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侍女との会話
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【アレクシス】
俺がいつものように仕事をしていると、何故だか深いため息をつく侍女の姿が視界の隅に映る。
彼女は数枚の手紙を抱え、俺の様子をチラチラと窺っていた。
きっと話しかけるチャンスを狙っているんだろうと察した俺は「どうしたんだ?」と仕事の手を止めずに問いかける。
声をかけられ安心したらしい侍女は俺に駆け寄ると手に持っていた手紙を目の前に差し出してくる。
「これ見て下さい。全部殿下宛のお手紙なんですよ。しかもぜーんぶおんなじお姫様からの求婚のお手紙です。」
「…変だな。俺には婚約者がいるからと丁重にお断りしたはずなのに…なんでそんな手紙が何枚も…?」
「ホントですよね。隣国のお姫様のように殿下に直接的なのも迷惑なのにこういう直接自分は来ないで間接的にっていうのはもっと迷惑ですよ」
「直接的…?どういうことだ?」
侍女は何故か隣国の姫についての話題を口にしたが、その意図が理解できずに問いかける。
すると彼女は怒りに歪んでいた表情を改め、失笑を浮かべた。
「…あぁ、いえ、なんでもありません。そういえば、殿下はこの(手紙の)お姫様に対していつも婚約者がいるからという理由でお断りしていますが、お姫様側にも言い分があるようでして…どうやら二番目でも三番目でも良いからとにかく妃にしてほしいという意味らしいんです。」
「…二番目…」
予想だにしていなかったその言葉に俺は言葉が上手く出てこなかった。
どうせ結婚するのなら、相手の一番でいたいと思うのが普通ではないのだろうか。
確かに求婚してきた姫君の国は小国で、あまり発展しているとは言えない。だからこそ確立した地位を築くために、どこかの大国の王子と結婚する必要があるのだろう。
だが二番でも三番でも良いからと妃の地位にしがみつくのは…決して幸せな生き方とは言えないと思う。
それに俺自身も地位を与える為だけに結婚するのは気が引ける。そもそも結婚とは互いの意思を無視した利害関係のみで結ばれるようなものではないのだ。
…まぁかく言う俺も婚約者は父さんに決められたんだけどな。
「エトワール国も大昔は一夫多妻制度でしたけど…こういう手紙があまりにも多いとまたその制度に戻るんですかね…」
「いや、俺はその制度にはしない。例え父さんがそうしろと言っても…それだけは譲れない。」
侍女の何気ない一言に俺は確信をもって否定する。それだけは、絶対にしない。この考えはこの先もずっと変わらないだろう。
侍女はそのあまりにも自信のある返答に驚いた様子を見せたが、同時に疑問を持ったようで、彼女は軽く首を傾げた。
「…どうしてですか?奥さんが何人かいた方が跡継ぎの王子様が生まれる可能性が高くなるんですよ?」
「…跡継ぎの問題より先に何人もの女性を一度に愛するなんて絶対に不可能だ。どうせ誰か一人に偏って女性の間で揉め事が起こる原因になる。」
「それは確かに言えてますけど…でも女性の方も自分以外も愛すると分かっている前提で来ているのでは?」
侍女の言う通り、女性自身も理解した上で嫁いでくるものなのだろう。そういうものだと理解して…国のために、家のために嫁ぐのである。
だがそれが一番問題なのだ。
自分以外を愛すと知った上での結婚生活に幸せなどない。
その人の代わりがどこにもいないからこそ、結婚相手となり得るのだから。
代わりのいる結婚相手など…極論を言えば結婚相手ではない。
「そんな可哀想な思いで来させるのなら尚更嫌だな。俺は大勢に平等な愛を注ぐよりもたった一人に抱えきれないほど大きな愛を注ぐ方が…ずっと素晴らしいと思う。」
人はどう頑張っても一人の人間を愛するのが精一杯だと思う。
どの人間も、平等に、全く同じように愛するというのは機械でもない限り不可能だ。
仮にできたとしても俺はそんな生き方はしない。そんな誰かに我慢を強いるような生き方は…したくない。
「…素敵ですね。殿下みたいな考えをもつ男性が増えれば幸せになる女性ももっと増えるのに…」
「それはどうかな…。まぁこうは言ったけど一夫多妻制度を否定するつもりはないんだ。ただ俺は嫌だなってだけで…隣国のルトレット王国は今でも一夫多妻制度…」
そうか、それのせいか。
ツヴァイト殿下はアルターニャ王女やエリック殿下と母親が違うんだ…。半分しか血が繋がっていないから実の兄弟と考えられなくてあんなに冷遇されていると考えれば自然な気がする…。
仮にそうだとしても決して許されることではないのだが…。
「……です」
「え?」
一人で考え込んでいたため、完全に侍女の言葉を聞き逃してしまった。そしていつの間にか俺の仕事の手も止まっていて、純粋に話を楽しんでしまっている。
最近は仕事をちゃんとやる時間がなかったからその後始末が一気に襲ってきて城の人とこうしてゆっくり話す時間なんてなかったからな。
ちょっと楽しんでる自分がいるのは仕方ないのかもしれない。
「あ、聞いてませんでしたね?もう一度言いますよ。…殿下と婚約したリティシア様が時々本当に羨ましくなるんです。知ってましたか?侍女達はみーんな言ってるんですよ。結婚するなら殿下みたいな人がいいって」
「皆お世辞が上手なんだな」
「お世辞じゃありませんって!本気ですよ。殿下はいい意味で殿下らしくないって言うか…なんというか誰に対しても差別をしないところとか優しいところが女性にはとーっても好評なんですよ!」
「そうかな…俺なんかよりもっといい人は沢山いると思うんだけどなぁ」
「いません。殿下はもっとご自分の魅力を理解するべきですよ。殿下に落とせない女性なんてこの世に一人たりともいませんよ。」
「一人も…ねぇ」
俺の脳内に無意識に浮かんでいたのは、真っ赤な髪に淡いピンク色の瞳を持つ一人の美しい令嬢の姿であった。
俺がいつものように仕事をしていると、何故だか深いため息をつく侍女の姿が視界の隅に映る。
彼女は数枚の手紙を抱え、俺の様子をチラチラと窺っていた。
きっと話しかけるチャンスを狙っているんだろうと察した俺は「どうしたんだ?」と仕事の手を止めずに問いかける。
声をかけられ安心したらしい侍女は俺に駆け寄ると手に持っていた手紙を目の前に差し出してくる。
「これ見て下さい。全部殿下宛のお手紙なんですよ。しかもぜーんぶおんなじお姫様からの求婚のお手紙です。」
「…変だな。俺には婚約者がいるからと丁重にお断りしたはずなのに…なんでそんな手紙が何枚も…?」
「ホントですよね。隣国のお姫様のように殿下に直接的なのも迷惑なのにこういう直接自分は来ないで間接的にっていうのはもっと迷惑ですよ」
「直接的…?どういうことだ?」
侍女は何故か隣国の姫についての話題を口にしたが、その意図が理解できずに問いかける。
すると彼女は怒りに歪んでいた表情を改め、失笑を浮かべた。
「…あぁ、いえ、なんでもありません。そういえば、殿下はこの(手紙の)お姫様に対していつも婚約者がいるからという理由でお断りしていますが、お姫様側にも言い分があるようでして…どうやら二番目でも三番目でも良いからとにかく妃にしてほしいという意味らしいんです。」
「…二番目…」
予想だにしていなかったその言葉に俺は言葉が上手く出てこなかった。
どうせ結婚するのなら、相手の一番でいたいと思うのが普通ではないのだろうか。
確かに求婚してきた姫君の国は小国で、あまり発展しているとは言えない。だからこそ確立した地位を築くために、どこかの大国の王子と結婚する必要があるのだろう。
だが二番でも三番でも良いからと妃の地位にしがみつくのは…決して幸せな生き方とは言えないと思う。
それに俺自身も地位を与える為だけに結婚するのは気が引ける。そもそも結婚とは互いの意思を無視した利害関係のみで結ばれるようなものではないのだ。
…まぁかく言う俺も婚約者は父さんに決められたんだけどな。
「エトワール国も大昔は一夫多妻制度でしたけど…こういう手紙があまりにも多いとまたその制度に戻るんですかね…」
「いや、俺はその制度にはしない。例え父さんがそうしろと言っても…それだけは譲れない。」
侍女の何気ない一言に俺は確信をもって否定する。それだけは、絶対にしない。この考えはこの先もずっと変わらないだろう。
侍女はそのあまりにも自信のある返答に驚いた様子を見せたが、同時に疑問を持ったようで、彼女は軽く首を傾げた。
「…どうしてですか?奥さんが何人かいた方が跡継ぎの王子様が生まれる可能性が高くなるんですよ?」
「…跡継ぎの問題より先に何人もの女性を一度に愛するなんて絶対に不可能だ。どうせ誰か一人に偏って女性の間で揉め事が起こる原因になる。」
「それは確かに言えてますけど…でも女性の方も自分以外も愛すると分かっている前提で来ているのでは?」
侍女の言う通り、女性自身も理解した上で嫁いでくるものなのだろう。そういうものだと理解して…国のために、家のために嫁ぐのである。
だがそれが一番問題なのだ。
自分以外を愛すと知った上での結婚生活に幸せなどない。
その人の代わりがどこにもいないからこそ、結婚相手となり得るのだから。
代わりのいる結婚相手など…極論を言えば結婚相手ではない。
「そんな可哀想な思いで来させるのなら尚更嫌だな。俺は大勢に平等な愛を注ぐよりもたった一人に抱えきれないほど大きな愛を注ぐ方が…ずっと素晴らしいと思う。」
人はどう頑張っても一人の人間を愛するのが精一杯だと思う。
どの人間も、平等に、全く同じように愛するというのは機械でもない限り不可能だ。
仮にできたとしても俺はそんな生き方はしない。そんな誰かに我慢を強いるような生き方は…したくない。
「…素敵ですね。殿下みたいな考えをもつ男性が増えれば幸せになる女性ももっと増えるのに…」
「それはどうかな…。まぁこうは言ったけど一夫多妻制度を否定するつもりはないんだ。ただ俺は嫌だなってだけで…隣国のルトレット王国は今でも一夫多妻制度…」
そうか、それのせいか。
ツヴァイト殿下はアルターニャ王女やエリック殿下と母親が違うんだ…。半分しか血が繋がっていないから実の兄弟と考えられなくてあんなに冷遇されていると考えれば自然な気がする…。
仮にそうだとしても決して許されることではないのだが…。
「……です」
「え?」
一人で考え込んでいたため、完全に侍女の言葉を聞き逃してしまった。そしていつの間にか俺の仕事の手も止まっていて、純粋に話を楽しんでしまっている。
最近は仕事をちゃんとやる時間がなかったからその後始末が一気に襲ってきて城の人とこうしてゆっくり話す時間なんてなかったからな。
ちょっと楽しんでる自分がいるのは仕方ないのかもしれない。
「あ、聞いてませんでしたね?もう一度言いますよ。…殿下と婚約したリティシア様が時々本当に羨ましくなるんです。知ってましたか?侍女達はみーんな言ってるんですよ。結婚するなら殿下みたいな人がいいって」
「皆お世辞が上手なんだな」
「お世辞じゃありませんって!本気ですよ。殿下はいい意味で殿下らしくないって言うか…なんというか誰に対しても差別をしないところとか優しいところが女性にはとーっても好評なんですよ!」
「そうかな…俺なんかよりもっといい人は沢山いると思うんだけどなぁ」
「いません。殿下はもっとご自分の魅力を理解するべきですよ。殿下に落とせない女性なんてこの世に一人たりともいませんよ。」
「一人も…ねぇ」
俺の脳内に無意識に浮かんでいたのは、真っ赤な髪に淡いピンク色の瞳を持つ一人の美しい令嬢の姿であった。
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