【R18】転生者に復讐を

ちゅー

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21.【決着】

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真新しく掘り起こされた土に頭上から照付ける昼光が腐葉特有のしっとりとした匂いを立ち込めさせ、腰の高さまで積み上げた土塁に半身を収めていたライノの眼前、一町程手前には真っ黒い威容が迫りつつあった。土を掘り、土を積み、木で支えた防塁を、無謀とも言える速度で跳ね回りながら侵攻してくるオニール筆頭の黒騎隊が先陣を切り、ルシスが丹念に築いた防衛線に穿孔をもたらし、クスコを広げるように後続の帝国兵が急所を押し広げていく。

ライノは帝国最強を謳われる騎兵隊との接敵を決断し、北部要塞駐留時から副官を務めるディーノへ目配せを送る。北部要塞での敗走を期にすっかりと口数が減り、身を焦がす帝国への復讐心に頬がこけたディーノが、二十余りの部下に指示を伝搬させる。部隊がそれぞれの武装を構え、迎撃時点を図るライノに悪感が走る。陽光を遮る障害物の無い春の盆地に暖められた鎧装備が、今や夜具のように冷たく寒気に震えるライノの身体を包んでいる。

オニールの巨体の上に蓄えた口髭は返り血に赤黒く固まり、目尻に刻まれた幾本もの皺から見るにライノよりも年長、おそらく四十は超えた齢に見える。驚くべきは体躯よりもその眼で、まるで双眸だけが幼児から全く成長を止めてしまったかのようにつぶらに納まり、引き締めた表情の中で眼球だけが好奇に微笑んでいる。

そんな童孔とライノは視線が接触した。

互いを認識した瞬間、手綱を引き絞り軍馬を御したオニールが、手前のルシス兵らに目もくれずライノらの納まる防塁へ一直線に駆けてくる。

”貴様が将か”

ライノは最後までオニールと言葉を交わす事は無かった。だが確かに、怒声で潰れた初老の嗄れ声を聞いた。

ここが平原。かつライノと二人きりであるかと錯覚してしまうような他に目もくれぬ純真な突撃。斧槍の柄を持ち替え最高速で迫り来る敵将に備え、ライノは土塁の中で槍を構えた。身に沁み付いた悪感が死兆であることは既に理解していた。刺し違えてもオニールの落馬を狙うしかないと、柄を握り締めた。小指の付け根、剣ダコの摩擦が今となっては頼もしい。土塁の中に溜まった水気によって、軍靴が滑らないよう腰を低く構え、体重を地面へ沈める。

直後凄まじい勢いで振り上げられたオニールの斧槍の刃を見た。ここに到達するまでに充分に刃毀れをきたし、熟れた梨にすら刃が通らないであろう鈍らな切っ先がライノの胸部を割り犯し、刃先は一振りで胸から背骨にまで到達した。

斧槍の返しがライノの身体を刃先と一体にさせ、軍旗の如く高く掲げられたルシス将校の亡骸は血振るいの要領で土嚢の上へと投げ出された。

亡骸から部隊へ次の指示が下ることは無く、代わりに胸部からおびただしい量の血液と、こぼれた臓器が飛び出していた。



上官が戦死し、指揮系統が自身へ移管したことも忘れ、ディーノは敵国の最高指揮官に雄叫びと共に斬り掛かる。しかしライノの絶命を確認したオニールは踵を返し、届かぬディーノの剣先を背にさらに北へと手綱を進める。

一拍の空白の後、オニールへの無意味な呪詛を二言三言ディーノが吐き終えるより前に、後続の黒騎兵がなだれ込んで来る。ディーノはちょうど突風が頬を掠め全身が攫われる感覚に陥った。

一年前、帝国が被った災火の詳細を知った時と同じ、身体の芯から冷水が沸き立つあの感覚。北部要塞を放棄し負傷兵らを担ぎ敗走の道を進むディーノらを導いた想い人の最後。救出も叶わず生死もわからなかった彼女が決死の想いで稼いだ時間。ディーノの胸に刺さり溶けてしまった悲愴と心緒はいつか報われると信じていた。

例え彼女の遺体が首から上に分かたれ、再建されたヴェーロ砦の天守に晒されていることを聞いても、自分達の正義がいずれ巨悪を打ち負かすと確信していた。

現実は違った。自分はどこか特別な存在なのだと思っていた。超越者に惹かれ、遺志を継いで、祖国の為に戦った。だが最後に待っていたのは、皆と変わらぬ、記録にも記憶にも残らぬ、漫然とした死のみであった。

素早く、されど丹念に、地面に叩き付けられたディーノら残存兵の身体へ、将を追い駆け抜けていく帝国の穂が何度も何度も深く刺し込まれた。


----------


随伴していた近衛兵は、先頭を駆けるヴァルキュリアが戦槍を構えたと同時に、自分の身をヴァルキュリアと”何か”の間へ割り込ませた。草音は狐や野犬の類では無い。木枝が湿った割れ音と共に弾かれている様子から、もう少し体躯が大きい。そして猪にしては背丈が高すぎる。何より首都目前のこの地に猪が出たなど聞いたことがない。目先には山林の切れ目、もう幾ばくかで視界が晴れる。どうか逃げ出した軍馬であれと近衛兵は祈る。

しかし草むらを抜け、軍馬の最高速に並走して来る正体に近衛兵は目を見開いた。

同方向へと自らの脚で駆けながら彼我の距離を縮めてくる少女の脚部は、騎乗慣れしている筈の近衛兵の洞察を持ってしても肉眼では見定められないほどに素早く地面を蹴り進んでいる。少女は既に身丈に余る長尺の剣を抜剣し、常人離れした脚力が軍馬に跨っている近衛兵らよりも遥かに大量の砂埃を少女の軌跡に巻き起こしている。

ほんの一瞬、軍馬の四脚が一度ずづ草地を踏み抜くまでの僅かな時間で、近衛兵は高速で走りながら突如身を屈める少女を見た。

少女が静止した刹那に近衛兵は確かに目の当たりにした。

長剣を振りかぶり、どこか朧な相貌で自らに向かって跳躍して来る少女は、先の救出作戦以来消息を絶っていた剣聖アンナであった。

腰に帯剣した武器を抜く暇はもちろん、咄嗟に両腕で身構える時間も近衛兵には与えられなかった。地面を蹴り上げる発破に近しい轟音が空気の振動となって鼓膜を揺らすと同時に、アンナの振るった刃が手綱を握る近衛兵の両腕と軍馬の逞しい首を切断した。近衛兵が最後に見たのは、頭部を失い尻からもんどり打って倒れる軍馬の身体に巻き込まれ落馬し、咄嗟に顔を守る両腕の先も無いまま、砂利が顔面に迫る光景であった。

ヴァルキュリアと剣聖の間に唯一残されたもう一人の近衛兵の判断は称賛に値するものだった。軍馬を一刀で切断した後、空中で着地姿勢へ転換しながら次の跳躍に備えるアンナに対して、軍馬を巧みに操り体当たりを仕掛けた。先と同様に逃げる軍馬への剣閃を想定していたアンナは接敵距離を乱され、長剣が馬の栗毛へと到達する前に軍馬の体重を浴びせられる格好となった。

しかしアンナをその場から退けることは叶わない。大人数人分もの軍馬の自重を以てしても華奢な少女一人を一歩後退させることが叶わない。

まるで岩壁に当たったかのような衝撃に呆けている馬上の近衛兵の左腕がアンナに握られ、その腕力だけを持って放り投げられる。体格の良い近衛兵の身体はゆうに半町の距離を飛行し、正中線を軸とした遠心力に巻き込まれた臓器が破損し、受け身を取れぬまま頭部と首でブレーキを掛け、巻き上がった砂塵が春風に散っても尚、起き上がることは無かった。

何の気苦労も無くかつての同胞を葬ったアンナは誰に聞かせるでもなく呟いた。

”貴方を殺せば超越者に戻れるの”

目標への追跡を再開したアンナは破顔し、ゲタゲタと笑いながらリンへと迫る。超越者によってかりそめの異能へと変えられてしまったアイデンティティを取り返し、再び悦に浸る為に。既に”変体”してしまった自我にとって、自身が属する陣営など些末な事象でしか無かった。

近衛兵が命を賭して稼いだ猶予でリンは駆けた。最後にまみえた時と寸分変わらない少女が、まるで中身だけを挿げ替えたような狂った高笑いを響かせながら高速で迫り来る恐怖に怯えながら。

身振り手振りで味方へとアンナに兵を向けるよう指示を下す。いくらか有能な将校を陣内に配置していたことが幸いした。隊列を整えたルシス兵が剣聖を迎え討とうとリンとアンナの前に立ち塞がる。

まず熟練の魔導兵らが地面に突き立てた魔導媒体である木杖を囲み、さながら魔力を薪に見立てて火をくべるように直径一尺近い火球を生み出し、内一人が媒体となった杖をアンナに向けて振り降ろす。

しかし”アンナから見れば”あまりに緩慢な速度で進む圧縮された高熱は剣聖に触れることなく、いくらかの草木を焼き払い地へ潜った。

恐怖心を抑え込んだ弓兵がやっとの想いで放った鏃は、アンナに流血を与えるどころか皮膚組織に傷を付けることすら叶わず、アンナの強化された肌に鋭角に接触した後、勢いを失い草地へ消える。

将校が何やら後続に訴え、体格の良いルシス歩兵十数名が将校を先頭に一斉にアンナへ肉薄する。同士討ちを避けるため、短剣に持ち替え、自身の体重までをも武器として飛び込んで来るルシス兵らをアンナは横に薙ぎ、運の良いものは臓物を腹から零し、

”どうして”

”アンナ様どうして”

と今際の際に最後の言葉を発する猶予を与えられ、運の悪いものは身体を二つに分断され、静かに息絶えた。

それを最後にアンナに相対するルシス兵は消えた。共に剣聖に挑んでくれると期待されたヴァルキュリアは陣幕を背に北に逃れようとしていたことが、ルシス兵らの抵抗意思を脆弱なものへと貶めた。

リンは陣幕を迂回し、速度を上げた。頭を占めるのは自助ではなく、”どうやって戦局を取り戻すか”に集中していた。何度自問を繰り返しても、今ここでヴァルキュリアたる自分が討たれてしまえばそこで侵略戦争は終わる。帝国の大陸統治という結末で。

ただそんな事情を汲める筈のないルシス兵らには、ヴァルキュリアが命辛々敗走する光景にしか映らない。軽蔑が背中に刺さる痛みを誤魔化しながらリンは駆けた。自然と涙が溢れ、その分だけ思考が止まっていく。


ヴァルキュリアは、リンは超越者では無い。

ただこの大陸の文明ではおよそ解析のしようもない”現代の”極所運用型光科学発射器とその補助部品を転生装置を通過する際に与えられただけの人間だ。リンは言わば広大な実験槽に離されたパイロットフィッシュであり、往々にして技術は時と共に進歩し、投入された当初は最新鋭だった筈が、いつのまにか後続に追い抜かされていく。

せいぜい初期出力で十射、負荷を高めていけばさらに射出回数の減る極所兵器では、例え弾数が満足であったとしてもアンナに適うはずが無いのだ。あれはあまりにも完成し過ぎている。

いや、完成し過ぎているが故に”カウンター機構”として彼が投入されたのか。

人智を超えた超能力を開発する技術を人が手に入れた時、人間社会はどのように受け入れるのか、それとも受け入れられないのか。

同種間の殺戮行為でさえ辞められない人間が、周囲と隔絶した異能を手に入れた際に何を行うのか。

科学者達はきっと異能を手に入れた人間社会の顛末を簡単に予想出来たのだろう。異能者は非異能者を見下し、非異能者は異能者を妬み、迎合し、利用し、そしてまた妬む。

しかしその顛末をどうしても受け入れられずに、”超越者をオーディションし、オセアニアの大陸を舞台に群像劇に興じている”のだ。

リンの思考が逸れたその時、背後で声がした。聞き覚えのある、それでいて背筋を凍らせる、どこか抑揚のバランスを失った少女の声が。

”やっと追い付いた”

リンの首へと迫るアンナの刃先を、戦槍の補助装置である防盾で受ける。セラミック合金を何層にも重ね強化繊維で編み込まれた装置は大陸の文明武具で破壊することは困難だろう。例え武具を振るうものが人外の膂力を所有していたとしても。

しかし剣聖の振るう衝撃を支える者が成人女性の筋力程度に納まり、かつ馬上で振り向きながら受け止めたとあれば、馬上から振り落とされ、一粒一粒が目の細かなヤスリのように荒れた砂利が頬にめり込むのは当然の帰着であった。

そしてヴァルキュリアは命乞いの醜態を晒すことも、かつての同胞に甘言を投げかける猶予も無く、心の臓を剣聖の嗤う刃に貫かれた。



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