179 / 281
3学年 前期
第178話
しおりを挟む
「ピモ!」
「ッ!!」
周囲を警戒しつつ数十分歩いた後、伸は樹の上にいるピモの存在に気付き、小さい声で話しかける。
主人を見つけたピモは、嬉しそうな表情で樹から降りて駆け寄ってきた。
「見つけたか?」
主人の服をよじ登り、ピモは伸の肩に座る。
探知をしているので近くに魔物がいないことは分かっているが、ゴブリンの巣が近くにあるかもしれない。
そのため、伸は指示をしておいたゴブリンの巣を発見したのか、ピモに小声で問いかけた。
「キキッ!」
ピモの案内を受けながら、伸は声や音を立てないように移動する。
綾愛たちは、そんな伸の後に無言で付いて行く。
少しして、ピモが小さく鳴いてある方向を指さした。
「あそこか……」
ピモが指さした方向を望遠鏡で眺めると、伸たちのいる場所の崖下から300mほど離れた所に数体のゴブリンがいるのが見えた。
そのゴブリンたちの近くには、洞窟の入り口のような物が存在していた。
そのことから、伸はその洞窟がゴブリンの巣となっているのだと判断した。
「……う~わ! 結構いるわね……」
「それだけ上位種がいて、深い巣って事かしら……」
入り口付近にいるゴブリンたちは、敵を発見するために置かれている見張りなのだろう。
その見張りの数が普通じゃない。
ちょっとした上位種が誕生してできた巣穴ならば1・2体の見張りを置く程度なのだが、発見した巣穴の周辺には十数体の見張りが全方位を警戒している。
それだけ、巣穴の中にはゴブリンが潜んでいるということなのだろう。
巣穴と見張りの数を確認した綾愛と奈津希は、その感想が思わずこぼれた。
「どうしますか? ここからだと、中までは探知できないですけど……」
巣と思わしき洞窟を発見することはできたが、内部がどうなっているのか分からない。
正大と麻里の探知できる距離は、ここから洞窟の入り口まで。
中がどうなっているのか分からない状況では、討伐をするのか、それとも救援を呼ぶのかの判断ができない。
そのため、正大は伸や綾愛たちに判断を仰いだ。
「討伐か救援かの選択の前に、まずは探知ね」
「えっ?」
対抗戦で戦う姿を見て、麻里は綾愛に憧れた。
自分の理想とする姿そのものだったからだ。
上長家次期当主である兄の佳太から、何となくといった感じで八郷学園への入学を勧められた時、麻里はすぐにその提案に乗った。
憧れの存在である綾愛を、間近で見ることができるからだ。
そんな綾愛から、少しでも技術を取り入れようと何度も試合映像を見たため、実力はある程度知っているつもりだ。
自分よりも全ての面において勝っているため、自分よりも探知できる距離は広いかもしれない。
しかし、そうは言っても、発見した巣穴の全貌を見ることまではできないだろうと思っていた。
そのため、まるで探知できるような綾愛の言葉に、麻里は思わず声をもらした。
「お願いね!」
「「えっ?」」
先程の言葉で、麻里だけでなく正大も綾愛が巣穴の探知をおこなうのだと思っていた。
しかし、その綾愛は伸の背中をポンと叩いて頼み込んだのを見て、2人は思わず「なんで?」とツッコミを入れたい気持ちだった。
「……分かったよ」
「「えっ?」」
正大と麻里がツッコミを入れようとする前に、伸は綾愛からの頼みを受け入れる。
綾愛ならもしかしたら探知できるのではないかと思っていたが、自分でやるのではなく伸に頼んだ。
それを伸が受け入れたということは、この距離から巣穴の探知ができるということだ。
鷹藤道康との試合に勝利し、綾愛の婚約者であるという情報から、多少なりとも実力があるとは思っている。
しかし、対抗戦二連覇中の綾愛に比べたら、実力は落ちると思っていたため、今度は伸が頼みを受け入れたことに驚きの声を上げた。
「2人共見とけよ」
伸としては、なるべく自分の実力を知られることは避けたい。
しかし、去年の夏合宿と年末の対抗戦後に現れた魔人の集団を倒した時に、正大と麻里の兄たちには知られている。
ならば、隠していても正大と麻里に知られるのは時間の問題だ。
それに、見張りの数からも分かるように、巣穴の中には相当な数のゴブリンが存在している可能性が高い。
放っておいたら、一月もしないうちに近くの村に攻めかかってくるかもしれない。
そうなる可能性があるにも関わらず、自分個人のためだけに放置するわけにはいかない。
そのため、2人の指導も含めて、自分の力の一端を見せることにした。
「2人の探知は全方向に均等に向けているだろ? この場合のような時には一方向に向けてだけ魔力を広げればいいんだ」
探知術は、薄く周囲に広げた魔力に触れた敵の位置や数を見つけることで戦闘準備を整えることができるため、魔闘師を目指すなら覚えなくてはいけない技術だ。
正大と麻里のように周囲に均等に魔力を広げることで、どこから攻められても問題ないように対処するのが基本の型だ。
しかし、今回のようにどこを重点的に探知すればいいか分かっている場合、伸の言うように一方向に延ばせば、全方位を探知する時よりも長い距離を探知することができるのだ。
「フッ!」
「…………」
説明した通り魔力を伸ばし、伸はゴブリンの巣穴の中を探知し始める。
台藤地区・三矢野地区の名家である2人は、仕事で忙しい両親からではなく、指導員から魔術の基礎を教わっていた。
そういった指導員たちは、基礎を重点的に教えることが多いため、応用的な技術を教わることはなかった。
そのため、伸の説明と実戦を見た正大と麻里は、なるほどと納得した。
「まぁ、2人ならすぐにできると思うけどね」
正大と麻里を見ていて気付いたが、入学したての頃の自分と同じように基本はできているが、応用ができていないように綾愛は感じていた。
そこに気付いた伸も、2人に探知術の応用法を伝えることにしたのだろう。
応用とは言っても、魔力操作の技術がある程度あればできることだ。
2人なら基礎ができているため、綾愛はそんなに難しくないことだと伝えた。
基礎ができていなければ応用をする事なんて難しい。
そのため、指導員による基礎重視の教えも、あながち間違いではないということだ。
「…………まずいな」
後輩2人が綾愛の言葉に納得している間、伸は黙って巣穴を探知していた。
そして、その予想外の探知結果に、思わず感想を呟いたのだった。
「ッ!!」
周囲を警戒しつつ数十分歩いた後、伸は樹の上にいるピモの存在に気付き、小さい声で話しかける。
主人を見つけたピモは、嬉しそうな表情で樹から降りて駆け寄ってきた。
「見つけたか?」
主人の服をよじ登り、ピモは伸の肩に座る。
探知をしているので近くに魔物がいないことは分かっているが、ゴブリンの巣が近くにあるかもしれない。
そのため、伸は指示をしておいたゴブリンの巣を発見したのか、ピモに小声で問いかけた。
「キキッ!」
ピモの案内を受けながら、伸は声や音を立てないように移動する。
綾愛たちは、そんな伸の後に無言で付いて行く。
少しして、ピモが小さく鳴いてある方向を指さした。
「あそこか……」
ピモが指さした方向を望遠鏡で眺めると、伸たちのいる場所の崖下から300mほど離れた所に数体のゴブリンがいるのが見えた。
そのゴブリンたちの近くには、洞窟の入り口のような物が存在していた。
そのことから、伸はその洞窟がゴブリンの巣となっているのだと判断した。
「……う~わ! 結構いるわね……」
「それだけ上位種がいて、深い巣って事かしら……」
入り口付近にいるゴブリンたちは、敵を発見するために置かれている見張りなのだろう。
その見張りの数が普通じゃない。
ちょっとした上位種が誕生してできた巣穴ならば1・2体の見張りを置く程度なのだが、発見した巣穴の周辺には十数体の見張りが全方位を警戒している。
それだけ、巣穴の中にはゴブリンが潜んでいるということなのだろう。
巣穴と見張りの数を確認した綾愛と奈津希は、その感想が思わずこぼれた。
「どうしますか? ここからだと、中までは探知できないですけど……」
巣と思わしき洞窟を発見することはできたが、内部がどうなっているのか分からない。
正大と麻里の探知できる距離は、ここから洞窟の入り口まで。
中がどうなっているのか分からない状況では、討伐をするのか、それとも救援を呼ぶのかの判断ができない。
そのため、正大は伸や綾愛たちに判断を仰いだ。
「討伐か救援かの選択の前に、まずは探知ね」
「えっ?」
対抗戦で戦う姿を見て、麻里は綾愛に憧れた。
自分の理想とする姿そのものだったからだ。
上長家次期当主である兄の佳太から、何となくといった感じで八郷学園への入学を勧められた時、麻里はすぐにその提案に乗った。
憧れの存在である綾愛を、間近で見ることができるからだ。
そんな綾愛から、少しでも技術を取り入れようと何度も試合映像を見たため、実力はある程度知っているつもりだ。
自分よりも全ての面において勝っているため、自分よりも探知できる距離は広いかもしれない。
しかし、そうは言っても、発見した巣穴の全貌を見ることまではできないだろうと思っていた。
そのため、まるで探知できるような綾愛の言葉に、麻里は思わず声をもらした。
「お願いね!」
「「えっ?」」
先程の言葉で、麻里だけでなく正大も綾愛が巣穴の探知をおこなうのだと思っていた。
しかし、その綾愛は伸の背中をポンと叩いて頼み込んだのを見て、2人は思わず「なんで?」とツッコミを入れたい気持ちだった。
「……分かったよ」
「「えっ?」」
正大と麻里がツッコミを入れようとする前に、伸は綾愛からの頼みを受け入れる。
綾愛ならもしかしたら探知できるのではないかと思っていたが、自分でやるのではなく伸に頼んだ。
それを伸が受け入れたということは、この距離から巣穴の探知ができるということだ。
鷹藤道康との試合に勝利し、綾愛の婚約者であるという情報から、多少なりとも実力があるとは思っている。
しかし、対抗戦二連覇中の綾愛に比べたら、実力は落ちると思っていたため、今度は伸が頼みを受け入れたことに驚きの声を上げた。
「2人共見とけよ」
伸としては、なるべく自分の実力を知られることは避けたい。
しかし、去年の夏合宿と年末の対抗戦後に現れた魔人の集団を倒した時に、正大と麻里の兄たちには知られている。
ならば、隠していても正大と麻里に知られるのは時間の問題だ。
それに、見張りの数からも分かるように、巣穴の中には相当な数のゴブリンが存在している可能性が高い。
放っておいたら、一月もしないうちに近くの村に攻めかかってくるかもしれない。
そうなる可能性があるにも関わらず、自分個人のためだけに放置するわけにはいかない。
そのため、2人の指導も含めて、自分の力の一端を見せることにした。
「2人の探知は全方向に均等に向けているだろ? この場合のような時には一方向に向けてだけ魔力を広げればいいんだ」
探知術は、薄く周囲に広げた魔力に触れた敵の位置や数を見つけることで戦闘準備を整えることができるため、魔闘師を目指すなら覚えなくてはいけない技術だ。
正大と麻里のように周囲に均等に魔力を広げることで、どこから攻められても問題ないように対処するのが基本の型だ。
しかし、今回のようにどこを重点的に探知すればいいか分かっている場合、伸の言うように一方向に延ばせば、全方位を探知する時よりも長い距離を探知することができるのだ。
「フッ!」
「…………」
説明した通り魔力を伸ばし、伸はゴブリンの巣穴の中を探知し始める。
台藤地区・三矢野地区の名家である2人は、仕事で忙しい両親からではなく、指導員から魔術の基礎を教わっていた。
そういった指導員たちは、基礎を重点的に教えることが多いため、応用的な技術を教わることはなかった。
そのため、伸の説明と実戦を見た正大と麻里は、なるほどと納得した。
「まぁ、2人ならすぐにできると思うけどね」
正大と麻里を見ていて気付いたが、入学したての頃の自分と同じように基本はできているが、応用ができていないように綾愛は感じていた。
そこに気付いた伸も、2人に探知術の応用法を伝えることにしたのだろう。
応用とは言っても、魔力操作の技術がある程度あればできることだ。
2人なら基礎ができているため、綾愛はそんなに難しくないことだと伝えた。
基礎ができていなければ応用をする事なんて難しい。
そのため、指導員による基礎重視の教えも、あながち間違いではないということだ。
「…………まずいな」
後輩2人が綾愛の言葉に納得している間、伸は黙って巣穴を探知していた。
そして、その予想外の探知結果に、思わず感想を呟いたのだった。
1
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
超文明日本
点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる