242 / 281
3学年 後期
第241話
しおりを挟む
「おぉ! やっぱりこっちは空いてるね」
伸と綾愛が決勝戦を行っていた場所。
その隣にある武舞台上に降り立ったバルタサールは、誰一人としていない観客席を見て満足そうに頷く。
「当たり前だろ……」
ここは大会の1、2回戦で使用する競技場。
観客がいないのは当然だし、魔人が出たと聞いて退避していないなんて、自殺志願者くらいだろう。
そのため、伸は観客がいないのは当然とツッコミを入れる。
「さてと、これでひとまず周りを気にせず戦えるね?」
「あぁ……」『魔術攻撃は方向を気を付けないとならない。剣術中心の戦闘が良いな……』
見える範囲に誰もいなくなった。
これで自分たちの戦いの巻き添えを出さなくて済む。
しかし、所詮は隣の会場というだけで、魔術系統の攻撃を放つ場合、威力を間違えたら巻き添えにしてしまう可能性がある。
そのため、気を使って戦わなければならないということは変わりはない。
そのことを頭に入れつつ、伸は腰に差した鞘から刀を抜いてバルタサールに向けて構えた。
「おぉ、良いね! ゾクゾクする殺気だ!」
刀を向け、殺気を放つ伸。
その殺気を受けてもバルタサールは笑みを崩さず、嬉しそうに伸へ向かって刀を構えた。
「…………」
「…………」
お互い刀を向け、伸とバルタサールは無言で見合う。
「ハッ!!」「シッ!!」
“ガキンッ!!”
合図はないというのに、両者同時に動く。
お互い一直線に突き進み、間合いに入った瞬間斬りかかる。
伸は逆袈裟、バルタサールは上段からの振り下ろしだ。
その攻撃がぶつかり合い、甲高い金属音が鳴り響いた。
「「…………」」
攻撃がぶつかり合い、2人は鍔迫り合いの状態になる。
そして、無言で押し合う形になる。
「……へぇ~!」
少しの間押し合っていると、バルタサールが感心したように声を上げる。
ジリジリと伸が押し始めていたからだ。
まだ様子見の段階で本気を出していないが、魔王の自分を相手に力で上回る人間が存在しているなんて考えたこともなかった。
長い年月を生きてきたが、ここ数年で一番の驚きかもしれない。
久々の驚きという感情に、バルタサールは気分が高揚していた。
「ムンッ!!」
「っと!」
このまま押し込まれる訳にはいかない。
そのため、バルタサールは伸の押す力を利用するようにして後ろに飛び退き、伸から距離を取った。
そんなバルタサールを追いかけようとしたが、体勢が整っていたので、伸は追撃をやめた。
「ハッ!!」
「っ!?」
次はどう動くのか考えようとした伸。
そんな伸の考えを読んだのか、バルタサールが先に動く。
左手で手のひら大の魔力球を作り、伸に向かって放ってきた。
「フンッ!!」
あくまでも牽制のつもりなのだろうが、飛んでくる魔力球は大きさの割にはかなりの魔力が込められているため、相当な威力を持っていることは分かる。
その攻撃を、伸は横に飛ぶことで回避する。
「ハァッ!!」
「っ!!」
魔力球による攻撃は囮だったらしく、バルタサールは攻撃を躱した伸に斬りかかる。
そんなバルタサールの薙ぎ払いを、伸は体をくの字にして回避した。
「シッ!!」
「っ!!」
薙ぎ払いを回避されたが、狙いは伸の体勢を崩すこと。
体をくの字にするため、上半身を前に倒したことで顎が空いた。
バルタサールは攻撃途中だった右手を刀から外し、伸の顎へアッパーカットを放った。
「ふぅ~……」
顎に飛んでくるアッパーに対し、伸は仰け反り、そのままバック転をすることで回避する。
ものすごい高速で目の前を通り抜けたアッパー。
その風切り音から、当たったらかなりのダメージを追っていたことが分かる。
それが予想できただけに、躱すことができた伸は安堵のため息を吐いた。
「よく躱したね?」
「まあな……」
伸の反応に合わせ、臨機応変に攻撃を放ってくるバルタサール。
咄嗟に動いているというのに、淀みがないため速く感じる。
実際、その攻撃速度はかなりのものだ。
しかも、威力があるから面倒臭い。
『奴が面倒なのは先読み……洞察力だな』
バルタサールが臨機応変に攻撃をしてくるのは、自分の動きをよく見ているからだ。
長い年月を生きてきたその経験から、相手の表情や体勢から、次の動きを読んでいるのだろう。
先を読む洞察力を利用した攻撃により、僅かだがバルタサールの方が動きは速いかもしれない。
はっきり言って、力で優っていても、何のアドバンテージにもならないように伸には思えた。
「力と速度は分かった。あとは魔力量だな……」
ここまでの攻防で、お互い相手の実力がどれくらいなのかを予想する。
力では伸が、速度ではバルタサールが優っているように思える。
そんななか、残る魔力量を比べるために、バルタサールは魔力による身体強化をし始めた。
「ここからが本番と言ったところか……」
今まで両者共に身体強化をせず、生身の体での攻防を繰り広げていた。
しかし、バルタサールが身体強化をおこなった以上、自分もここからは実力を発揮していかなくてはならない。
「「ハーーーッ!!」」
眼が合った瞬間、伸とバルタサールは揃えたように魔力を放出し始める。
その膨大な魔力を、両者共に身体強化へと使用した。
伸と綾愛が決勝戦を行っていた場所。
その隣にある武舞台上に降り立ったバルタサールは、誰一人としていない観客席を見て満足そうに頷く。
「当たり前だろ……」
ここは大会の1、2回戦で使用する競技場。
観客がいないのは当然だし、魔人が出たと聞いて退避していないなんて、自殺志願者くらいだろう。
そのため、伸は観客がいないのは当然とツッコミを入れる。
「さてと、これでひとまず周りを気にせず戦えるね?」
「あぁ……」『魔術攻撃は方向を気を付けないとならない。剣術中心の戦闘が良いな……』
見える範囲に誰もいなくなった。
これで自分たちの戦いの巻き添えを出さなくて済む。
しかし、所詮は隣の会場というだけで、魔術系統の攻撃を放つ場合、威力を間違えたら巻き添えにしてしまう可能性がある。
そのため、気を使って戦わなければならないということは変わりはない。
そのことを頭に入れつつ、伸は腰に差した鞘から刀を抜いてバルタサールに向けて構えた。
「おぉ、良いね! ゾクゾクする殺気だ!」
刀を向け、殺気を放つ伸。
その殺気を受けてもバルタサールは笑みを崩さず、嬉しそうに伸へ向かって刀を構えた。
「…………」
「…………」
お互い刀を向け、伸とバルタサールは無言で見合う。
「ハッ!!」「シッ!!」
“ガキンッ!!”
合図はないというのに、両者同時に動く。
お互い一直線に突き進み、間合いに入った瞬間斬りかかる。
伸は逆袈裟、バルタサールは上段からの振り下ろしだ。
その攻撃がぶつかり合い、甲高い金属音が鳴り響いた。
「「…………」」
攻撃がぶつかり合い、2人は鍔迫り合いの状態になる。
そして、無言で押し合う形になる。
「……へぇ~!」
少しの間押し合っていると、バルタサールが感心したように声を上げる。
ジリジリと伸が押し始めていたからだ。
まだ様子見の段階で本気を出していないが、魔王の自分を相手に力で上回る人間が存在しているなんて考えたこともなかった。
長い年月を生きてきたが、ここ数年で一番の驚きかもしれない。
久々の驚きという感情に、バルタサールは気分が高揚していた。
「ムンッ!!」
「っと!」
このまま押し込まれる訳にはいかない。
そのため、バルタサールは伸の押す力を利用するようにして後ろに飛び退き、伸から距離を取った。
そんなバルタサールを追いかけようとしたが、体勢が整っていたので、伸は追撃をやめた。
「ハッ!!」
「っ!?」
次はどう動くのか考えようとした伸。
そんな伸の考えを読んだのか、バルタサールが先に動く。
左手で手のひら大の魔力球を作り、伸に向かって放ってきた。
「フンッ!!」
あくまでも牽制のつもりなのだろうが、飛んでくる魔力球は大きさの割にはかなりの魔力が込められているため、相当な威力を持っていることは分かる。
その攻撃を、伸は横に飛ぶことで回避する。
「ハァッ!!」
「っ!!」
魔力球による攻撃は囮だったらしく、バルタサールは攻撃を躱した伸に斬りかかる。
そんなバルタサールの薙ぎ払いを、伸は体をくの字にして回避した。
「シッ!!」
「っ!!」
薙ぎ払いを回避されたが、狙いは伸の体勢を崩すこと。
体をくの字にするため、上半身を前に倒したことで顎が空いた。
バルタサールは攻撃途中だった右手を刀から外し、伸の顎へアッパーカットを放った。
「ふぅ~……」
顎に飛んでくるアッパーに対し、伸は仰け反り、そのままバック転をすることで回避する。
ものすごい高速で目の前を通り抜けたアッパー。
その風切り音から、当たったらかなりのダメージを追っていたことが分かる。
それが予想できただけに、躱すことができた伸は安堵のため息を吐いた。
「よく躱したね?」
「まあな……」
伸の反応に合わせ、臨機応変に攻撃を放ってくるバルタサール。
咄嗟に動いているというのに、淀みがないため速く感じる。
実際、その攻撃速度はかなりのものだ。
しかも、威力があるから面倒臭い。
『奴が面倒なのは先読み……洞察力だな』
バルタサールが臨機応変に攻撃をしてくるのは、自分の動きをよく見ているからだ。
長い年月を生きてきたその経験から、相手の表情や体勢から、次の動きを読んでいるのだろう。
先を読む洞察力を利用した攻撃により、僅かだがバルタサールの方が動きは速いかもしれない。
はっきり言って、力で優っていても、何のアドバンテージにもならないように伸には思えた。
「力と速度は分かった。あとは魔力量だな……」
ここまでの攻防で、お互い相手の実力がどれくらいなのかを予想する。
力では伸が、速度ではバルタサールが優っているように思える。
そんななか、残る魔力量を比べるために、バルタサールは魔力による身体強化をし始めた。
「ここからが本番と言ったところか……」
今まで両者共に身体強化をせず、生身の体での攻防を繰り広げていた。
しかし、バルタサールが身体強化をおこなった以上、自分もここからは実力を発揮していかなくてはならない。
「「ハーーーッ!!」」
眼が合った瞬間、伸とバルタサールは揃えたように魔力を放出し始める。
その膨大な魔力を、両者共に身体強化へと使用した。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
最弱の荷物持ちは謎のスキル【証券口座】で成り上がる〜配当で伝説の武器やスキルやアイテムを手に入れた。それでも一番幸せなのは家族ができたこと〜
k-ing ★書籍発売中
ファンタジー
※以前投稿していた作品を改稿しています。
この世界のお金は金額が増えると質量は重くなる。そのため枚数が増えると管理がしにくくなる。そのため冒険者にポーターは必須だ。
そんなポーターであるウォーレンは幼馴染の誘いでパーティーを組むが、勇者となったアドルにパーティーを追放されてしまう。
謎のスキル【証券口座】の力でお金の管理がしやすいという理由だけでポーターとなったウォーレン。
だが、その力はお金をただ収納するだけのスキルではなかった。
ある日突然武器を手に入れた。それは偶然お金で権利を購入した鍛冶屋から定期的にもらえる配当という謎のラッキースキルだった。
しかも権利を購入できるのは鍛冶屋だけではなかった。
一方、新しいポーターを雇った勇者達は一般のポーターとの違いを知ることとなる。
勇者達は周りに強奪されないかと気にしながら生活する一方、ウォーレンは伝説の武器やユニークスキル、伝説のアイテムでいつのまにか最強の冒険者ポーターとなっていた。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる