らず叫び返して応じるモノの正直に言ってノエルの言っている事は完全に滅茶苦茶であり、論理が破綻しているとしか言いようが無かった、そもそも論として“昔は私も少女だったの”と純粋に当時を振り返りつつもそんな自分に思いを馳せて、懐かしさや哀愁を感じる事の出来る女性が間違っても人前で“やりてぇ、やりてぇ”とか“マンコマンコ”と狂ったように喚き散らしたりはしないだろう事は、容易に想像が付くと言うものだ。

「はあぁぁぁ・・・っ!!!」

(全くもう・・・っ!!こんなどうしようもない人だと知っていたなら、メリーに紹介するんじゃなかったよ、僕だって近付かなかっただろうし。大体なんだよ、“少女のプニプニロリマンコ”って。言い方が下品すぎるよ、言うにしたってもう少し言い方ってモノが・・・っ!!!?)

「・・・ノエルさん」

「んん~?なぁーに。ソーくん・・・」

 そこまで考えが至った時に蒼太は、ある一つの事柄に気付いてこのゆるふわ天然年上ハーフの異性の友人へと問い質す事にした、いわく“どうしてその事を知っているのか”と。

「なんで女の子のアソコが“プニプニしている”って知っているんですか?」

「げえぇっ!?」

「は・・・っ!!?」

 何気なく放たれたその問い掛けに、ノエルは恐ろしいくらいにまで動揺してしまい、そしてそれを見たメリアリアは再びの、信じられないようなモノを見るかのような眼差しを、この年上ハーフの友人に向けるがこの質問自体、正直に言って穴だらけのそれだったのであり何のことはなかった、一応、仮にも女性である所のノエルはだから、本来であれば些かも慌てる事無く“昔の自分がそうだったから解るに決まってんじゃん!!”とでも言っておけばよかったのである、しかし。

「え、えっ!?いや、あのっ。アハハハハハハハハハ・・・ッ!!!」

「え、えっ!?ええぇぇぇえええっっ!!!!?」

「おいっ!!」

「ち、違う違うっ、あれは何でも無いんだってっ!!」

 この時彼女は、蒼太からの予想外の突っ込みに完全に虚を突かれた形となってしまい、慌てる余りについ、本当の事を口走ってしまっていたのだ。

「本当に偶然、ただの偶然なんだってば!!」

「何が偶然だって言うんだよ?」

「あんた、まさか・・・っ!!」

「い、いや、あの。だから・・・っ!!」

 驚きの余りについ、お転婆だった頃の口調に戻ってしまったメリアリアと並んで相手に対する不信の余りにぶっきら棒な言葉遣いとなってしまう蒼太であったがそんな二人に対してノエルは必死になって弁明を、繰り広げて行ったのだ。

「相手はね!?他人じゃないの、親戚の娘(こ)だったの。だから他人じゃないからセーフ!!」

「アウトだろうが!!」

「他人でしょ!?それは・・・!!」

 身勝手と言うよりもいっそ、幼稚なまでのその論法に、思わず呆れた顔を覗かせる二人であったが事のあらましはこうであった、ノエルが12歳になった年のサマー・バケーション。

 一家はプライベート・ビーチのあるガリア帝国のニースに赴き、そこで久方振りの休暇を楽しんでいたのであるが、そこへ後からルクセンブルク大公国の大公一家もやって来た、そしてー。

 その中に“アニタ”と呼ばれている、ノエルからみたら従妹に当たる、7歳の女の子がいたのであるが、あろう事か彼女はこの少女に対して手を出した、両親も含めた大人達が皆、打ち揃って談笑を始めた隙を突いてはアニタを呼び出したノエルはこの、なにも知らない従妹の事を近くの浅瀬の影へと連れて行き、そこで行為に及んだのだ。

「アニー、アニー・・・」

「なーに?ノエル・・・」

「・・・チュッ!!」

「んむっ!?」

 年下の従妹を呼び寄せた彼女はまず抱き着いて口付けを交わし、そのままー。

 互いの水着を剥ぎ取って全裸にしていった、そうしておいて。

「えいっ!!」

「ひゃっ!?」

 横から抱き締めるようにして唾をベットリと付着させた右手をアニタの秘裂へと伸ばしてはそのまま指の腹の部分で前後に擦り立てるようにし、更に包皮を被っていたクリトリスを剥いて捏ねくったり、摘まんだりして刺激を与えて行くモノの、最初の内はビックリして為すがままだった彼女もその内、段々と我に返って抵抗するようになっていった、口を閉じてキスを拒み、股を閉じるようにして手の動きを阻害するモノのしかし、所詮は7歳児である、それ以上の事は出来ずにそれどころか。

「んぷ、ちゅぷっ。んむ、んむっ!!うふふふっ。くふふふっ!!はぁっ、はぁっ。あああんっ❤❤❤はぁっ、はぁっ。はう、あうっ。ふふふっ、くははは・・・っ!!あ、あああっ!!?あん、あんっ!!はああああんっ❤❤❤はぁーっ、はぁーっ。ん、んぷっ!?んちゅ、ちゅくっ。ちゅぷ、ちゅぷっ。はうぅぅっ!!?あん、あんっ。ああああっ❤❤❤はぁーっ、はぁーっ。はぁーっ、はぁー・・・っ❤❤❤」

「気持ちいい?アニー・・・」

「はぁーっ、はぁー・・・っ❤❤❤・・・っ!!・・・・・っっ!!!」

 ノエルから為されるその問い掛けに、アニタは必死になって頷き続けた、陰核とアソコとを弄くり回される度にジンジン、ビリビリとする気持ちいい刺激が身体中を駆け巡り、脳をジーンと痺れさせる。

 その息遣いも深くて熱いモノとなり笑い声混じりであった嬌声にも徐々に艶やかさが加わっていったが如何にまだ7歳の子供とは言えどもそれでも、“自分達が今、いやらしい事をしているんだ”と言う自覚はあったしその上。

 女の子同士で裸になって絡み合う、その変態的な卑猥さは得も言われぬモノがあった、ただでさえ女性器を間断なく刺激され、これ以上無いほどに感じてしまっていたアニタはすっかり欲情してしまい、堪らなくなって自身も片腕をノエルの背中に回して抱き着き、自らに引き寄せるようにする。

「はぁーっ、はぁーっ。あああんっ❤❤❤んふーっ、んふーっ。はぁーっ、はぁーっ。んあああっ!?はぁーっ、はぁーっ。はあああっ❤❤❤んはぁーっ、んはぁーっ。あ、ああ・・・っ❤❤❤はぁーっ、はぁーっ。はぁーっ、はぁー・・・っ!!」

 気が付くと少女は自分から腰を振り、ノエルの手にアソコを擦り付けるようにしていたモノの、それを見たノエルは更に指に唾液を付けてはアニタのクリを撫で回すように高速でグリグリと弄くり回すが、そんな二人の動きが合わさると、より強い快楽が生まれて少女を一層、悶えさせた。

「あっ、あっ。ああっ!?あん、ああっ!!はひぃーっ、はひぃーっ。はひあああぁぁぁぁぁっ❤❤❤❤❤あひ、はひっ。はぁーっ、はぁーっ。あ、あっ。ああああっ!!?あん、はんっ!!あひあああああああっっ❤❤❤❤❤」

「はあはあっ。アニタ、イキそうなんだね?イッて良いよ、いっぱいイッて・・・っ!!」

「あおぁぁぁあああぁぁぁぁあああああーーー・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤」

 その言葉にアニタがコクコクと頷くと同時にアソコがビクビクとし始めるモノの、そんな少女の様子からイク寸前なのを見て取ったノエルは手の動きを強めて力を入れると更に激しく陰核を、徹底的に刺激していった、すると程なくしてー。

「・・・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤かはあぁぁぁっ!?はぁーっ、はぁーっ。はぁーっ、はあぁぁぁ・・・っ!!」

「イッちゃったんだ・・・っ!!」

「はぁーっ、はぁーっ。はぁーっ、はあぁぁぁ・・・っ❤❤❤・・・っ、・・・・・っ!!」

 一瞬の力みの後にグッタリと脱力しながらも、どこか泣きそうな顔を浮かべたままでアニタは生まれて初めての絶頂を迎えるモノの、しかしそれでノエルが少女を解放した訳では決して無かった、なんと彼女はそのまま手マンを継続させてはアニタを更に二度、三度と昇らせ続けて、しかもその間中口付けをしたり、ホッペを舐めたり、もう片方の手を肩や腰、臍や下腹部に這わせてはそこを、ツツツーとなぞったりする。

 更にはまだ小さな両胸のポッチにも吸い付くと舌先で上下に素早く弾くようにしたり、捏ねくったりするモノの、一度達すると暫くの間は感覚が鋭敏になることを、自分自身の体験を通して痛感していたノエルはだから、それを活かしてこの機会にアニタを徹底的に開発する事にしたのであり、それと同時に彼女の性感帯を発見する事にしたのだ。

「うひあああぁぁぁぁぁっっ❤❤❤❤❤ああああっ!?あん、はんっ。はぁーっ、はぁーっ。おあああっ!?あん、ひうっ。あひいいいぃぃぃぃぃっっ❤❤❤❤❤かはぁーっ、かはぁーっ。かはぁーっ、かはあぁぁぁ・・・っ!!」

 それまで擽ったいだけだった乳首や背中、お腹などが舌や指で刺激される度にいやらしい快楽が身体中に奔っては股間へと向けて集中して行く。

 最初は鈍かった感覚もしかし、弄くり回されている内にハッキリとした愉悦へと変わり、アニタを更によがらせて行くモノの、そんな彼女に。

「アニー・・・」

「はぁーっ、はぁーっ。はあぁぁぁ・・・っ❤❤❤・・・・・?」

「こっちに来て・・・」

 一頻り、手マンと愛撫とを続けて快感を与え続けたノエルはそのまま、更に奥の砂浜にまで少女を連れて行くとそこに彼女を横たわらせて股間を開かせ、自らも同様に両脚を開いて秘裂を露出し太腿と太腿とを交差させる、そうしておいてー。

「ひやあああぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁあああああああーーー・・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」

「んほおおおぉぉぉぉぉーーー・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」

 愛液と涎とでグチョグチョに濡れていた女性器同士をグチュッと強く押し合わせたまま、互いに人生初となる卑猥で激しいペッティングを開始した。

「ひぎいいいぃぃぃぃぃーーー・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤はあ    っ、はあっ、はあっ、はあっ。はぁーっ、はぁーっ。はぁーっ、はあぁぁぁ・・・っ!!あっ、あひいぃぃぃっ!?あひいいいぃぃぃぃぃ~~~・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤はがぁっ!?はあっ、はあっ、はあっ、はあっ。はぁーっ、はぁーっ。はぁーっ、はあぁぁぁ・・・っ❤❤❤」

「あんっ❤んくうぅぅぅっ!?はう、あうぅぅぅ・・・っ❤❤❤き、気持ち、い・・・・・っっ❤❤❤❤❤かはぁっ。はあっ、はあっ、はあっ、はあぁぁぁっ!!?ああ、また・・・・・っっ❤❤❤❤❤ふはぁっ。はあっ、はあっ、はあっ、はあぁぁぁ・・・っ!!!」

 茹だるように熱い真夏の南仏の気候の中で二人は、全身汗だくとなりながらもそれでも尚も相手を求めて夢中でアソコを擦り付け合う。

 最初の内は“グチュグチュグチュグチュ”と言う単調な水音だったそれはいつしか、“グチョチョチョチョチョチョチョチョ~ッ!!”と言う凄絶な、連続したモノのへと変化していった、自身の女性器粘膜とクリトリスとを通して相手のそれらの感触と暖かさとが直に伝わって来る上に、接合部分で混ざり合う愛液と唾液とが“体液のローション”と化して摩擦を助け、二人のペッティングを更にいやらしいモノへと加速させていった。

「あひあああぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁあああああああーーー・・・・・・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤かはあぁぁーっ!!?はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ、はあぁぁぁ・・・っ❤❤❤おっほおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ~~~・・・・・・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤あはあぁぁーっ!!!んひぃーっ、んひぃーっ、んひぃーっ、んひぃーっ。んひいいぃぃぃ・・・っ❤❤❤」

「あん、ひんっ。ひあぁぁぁっ!?良いっ、これ、すご・・・・・・・っっ❤❤❤❤❤❤❤はあぁぁ~っ!?はあっ、はあっ、はあっ、はあぁぁぁ・・・っ!!!あああっ!?ま、またっ、すぐっ。これえぇぇ・・・・・・・っっ❤❤❤❤❤❤❤ふわあぁぁーっ!!!はあっ、はあっ、はあっ、はあぁぁぁ・・・っ!!!」

 周囲から隔絶された空間の中で二人はいつまでもいつまでも秘部と秘部とを密着させたままこれでもかと言うほど擦(す)り付け続ける。

 お互いを何度も何度もイカせ合い、感じ合い、責めぎ合うがその内にー。

「ふわあああぁぁぁぁぁ~~~・・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤」

「あんっ!?」

 貝合わせを続けていると途端に重なり合っている部分が熱くなり、それと同時にジョバジョバとおしっこが吹き上がってくるモノの、短い間に“これでもか”と言う程に刺激を受け続けたアニタのアソコは快楽に耐えられなくなって思わず失禁してしまったのだ。

 ところが。

 ジョバッ、ジョバッ、ジュバッ。ジョバアアァァァー・・・・・ッッッ!!!!!グチュグチュグチュグチュッ、グチュチュチュチュチュチュチュチュ~ッッ!!!!!!!

「おぉぉぉおおおぉぉぉぉおおおおおっっっほおおおおおぉぉぉぉぉーーー・・・・・・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」

「あははっ。そんな気持ち良いんだ、アニーッ!!それじゃあ・・・」

 “もっともっとしてあげる”と告げるとその言葉通りにノエルは腰を振り始めた、“ほら、ほらっ。ほらほらほらほらぁっ!!”と言ういやらしい掛け声と共に。

「ほらアニー、イキなさいよっ。イキたいんでしょ?アニーッ。イッて良いよ、いっぱいイッて?」

「おがあああぁぁぁああああぁぁぁぁぁああああああっっっぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁーーー・・・・・・・・・・・っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」

 鋭い愉悦と気持ち良さとに思わず絶叫してしまうアニタだったがノエルはいっかな構うこと無く腰を前後に振り続けては、少女の割れ目と陰核とを自らのそれらで散々なまでに責め立て続ける。

 アニタもアニタでこれだけ激しく喘ぎながらも結局は必死になってアソコを擦り付け返してはどこまでもどこまでもノエルの秘部を貪り続けて行くモノの、そんな二人はいつしか身体と身体とを重ね合わせてしっかりと抱き締め合いながら、それでも尚もペッティングを継続させつつお互いを、何度となく絶頂へと打ち昇らせていったのだ。

 終いには感じるあまりにノエルもまた失禁するようになってしまい、二人は互いを抱擁したままいつまでもいつまでも達し続け、放尿し続けていったのであるが、結局はその日、アニタはノエルによって50回以上もイカされ続け、ノエルもまた30回は達してしまい、それでも更に数回ほど、互いに頂きに昇り続けてようやく満足したかのようにノエルが身体とアソコとをアニタのそれらから引き剥がした時、少女は股間を全開にしたままで白眼を剥き、おしっこを噴き上げながらもピクピクといつまでもいつまでも痙攣し続けていた。

 お互いのアソコからは、染み付いてしまった相手のおしっこと股間のそれが、そして全身からは混ざり合った汗と蒸れた体臭の放ついやらしいまでに強烈な匂いが絶える事無く立ち上っており、周囲に強く漂い続けていたのだった。

「・・・・・」

「・・・・・」

「いや~、はははっ。やっちまったねぇ~・・・っ!!」

 と、流石に些かバツの悪そうな顔をするノエルだったがしかし、その直後に“まあでもちょっとヤバかったのよ?”と口にした、いわく“もう少しで大人達にバレてしまう所だった”らしい。

「いや~、あの時もし。お祖父様達に見付かっていたならば、今の私は無かったわねぇ~・・・っ!!!」

「・・・・・」

「・・・・・」

(いっそ、見付かってしまえば良かったのに・・・)

 もうまともに口を聞く気力も失せたメリアリアがそれでも、心の中でそう突っ込むが蒼太もまた同じ事を思っていたらしく、彼に視線をやると直後に恋人からは“やりきれない”と言った瞳を向けられ、そしてー。

「ノエルさん・・・」

「ん?なぁーに、ソーくん・・・」

「一応、お聞きしたいんですけど・・・。他にも“余罪”はありますか?」

「余罪って・・・っ!!もうっ、オーバーだぞ?ソーくんは!!」

「・・・・・」

「・・・・・」

(オーバーなのかな、僕が・・・)

 と蒼太は些か以上に憤りと呆れの混じった(そしてそれ以上の諦観と言うか、“もうどうでもいいや、コイツ”と言った思いの入り交じった)眼差しでノエルをじぃーっと見据えるモノの、一方のノエルはそんな蒼太の考えなどは“気にもならない”とでも言うかのように、ニコニコしながら言葉を続けた。

「私はねぇ~。こう見えても無作為に、手当たり次第に当たった訳では無いのよ~?ちゃんと事前にリサーチをして、その上で相手となるべき女の子を選定して言ったんだから~」

「・・・・・」

「・・・・・?」

「例えばさぁ~、アニタだってそうだったのよ~?実は元々、“擦り合い”の候補に挙がっていた女の子は五人はいたんだけれども。うち四人は“好きな人がいる”、“気になっている子がいる”って事だったから、急遽リストから外したの~っ!!」

「なるほど、それで・・・」

「最終的には、まだ誰も好きな子の出来ていなかったアニタにターゲットを絞ったって訳なのね・・・?」

 蒼太とメリアリアの言葉に“正解~っ♪♪♪”と告げるとニッコリしながらノエルは紅茶を一口啜るが蒼太はこの時“もしかしたら”と思った、正直に言って、彼女はなんだか他にも色々とやっていそうな予感があり、そしてそれが間違いでは無いことを蒼太は確信していたのである。

 それは言葉では良く言い表せないモノなのであるが、それでも“絶対に自分の勘は当たっている”と言う、腹の底から込み上げて来る確かな自信、力のようなモノを、彼は感じ続けていたのだ。

 だからー。

「ノエルさん・・・」

「?どーかしたの、ソーくん。難しそうな顔しちゃって~・・・」

 意を決して蒼太は、いきなり核心に触れてみることにした、彼女の場合は遠回しに言ってもはぐらかされる気がしたからである。

「ちなみに、ですけど・・・。あと何人くらい、いるんですか?」

「え・・・っ?」

「蒼太・・・?」

「貴女のターゲットに選ばれた女の子達は、あと何人いたのです?一人や二人で貴女が満足するとは到底思えません。まだ他にもいるのでしょう?」

「え・・・っ!?」

「あはは・・・っ。バレちゃったかぁ~(^0^;)(^0^;)(^0^;)」

 そう言うとノエルは少しの間、視線を宙に泳がせつつも指折り数えて何事かをブツブツと呟くようにしていたモノの、やがてー。

「後はねぇ~、“このみちゃん”、“梓ちゃん”、“舞香ちゃん”、“ルイーズ”、“アリス”、“イリス”、“エヴァ”、“アイラ”、“グレース”、“ミア”、“シエナ”・・・」

「・・・・・っ!!!?」

「!?!?!?!?!?」

 “あと誰がいたっけ?”とでも言わんばかりの面持ちとなってノエルが言葉を紡いで行くモノの、そんな彼女の口から出て来る名前の数々に二人は思わず絶句してしまっていた、なにしろ今、判明しているだけでも既に十一名の少女の存在が確認されているのであり、しかもこれが“氷山の一角”であるとするならば、その“犠牲者”の数は計り知れない事になる。

「え~とねぇ~、後はねぇ~・・・っ!!!」

「・・・・・っ!!!!!」

「ち、ちょっと待って!!」

 “待ちなさいっ!!”と堪らなくなってメリアリアが告げるモノの、今後もまだ、名前が出て来るという事は即ち、それだけ多くの少女が彼女の毒牙に掛かっていた、と言う事であり、問題はいくら王族の血を引いているとは言えどもひっそりと隠れ住むことを余儀なくされていた筈の、ルクセンブルク(及び日本の)一小市民でしか無かった筈の彼女が如何にしてそんなにも多くの異国の少女を取っ替え引っ替え出来たのか、と言う事であった。

「申し訳無いのだけれども・・・。貴女のお家ってそんなに裕福だったのかしら?世界中にいつでも行けて、飛び回れるような財力だとか、人脈が無ければとてもの事、そんな真似は出来ないと思うのだけれど・・・」

「あははっ、そんな事しなくても大丈夫なんだってば~。だって家、世界中に親戚がいるから~(´▽`)ノ(´▽`)ノ(´▽`)ノ」

「・・・・・っ!!!!?」

「え、えっ!?」

 “と言うことはつまりっ!?”と思わず聞き返してしまった蒼太達に対してノエルは平然と言い放った、“皆親戚の子だよ~”と。

「みんな7歳から15歳までの女の子でぇ~。尚かつ好きな人とか全然いない子達だったの~♪♪♪あ、あと日本人の子は母方の親戚なんだ~(≧∇≦)b(≧∇≦)b(≧∇≦)b」

「・・・・・っ!!!!!」

「・・・・・」

 それを聞いた際の蒼太とメリアリアの気持ちをどうやって表現したなら良いのであろうか、“頭が痛くなってくる程のやるせなさ”、“脱力してしまう程の阿呆らしさ”、要するに。

 “ダメだ、こりゃ”、それであった。

「そう言う訳でソーくん、メリアリアちゃん!!」

「・・・・・」

「・・・・・?」

「二人の知り合いに、7歳から15歳くらいまでの女の子がいたのなら、是非私に・・・っ!!」

「紹介するわけねーだろーがっ!!」

「私達を巻き込まないでっ!!」

 と二人は些かヒステリックに叫ぶモノの事実としてノエルはとんでもない異常性欲者だった訳であり、予想の斜め上を行く程の、ぶっ飛んだ趣味嗜好の持ち主であったのだ。

(帰ろう・・・?)

(うん・・・)

 小声で頷き合う二人であったが流石の彼等ももう、着いて行く事が出来なかった、“もうこれ以上、ここにいてはいけない”と思ったのである、“帰らなければならない”と。

「あ、あはは・・・っ。あ、もう時間なんで・・・!!」

「私達これで帰るけど。後片付けくらいは手伝いましょうか?」

「えぇぇぇ~(゜Д゜;)(゜Д゜;)(゜Д゜;)なんでなんでなんでぇ~?もうちょっといてよぉ~っ!!!」

「い、いやいや。もうっ、あのね・・・っ!?」

「もう、あのっ。時間だからって言うかもう、限界だから!!」

 そう言うと二人はそそくさと立ち上がると荷物を持って逃げ出すようにノエルの部屋を後にした。

「えーん。ソーくん、メリアリアちゃん!!殺生だよぉ~(*≧Δ≦)(*≧Δ≦)(*≧Δ≦)これからが面白くなるところなのにぃ~っ!!!」

「まだ続きがあるんかいっ!?」

「あなたは少し、反省しなさいっ!!」

 帰り際にそう告げると二人はそのまま脱兎の如く部屋を出て、3階にある自分達の部屋へと駆け込んだ。

 そこで一息着いてから、ようやく本懐であった室内の清掃を始めたのであるが、思ったよりも酷い状況では無くて、床の拭き取りだけで事足りた。

 壁紙に多少の劣化とシミが見られたモノの、これくらいならば多分、許容範囲だろうし、よしんば改修費用を請求されてもそれほど巨額なモノにはならなくて済むだろう、問題は無いはずである。

 あるとすれば、それは。

「ノエルさんだよね?」

「信じられないわ、まさか親戚の女の子達に手を出していたなんて。それも!!」

 “あんなに取っ替え引っ替えね!!”と窓を全開にして空気の入れ換えを行いつつも、二人は心底困った顔で頭を抱え合うモノの、今後もし、彼女から“女の子を紹介して欲しい”胸の連絡を受けても、絶対に応じないことを確認し合った冬の夜だった。
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