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3話
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「あの…先生?もう大丈夫…です」
暫く玲の胸元に身体を預けていた聡だったが、気持ちが落ち着いてくるに順い、子供が母親に甘えるような今の体勢がひどく恥ずかしいものである事に気付いた。
抱き締めてくれた気遣いを無下にしないよう、やんわりと身体を離そうとするも、玲の細腕がそれを許さない。
「少しは落ち着いた?でも、そうね…こっちの方は全然みたいだけれど」
「んっ…せ、先生?」
未だに萎える気配の無い勃起に再び指を這わされ、情けの無い声が口から漏れた。
「こんなにパンパンにしてるのに…彼女への義理立てかしら?でもよく考えてごらんなさい、こんな状態で卒業までの一年以上我慢を出来て?」
「そ、それは…」
とても無理だ、と聡は唇をきつく噛み締めた。ただでさえ毎日悶々と過ごしているのだ。これが一年以上も続く事など考えたくも無い。
「無理でしょう?私としても、持て余した若い性欲が暴走でもして問題を起こされたら困るの
」
「そんなことっ!…し、しません」
首を横に振り乱し、聡は必死に否定した。今日まで我慢に我慢を重ねて何とかやってきたのだから、犯罪者予備軍のように言われては聡も腹が立った。
「どうかしらね。土田くんはバレて無いと思っているでしょうけど、今日のホームルーム中ずっと私のお尻を見ていたでしょう。それだけ溜まっているのではなくて?」
「それはっ!その…先生がいやらしいスカートを履いている、からで」
自分の視線に気付かれていた事を知り、先程までの憤りがサラサラと消え去り、代わりに恥ずかしさでカァッと頬が紅く染まる。
「あら、女の私のせいにするの?」
そこで聡は言葉に詰まった。何となくだが、玲に誘導されている気がしたのだ。
「じゃあこうするのはどうかしら」
甘い声が耳元で誘う。
「先生が抜いてあげる」
ーーーーーーーーーー
聡は動揺した。
担任教師に自慰を手伝ってもらうなど、道理に外れている事はわかっていた。ただどうしても玲から離れる事が出来ない。期待してしまっている、この数ヶ月で溜まりに溜まった欲望を玲に発散してもらえるのか、と。
(でも先生とそんな事をしてしまったら千佳は…)
そんな聡の思いを見透かすように女教師は逃げ道を塞ぐ。相も変わらず鋭い勘。
「川村さんみたいなタイプはそうね、きっと手淫も、フェラチオもしてくれないわよ?」
(そんな事…)
わかっていた。千佳はセクシャルな事については潔癖で、話題に上がるだけでも嫌がっていた。玲の言う通りフェラチオなんて持っての他だろう。
「それどころか、猿みたいに性欲に塗れたあなたを見て幻滅しちゃうかもしれないわね」
「そんな…」
あり得る話だ、と思う。もし千佳と同じベッドに入ってしまったら理性を保つ自信が無かった。
「先生とセックスする訳じゃ無いのだから、もう少しラフに捉えなさい。ほら、手、出して?」
迷いながらも、右手をゆっくりと玲へと差し出す。
まず手という非性的な部位から責め、なし崩し的に他の行為のハードルを下げる方策であったと知ったのはもう少し後だった。
「まずは指をフェラチオしてあげる」
ーチュク
「あっ、先生…」
聡はくすぐったさに吐息を漏らした。
空調に冷えた指が生温かく唾液で滑った玲の紅い唇へと飲み込まれていく。その温度差と、神経が集中している指先の過敏さが相まり、まるでペニスを口に含まれたかのような蕩けた刺激が手先から聡を襲う。
「ンッ…」
蛇が獲物を緩慢に飲み込むように、ゆっくりと指先から第一、第二関節と順に濡れた口唇へ沈む。とても同い年の女子生徒には出来ないであろう大人の余裕を持った舐め方に、聡の頭はヌルヌルとした卑猥な粘膜摩擦に夢中になった。
「先生…こんなの…」
「ンッ…フッ…どお?きにいっふぁ?」
ーヌルッ
「ああっ…」
口内よりもさらに温かい舌が指を絡め取る。舌が指を這う度に聡は身体を震わせ、切ない感触に耐えた。
そして一通り舌で指を味わった後、玲は口内の空気を抜き、絞った圧力を掛けながら指の抽送を始める。
ーチュク…チュク…ジュボ…
「せ、先生…」
ひどくゆったりとしたストローク。ナメクジが這うようなスピードで出し入れする唇は、外気で冷えた唾液を再び温め、聡の性感が引く事を許さない。
「ンッ…どうかしら、指も性感帯だって事知らなかったでしょう?」
指が紅唇から解放され、ツーと端から垂れた唾液を舌で拭う玲の仕草に聡は目が離せない。テラテラと光る二つの唇はもはや性的な器官としか見えなかった。
(指だけでこんなに感じるなんて)
「呆けた顔して…可愛いのね。ほら想像してみなさい、今みたいなフェラチオをココにしてあげても良いのよ?」
玲がまた股間を撫でる。指へのフェラチオだけで今にも射精しそうにビクビクと存在を主張していた。
(そ、そんなの凄いに決まってる…)
玲の誘導により、ヌルヌルと生温かい口の中に咥えられ、上下に絞られるさまを想像してしまい、ビクンとペニスが跳ね上がる。
「ココ、ずっと苦しそうね。今からファスナーを下ろすけど、嫌だったらそう言いなさい」
「………」
「ふふっ、正直ね。先生は素直な男の子が好きよ」
玲は椅子の下へと身体を潜り込ませ、黒タイツを纏ったむちむちとした脚が聡の脹脛に触れる。
(あっ、先生のおっぱい…溢れそうに大きい)
上から肢体を見下ろす態勢になり、胸元が緩いブラウスの上から谷間が丸見えになる。ブラジャーのレースも見え隠れしており、聡の劣情をさらに煽る。
そして細い指が股間へと迫り、ファスナーから解放された勃起が外の空気へ触れる。痛い程に起立した男性器はピンと天井を向いている。
「随分と立派ね、それにビクビク波打って…こんなになるまで我慢していたのね」
「ごめんなさい…」
「謝る事じゃないわ。でもそうね、こんな凶悪なモノじゃ、きっと初めての川村さんの中には入らないでしょうね」
先生が意地悪く笑った。娼婦が誘うような笑みでもあり、他人の男を奪う小悪魔のようでもあった。
「あんまり…意地悪しないでください」
「うふふ、だからこそちゃんと鎮めないといけないわね」
「んっ」
薄いピンクのマニキュアで塗られた指がしっとりとペニスへ巻き付いていく。自分の手とはあまりに違う柔らかでコントロールの効かない刺激が聡の喉を唸らせる。
「やっぱり大きいわね、それにすごく熱い。今にも暴発しそうじゃない」
「先生…あぁ…」
まだ握られただけにも関わらず、柔らかな指の体温でペニスは射精寸前だった。これまでの甘い囁きや指への責めだけで聡は十分に追い詰められていた。
「亀頭なんてパンパンに膨らませて…すごく苦しそう。先走り汁もほら」
ーヌルッ
人差し指が鈴口へと当てがわれ、ぷっくりと表面に分泌したカウパー液をヌルヌルと亀頭全体へと塗り込まれる。
「ああっ…先生!だめです」
「もう出ちゃうの?もう少し頑張りなさい」
キュッと輪を作った玲の指がペニスの根本をキツく締め、吐精を許さない。
「そんなっ…」
ーチュクチュク
「ふふっ、男の子ってね、亀頭の先っぽだけ責められたらイクにイケないの知ってた?」
射精感が一旦引いたのを見計らい、玲の掌が亀頭に当てがわれた。
「あんっ!」
そしてクルクルと円を描きながらの回転運動を亀頭へと沈められる。そのくすぐったさと敏感な部分への刺激に、聡は腰を浮かせ悲鳴を上げた。喉は反り、暖まっていた体温がさらに上昇した。
「あっ、くぅ!」
「女の子みたいな声出して、どうしたの?」
「せ、せんせっ!だめっ…です」
ビクンビクンと腰が砕ける程の快楽刺激を送り込まれているのに、一向に高まらない射精感に聡は混乱する。そして何より今すぐに吐精したい欲求が限界まで昂っている。
「イキたいの?それならちゃんと口でお願いなさい」
「そんな…ぁ…あぁ!」
ーグチュグチュ
玲の掌の動きが大胆さを増し、反射的に腰が前へ前へと突き出てしまう。絶えず分泌を続けるカウパー液がローション代わりになり、淫な音を響かせながら聡を追い込んだ。もう限界だった。
「イ、イカせてくださいっ!玲せんせ…」
「あらそんな風に呼んでくれるの?どうやってイカせて欲しいのかしら?」
「てっ、手でシコシコ…して…くださいっ!」
「ふふっ、よく言えたわね。ほら、いっぱい出しなさい❤︎」
キュッと細い指が竿へと移動したかと思えば、甘い手コキ愛撫が始まる。上下に数回擦られただけでギリギリまで溜まった射精欲は爆発する。
「あっ…あっ…せんせっ、れい先生…イッ…くっ…」
ドクンドクンと管を通り大量の白濁液が先端から放出され、聡は今までに経験した事の無い強烈な快感に慄いた。
「あぁ…ぁ…」
勢い良く飛び出た精液は玲の手やブラウス、スカートへと噴き溢れ、肌と衣服へ白い染みをポツポツと作る。その精液を浴びせられた佇まいは気丈な女教師をエロティックな淫乱教師へと堕とした。
(あぁ…誰かに抜いてもらうのがこんなに気持ち良いなんてっ!)
美人教師に手コキをしてもらった優越感と放精の喪失感が聡の渇いた欲求をようやく満たした。欲求不満が顕著になってから初めて味わう充実感に、聡は酔いしれた。
「すごい量…先生の身体までベトベトにして、よっぽど溜め込んでいたのね」
未だにビクビクと震えながら白濁液を吐き出しているペニスを玲の手が包み、掌で吐精を受け止められる。収まりきらなかった精液が玲の指の隙間から漏れ出て、手の甲を伝う。
ーチュ…
「先生…」
「ンッ…レロ…」
そして玲は躊躇いなく白濁液を溜めた手を口元へと運び、美味しそうに唇の中へと受け入れてしまう。
「ンッ…本当はお口で受け止めてあげたかったのだけれど、早かったわね。これも若さかしら?」
「ごめんなさい…」
咄嗟に謝ったものの、精飲までしてもらった悦びは格別だった。
「謝らなくて良いわ。美味しい…」
せっかくの精液を逃すまいと、スカートに付いた白濁液を玲は指で拭い、その指が紅唇へと吸い込まれていく。まるでこれが欲しくて教え子を誘惑したのだと言わんばかりに。
「ご馳走様。残念だけど、今日はここまでね。身だしなみを整えて、もう帰りなさい」
コクリと喉を鳴らし玲が言う。先程までの熱を帯びた瞳と代わり、いつもの担任教師の態度へ戻っていた。
「はい…先生、その、ありがとうございました。何だかスッキリした気がします」
(今日はって言ってくれたって事は、もしかしたら次も…)
「なら良いわ。また困ったら私に言いなさい」
ーーーーーーーーーー
「思った通りとっても濃い…そして背徳感の味も。やっぱり川村さんの事を意識しながら出したのね。癖になりそう…」
聡が生徒指導室から退出した後、玲は手に残った精液を啜りながら満足げに口角を歪ませていた。
「それで、いつからそこに居たのかしら?」
おもむろに玲は他の部屋にまで届く声で言い放った。
この学校の生徒指導室はいくつかの個室に分かれていて、聡を部屋に入れた時に誰も居ない事を玲は確認していた筈だった。
「バレてた?」
ドアノブが回り、長身の男が扉をくぐる。話し方や二人の話す距離感から旧知の仲であることがわかる。
「見くびらないで欲しいものね。いくら久しぶりの食事に興奮していたとは言え、私が同族の匂いに気が付かない訳が無いでしょう?」
「それはそれは。なに、どことなく不穏な気配がしたものだから覗きに来たらまさか君の食事中だとはね。実はさ、この学校に来てからなかなか君が行動しないものだから心配していたのさ。まさか数か月掛けて彼の身体を変化させていたとは、相変わらず用意が周到だ」
「何事も下準備が大切なのよ、手の早いあなたとは違うの。七月から一体何人の女子生徒に手を出したのかしら、私が勘付いていないと思って?」
「さすがレイ先生。全部お見通しな訳か」
「私以外にはまだ気付かれていないようだけれど、程々にしてもらいたいものね。前の学校の時みたいにすぐに退職しないといけない事態は願い下げよ」
「はいはい、パートナーの助言はちゃんと聞き入れるよ。それに俺だってある程度は自制しているんだ。その証拠にB組の生徒にはまだ手を出すつもりは無かった訳だしな」
「無かった?」
「くくっ…いやなに、川村みたいな上玉は最後に取って置こうと思っていたんだがね。どうにも最近様子がおかしいと思っていたら、まさか君の教え子と番になっていたとは」
「まだ手も繋いでいないようだけれど?」
「そそるねぇ。俺も少し予定を変えないといけないみたいだ」
「好きになさい。それと約束は守ってもらわないと困るわよ」
「餌のギブアンドテイク以外、お互いの食事には干渉しない、だろ。もう不用意に近づかないよ」
「そう。じゃあよろしく頼むわ、“亜門先生”」
暫く玲の胸元に身体を預けていた聡だったが、気持ちが落ち着いてくるに順い、子供が母親に甘えるような今の体勢がひどく恥ずかしいものである事に気付いた。
抱き締めてくれた気遣いを無下にしないよう、やんわりと身体を離そうとするも、玲の細腕がそれを許さない。
「少しは落ち着いた?でも、そうね…こっちの方は全然みたいだけれど」
「んっ…せ、先生?」
未だに萎える気配の無い勃起に再び指を這わされ、情けの無い声が口から漏れた。
「こんなにパンパンにしてるのに…彼女への義理立てかしら?でもよく考えてごらんなさい、こんな状態で卒業までの一年以上我慢を出来て?」
「そ、それは…」
とても無理だ、と聡は唇をきつく噛み締めた。ただでさえ毎日悶々と過ごしているのだ。これが一年以上も続く事など考えたくも無い。
「無理でしょう?私としても、持て余した若い性欲が暴走でもして問題を起こされたら困るの
」
「そんなことっ!…し、しません」
首を横に振り乱し、聡は必死に否定した。今日まで我慢に我慢を重ねて何とかやってきたのだから、犯罪者予備軍のように言われては聡も腹が立った。
「どうかしらね。土田くんはバレて無いと思っているでしょうけど、今日のホームルーム中ずっと私のお尻を見ていたでしょう。それだけ溜まっているのではなくて?」
「それはっ!その…先生がいやらしいスカートを履いている、からで」
自分の視線に気付かれていた事を知り、先程までの憤りがサラサラと消え去り、代わりに恥ずかしさでカァッと頬が紅く染まる。
「あら、女の私のせいにするの?」
そこで聡は言葉に詰まった。何となくだが、玲に誘導されている気がしたのだ。
「じゃあこうするのはどうかしら」
甘い声が耳元で誘う。
「先生が抜いてあげる」
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聡は動揺した。
担任教師に自慰を手伝ってもらうなど、道理に外れている事はわかっていた。ただどうしても玲から離れる事が出来ない。期待してしまっている、この数ヶ月で溜まりに溜まった欲望を玲に発散してもらえるのか、と。
(でも先生とそんな事をしてしまったら千佳は…)
そんな聡の思いを見透かすように女教師は逃げ道を塞ぐ。相も変わらず鋭い勘。
「川村さんみたいなタイプはそうね、きっと手淫も、フェラチオもしてくれないわよ?」
(そんな事…)
わかっていた。千佳はセクシャルな事については潔癖で、話題に上がるだけでも嫌がっていた。玲の言う通りフェラチオなんて持っての他だろう。
「それどころか、猿みたいに性欲に塗れたあなたを見て幻滅しちゃうかもしれないわね」
「そんな…」
あり得る話だ、と思う。もし千佳と同じベッドに入ってしまったら理性を保つ自信が無かった。
「先生とセックスする訳じゃ無いのだから、もう少しラフに捉えなさい。ほら、手、出して?」
迷いながらも、右手をゆっくりと玲へと差し出す。
まず手という非性的な部位から責め、なし崩し的に他の行為のハードルを下げる方策であったと知ったのはもう少し後だった。
「まずは指をフェラチオしてあげる」
ーチュク
「あっ、先生…」
聡はくすぐったさに吐息を漏らした。
空調に冷えた指が生温かく唾液で滑った玲の紅い唇へと飲み込まれていく。その温度差と、神経が集中している指先の過敏さが相まり、まるでペニスを口に含まれたかのような蕩けた刺激が手先から聡を襲う。
「ンッ…」
蛇が獲物を緩慢に飲み込むように、ゆっくりと指先から第一、第二関節と順に濡れた口唇へ沈む。とても同い年の女子生徒には出来ないであろう大人の余裕を持った舐め方に、聡の頭はヌルヌルとした卑猥な粘膜摩擦に夢中になった。
「先生…こんなの…」
「ンッ…フッ…どお?きにいっふぁ?」
ーヌルッ
「ああっ…」
口内よりもさらに温かい舌が指を絡め取る。舌が指を這う度に聡は身体を震わせ、切ない感触に耐えた。
そして一通り舌で指を味わった後、玲は口内の空気を抜き、絞った圧力を掛けながら指の抽送を始める。
ーチュク…チュク…ジュボ…
「せ、先生…」
ひどくゆったりとしたストローク。ナメクジが這うようなスピードで出し入れする唇は、外気で冷えた唾液を再び温め、聡の性感が引く事を許さない。
「ンッ…どうかしら、指も性感帯だって事知らなかったでしょう?」
指が紅唇から解放され、ツーと端から垂れた唾液を舌で拭う玲の仕草に聡は目が離せない。テラテラと光る二つの唇はもはや性的な器官としか見えなかった。
(指だけでこんなに感じるなんて)
「呆けた顔して…可愛いのね。ほら想像してみなさい、今みたいなフェラチオをココにしてあげても良いのよ?」
玲がまた股間を撫でる。指へのフェラチオだけで今にも射精しそうにビクビクと存在を主張していた。
(そ、そんなの凄いに決まってる…)
玲の誘導により、ヌルヌルと生温かい口の中に咥えられ、上下に絞られるさまを想像してしまい、ビクンとペニスが跳ね上がる。
「ココ、ずっと苦しそうね。今からファスナーを下ろすけど、嫌だったらそう言いなさい」
「………」
「ふふっ、正直ね。先生は素直な男の子が好きよ」
玲は椅子の下へと身体を潜り込ませ、黒タイツを纏ったむちむちとした脚が聡の脹脛に触れる。
(あっ、先生のおっぱい…溢れそうに大きい)
上から肢体を見下ろす態勢になり、胸元が緩いブラウスの上から谷間が丸見えになる。ブラジャーのレースも見え隠れしており、聡の劣情をさらに煽る。
そして細い指が股間へと迫り、ファスナーから解放された勃起が外の空気へ触れる。痛い程に起立した男性器はピンと天井を向いている。
「随分と立派ね、それにビクビク波打って…こんなになるまで我慢していたのね」
「ごめんなさい…」
「謝る事じゃないわ。でもそうね、こんな凶悪なモノじゃ、きっと初めての川村さんの中には入らないでしょうね」
先生が意地悪く笑った。娼婦が誘うような笑みでもあり、他人の男を奪う小悪魔のようでもあった。
「あんまり…意地悪しないでください」
「うふふ、だからこそちゃんと鎮めないといけないわね」
「んっ」
薄いピンクのマニキュアで塗られた指がしっとりとペニスへ巻き付いていく。自分の手とはあまりに違う柔らかでコントロールの効かない刺激が聡の喉を唸らせる。
「やっぱり大きいわね、それにすごく熱い。今にも暴発しそうじゃない」
「先生…あぁ…」
まだ握られただけにも関わらず、柔らかな指の体温でペニスは射精寸前だった。これまでの甘い囁きや指への責めだけで聡は十分に追い詰められていた。
「亀頭なんてパンパンに膨らませて…すごく苦しそう。先走り汁もほら」
ーヌルッ
人差し指が鈴口へと当てがわれ、ぷっくりと表面に分泌したカウパー液をヌルヌルと亀頭全体へと塗り込まれる。
「ああっ…先生!だめです」
「もう出ちゃうの?もう少し頑張りなさい」
キュッと輪を作った玲の指がペニスの根本をキツく締め、吐精を許さない。
「そんなっ…」
ーチュクチュク
「ふふっ、男の子ってね、亀頭の先っぽだけ責められたらイクにイケないの知ってた?」
射精感が一旦引いたのを見計らい、玲の掌が亀頭に当てがわれた。
「あんっ!」
そしてクルクルと円を描きながらの回転運動を亀頭へと沈められる。そのくすぐったさと敏感な部分への刺激に、聡は腰を浮かせ悲鳴を上げた。喉は反り、暖まっていた体温がさらに上昇した。
「あっ、くぅ!」
「女の子みたいな声出して、どうしたの?」
「せ、せんせっ!だめっ…です」
ビクンビクンと腰が砕ける程の快楽刺激を送り込まれているのに、一向に高まらない射精感に聡は混乱する。そして何より今すぐに吐精したい欲求が限界まで昂っている。
「イキたいの?それならちゃんと口でお願いなさい」
「そんな…ぁ…あぁ!」
ーグチュグチュ
玲の掌の動きが大胆さを増し、反射的に腰が前へ前へと突き出てしまう。絶えず分泌を続けるカウパー液がローション代わりになり、淫な音を響かせながら聡を追い込んだ。もう限界だった。
「イ、イカせてくださいっ!玲せんせ…」
「あらそんな風に呼んでくれるの?どうやってイカせて欲しいのかしら?」
「てっ、手でシコシコ…して…くださいっ!」
「ふふっ、よく言えたわね。ほら、いっぱい出しなさい❤︎」
キュッと細い指が竿へと移動したかと思えば、甘い手コキ愛撫が始まる。上下に数回擦られただけでギリギリまで溜まった射精欲は爆発する。
「あっ…あっ…せんせっ、れい先生…イッ…くっ…」
ドクンドクンと管を通り大量の白濁液が先端から放出され、聡は今までに経験した事の無い強烈な快感に慄いた。
「あぁ…ぁ…」
勢い良く飛び出た精液は玲の手やブラウス、スカートへと噴き溢れ、肌と衣服へ白い染みをポツポツと作る。その精液を浴びせられた佇まいは気丈な女教師をエロティックな淫乱教師へと堕とした。
(あぁ…誰かに抜いてもらうのがこんなに気持ち良いなんてっ!)
美人教師に手コキをしてもらった優越感と放精の喪失感が聡の渇いた欲求をようやく満たした。欲求不満が顕著になってから初めて味わう充実感に、聡は酔いしれた。
「すごい量…先生の身体までベトベトにして、よっぽど溜め込んでいたのね」
未だにビクビクと震えながら白濁液を吐き出しているペニスを玲の手が包み、掌で吐精を受け止められる。収まりきらなかった精液が玲の指の隙間から漏れ出て、手の甲を伝う。
ーチュ…
「先生…」
「ンッ…レロ…」
そして玲は躊躇いなく白濁液を溜めた手を口元へと運び、美味しそうに唇の中へと受け入れてしまう。
「ンッ…本当はお口で受け止めてあげたかったのだけれど、早かったわね。これも若さかしら?」
「ごめんなさい…」
咄嗟に謝ったものの、精飲までしてもらった悦びは格別だった。
「謝らなくて良いわ。美味しい…」
せっかくの精液を逃すまいと、スカートに付いた白濁液を玲は指で拭い、その指が紅唇へと吸い込まれていく。まるでこれが欲しくて教え子を誘惑したのだと言わんばかりに。
「ご馳走様。残念だけど、今日はここまでね。身だしなみを整えて、もう帰りなさい」
コクリと喉を鳴らし玲が言う。先程までの熱を帯びた瞳と代わり、いつもの担任教師の態度へ戻っていた。
「はい…先生、その、ありがとうございました。何だかスッキリした気がします」
(今日はって言ってくれたって事は、もしかしたら次も…)
「なら良いわ。また困ったら私に言いなさい」
ーーーーーーーーーー
「思った通りとっても濃い…そして背徳感の味も。やっぱり川村さんの事を意識しながら出したのね。癖になりそう…」
聡が生徒指導室から退出した後、玲は手に残った精液を啜りながら満足げに口角を歪ませていた。
「それで、いつからそこに居たのかしら?」
おもむろに玲は他の部屋にまで届く声で言い放った。
この学校の生徒指導室はいくつかの個室に分かれていて、聡を部屋に入れた時に誰も居ない事を玲は確認していた筈だった。
「バレてた?」
ドアノブが回り、長身の男が扉をくぐる。話し方や二人の話す距離感から旧知の仲であることがわかる。
「見くびらないで欲しいものね。いくら久しぶりの食事に興奮していたとは言え、私が同族の匂いに気が付かない訳が無いでしょう?」
「それはそれは。なに、どことなく不穏な気配がしたものだから覗きに来たらまさか君の食事中だとはね。実はさ、この学校に来てからなかなか君が行動しないものだから心配していたのさ。まさか数か月掛けて彼の身体を変化させていたとは、相変わらず用意が周到だ」
「何事も下準備が大切なのよ、手の早いあなたとは違うの。七月から一体何人の女子生徒に手を出したのかしら、私が勘付いていないと思って?」
「さすがレイ先生。全部お見通しな訳か」
「私以外にはまだ気付かれていないようだけれど、程々にしてもらいたいものね。前の学校の時みたいにすぐに退職しないといけない事態は願い下げよ」
「はいはい、パートナーの助言はちゃんと聞き入れるよ。それに俺だってある程度は自制しているんだ。その証拠にB組の生徒にはまだ手を出すつもりは無かった訳だしな」
「無かった?」
「くくっ…いやなに、川村みたいな上玉は最後に取って置こうと思っていたんだがね。どうにも最近様子がおかしいと思っていたら、まさか君の教え子と番になっていたとは」
「まだ手も繋いでいないようだけれど?」
「そそるねぇ。俺も少し予定を変えないといけないみたいだ」
「好きになさい。それと約束は守ってもらわないと困るわよ」
「餌のギブアンドテイク以外、お互いの食事には干渉しない、だろ。もう不用意に近づかないよ」
「そう。じゃあよろしく頼むわ、“亜門先生”」
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