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11話(おまけ)
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球技大会、それは若き少年少女達が日頃の勉学に溜まったストレスをボールにぶつけるクラス対抗の闘争の場!
しかし進学校である桜院高校では蔑ろにされている最たるイベントでもあった!
生徒A「受験シーズンにどーしてボール遊びをするのかわかりません(笑)」
生徒B「あんなのに参加するくらいなら自習時間にして欲しいです」
生徒からの評判は散々!今年もグダグダとした形ばかりの行事になる事は必至!
だが、負けず嫌いの新人教諭二名だけが密かに闘志を燃やしていた!
『放送部による事前インタビュー』
亜門「球技大会?そんなイベントもありましたね(笑)練習?特にさせていませんよ。高校生の矜持は勉学です。毎日遅くまで何やら準備をしているB組と担任教師は錯乱しているとしか思えません(笑)」
森曰く「私のクラスに敗北の文字は無い。大差を持って有象無象を蹂躙し、B組と対峙したクラスは膝と首を地に伏す事になるだろう。如何なる場合にも例外は無い」
迎えた大会当日!雲一つない青空、絶好の大会日和!
下馬評では二年は森教諭率いるB組の圧勝かと思われた!しかし午後の決勝戦三種目のカードに残ったのはB組と予想外のB組!
亜門、まさかの抜け駆け!「やっべテスト勉強全然してねぇわ」作戦に教え子三十名を巻き込む暴挙!
迎えた決勝一種目目はバレーボール!会場である体育館には噂を聞きつけた全校生徒の八割、そして呼ばれてもいない父兄まで詰め掛ける創立始まって以来の事態!
そしてA組!何故かベンチでは前日本代表監督であるY氏が指揮を執る!大会一ヶ月前、亜門はあらゆるツテを利用しYに接触!巧みな話術で接待へ誘導し、カネ、オンナにモノを言わせYを落とす!
一回戦の対戦生徒「こっちのクラスは皆がアンダーサーブをしているのに、まさかA組が全員ジャンピングサーブを叩き込んで来るとは思わなかった。全員のフォームが揃っている事に恐怖を覚えた」
対するB組!何故か森がツーサイズ小さい体操着を着用!捨て身の作戦!そしてA組のスターティングメンバー六名を順に体育館裏に呼び出すアウトプレイ!六名が時間内に帰って来る事は無かった!
森「主要メンバーを男子で固めた事が亜門先生のミス、陥落は容易。試合はコートに入る前から始まっている」
●結果
B組の辛勝(A組主要六名以外は全く練習していなかった為)
決勝二種目目はバスケットボール!
B組!暗黙のルールである「同種目部活動所属者は外す」を正面から破り、メンバーをバスケ部所属生徒五名で固めた露骨な布陣!二種目目で早々に勝利を掴みに行く!
森「新人である自分はそんなルールは知らない。そもそも教師はルールに縛られない生き方を生徒に教えるべき。カネにモノを言わせ外部コーチを連れて来るなど言語道断」
対するA組、当然のようにバスケの本場アメリカからコーチを招集!生徒間の経験差を指導力で補う構え!球技大会(笑)などと抜かしていた亜門は長時間に及ぶ練習中、外国人コーチとの通訳を買って出ていた!コーチと一緒に練習コートを走る姿はもはやもう一人の助っ人と言って過言では無い!
●結果
A組の圧勝(亜門が審判を買収していた為)
亜門「教師として見せるべき姿?笑わせますね。私達が本当に子供に教えるべきは資本主義社会を生き抜く手段、つまりカネの使い方です。断じて綺麗事などではありません」
最終種目はテニス!ここまで双方一勝一敗と、これで事実上の優勝クラスが決まる。
A組!まさかの選手交代!新しい選手は亜門!ルールの不備を突いた大胆な切り札!当然、本人は事前に血反吐を吐くまで練習済み!教師自らの参戦は流石に運営サイドも物言い!
しかし亜門、教頭はじめ重役に囲まれるも、まるで譲らない!得意の口車で運営を懐柔、そんな頭の固い対応が年々願書の数が減っている本校最大の癌だと関連付ける始末!
対するB組!負けず嫌い同士、考える作戦は同じ穴のムジナ!選手を森に交代!しっかりとネーム入りユニフォームを用意!運営もこれには苦笑い!
森、事前にテニス部長を誘惑し、部室を掌握!球技大会で使われるであろうテニスボール全てに細工!ボールの中に使い魔である蝙蝠を潜り込ませるまさかの非科学的作戦!備蓄ボール三百個の細工に掛かった時間は十時間以上!
そして直接対決!
亜門、もちろん審判の佐藤教諭を買収済み!
「念には念を、備えよ常に」
森、初球のサーブで審判をまさかの攻撃、保健室送り!セルフジャッジへ!
「ごめんなさい(笑)腕と足が滑りましたわ」
仕切り直した森のセカンドサーブ、まさかの二百キロオーバー!
ボール内の蝙蝠「とんだブラック主人です」
巻き返しを図る亜門のサーブ!しかし上げたトスが使い魔により遙か上空へパタパタと消える!すぐさまインカムで教え子達に指示を飛ばす!
「今すぐ備蓄のボールを家庭科室で煮沸しろ!」
●結果
中止!
校長「こんなのを見ていたら(子供達が)バカになる」
ー次回、【泥沼対決!文化祭編】に続く?
しかし進学校である桜院高校では蔑ろにされている最たるイベントでもあった!
生徒A「受験シーズンにどーしてボール遊びをするのかわかりません(笑)」
生徒B「あんなのに参加するくらいなら自習時間にして欲しいです」
生徒からの評判は散々!今年もグダグダとした形ばかりの行事になる事は必至!
だが、負けず嫌いの新人教諭二名だけが密かに闘志を燃やしていた!
『放送部による事前インタビュー』
亜門「球技大会?そんなイベントもありましたね(笑)練習?特にさせていませんよ。高校生の矜持は勉学です。毎日遅くまで何やら準備をしているB組と担任教師は錯乱しているとしか思えません(笑)」
森曰く「私のクラスに敗北の文字は無い。大差を持って有象無象を蹂躙し、B組と対峙したクラスは膝と首を地に伏す事になるだろう。如何なる場合にも例外は無い」
迎えた大会当日!雲一つない青空、絶好の大会日和!
下馬評では二年は森教諭率いるB組の圧勝かと思われた!しかし午後の決勝戦三種目のカードに残ったのはB組と予想外のB組!
亜門、まさかの抜け駆け!「やっべテスト勉強全然してねぇわ」作戦に教え子三十名を巻き込む暴挙!
迎えた決勝一種目目はバレーボール!会場である体育館には噂を聞きつけた全校生徒の八割、そして呼ばれてもいない父兄まで詰め掛ける創立始まって以来の事態!
そしてA組!何故かベンチでは前日本代表監督であるY氏が指揮を執る!大会一ヶ月前、亜門はあらゆるツテを利用しYに接触!巧みな話術で接待へ誘導し、カネ、オンナにモノを言わせYを落とす!
一回戦の対戦生徒「こっちのクラスは皆がアンダーサーブをしているのに、まさかA組が全員ジャンピングサーブを叩き込んで来るとは思わなかった。全員のフォームが揃っている事に恐怖を覚えた」
対するB組!何故か森がツーサイズ小さい体操着を着用!捨て身の作戦!そしてA組のスターティングメンバー六名を順に体育館裏に呼び出すアウトプレイ!六名が時間内に帰って来る事は無かった!
森「主要メンバーを男子で固めた事が亜門先生のミス、陥落は容易。試合はコートに入る前から始まっている」
●結果
B組の辛勝(A組主要六名以外は全く練習していなかった為)
決勝二種目目はバスケットボール!
B組!暗黙のルールである「同種目部活動所属者は外す」を正面から破り、メンバーをバスケ部所属生徒五名で固めた露骨な布陣!二種目目で早々に勝利を掴みに行く!
森「新人である自分はそんなルールは知らない。そもそも教師はルールに縛られない生き方を生徒に教えるべき。カネにモノを言わせ外部コーチを連れて来るなど言語道断」
対するA組、当然のようにバスケの本場アメリカからコーチを招集!生徒間の経験差を指導力で補う構え!球技大会(笑)などと抜かしていた亜門は長時間に及ぶ練習中、外国人コーチとの通訳を買って出ていた!コーチと一緒に練習コートを走る姿はもはやもう一人の助っ人と言って過言では無い!
●結果
A組の圧勝(亜門が審判を買収していた為)
亜門「教師として見せるべき姿?笑わせますね。私達が本当に子供に教えるべきは資本主義社会を生き抜く手段、つまりカネの使い方です。断じて綺麗事などではありません」
最終種目はテニス!ここまで双方一勝一敗と、これで事実上の優勝クラスが決まる。
A組!まさかの選手交代!新しい選手は亜門!ルールの不備を突いた大胆な切り札!当然、本人は事前に血反吐を吐くまで練習済み!教師自らの参戦は流石に運営サイドも物言い!
しかし亜門、教頭はじめ重役に囲まれるも、まるで譲らない!得意の口車で運営を懐柔、そんな頭の固い対応が年々願書の数が減っている本校最大の癌だと関連付ける始末!
対するB組!負けず嫌い同士、考える作戦は同じ穴のムジナ!選手を森に交代!しっかりとネーム入りユニフォームを用意!運営もこれには苦笑い!
森、事前にテニス部長を誘惑し、部室を掌握!球技大会で使われるであろうテニスボール全てに細工!ボールの中に使い魔である蝙蝠を潜り込ませるまさかの非科学的作戦!備蓄ボール三百個の細工に掛かった時間は十時間以上!
そして直接対決!
亜門、もちろん審判の佐藤教諭を買収済み!
「念には念を、備えよ常に」
森、初球のサーブで審判をまさかの攻撃、保健室送り!セルフジャッジへ!
「ごめんなさい(笑)腕と足が滑りましたわ」
仕切り直した森のセカンドサーブ、まさかの二百キロオーバー!
ボール内の蝙蝠「とんだブラック主人です」
巻き返しを図る亜門のサーブ!しかし上げたトスが使い魔により遙か上空へパタパタと消える!すぐさまインカムで教え子達に指示を飛ばす!
「今すぐ備蓄のボールを家庭科室で煮沸しろ!」
●結果
中止!
校長「こんなのを見ていたら(子供達が)バカになる」
ー次回、【泥沼対決!文化祭編】に続く?
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