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運命の舵輪編
アニバーサリー
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「メリー・・・」
「そ、蒼太・・・!!」
お風呂から上がって後、着替えを済ませたメリアリアは蒼太に呼ばれて彼の居る、応接間へと通された。
「うう・・・っ!!」
「メリー・・・」
何を言われるのかと緊張していたメリアリアに、フカフカの二人掛け特注カウチソファに腰掛けながら蒼太は優しい口調で語り掛ける。
「やっぱり、メリーだったんだね・・・?」
「う、うん。でも蒼太・・・」
信じてくれるの?とメリアリアは不安そうな面持ちで彼氏の顔を見つめるモノの、“やっぱり”と言うことは、蒼太は前々から自分の正体に気付いていた、と言う事になる。
だけど、確かにー。
思い返して見た場合、再会を果たした際にも蒼太は姿の変わってしまった自分を見てもそれでも“何かを感じる”とは言ってくれていたし、それに何よりかによりこんな時に、こんな大事な事で下手な取り繕いをしたり、よしんば嘘を付くような人間では無いことを、メリアリアは誰よりも良く知っていた。
知ってはいたが、しかし。
「ど、どうして・・・?」
「どうしてって・・・。そりゃ解るよ、出会った時の雰囲気と言うかイメージが、君の“気”だったんだもの」
蒼太が続ける。
「それに、一緒に居るようになってからだって、行動とか仕草とかが一々君だったんだもの、どんなに鈍くたって解るって!!」
「蒼太・・・!!」
その言葉に、メリアリアは素直に感動してしまっていた、故国の誰もが(アルヴィンでさえもが)解ってはくれなかったと言うのに、蒼太は出会い頭にして、既に自分を見抜いていたのだ。
それだけではない。
その後の癖や反応からもメリアリアを感じたと言う言葉に、彼女はまた嬉しくなってしまっていた、まるで一人ぼっちのこの世界で初めて味方が出来たかのような確かさと言うか、安心感を感じていたのだ。
「それに、あんなのを見せられればね。信じない訳にはいかないさ」
「あの、蒼太・・・」
「ん・・・?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・怒って、ないの?」
「何を、怒るって言うんだよ、黙ってた事をか?」
「だって・・・」
「どうせ色々考えちゃったんだろ?メリー。君は昔から優しすぎるって言うか、気を回し過ぎな所があったからなぁ!!」
「蒼太、でも・・・!!」
「クロードさんの事だって、何か事情があったんだろ?君がいきなりあんな事をする人間で無い事は、僕が一番良く知ってるもの」
「蒼太・・・」
そこまで言うと蒼太は“こっちこそごめん”と頭を下げた。
「何かあるとは、思ってたんだけど・・・。あの時、僕は本当に子供だったんだ、自分で言うのもなんだけどね。だから事情があるのは、解ってはいたんだけれど・・・。何て言うのかな、いろんな事が一気にやって来すぎちゃってて、本当に“わ~っ!!”てなっちゃったんだ、それでメリーに当たっちゃって・・・。本当にゴメンね」
「蒼太・・・。ううん!!」
そんな事、無いよ!!とメリアリアが言うと、蒼太はゆっくりと頭を上げる。
「・・・仲直りだね」
「・・・うん」
そう言って思わず微笑む青年に釣られるようにしてメリアリアの表情も思わず緩むがそんな彼女に。
蒼太は“おいで”と言ってくれた、そしてその手を引いてただただ無言で優しく、それでも力強く抱き締めてくれたのである。
「あ・・・」
「メリー・・・」
そう言って蒼太はメリアリアに語り掛けた、“会いたかったよ”と静かに告げて。
「なんで、そんな姿をしているのか知らないけれど・・・。どんなになってもいい、どんなになっても君は君だ!!」
「蒼太・・・!?」
「会いたかったよメリー、ずっとずっと会いたかった!!」
「蒼太、でも・・・っ!!!」
「メリーに、ずっと会いに行こうって思ってた、ずっとお金貯めて、いつか必ずメリーに会いに行こうって・・・!!!」
「蒼太っ。ああっ、蒼太!!!」
(言わなくちゃ。事故のごめんなさいって。あああっ!!?でもおおおぉぉぉぉぉっ!!!)
「とっても嬉しいよ、君が会いに来てくれて。・・・おいで?」
“好きっ”とその言葉を聞いた瞬間、メリアリアは感極まって思わず彼に抱き着いた、その漆黒の瞳からは大粒の涙を流し、柔らかな白い頬を、彼の頬をこすり付ける。
「好きっ、好きっ。大好き蒼太!!蒼太ぁっ!!」
「メリー!!」
二人はただ抱き締め合った、そして何度もキスをした。
あの時にー。
あの大演習の時に別れ別れになってから、実に6年ぶりのキスだった。
「ぷはっ、蒼太っ、蒼太っ。蒼太あぁぁぁっ!!!」
「メリー、メリー!!」
互いに何度も相手の名を呼び合い、口付けを交わし続けるモノのこの時、蒼太もメリアリアも再び相手に巡り会えて触れ合えた事に、抱き締め合えた事に心が、魂が底の底からこれ以上無い程の喜びで打ち震え続けていたのである。
特に。
蒼太にその全てを無条件で受け入れられ、しっかりと抱き締められていたメリアリアは改めて“自分の居場所はここなんだ”と、“自分の帰るべき場所はここなんだ”と確信するモノの、そんな彼女が満たされた心持ちのまま、彼とのキスを夢中になって繰り返しているとー。
「メリー・・・」
「あ・・・」
不意に蒼太から唇を離され、名前を呼ばれて見つめられるが、その眼差しは普段の恋人の見せる、優しいそれでは決して無かった、それどころか何かを期待しているような、訴え掛けるようなギラギラとした男性の眼光そのものだったのであるモノのしかし、一方でメリアリアはこの瞳を良く知っていた、彼がまだ子供だった頃に、それでも何度と無く自分と二人っきりで抱き合っている時に向けて来たモノだったからだ。
そうだ、蒼太はもう、我慢が出来なかったのだ、彼女は芯から優しく真面目で、そしてそれが故にどうしても色々と考えすぎてしまうきらいがあるのであり、その結果として自分で自分を雁字搦(がんじがら)めにしてしまう傾向があるのであるモノのしかし、それらを押し退けてでも自分に会いに来てくれた、と言う事実が、しかも万難を排して今までずっと絶えること無く自分を思い続け、求め続けていてくれていたのだ、と言う事実が何よりかにより嬉しくて嬉しくて仕方が無かったのである。
何故ならばそれは、彼女の彼に対する狂おしい程の一途さの顕現であり、比類無き程にまで絶対的な、真愛と真心の発露以外の何ものでも無かったからに他ならなかったのであるモノのだから、蒼太はそんなメリアリアの事がいじらしくていじらしくて堪らなくなり、そして何よりも愛おしくて愛おしくてどうしようもなくなってしまっていたのだ。
「はあぁぁ・・・」
(蒼太っ。ああ、蒼太・・・っっっ!!!!!)
そんな彼氏に対してメリアリアは心の底から魂の底からその名を叫んで応えつつも、彼本人へと向けては己の全てを差し出していった。
ーーーーーーーーーーーーーー
本当はメリアリアちゃんはこの時に、蒼太君に“あなたが事故にあったのは私のせいなの”、“ごめんなさい!!”と言おうとしたんです(あれは単なる事故なのですが、彼女はずっと自責の念に囚われ続けていましたから)。
だけど蒼太君に抱きしめられて、“会いたかったよ”と心の底から言われた瞬間、頭が真っ白くなってしまって、何も考えられなくなってしまって。
ただただ“嬉しい”、“愛おしい”それだけになってしまったんです(感極まってしまい、自分でもどうにもならなくなってしまったんですね)、それでもう、そのまま蒼太君との愛に行為に没頭して行く訳で御座います(ちなみに次回はR-18です)。
「そ、蒼太・・・!!」
お風呂から上がって後、着替えを済ませたメリアリアは蒼太に呼ばれて彼の居る、応接間へと通された。
「うう・・・っ!!」
「メリー・・・」
何を言われるのかと緊張していたメリアリアに、フカフカの二人掛け特注カウチソファに腰掛けながら蒼太は優しい口調で語り掛ける。
「やっぱり、メリーだったんだね・・・?」
「う、うん。でも蒼太・・・」
信じてくれるの?とメリアリアは不安そうな面持ちで彼氏の顔を見つめるモノの、“やっぱり”と言うことは、蒼太は前々から自分の正体に気付いていた、と言う事になる。
だけど、確かにー。
思い返して見た場合、再会を果たした際にも蒼太は姿の変わってしまった自分を見てもそれでも“何かを感じる”とは言ってくれていたし、それに何よりかによりこんな時に、こんな大事な事で下手な取り繕いをしたり、よしんば嘘を付くような人間では無いことを、メリアリアは誰よりも良く知っていた。
知ってはいたが、しかし。
「ど、どうして・・・?」
「どうしてって・・・。そりゃ解るよ、出会った時の雰囲気と言うかイメージが、君の“気”だったんだもの」
蒼太が続ける。
「それに、一緒に居るようになってからだって、行動とか仕草とかが一々君だったんだもの、どんなに鈍くたって解るって!!」
「蒼太・・・!!」
その言葉に、メリアリアは素直に感動してしまっていた、故国の誰もが(アルヴィンでさえもが)解ってはくれなかったと言うのに、蒼太は出会い頭にして、既に自分を見抜いていたのだ。
それだけではない。
その後の癖や反応からもメリアリアを感じたと言う言葉に、彼女はまた嬉しくなってしまっていた、まるで一人ぼっちのこの世界で初めて味方が出来たかのような確かさと言うか、安心感を感じていたのだ。
「それに、あんなのを見せられればね。信じない訳にはいかないさ」
「あの、蒼太・・・」
「ん・・・?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・怒って、ないの?」
「何を、怒るって言うんだよ、黙ってた事をか?」
「だって・・・」
「どうせ色々考えちゃったんだろ?メリー。君は昔から優しすぎるって言うか、気を回し過ぎな所があったからなぁ!!」
「蒼太、でも・・・!!」
「クロードさんの事だって、何か事情があったんだろ?君がいきなりあんな事をする人間で無い事は、僕が一番良く知ってるもの」
「蒼太・・・」
そこまで言うと蒼太は“こっちこそごめん”と頭を下げた。
「何かあるとは、思ってたんだけど・・・。あの時、僕は本当に子供だったんだ、自分で言うのもなんだけどね。だから事情があるのは、解ってはいたんだけれど・・・。何て言うのかな、いろんな事が一気にやって来すぎちゃってて、本当に“わ~っ!!”てなっちゃったんだ、それでメリーに当たっちゃって・・・。本当にゴメンね」
「蒼太・・・。ううん!!」
そんな事、無いよ!!とメリアリアが言うと、蒼太はゆっくりと頭を上げる。
「・・・仲直りだね」
「・・・うん」
そう言って思わず微笑む青年に釣られるようにしてメリアリアの表情も思わず緩むがそんな彼女に。
蒼太は“おいで”と言ってくれた、そしてその手を引いてただただ無言で優しく、それでも力強く抱き締めてくれたのである。
「あ・・・」
「メリー・・・」
そう言って蒼太はメリアリアに語り掛けた、“会いたかったよ”と静かに告げて。
「なんで、そんな姿をしているのか知らないけれど・・・。どんなになってもいい、どんなになっても君は君だ!!」
「蒼太・・・!?」
「会いたかったよメリー、ずっとずっと会いたかった!!」
「蒼太、でも・・・っ!!!」
「メリーに、ずっと会いに行こうって思ってた、ずっとお金貯めて、いつか必ずメリーに会いに行こうって・・・!!!」
「蒼太っ。ああっ、蒼太!!!」
(言わなくちゃ。事故のごめんなさいって。あああっ!!?でもおおおぉぉぉぉぉっ!!!)
「とっても嬉しいよ、君が会いに来てくれて。・・・おいで?」
“好きっ”とその言葉を聞いた瞬間、メリアリアは感極まって思わず彼に抱き着いた、その漆黒の瞳からは大粒の涙を流し、柔らかな白い頬を、彼の頬をこすり付ける。
「好きっ、好きっ。大好き蒼太!!蒼太ぁっ!!」
「メリー!!」
二人はただ抱き締め合った、そして何度もキスをした。
あの時にー。
あの大演習の時に別れ別れになってから、実に6年ぶりのキスだった。
「ぷはっ、蒼太っ、蒼太っ。蒼太あぁぁぁっ!!!」
「メリー、メリー!!」
互いに何度も相手の名を呼び合い、口付けを交わし続けるモノのこの時、蒼太もメリアリアも再び相手に巡り会えて触れ合えた事に、抱き締め合えた事に心が、魂が底の底からこれ以上無い程の喜びで打ち震え続けていたのである。
特に。
蒼太にその全てを無条件で受け入れられ、しっかりと抱き締められていたメリアリアは改めて“自分の居場所はここなんだ”と、“自分の帰るべき場所はここなんだ”と確信するモノの、そんな彼女が満たされた心持ちのまま、彼とのキスを夢中になって繰り返しているとー。
「メリー・・・」
「あ・・・」
不意に蒼太から唇を離され、名前を呼ばれて見つめられるが、その眼差しは普段の恋人の見せる、優しいそれでは決して無かった、それどころか何かを期待しているような、訴え掛けるようなギラギラとした男性の眼光そのものだったのであるモノのしかし、一方でメリアリアはこの瞳を良く知っていた、彼がまだ子供だった頃に、それでも何度と無く自分と二人っきりで抱き合っている時に向けて来たモノだったからだ。
そうだ、蒼太はもう、我慢が出来なかったのだ、彼女は芯から優しく真面目で、そしてそれが故にどうしても色々と考えすぎてしまうきらいがあるのであり、その結果として自分で自分を雁字搦(がんじがら)めにしてしまう傾向があるのであるモノのしかし、それらを押し退けてでも自分に会いに来てくれた、と言う事実が、しかも万難を排して今までずっと絶えること無く自分を思い続け、求め続けていてくれていたのだ、と言う事実が何よりかにより嬉しくて嬉しくて仕方が無かったのである。
何故ならばそれは、彼女の彼に対する狂おしい程の一途さの顕現であり、比類無き程にまで絶対的な、真愛と真心の発露以外の何ものでも無かったからに他ならなかったのであるモノのだから、蒼太はそんなメリアリアの事がいじらしくていじらしくて堪らなくなり、そして何よりも愛おしくて愛おしくてどうしようもなくなってしまっていたのだ。
「はあぁぁ・・・」
(蒼太っ。ああ、蒼太・・・っっっ!!!!!)
そんな彼氏に対してメリアリアは心の底から魂の底からその名を叫んで応えつつも、彼本人へと向けては己の全てを差し出していった。
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本当はメリアリアちゃんはこの時に、蒼太君に“あなたが事故にあったのは私のせいなの”、“ごめんなさい!!”と言おうとしたんです(あれは単なる事故なのですが、彼女はずっと自責の念に囚われ続けていましたから)。
だけど蒼太君に抱きしめられて、“会いたかったよ”と心の底から言われた瞬間、頭が真っ白くなってしまって、何も考えられなくなってしまって。
ただただ“嬉しい”、“愛おしい”それだけになってしまったんです(感極まってしまい、自分でもどうにもならなくなってしまったんですね)、それでもう、そのまま蒼太君との愛に行為に没頭して行く訳で御座います(ちなみに次回はR-18です)。
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