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6話

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九月八日

「ふふっ、知っているのよ。一日中ココを膨らませていたでしょ」

「あっ…先生…」

細い指が、スラックスを押し上げているペニスをふわりと撫ぜる。そんな軽い刺激でさえも聡の身体をビクンと反応させるには十分な官能だった。

放課後、生徒指導室へ来るように言われていた聡がドアを開けるなり、先に着いていた玲に壁際に立つように指示され、身体を壁面に押し付けられていた。

(おっぱいが…当たって…)

聡の身体は玲と壁に挟まれる形で密着し、服の上からでもわかる胸の柔らかさが玲の身動ぎに合わせ皮膚に擦り込まれる。そして玲の甘い吐息が首筋を撫ぜ、あっという間にペニスを大きくさせられてしまった。

玲の密着責めは上半身に留まらず、むっちりと脚も絡められ、黒タイツ越しの体温が下半身からもジンワリと伝わって来る。思わず聡はゴクリと音を立て唾液を飲み込んだ。

「あぁ、先生…は、早く…」

昨晩、玲と通話を終えてからというもの、聡の欲求は既に限界を超え、本当にどうにかなってしまいそうだった。

こうして翌日の放課後まで暴走せずにいられたのは玲との約束があったからで、いざその時間を迎えてしまえば、はやる気持ちを抑えられない。

「先生!」

今すぐ玲のスーツを乱暴に脱がして、シャツのボタンがはち切れそうなあのおっぱいを無茶苦茶にしたい。

もう我慢ならないと妄想を行動へと移そうと聡が決め、身体に力を入れた時だった。

「だぁめ❤︎」

ーカチッ

「えっ!?」

身体の前面の刺激に酔っていた隙を突かれ、いつの間にか後ろに回されてた両手が何らかの器具で固定された。

「指錠ってわかるかしら、両手の親指を固定する手錠なんだけれど。どう?担任教師に緊縛された気分は」

「そんな…」

背中で固定された二本の親指を動かそうとするも、男の力を持ってしても押すも引くも出来ない。小さな器具の筈がビクともせず、半端にもがいたせいで親指の付け根がジンジンと痛んだ。とても自力で外せそうもない。

「あまり無理に動かすと鬱血するわよ」

「先生、どうして…」

聡は白目に紅い線を走らせながら女教師へ許しを乞う。

「うふふ、だってそうでしょう?今の土田くんを自由にさせたら、乱暴に挿れてきて猿みたいに腰を振るに決まっているじゃない」

ーそれじゃあ面白く無いでしょう?

「ぅぁ…」

聡の耳たぶへふぅっと息を吹き込みながら玲は言った。敏感な耳への刺激は快楽電気に代わって聡の身体をいとも簡単に這い回り、腰をガクガクと震わせた。

「安心しなさい。もう散々我慢したのでしょう?まずは一回出させてあげる❤︎」

ー手でするのと、お口でされるの、どっちが良い?

また耳元で甘く囁かれる。その度にふにふにと柔らかな胸が聡の胸板に擦れ、太腿にはザラザラとしたタイツの感触が往来する。女の身体の柔らかさを全身に刷り込まれている気分だ。

「うぁ…せ、せんせい…耳、弱いんで、す…その、今日はく、口で…してもらいたい、です」

「そう。じゃあ前に指を舐めたみたいに、じっとりおちんちんも舐め上げてあげる」

カチャカチャとベルトのバックルが外され、玲が膝立ちに。ちょうど聡の股間の高さに玲の相貌が沈む。聡のパンツは汗と先走り汁でじっとりと湿り、外気へ触れるのを待っていた。

「せっかくだからここからはお口で脱がせてあげる。動かないでね」

「は、はい…はぁっ」

まず玲の高くてシャープな鼻先が股間へ触れた。ツゥーと触れた鼻筋が竿の長さを確めるように下から上へと迫り上がる。

ージィ

そして玲の紅く湿った唇が開き、ジッパーを食む。そのまま一気にスラックスのチャックが開けられる。気丈な女教師に口で脱がされるというあまりにエロティックな光景に聡は目が釘付けになる。

「すごい雄の匂いよ、クラクラするわね」

「あぁ、先生早く…」

「うふふ、ちゃんと目に焼き付けておくことね」

驚く程の手際の良さで、巧みに動く紅唇と舌を遣いスラックスのホックとボタンが外され、ベルトを食んだ玲は首を捻り足元へとスラックスを落とす。

(なんていやらしいんだ…)

下半身をボクサーパンツ一枚にさせられてしまった聡は恥ずかしげも無く腰を前に突き出し、女教師によるフェラチオを懇願する。いきり立った先端は腰ゴムからハミ出て、先走り汁で自身とパンツに染みを作っている。

「パンツにも収まらないのね、じゃあこれも脱がしてあげる」

「あん…」

スラックスを下ろした玲は戻り際に聡の内腿へとそっと口付けをした。唇が触れた部分から玲の体温が波紋状に広がる。

そして接着した唇を割り、長い舌が内腿の敏感な皮膚を舐め上げる。機敏で生温かなナメクジに這われているような感覚だった。

「ふふっ、溶けちゃいそうな顔して…気持ちいい?」

いよいよ股間へと迫った玲の相貌は肉棒の根本へと到達し、尖らせた舌先でチロチロとパンツ越しにまろやかな刺激を与えてくる。

「あっ…ぁ…」

そして一気に肉棒を伝い上がり、先端へと辿り着くと、パンツのゴムを咥え、スラックスと同じようにパサリと床へと落としてしまった。

「すごい勃起ね、お腹まで反り返ってるじゃない。あとは…」

ーフゥ…

「うぁ…」

亀頭に吹き掛けられた温く甘い吐息の刺激がペニス全体へと広がり聡の期待を最高潮まで高める。玲も少し相貌を上気させ、白い首筋は汗で妖しく光る。そして薄いピンクのルージュが色っぽく開いた。

「思う存分、先生のお口に出しなさい」

ーチュク

亀頭が紅唇を割り、女教師の顔へと沈んでいく。玲が唇を絞り、柔らかな肉圧がペニスの先から竿まで広がった。

「はぅ!」

まだ序の口であるはずの口淫にさえ、聡のペニスは大きく慄き、顎を突き上げながら女教師によるフェラチオの刺激に耐える。気を抜けば今すぐにでも爆発してしまいそうだ。

チラリと玲を見下ろせば、下ろした長髪を指で耳に掛けながら挑発的な視線で聡の顔を見上げている。

(あぁ、あんなに気丈な先生が、僕のを咥えてるなんて)

物理的な性感だけでなく、担任の美人教師にフェラチオをされているというシチュエーションが聡の官能を一際上気させる。

「ア、ムッ…ほほきいわ…プァ…顎が外れちゃいそう…ハムッ…」

暫くは上下に緩やかに動いていた玲の口がより深くペニスを飲み込もうと深度を増した。三分の二程飲まれたところで亀頭が喉奥に掛かり、そこで止まるのかと油断した聡に、喉が蠢きギュウギュウとした亀頭へ締め付けが襲う。

「うぁっ!せ、せんせっ!」

「ン?…プハッ!…ケホッケホッ…だめよ、もう少し我慢なさい」

一度玲の顔が離れる。もし手を拘束されていなければ、射精欲に負けた聡は玲の頭をガッシリ掴み自ら腰を振っていた筈だ。

「アム…」

もう一度咥え始めた口は、今度は待機している精液を外へ吸い出そうと亀頭を中心にキュウキュウと唇全体を使って締め上げる。そして聡の射精感が限界近くまで高まると、それを敏感に察知し、また一旦離れる動きを繰り返すのだった。

「すごいわね、先走り汁だけでどれだけ出るのかしら」

ージュル!

「うぁぁ!」

おもむろに玲が亀頭にキスをしたかと思えば、鈴口に口先を密着させ一気に吸い上げた。分泌されていたカウパー液を吸い出されるゾクゾクとした刺激に聡は汗を噴き出し、脚が震える。

「プハッ…ンッ…しょっぱくて、美味しいわ。おちんちんが涎を垂らしているみたいね、もう限界かしら?」

「は、はひ…」

そして玲は口を大きく開き、またペニスを咥えるが、口内は先程より唾液で溢れ、玲の上下運動に合わせジュポジュポと淫な水音が生徒指導室へ響く。

ペニスの太さで口の中に余裕が無いのか、混ざり合った先走り汁と唾液がポタポタと泡を立てながら床に漏れ出ている。

「せ、せんせっ!で、でます!」

もう心身共に我慢の限界を迎えた聡が腰を前後にグラインドさせる。もう制止される事は無く、玲は聡のピストンに合わせ首を振った。射精を許すサインでもあり、飛び散る精液を逃すまいと唇で蓋をする動きでもあった。

「あぁ、れいせんせ…れいせんせいっ!でっる!うぁぁ!」

聡が叫び、可動域の限り腰を突き出し痙攣する。先端からはダマになる程に濃い精液が玲の喉を叩いた。勃起はビクビクと上下に暴れるが、女教師の柔らかな唇がペニスをなだめ、吐き出す全てを受け止める。

それどころか玲の舌は射精を受け止めながらも亀頭の回りをヌルヌル這い、最後の一滴までも吐き出すよう求めてくる。聡もそれに応え、痙攣の続く限り溜まりに溜まった精液を何回にも分けて吐き出した。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

盛大な射精を終え、腰が抜けた聡はその場にペタリと座り込む。頭はボウとし、ペニスを包む玲の体温だけに意識が吸われる。そして暫しの喪失感に身を任せた。

「ンクッ…ハァハァ…すっごい量…喉に張り付いてる…ハァ…胃の中にまで熱いのが溜まっているのがわかるわ」

「先生…」

満足気に大量の精液を全て飲み干した玲は、肩で息をし、頬を紅潮させている。精飲の悦びで身体を艶やかにくねらせる姿は普段の玲からは考えられない淫さだった。

(こんなの知っちゃったら…もう戻れないよ)

あまりに官能的な射精に陶酔する一方で、もうオナニーだけでは解消出来ないであろう自分の業の深さに聡は絶望感すら覚えた。同時にもうどうにでもなれと自暴自棄にもなりつつあった。

「先生、とりあえず手を自由にしてください…」

弱々しい表情で玲へ懇願する。高校生の精一杯の演技。もう満足したからと言いたげに。

「ふふっ、手が自由になったらどうするつもりかしら?」

女教師の強かさ。高校生の子供なんて何人も相手にしてきたのだという自信と余裕。

「それは…その…」

「まだこんなにおちんちんガチガチにしておいて…まさか先生を襲うこと諦めて無いのかしら?」

(うっ…)

聡の中ではまだ性の火柱が消えきらず、半端に燃えたことでドス黒い煙が充満していた。まだまだ聡はカラカラに渇いた喉にお猪口一杯の水だけを与えられた気分で、もっと欲しくなるのは当然だった。

「そうね、それなら」

ーストン

「えっ…」

立ち上がった玲が手をスカートに掛けファスナーをズラした。露わになった下腹部は黒いタイツがピッチリと張り付きながらも、Vラインには白いショーツが透け見えている。

聡には錯覚なのかわからなかったが、玲のイランイランの芳香がより強く鼻腔へ香った気がした。

そのまま足元に落ちたスカートから脚を取り出した玲は、お互いの股間を重ね馬乗りになってきた。カサカサとしたタイツの生地がお互いの汗で湿り気を帯び、二人の皮膚を刺激した。

「ふふっ、まるで恋人同士が挿入する直前みたいじゃない?」

「えっ、えっ?」

女教師の誘惑。

突然の展開に聡は頭が追い付かない。まごついている間にも、玲は未だ固いままのペニスを自分の股間で敷き、体重を聡に預けてきた。

「あぁっ…」

ペニスへタイツの生地とその奥のショーツ、そして女性器のフニフニとした感触が伝わった。そこはじっとりと湿り気を帯びていて、玲の体重で竿がショーツへ押し込まれれば湿った熱気をさらに強く感じる事が出来た。

(先生、濡れてるんだ)

玲も興奮しているという事実が聡をさらに焚き付けた。手が使えず壁にL字にもたれかかっている不自由な態勢ながらも、腰を上下左右に捻ってみる。

「ンッ…」

初めて見る玲の官能的な反応。聡の肩に置かれている手に力がこもった。

「先生っ…」

もっと喘いで欲しいと、聡はペニスを擦り付け、目の前の女を感じさせたいと腰を揺らす。

「ンッ…フッ…」

(先生も感じてるんだ…)

玲の挑発的な態度は陰り、垂れた髪で表情が伺えないが、口からは微弱な甘い声が溢れていた。

(でも、この態勢じゃ…)

気持ちが先走り、無理に腰を動かしてしまった結果、壁から背中がずり落ち、聡は肩が床に着いてしまった。これでは腰を動かす事が出来ない。

「…あら、土田くんは騎乗位がお好みかしら?」

髪を上げた玲の表情は元に戻っており、今度は玲が腰を前後にグラインドさせ始める。

「あっ…先生の股が…こ、擦れて…」

腰だけが身体から独立しているかのごとく、巧みにペニスの腹へ摩擦と圧迫刺激を送り込まれる。

(でもこれなら)

さっきのフェラチオに比べればまだ我慢が出来る刺激だ。聡も玲の動きに合わせ微弱ながらもペニスを前後に押し付ける。

「ンッ…やっぱり固いの、ね。それにカリが…ンッ…高くて、良い所に当たる、わ」

「はぁ、はぁ…先生…」

「ア、ンッ…」

お互いの動きが噛み合い、クリトリスへカリが直前食い込んだのか、玲が身体をビクつかせ倒れかかってきた。床に手をついた玲との相貌の距離が僅か数センチに近付く。

「ハァ…ハァ…」

時折漏れる玲の吐息が聡の頬を甘く叩き、小さく形の整った唇が半分だけ開いている。唇はプルプルと潤いを帯び、聡は半ば無意識に自分の唇を重ねようとした。

「川村さんのこと、忘れられるなら良いわよ」

聡の首がピタリと止まる。情けない事に行為に夢中、いや昨日消しゴムを渡された時から千佳の事を考えていなかった自分に気が付いてしまった。

(違っ…違う。そんなのじゃない…ただ、えっな事しか考えられなくなってただけで)

「冗談よ。でもキスはダメよ?」

ルージュと唾液に濡れた唇に指を当てながら玲がいじらしく言った。興奮に埋もれながらも、玲にまで拒絶されては堪らないと聡は引き下がった。

「今日は、ね。その代わり」

お互いの唇は交わる事無く離れていく。

「先生ね、唾液を自由に出せるの。ほら」

玲の舌先からツゥーと唾液が垂れ、聡のペニスを温かく濡らす。その量は多く、暫くすれば聡の腹部に小さな水溜りが出来る程になり、当然ペニスもテラテラと唾液でコーティングされてしまった。

「ふふっ、どうかしら?」

相変わらずペニスを股で擦りながら、玲の十本の指が股からはみ出た亀頭や竿にピタリと纏わり付いた。

「うぁあ!」

フェラチオと同じかそれ以上の快感が聡を襲う。ヌルヌルになった蠢く十本の指がそれぞれでペニスを絡め取り、根本は玲の股が擦り上げてくる。

ペニスは手淫と素股両方の責めで膨張を繰り返す。膨らんだペニスが玲の指へドクドクと波打ち、その喘ぎを感じ取った指の筒がキュウキュウと締め付けてくる。

「あぁ…先生と、セックスしてる、みたい…」

ーグチュグチュ

いよいよ玲が腰のグラインドと指の動きを合わせ、まるで膣内に挿入しているかのような圧迫感と蠢きがペニス全体を包み込む。性感だけで無く擬似的でも挿入行為をしている背徳感が聡の射精感を簡単に限界まで引き上げた。

「ンッ…おちんちんビクビクしてる、出すのね」

「先生…また出るっ」

玲の指が一層強くパンパンに膨れ上がったペニスを締め上げ、摩擦が増す。ヌルヌルに纏った唾液は聡の体温に温められ、熱いローションとなって淫靡な音を立てながら聡を射精へと導く。

「いいわよ…ァン…そのまま、出しなさい」

「あ、出る!くぅぅ…」

二度目にも関わらず大量の精液が管を通る快感に聡は唸る。もっと締め上げてとねだるように力一杯腰を突き出し、玲もそれに応えて絡めた指で射精後すぐは強く、痙攣が落ち着いてきてからは残りの精液を吐き出させるよう優しくペニスを扱いた。

「二度目なのにこんなにいっぱい…ちゃんと綺麗にしてあげる」

玲の手の中は吐き出された大量の生殖液を受け止め、ベトベトに白く汚れている。溢れた白濁液が指先に伝い、聡の下腹部をトロリと濡らす。その指を口で迎えに行き玲は精液を味わった。まずは溢れないよう指先に付いたものからチュパチュパと口内に運び、掌に溜まったものは舌全体を使い舐め取っている。

「美味しい…次はこっちね」

少し汗ばんだ前髪を上げながら、玲の火照った相貌が唾液と精液でドロドロに光るペニスへニュプリと沈む。

「あぁ…」

未だ起立こそしているものの、少し柔らかさが戻ったペニスが、玲の生温かい口の中へ吸い込まれる。射精させる為の口淫ではなく、労うような優しい咥え方に聡は感嘆した。

「ンッ…まはのほってる…ンム……レロ…」

「先生、気持ち良い…」


「あぁ、溶けちゃいそう」

五分が経っても、ペニスは未だ玲に咥えられたままで、玲の口の中で溶けてしまったのではないかと思える程の心地よさが聡を包んでいた。未だ少しずつ分泌される精液が玲の唇の中で時折吸われ、その度に排尿に似た柔らかな喪失感を聡は味わう。

「ンム……ジュル…」

「先生…」

「ン?…プハッ…御馳走」

玲は名残惜しそうに咥えていた肉棒を解放する。口から溢れたペニスは玲の体温と唾液でふやけ、ようやく完全に固さを失った。

ーーーーーーーーーー

衣服を整え聡に向き直った時にはいつもの教師である玲に戻っていた。

「もうこんな時間ね、いい加減に着替えてそろそろ帰りなさい」

「先生、その…」

「何かしら?今日はもうここまでよ」

「手、外してもらわないと…」

「あっ!」

今まで見た事の無い程に目を大きくした玲が言った。

「ご、ごめんなさい。完全に忘れてたわ」
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