【R18】淫魔の道具〈開発される女子大生〉

ちゅー

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『今日はごめん、なんかその…せっかく気を遣ってくれてたのに…』

意地を張り通そうかと迷った美玖だったが、素直に冴子に謝ろうと決めた。メッセージを打ち込み、冴子に送る。

『全然おっけ』

冴子からの返事は早く、シンプルなものだった。多少は悪びれて欲しいと思いつつも、このあっけらかんとした冴子の性格が美玖は好きだった。

その後も、あまりの男っけの無さを心配しているとか、もっと遊んだほうが良いとか、美玖にとってはうんざりしている、いつもの説教メッセージが続き、もう無視して寝てしまおうと美玖が画面を暗転させる寸前、むげにできない提案が冴子から届いた。

『また美玖の手料理、作りに来てくれたら許してあげる』

本当に許しを乞う程に私が悪いのかと訝しむ美玖だったが、少し前に大学近くで一人暮らしをしている冴子の部屋で手料理を振る舞った事を思い出す。

外食の多い冴子が、美玖の作るいわゆる家庭の味に大いに喜んでいた事は記憶に新しかった。

母の影響で料理の腕には多少の自信があった美玖にとっても、率直に自分の料理を美味しそうに食べてくれる冴子を見ていると自分まで嬉しくなったことが印象的だった。

『いいよ』

そこからも冴子のペースだった。ひとしきり大袈裟に喜んだ後、来週の木曜日と金曜日が祝日だから、七月二十二日の水曜日の夜にうちに来て、と手早く予定を冴子は予定を決めてしまった。

そして、今友達の家だからまたね、とやりとりを切り上げてしまった。

きっと何人もいる彼氏の誰かの部屋だろうなと苦笑いをしながら、美玖も来週の予定をスケジュールに入れ、ふと時計を確認する。

既に二十三時を回っており、家からは物音がせず、強めの雨風が窓を叩く音しか聞こえない。

同居している両親は寝てしまっているのだろう。何かと気疲れしていた美玖もそのままベッドに潜り込んだ。

ーーーーーーーーーー

(ん……)

頬に生温い風が触れ、美玖は浅い眠りから覚めた。ほとんど無意識に掛け時計を確認する。電池によってボンヤリと光る針は深夜三時を指していた。

(まだ三時か…)

もう一度眠ってしまおうとしたが、どこかに違和感を覚えた。徐々に鮮明に動き出す頭が違和感を探す。

(生暖かい…風?)

どうやら接近していた台風は通り過ぎたらしい。寝る前まではパタパタと窓に打ち付けていた雨音が消えている。しかしそこに違和感があった。

窓が開いている。

今晩は蒸していた為、美玖はエアコンを付けていた。だから窓は閉め切っていたはずだった。

季節外れの寒気が身体を襲う。嫌な予感がした。

固まっていた利き手を動かし、枕元のスマートフォンを握る。センサーにより、画面にパッと光が灯る。そのまま画面を視界の先に向けると周囲を少しだけ明るく照らした。

「ひっ!」

それは足元の方向だった。懐中電灯には遠く及ばないスマートフォンの光によって、ぼやっとした輪郭が浮き出す。

それはどう見ても人影であった。

あまりの衝撃に美玖の口からは悲鳴も出ず、固まる身体とは反対に頭がギュルギュルと思考する。

(泥棒!?)

しかしよく目を凝らせば、人影の背丈はそれほど大きくない。平均的な自分の身長よりもさらに低い。

子供だ。美玖は確信した。

「おとっ…」

子供だからこそ、なおのこと恐怖を煽られた。小学校低学年くらいだろうか、そんな歳の子がこんな時間に自分の部屋にいるわけがないのだ。

怖い。

すぐに助けを求めないと。美玖はようやく決断し、寝ている両親を起こす為に空気を吸い込み大声を出そうとした。

『しぃー!』

子供がわざとらしい仕草で制してきた。暗がりで距離がありよく見えないが、おそらく人差し指を唇に当てている。

「ぁっ、かっ…」

声が出ない。それどころか息も出来ない。

『静かに、ね』

「……はっ、はぁ…はぁ…」

枕元まで近づいてきた子供が指を下ろすと、途端に美玖の呼吸が楽になる。

『叫ぶのはやめてね。そうしないとまた息出来なくしちゃうよ?』

ーギシッ

縁に軽い体重が掛かる。子供が肘でベッドへもたれてきた。窓から微かに差し込む外灯の光で美玖は子供の顔を見る事が出来た。

(半袖に短パン…やっぱり小学生?男の子?いや女の子?金縛り?座敷童?)

少しばかり美玖に落ち着きが戻る。そこにいたのは化け物めいた妖怪でもなく、ただただ美しい人形の様な顔をした子供だった。

『男でも女でもないよ。ボクにヒトみたいな性別は無いんだ』

ちなみに座敷童でもない、と子供は加えた。

(…心を読まれてる!?それにヒトみたいって、自分はそうじゃないってこと?)

『あっ、ても金縛りと泥棒ってのはだいたい合ってるかなぁ』

美玖の予想は当たっていた。自分の考えが筒抜けになっている。それにこの子供にはひどく違和感がある。

『淫術って言ってね、お姉さん達が言う魔法みたいなものなんだぁ。ちょっと用途が特殊だけどね』

さっき息が詰まったのもそれ、と子供が無邪気に言う。

『泥棒っていうのも当たらずとも遠からずかなぁ。お姉さんのエッチなエネルギーを奪いに来た悪魔なんだから、これはもう泥棒みたいなものだよねぇ』

(悪魔…?エッ、エッチな、エネルギー…?)

『ボクは淫魔。よろしくねお姉さん』

先程からの違和感の正体に美玖が気付く。どうにも声が耳からではなく頭に直接響いている。

その証拠にさっきから全く子供の口が動いていない。

『ボクの口は言葉を発する為には使わないの。何に使うかは、後でゆっくり、お姉さんの身体に教えてあげるから』

ペロリと舌舐めずりをする淫魔。美玖はようやくその口が人間と同じ様に動くものだと知る。

美玖が冷静に観察してみれば、暗がりに妖しく光る金色の目に、整い過ぎた顔立ち。先程からの念話めいた話し方。どれをとってもヒトとは違う生き物であることが明白だった。

淫魔。

サキュバスやインキュバスの事だろうかと美玖は整理する。いずれにしても伝承上の悪魔のはずだ。確か夢精や妊娠を促し、それを糧とする悪魔。

『そうだよ。でも大丈夫、別に取って食べたりはしないから。ボクはね、抑え付けられた性欲が解放される時の、ぶわぁって女のヒトから溢れるエネルギーが大好物なの』

まるで理解が追いつかない美玖に淫魔が加える。

『むぅ、伝わってない?みんな最初は引きつった顔してボクの話を聞いてくれないんだよね。そうだなぁ…』

顔を左右に揺らしながら淫魔は暫く考え、言い放った。

『お姉さんみたいな清楚ぶった淫乱女をイカせまくってご馳走様しに来たの』

ーーーーーーーーーー

「何なの…?」

大声を出さない事を条件に、口を開く事を許された美玖だったが、代わりにあの不思議な淫術とやらで四肢の力を少しだけ抜かれ、淫魔に後ろから支えられる態勢で上半身だけをベッドに起こされている。

『ふふっ、手足に力が上手く入らないでしょ』

美玖の手足は、動かせないこともないが、寝返りは打てない程度に弛緩させられていた。

『こんなの淫術の中でも序の口中の序の口だからね』

そう言いながら、淫魔の小さな手がシルクのパジャマシャツの上から胸全体をサワサワと撫で回す。

タッチそのものは優しいものだが、子供の身体からは想像出来ない強い力で美玖の上半身は支えられている。

「やめて、触らないで!」

相手の見た目が子供とは言え、セクシャルな部位を無理矢理触られる嫌悪感が美玖の中に湧き上がる。過去に痴漢に遭った時と同じ感覚だった。

(悪魔だろうがこの子も結局同じよ…痴漢男達と同じ…私の身体を自分の欲求の捌け口としか思ってない)

『ちょっと違うかなぁ。ボクはお姉さんが気持ち良くなってくれないと食事にならないからね』

淫魔の矜恃。ヒトのオスとの違いの強調。

『ほらっ、痴漢のおじさん達はこんな触り方しなかったでしょ?』

「………」

ブラを付けていない胸を下から持ち上げる様にヤワヤワと揉まれ、タプンッと重力に任せる様にFカップが揺れる。

『お姉さんのおっぱい、やっぱり大きいね。でも少し硬いかな。誰かに触られたこと無いでしょ?』

「やめて。嫌なの、そんな対象に見られるの気持ち悪い…」

中学頃から周囲よりも大きくなってきた胸がずっと美玖のコンプレックスだった。プールの授業での男子からの下卑た視線を今でも忘れられない程に。

『ふぅん、あくまで清楚ぶるんだ』

「ふざけないで」

清楚ぶるとは悪意のある言い方だ、と美玖は顔を歪ませ抗議する。

『淫乱女のくせに』

美玖の胸を堪能していた淫魔の指が痛い程に食い込む。

「っ…いい加減にして!私は、そんな女じゃないから」

淫魔はターゲットを誰かと間違っているんじゃないかと美玖は思った。淫乱どころか男性経験も無い自分を狙うのは合理的ではないと。

「男の人の事なんて嫌いだし、気持ち悪い!みんな優しいフリをして私の胸とお尻を見てる…電車内でスマホを見ているフリをして覗いてくるサラリーマンもそう。大学でだってそうよ。飲みに誘ってくる男なんてあわよくばセックスしたいって下心ばっかり。そんな人達が大嫌いなの!」

だから人違いだ、と堰を切った美玖は言いたかったが、淫魔の答えはまるで違った。

『興味の裏返しでしょ?』

「えっ?」

『ボクにはわかるよ。お姉さん、ホントはエッチな事にすごく興味があるんだよ。だから言ったの、インランオンナって』

淫魔の自信に溢れた答えに美玖は怯んでしまう。

「そんなわけない…」

『じゃあボクがお姉さんはホントはすっごくエッチなメスなんだって思い知らせてあげるね』

相手はおそらく正真正銘の悪魔で、よりにもよって性に特化しているのだと言う警鐘が美玖の中で鳴った。

『さっきから無反応だけど、おっぱい気持ち良くないの?』

「当たり前よ…ただ、脂肪を揉まれているだけ…」

処女の矜恃。美玖の本音。

『じゃあ、ここからはボクの本領発揮だね』

淫魔のいた背後はいつの間にか枕に入れ替わっており、放り出された美玖の両脚の間に小さな身体が割り込んでくる。

「やっ…」

抵抗しようにも腕にも脚にも力が入らない。加えて淫魔の圧倒的な力の前では、ズボンを脱がされ、ショーツ一枚になった股間に綺麗な顔が滑り込んで行くのを美玖は止められない。

『さっき言ったけど、ボクの口は喋るためのものじゃないんだ。ホラッ』

カパッと淫魔が大きく口を開く。ベロリと姿を現したのは美玖のものより二倍は長く、先端が二又に分かれた舌だった。そのひどく人外めいた舌は淫魔の大量の唾液でテラテラと滑っており、溢れんばかりの唾液がシーツへ滴る。

戸惑う美玖を上目に、淫魔の顔が股間へ沈む。

次に美玖を襲ったのは、長い舌全体を使ったショーツ越しの秘部への愛撫だった。

「は、ぅ…やめて、汚い!」

美玖に出来る抵抗は大して力の入らない両腿で淫魔の頭を挟む事くらいだった。

美玖の反抗を気にも留めない淫魔の長い長い舌が秘部を下から上へと生地越しに這い回る。

初めての感触に美玖は戸惑っていた。ひどく背徳的な行為に写っていた。

そんな美玖を尻目に長い舌はナメクジの様にゆっくりと唾液をショーツに染み込ませたり、密着させた唇の中でグジュグジュと舌先をコネ回ったりと、緩急を付け責め立ててくる。

「やめっ…て…くすぐったい、から…」

淫魔の体温はヒトよりもかなり高く、その熱が唾液を経由し、あっという間に秘部全体に伝わる。初めは気味悪がっていた美玖だが、徐々にくすぐったさから肢体をよじらせ出した。

(やだ…なんか、アソコが…ポカポカして…)

最初は淫魔の口の熱かと思った美玖だったが、舌が這った部分からだんだんと熱を帯びてきていることに気が付く。

『ふふっ、気が付いた?ボクの唾液って特別でさ。催淫作用があるんだぁ』

しまった、と美玖が思った時にはもう遅かった。既に淫魔の大量の唾液でショーツはグチョグチョに濡らされており、そこからもたらされる火照りも股間全体にジンワリと広がりつつあった。

『そんな引きつった顔しないでよ。大丈夫、濃度は薄めておいたから。本気で使ったらこんなんじゃ済まないよ?』

欲情しきったお姉さんが、今すぐパパに夜這いかける事になるよ。ママの横でだって関係ないくらいにね。

と静かなトーンで淫魔が加えた。

『あっ、それも面白いなぁ』

自分で言った脅しをフムフムと検討し始める淫魔に、美玖は戦慄する。この悪魔はそれを出来るし、やりかねないとの確信を持っていた。

「…やめて、本当に…」

『ママの方は動けない様に金縛りにしておこうか。そしたら自分の夫が発情した娘に襲われる姿がよく見えるもんね』

興が乗ってきた淫魔はさらに続ける。

『こんなエッチな身体をしたメスが夜這いをかけてきたら娘と言えども流石にパパも勃起しちゃうだろうなぁ。そしたらほら、興奮し過ぎたお姉さんが馬乗りになって…』

「やめてっ!お願い…」

美玖が初めて懇願する。子供の姿とは裏腹に目の前にいるのは名実ともに悪魔なのだという事実が、心にジワリと侵入した。

『ちぇっ、面白そうなのに』

まるで共通点を見出せない趣向に絶望しつつも、その間に美玖の身体に変化が起きつつあった。

(身体…熱い…フワフワする…)

『あっ、効いてきたみたいだね。じゃあ…』

再び淫魔が美玖の背後に回る。

「あっ、…ひっ!」

先程と同じ様に淫魔の小さな掌が美玖の胸を弄った。違ったのは美玖の反応だった。

『あれぇ?どうしたのお姉さん?』

「やっ、何…これ…ぁっ…」

『モミモミしてるだけだよ?もしかして感じてるの?』

あくまでもソフトに、胸全体を優しく包む様なタッチを継続しながら淫魔が問う。温かい手が接触する度に、美玖の脊髄をピリッと電気が走る。

「…ぁっ、ふっ…か、感じるとか、無いから」

処女の精一杯の否定。しかし皮膚が突然薄くなってしまったような今までとの刺激の違いに戸惑いを隠せていない。

『ごめんごめん。そうだよね、脂肪の塊で気持ち良くなるはずないって言ってたもんね』

鎖骨辺りから十本の指をアンダーバストまでサワサワと這わせながら淫魔が続ける。

「はっ、ぅっ…」

『じゃあこのまま一時間、おっぱいだけ触ってても大丈夫だよねぇ?』

「うそ…?」

『そうだよ。何せ処女のお姉さんだからね。これから時間を掛けて、何年も開発されたみたいにエッチな身体に変えてあげる❤︎』

ーーーーーーーーーー

「…………ん…」


「ほ、ホントに胸だけ…なんて…」


「…くすぐっ、たい…から…やめっ…」


「サワサワ、触るのやめて…って…ぁ❤︎」


「違っ、感じてなんか、ない…」


「上下に揺らすのも…やめなさ、い…」


「…………」
「えっ?終わったの…?きゃっ!」
「激しっ!いっ…急に激しくっ!はっ、うっ…」


「…ぁっ…またサワサワ…するの…?それ、だめっ…ひぅっ…」


「えっ、嘘?まだ十分しか経ってないの…?そんな…」


「ぁぅ……ワザと…避けてるの…?えっ?何処をって………」


「…さっきから…先…っぽの…回りだけ…ぁっ❤︎」


「違う……期待なんてしてるわけないじゃ、ない…あっ!待って!パジャマ脱がさないで…今日ブラして、ない…きゃっ!?」


「ジロジロ…胸…見ないで…」


「ちょっと!待って!舐めちゃ…だめっ…やめて…それはだめ…はぅぅ!」


「やぁっ…ちく…び…舐めちゃ…だ、めっ…くっ…ぁ…熱、ぃ…よだれ、ビチャビチャにしないで…それだめだからっ!あぁっ❤︎」


「……………」


「うぅ…今度こそ、終わり…?」


「……………」


「何か言って、よ…」


「………んっ…………んっぁ…あ、先っぽ…熱…ぃ…」


「やだ……ぁ、あついの…広がって…る……」


「見てるだけ、なの?は、恥ずかしい…ぁぁ…熱い……ジンジン…してきた…ぁっ…」


「はっ…ぁ…え?腰、動いて?……そんな事な、い…」


「ぁっ……んっ……あっ!また…舐め、るの?」


「ひやぁっ!」
「ちくびに息、かけないで…」


「ぁっ…温かい…息かかってる…から……」


「はぅっ❤︎あっ、はっ…舐めら…てるっ!それだめっ!ああっ……」








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