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運命の舵輪編
セイレーン編16
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「・・・・・」
「蒼太さん・・・」
アウロラは、真っ直ぐに蒼太を見つめ続けていた、その頬は紅潮しており、青空色のその瞳は“大好きな人をもっと良く見たい”と言う思いから瞳孔が開いて普段よりも多くの光を反射している関係上、キラキラと輝いて見えていた。
「蒼太さん、私・・・」
「・・・・・っ!!」
何事かを言い掛けて、彼氏に詰め寄ろうとする青髪の少女をしかし、メリアリアが睨み付けて制止させる。
「・・・なんですか、メリアリアさん。どいて下さい!!」
「何を言ってるの!?蒼太は私のなの、近寄らないでっ!!」
「うう・・・っ!!」
「・・・・・」
しがみ付くようにして彼氏に抱き着いたまま、まるで威嚇するようにしてアウロラを睨み付けるメリアリアに対してアウロラもまた、敵意を剥き出しにする。
二人の間には無言の圧力と電流のような気迫が飛び交い、空中で激突した。
「・・・メリアリアさん、どいて下さい。蒼太さんは私と結婚の約束をしてるんです!!」
「はああぁぁぁぁっっ!!!!?」
「・・・・・っ!!!?え、えっ。えっ!?」
と、その言葉にメリアリアは思わず驚愕の表情を見せて、その視線を恋人へと向けるが見た所、蒼太も明らかに驚きに固まったような顔をしてアウロラを凝視している。
「う、嘘でしょ蒼太っ!?嘘だよね・・・っ!!」
「ち、違う違うっ。あれは、君が勝手に・・・」
「そ、蒼太さん・・・っ!!」
「ほら見なさい!!」
と、蒼太からのその言葉に、メリアリアは一気に息を吹き返した、なんの事だかよくわからないが、少なくともこの機を逃すようなメリアリアでは無かった、ますます強く彼氏にしがみ付いたままでアウロラに、安堵と拒絶と勝ち誇ったかのような視線を向ける。
「聞いた?ねえ聞いたでしょ!?蒼太はあなたと、そんな約束なんて、してないって言ってるわ。あなたの妄想だって!!」
「そ、そんなっ。だって私は・・・」
「だ、だってあれは。君が一方的に・・・っ!!」
そう言いつつも蒼太は顔をアウロラへと向けたままで、思わずメリアリアを抱き締めた、その雰囲気から少年も、少なからず動揺している事が伺えるがメリアリアにとってはそれが凄く嬉しかった、“蒼太は自分をとってくれる”、“自分を選んでくれたんだ”とそれが強烈な安堵となって堪らない程の喜びを誘発させ、彼女をして一層、蒼太にしがみ付かせる要因となった。
「・・・・・っ!!」
「あ、ちょっと!!」
「あ、ああ・・・っ!!」
いても立ってもいられなくなったのだろう、それを見たアウロラは蒼太にツカツカと歩み寄ると、実力行使にで始めた、なんとメリアリアを蒼太から、引き剥がそうとし始めたのだ。
「ちょっと、なにするのっ!?止めなさい、止めなさいったら!!」
「メリアリアさんこそどいて下さいっ、一体何をしてるんですかっ!!」
“退きなさいっ!!”と一括するメリアリアに対してアウロラも負けずに言い返しては、彼女を何とか引き剥がそうとするモノの、しかし。
「ち、ちょっと。止めるんだよ二人とも。アウロラもちょっと落ち着いて・・・」
メリアリアには蒼太が手を回している為に、振り解くのは容易で無かった、それに彼から制止の言葉が掛かるのだが見ると、周囲には人集りが出来ており、皆が皆、興味深そうに自分達を眺めているではないか。
「・・・・・っ」
「・・・・・っ!!」
「ああ・・・っ!?」
「ちょっと、マジ?あの子達・・・」
「まだ子供だよな?」
「すげぇ、あの彼氏凄ぇよ!!」
皆ニヤニヤしながら口々に三人を囃し立てて来る。
中にはスマートフォンで写真を撮っている者まで現れ始めた、こうなって来ると流石にまずい。
「ち、ちょっと皆、こっちへ!!」
蒼太は二人にそう告げると彼女達を片腕でずつにひょいと抱き上げるようにして風の魔法を足に集中させて、韋駄天のようにその場から疾走して行く。
「・・・・・っ。え、ええっ!?」
「うそだろ、おい!!」
それを見た人々からまた、ざわめきが起こるモノの、蒼太に気にしている余裕は無かった、とにかく一刻も早く、彼女達を連れてこの場を立ち去らなければならない。
蒼太は駆けた、駆けて駆けて駆け抜いて、ようやくルテティアの中の旧市街地の一角に辿り着くとそこでようやく二人を降ろして一息を着く。
「はあはあ、ふうぅぅ・・・っ。何とかなったかな?」
「・・・・・」
「・・・・・」
そう呟く蒼太に対して二人は無言で外方(そっぽ)を向いたまま、その場に立ち尽くしてしまうモノの、辺りには一種独特の緊張感と共に、気まずさが立ち込めた。
「・・・蒼太さん」
先に口を開いたのはアウロラだった、彼女は瞳を潤ませながら言う、“私はずっと待っていたんです”と。
「ずっと、ずっと待っていたんです、思っていたんです。この日が来るのを・・・」
「・・・・・」
それに対して蒼太は些か、申し訳無さそうな顔を見せて、その瞳をアウロラへと向けた、それにはしかし、ある種の覚悟が滲んでいて有無を言わさぬ迫力があった。
「私は言いました。“あなたのお嫁さんにして下さい”って!!」
「確かに、言った・・・」
蒼太はそれを、否定しなかった、メリアリアはそれを、黙って聞いていた、本当は今すぐにでも、蒼太にしがみ付きたい衝動に駆られていたのを、必死に堪えたままで。
「蒼太さんはあの時、何も言ってくれませんでしたね・・・」
「・・・・・」
“でも私”、とアウロラは続けた、“負けませんから”とそう言って。
「蒼太さんは、私の夫になる人なんです。絶対に結婚しますから!!」
「待ちなさい!!」
と、それまで黙っていたメリアリアが遂に口を開いた、アウロラの宣言に対して、いてもたってもいられなくなってしまったのである。
「蒼太は私のモノなの、引っ込んでてよアウロラ!!」
「誰が決めたんですか、そんなの!!」
「私達が決めたのよ!?私達愛し合っているの、身も心も結ばれているんだから!!」
“ね?蒼太”と言う告げるメリアリアに対して蒼太は“う、うん”と告げてメリアリアの言葉を肯定に掛かる。
「そ、そんな。身も心もって・・・っ!!」
「そうよ?セックスだって、しているんだから!!ね?蒼太!!」
「う、うん。そう、だね・・・」
メリアリアの有無を言わせぬ気迫と、それでいて縋るような視線とに、蒼太はタジタジとなってしまった、今の彼に出来た事はただただとにかく、事実を肯定する事だけだ、それに確かにメリアリアは最愛の女性である、彼女の側に立ってやりたいと言う思いも働いての行動であったのだが、しかし。
「・・・けません」
「・・・・・っ!?」
「な・・・っ!!」
「私、負けませんから!!」
それだけ言うとアウロラは“失礼します!!”と言って何処かへと向けて、スタスタと歩き去ってしまっていった、後に残された蒼太達は。
暫くの間、呆然としていたモノの、やがて“はぁっ”と一息着くとまず、メリアリアが口を開いた。
「なんなの?あの娘。失礼しちゃうったらないわ!!」
「メリー・・・」
怒りを露わにするメリアリアに対して蒼太は、何とも言えない顔をしていた、まさかアウロラとこんな形で再会する事になろうとは夢にも思っていなかった、あの時の、別れ際に放たれた言葉にここまでの思いが込められていたなんて。
「・・・・・」
「蒼太・・・?」
「・・・なんでもないよ」
「・・・蒼太っ!!」
“行きましょっ!?”と、彼氏の腕に体全体で抱き着きながらもメリアリアが蒼太にそう告げると蒼太もまた、“うん”と頷いて二人で並んでその場を後にし始める。
後に残されたのは虚空を何処までも吹き荒ぶ風と灰色の空と、無機質な廃墟に響く、二人の足音だけだった。
ーーーーーーーーーーーーーー
なんで私がセイレーン編15、16を書かせていただいたのかと言いますと、それは別に、単なる痴話げんかが書きたかったからではありません。
メリアリアとアウロラの(つまりはビアンカとフローラの)魅力を引き出してやりたかったからです。
先に述べさせていただきましたが、ビアンカもフローラも“恋をして変わる”のです、そこにはもう、リュカとフローラの幸せを願って身を引こうとしたビアンカもいなければ、反対にリュカとビアンカの幸せを願って身を引こうとしたフローラもいません、それどころか彼への確たる愛を持ってしまった(目覚めてしまった)二人はお互いに譲らず“彼は私のモノなの、どいてっ!!”と言い合います、それを表現してみたかったのです。
そう言う事で御座います、どうかご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
「蒼太さん・・・」
アウロラは、真っ直ぐに蒼太を見つめ続けていた、その頬は紅潮しており、青空色のその瞳は“大好きな人をもっと良く見たい”と言う思いから瞳孔が開いて普段よりも多くの光を反射している関係上、キラキラと輝いて見えていた。
「蒼太さん、私・・・」
「・・・・・っ!!」
何事かを言い掛けて、彼氏に詰め寄ろうとする青髪の少女をしかし、メリアリアが睨み付けて制止させる。
「・・・なんですか、メリアリアさん。どいて下さい!!」
「何を言ってるの!?蒼太は私のなの、近寄らないでっ!!」
「うう・・・っ!!」
「・・・・・」
しがみ付くようにして彼氏に抱き着いたまま、まるで威嚇するようにしてアウロラを睨み付けるメリアリアに対してアウロラもまた、敵意を剥き出しにする。
二人の間には無言の圧力と電流のような気迫が飛び交い、空中で激突した。
「・・・メリアリアさん、どいて下さい。蒼太さんは私と結婚の約束をしてるんです!!」
「はああぁぁぁぁっっ!!!!?」
「・・・・・っ!!!?え、えっ。えっ!?」
と、その言葉にメリアリアは思わず驚愕の表情を見せて、その視線を恋人へと向けるが見た所、蒼太も明らかに驚きに固まったような顔をしてアウロラを凝視している。
「う、嘘でしょ蒼太っ!?嘘だよね・・・っ!!」
「ち、違う違うっ。あれは、君が勝手に・・・」
「そ、蒼太さん・・・っ!!」
「ほら見なさい!!」
と、蒼太からのその言葉に、メリアリアは一気に息を吹き返した、なんの事だかよくわからないが、少なくともこの機を逃すようなメリアリアでは無かった、ますます強く彼氏にしがみ付いたままでアウロラに、安堵と拒絶と勝ち誇ったかのような視線を向ける。
「聞いた?ねえ聞いたでしょ!?蒼太はあなたと、そんな約束なんて、してないって言ってるわ。あなたの妄想だって!!」
「そ、そんなっ。だって私は・・・」
「だ、だってあれは。君が一方的に・・・っ!!」
そう言いつつも蒼太は顔をアウロラへと向けたままで、思わずメリアリアを抱き締めた、その雰囲気から少年も、少なからず動揺している事が伺えるがメリアリアにとってはそれが凄く嬉しかった、“蒼太は自分をとってくれる”、“自分を選んでくれたんだ”とそれが強烈な安堵となって堪らない程の喜びを誘発させ、彼女をして一層、蒼太にしがみ付かせる要因となった。
「・・・・・っ!!」
「あ、ちょっと!!」
「あ、ああ・・・っ!!」
いても立ってもいられなくなったのだろう、それを見たアウロラは蒼太にツカツカと歩み寄ると、実力行使にで始めた、なんとメリアリアを蒼太から、引き剥がそうとし始めたのだ。
「ちょっと、なにするのっ!?止めなさい、止めなさいったら!!」
「メリアリアさんこそどいて下さいっ、一体何をしてるんですかっ!!」
“退きなさいっ!!”と一括するメリアリアに対してアウロラも負けずに言い返しては、彼女を何とか引き剥がそうとするモノの、しかし。
「ち、ちょっと。止めるんだよ二人とも。アウロラもちょっと落ち着いて・・・」
メリアリアには蒼太が手を回している為に、振り解くのは容易で無かった、それに彼から制止の言葉が掛かるのだが見ると、周囲には人集りが出来ており、皆が皆、興味深そうに自分達を眺めているではないか。
「・・・・・っ」
「・・・・・っ!!」
「ああ・・・っ!?」
「ちょっと、マジ?あの子達・・・」
「まだ子供だよな?」
「すげぇ、あの彼氏凄ぇよ!!」
皆ニヤニヤしながら口々に三人を囃し立てて来る。
中にはスマートフォンで写真を撮っている者まで現れ始めた、こうなって来ると流石にまずい。
「ち、ちょっと皆、こっちへ!!」
蒼太は二人にそう告げると彼女達を片腕でずつにひょいと抱き上げるようにして風の魔法を足に集中させて、韋駄天のようにその場から疾走して行く。
「・・・・・っ。え、ええっ!?」
「うそだろ、おい!!」
それを見た人々からまた、ざわめきが起こるモノの、蒼太に気にしている余裕は無かった、とにかく一刻も早く、彼女達を連れてこの場を立ち去らなければならない。
蒼太は駆けた、駆けて駆けて駆け抜いて、ようやくルテティアの中の旧市街地の一角に辿り着くとそこでようやく二人を降ろして一息を着く。
「はあはあ、ふうぅぅ・・・っ。何とかなったかな?」
「・・・・・」
「・・・・・」
そう呟く蒼太に対して二人は無言で外方(そっぽ)を向いたまま、その場に立ち尽くしてしまうモノの、辺りには一種独特の緊張感と共に、気まずさが立ち込めた。
「・・・蒼太さん」
先に口を開いたのはアウロラだった、彼女は瞳を潤ませながら言う、“私はずっと待っていたんです”と。
「ずっと、ずっと待っていたんです、思っていたんです。この日が来るのを・・・」
「・・・・・」
それに対して蒼太は些か、申し訳無さそうな顔を見せて、その瞳をアウロラへと向けた、それにはしかし、ある種の覚悟が滲んでいて有無を言わさぬ迫力があった。
「私は言いました。“あなたのお嫁さんにして下さい”って!!」
「確かに、言った・・・」
蒼太はそれを、否定しなかった、メリアリアはそれを、黙って聞いていた、本当は今すぐにでも、蒼太にしがみ付きたい衝動に駆られていたのを、必死に堪えたままで。
「蒼太さんはあの時、何も言ってくれませんでしたね・・・」
「・・・・・」
“でも私”、とアウロラは続けた、“負けませんから”とそう言って。
「蒼太さんは、私の夫になる人なんです。絶対に結婚しますから!!」
「待ちなさい!!」
と、それまで黙っていたメリアリアが遂に口を開いた、アウロラの宣言に対して、いてもたってもいられなくなってしまったのである。
「蒼太は私のモノなの、引っ込んでてよアウロラ!!」
「誰が決めたんですか、そんなの!!」
「私達が決めたのよ!?私達愛し合っているの、身も心も結ばれているんだから!!」
“ね?蒼太”と言う告げるメリアリアに対して蒼太は“う、うん”と告げてメリアリアの言葉を肯定に掛かる。
「そ、そんな。身も心もって・・・っ!!」
「そうよ?セックスだって、しているんだから!!ね?蒼太!!」
「う、うん。そう、だね・・・」
メリアリアの有無を言わせぬ気迫と、それでいて縋るような視線とに、蒼太はタジタジとなってしまった、今の彼に出来た事はただただとにかく、事実を肯定する事だけだ、それに確かにメリアリアは最愛の女性である、彼女の側に立ってやりたいと言う思いも働いての行動であったのだが、しかし。
「・・・けません」
「・・・・・っ!?」
「な・・・っ!!」
「私、負けませんから!!」
それだけ言うとアウロラは“失礼します!!”と言って何処かへと向けて、スタスタと歩き去ってしまっていった、後に残された蒼太達は。
暫くの間、呆然としていたモノの、やがて“はぁっ”と一息着くとまず、メリアリアが口を開いた。
「なんなの?あの娘。失礼しちゃうったらないわ!!」
「メリー・・・」
怒りを露わにするメリアリアに対して蒼太は、何とも言えない顔をしていた、まさかアウロラとこんな形で再会する事になろうとは夢にも思っていなかった、あの時の、別れ際に放たれた言葉にここまでの思いが込められていたなんて。
「・・・・・」
「蒼太・・・?」
「・・・なんでもないよ」
「・・・蒼太っ!!」
“行きましょっ!?”と、彼氏の腕に体全体で抱き着きながらもメリアリアが蒼太にそう告げると蒼太もまた、“うん”と頷いて二人で並んでその場を後にし始める。
後に残されたのは虚空を何処までも吹き荒ぶ風と灰色の空と、無機質な廃墟に響く、二人の足音だけだった。
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なんで私がセイレーン編15、16を書かせていただいたのかと言いますと、それは別に、単なる痴話げんかが書きたかったからではありません。
メリアリアとアウロラの(つまりはビアンカとフローラの)魅力を引き出してやりたかったからです。
先に述べさせていただきましたが、ビアンカもフローラも“恋をして変わる”のです、そこにはもう、リュカとフローラの幸せを願って身を引こうとしたビアンカもいなければ、反対にリュカとビアンカの幸せを願って身を引こうとしたフローラもいません、それどころか彼への確たる愛を持ってしまった(目覚めてしまった)二人はお互いに譲らず“彼は私のモノなの、どいてっ!!”と言い合います、それを表現してみたかったのです。
そう言う事で御座います、どうかご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
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