私たちは、女同士でエッチする

ハイパーキャノン

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西洋エルフと日本人姉妹

希望とセーニャ 3

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「はあ、はあ・・・っ!!!」

「ふう、ふう・・・っ!!!」

(“高速疾走の魔法”があるとは言えども。流石に森の中を歩き回るのは骨が折れるな・・・)

 魔法により疾風を身に纏いつつ瞬足で森の中を駆け回りながらセーニャとメルルが内心で愚痴を言った。

 エルフの空間認識能力は人間族のそれよりもかなり高く、また普段から森を歩き慣れているだけあってセーニャ達は苦もなく太い木の根っこや高低差のある土地を走破していった。

 途中からは“森の番人”であるカケスとツグミが2人を侵入者達の元にまで先導してくれた為に彼女達はこの広大な森林の中でも迷う事なく僅か1日と経たない内に目的地である御厨一家の野営ポイントへと到達する事が出来たのだ。

「・・・・・」

「・・・・・」

(あの一家の事か?侵入者達と言うのは・・・)

(見慣れない人種だな?今までやって来ていた白い肌をした連中とは違うようだが・・・)

 木陰に隠れて様子を窺いつつもセーニャ達はヒソヒソ声で話をするモノの、耳を傾けて見れば何やら聞き慣れない言語を使って話し合っている様が見て取れた、どうやら今までセーニャ達が用いていた“翻訳魔法”では万全なコミュニケーションを取る事は難しそうである。

(どうする?セーニャ。気を見て襲い掛かろうか・・・?)

(ちょっと待って、メルル。もう暫くは彼等の様子を見てみましょう?そうしながら彼等の言語や言葉のやり取りのパターンを翻訳魔法の中枢部分に可能な限りで取り込んでみるから。そうすれば完全とまでは行かないけれども片言でなら、彼等と会話をする事が出来るようになるかも知れない・・・!!!)

 “それに”とセーニャは尚も続けた、“彼等の正体を見極めなくてはいけないしね”とそう告げて、そして。

 それから三日三晩掛けて交替で休息や食事を採りながら、セーニャ達は御厨一家の情報収集に務めたのであった、その装備品から話す言語、生活文化や家族構成等に加えてここにやって来た目的等も徐々に徐々に探りを入れていったのである。

 その結果。

 5日目の朝にはある程度ではあるモノの、彼等の用いている言語もバージョンアップした翻訳魔法により理解する事が可能となった訳であり、それによると侵入者達は明日には帰るつもりであると言う、それならば別に問題は無い、自分達が出ていって彼等に帰るように促す手間が省けた、と言うモノだ。

「それじゃあ希望に渚。お父さん達は出掛けて来るからお前達はテントの中で待っているんだぞ?」

「荷造りはもし、出来たならしておいてちょうだいね?無理そうなら今日明日で皆でやるから手を出さないでね?」

「じゃーね、2人とも。バイバーイ!!!」

 “夜には帰って来るからな!!!”と言い残すと、大人達2人と少年がその場から森の奥の方へと入って行った、一瞬慌てたセーニャ達だったがすぐに平静を取り戻した、“良かった”、“あっちは集落のある方向ではない”。

 そう思って胸をなで下ろした2人が、取り敢えずは三人組の後ろ姿が見えなくなるまで注視しつつ、今度は木陰からテントの中を窺っているとー。

 そこから1人の少女が姿を現しておもむろに服を脱ぎ始めた、一体何をするつもりかと思っていると水で濡らしたタオルで体を拭き始めたではないか。

「・・・・・」

「・・・・・」

(あれは確か・・・。二番目の子供だったわよね?)

(ああ。“ノゾミ”と言う名前だったな・・・)

 その様子を見ていた二人の前に、今度はもう1人の幼女がテントから姿を現して、そしてー。

 姉と同じように一糸纏わぬ姿になると彼女もまた、濡らしたダスターで自身の体を拭き始めたのだ。

「・・・・・」

「・・・・・」

(そう言えば・・・。私達もちょっと匂うよね?)

(仕方が無いだろう?何日間も水浴びも出来ていないのだから・・・)

 多少、気を緩めた二人が更に様子を窺おうとそれまでにいた木陰から別の木陰へと移ろうとした時だった、セーニャが小枝を踏みつけてしまい、ベキベキッと激しい音を立ててしまったのだ。

「アウゥ・・・ッ!!?」

「お、おいっ。セーニャ・・・!!!」

 慌てふためくセーニャ達に対して突然の出来事に、希望達もまた狼狽していた。

「・・・・・っ!!?」

「だれ・・・っ!!!」

 固まってしまった妹を守るように音がした方向に向き直って立ち塞がる希望であったが、次の瞬間更に驚愕する事になった、彼女の声に反応して“最早隠れて居られないな”と判断したセーニャ達が希望と渚の前に姿を現した為である。
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