175 / 281
3学年 前期
第174話
しおりを挟む
「「先輩!」」
「またか……」
自分に向かって駆け寄ってくる少年と少女に、伸は辟易とした様子で呟く。
というのも、このふたりが絡んでくるのは、毎日の事だからだ。
「組み合わせが……」
「予想外だよね……」
駆け寄ってきたふたりを見て、伸の側に居た綾愛と奈津希が呟く。
彼女たちも、毎日の光景に若干うんざりしていたからだ。
駆け寄ってくる2人は、上長家の長女の真理と森川家の次男の正大だ。
三矢野地区の名家である上長家、台藤地区の名家である森川家。
次期当主候補ではないとはいえ、他の地区から何故かわざわざ八郷地区の魔術学園に入学してくるなんて、何か裏があるのではないかと綾愛と奈津希は考えていた。
自分で言うのは何だが、恐らく魔術師業界では今人気急上昇中の柊家の自分に接近してくるのは予想できた。
去年の鷹藤家の道康のこともあるため、森川家の正大はもしかしたら伸と自分の婚約破棄を狙って接近してくるのではないか。
そして、それは上長家の麻里も同じ。
彼女は伸に接近することで、婚約破棄につなげようとしているのではないか。
そんな予想をしていたのだが、それは違う形になっていた。
「新田先輩! これから何するんですか?」
「柊先輩! 寮までお供して宜しいですか?」
綾愛の予想外だったのは、伸に接近してきたのは正大で、自分に接近してきたのが麻里だったからだ。
入学式で顔を合わせた後、この一ヶ月、休み時間や昼食時、そして下校時に寄って来るようになったのだ。
最初のうちは後輩ができてうれしい気持ちもあったのだが、こうも毎日となると、相手をするのがちょっと面倒くさくなってきた。
「いや、これから柊と用がある」
「そうそう……」
今日は金曜日。
明日・明後日の土日は、いつものように柊家の魔物退治の仕事をする予定だ。
そのため、伸たちはいつものように柊家のご用達の料亭で打ち合わせをおこなう予定だった。
仕事の詳細のことはともかく、伸と綾愛は用があることを2人に告げる。
「あっ! 柊先輩、杉山先輩もチワッス」
「……軽っ」
「こんにちは、杉山先輩、……新田先輩」
「……嫌々だな」
伸と綾愛の言葉に、正大は綾愛と奈津希に対して、麻里は奈津希と伸に対してそれぞれ挨拶をする。
正大が興味があるのは伸のため、その側にいる綾愛や奈津希にはお座なりといったようなものだ。
あまりにも軽い挨拶に、奈津希はツッコムように小さく呟いた。
麻里の場合、奈津希には普通の挨拶だったが、伸には仕方なく挨拶をしたというのが表情で分かる。
何か嫌われるようなことをしたことはないというのに、何だか険のある麻里の言い方に、伸は困ったように呟いた。
「なあ、森川。何で毎日のように来るんだ?」
「あなたもよ。上長さん」
偶にならともかく、毎日のように来られるのは正直言って面倒臭い。
そのため、伸はストレートに聞いてみることにした。
綾愛としても、麻里に同じような思いをしていたため、伸の問いに便乗するように尋ねた。
「「兄に言われたので」」
「「「兄?」」」
問いかけられた正大は伸へ、麻里は綾愛へとほぼ同時に返答する。
その答えに、伸たち3人は声を揃えて首を傾げた。
森川家の正大と上長家の麻里には、それぞれ次期当主となる兄がいることは有名だ。
しかし、どうして自分たちに近付くよう言われたのか気になる。
「そうか……」
去年の夏の合宿の時、伸は正大の兄である哲也に会って話しをしている。
その時、哲也は自分のことを気に入るような反応を示していた。
どう言ったのか分からないが、哲也が弟の正大に何かを言っていたとしても不思議ではないため、自分に近付いてくるのは納得できる。
「森川さんは話したことあるけど、上長さんは……」
「そうだね……」
伸とは違い、綾愛の方は納得いっていない。
綾愛も伸と同じく、去年の合宿で哲也と話しているが、麻里の兄である圭太とは、去年年末の対抗戦後に出現した魔人の集団と戦った時に少し挨拶を交わしただけで、まともに話したことが無いからだ。
柊家の使用人の家系である奈津希としても、綾愛が上長家に関わったことが無いことは分かっているため、同意の言葉を呟く。
「年末の魔人討伐以後、兄は柊家の話をよくするようになりました。なので、上長家の者として柊家との橋渡しの使者になろうと考えております」
「なるほど……」
年末に出現した魔人集団は、ほぼ伸によって倒された。
しかし、魔術師学園に通っているとはいっても、伸はまだ高校生である。
そのため、高校生が魔人たちを倒しましたといっても、国民は納得するとは思えない。
それならば、伸にお膳立てされたとはいえ、魔人に止めを刺したのはその場で魔人と戦った者たちなのだから、それぞれの家の手柄にすれば良い。
綾愛の婚約者ということもあり、伸は柊家の人間と言っても良い。
その柊家当主の俊夫がそれで良いというのならと、止めを刺したそれぞれの家が手柄を得ることができた。
その代わりに、俊夫は伸のことを家族にも言わないようにと条件を出していた。
その条件によって正確なことは言わなくても、伸がいることで今後も柊家の人気が上がることは間違いないことを、圭太は口に出してしまったのだろう。
それを聞いた麻里は、柊家との仲を取り持つことを考え、綾愛に近付くことにしたようだ。
そのことを聞いて、ようやく綾愛は納得いった。
「ともかく、毎日来られるのは流石に困る。それに、さっきも言ったように、俺たちは用があるんだ。だから今日は寮に帰れ」
色々勘違いも混じっているようだが、正大と麻里が自分たちに寄ってくる理由はなんとなく理解した。
しかし、今日はこの後予定がある。
そのため、伸は2人に寮へ帰るように告げた。
「何の用ですか?」
「土日の仕事の打ち合わせだよ」
用事があるといえば引きさがると思ったが、そうもいかない。
正大は、伸たちの用事が何なのか問いかけて来た。
さすがにイラッと来た伸は、若干雑に用事の内容を告げた。
「じゃあ、その仕事、俺にも手伝わせてくださいよ!」
「私も!」
「「「えっ?」」」
このメンバーで仕事と言えば、柊家関連のものなのは察することができる。
正大と麻里も有名一族の人間なのだから、他家の仕事に関わらないようにすると思った。
そうしたら、まさかの参加を希望してきたため、伸・綾愛・奈津希は揃えて声を出して固まった。
「またか……」
自分に向かって駆け寄ってくる少年と少女に、伸は辟易とした様子で呟く。
というのも、このふたりが絡んでくるのは、毎日の事だからだ。
「組み合わせが……」
「予想外だよね……」
駆け寄ってきたふたりを見て、伸の側に居た綾愛と奈津希が呟く。
彼女たちも、毎日の光景に若干うんざりしていたからだ。
駆け寄ってくる2人は、上長家の長女の真理と森川家の次男の正大だ。
三矢野地区の名家である上長家、台藤地区の名家である森川家。
次期当主候補ではないとはいえ、他の地区から何故かわざわざ八郷地区の魔術学園に入学してくるなんて、何か裏があるのではないかと綾愛と奈津希は考えていた。
自分で言うのは何だが、恐らく魔術師業界では今人気急上昇中の柊家の自分に接近してくるのは予想できた。
去年の鷹藤家の道康のこともあるため、森川家の正大はもしかしたら伸と自分の婚約破棄を狙って接近してくるのではないか。
そして、それは上長家の麻里も同じ。
彼女は伸に接近することで、婚約破棄につなげようとしているのではないか。
そんな予想をしていたのだが、それは違う形になっていた。
「新田先輩! これから何するんですか?」
「柊先輩! 寮までお供して宜しいですか?」
綾愛の予想外だったのは、伸に接近してきたのは正大で、自分に接近してきたのが麻里だったからだ。
入学式で顔を合わせた後、この一ヶ月、休み時間や昼食時、そして下校時に寄って来るようになったのだ。
最初のうちは後輩ができてうれしい気持ちもあったのだが、こうも毎日となると、相手をするのがちょっと面倒くさくなってきた。
「いや、これから柊と用がある」
「そうそう……」
今日は金曜日。
明日・明後日の土日は、いつものように柊家の魔物退治の仕事をする予定だ。
そのため、伸たちはいつものように柊家のご用達の料亭で打ち合わせをおこなう予定だった。
仕事の詳細のことはともかく、伸と綾愛は用があることを2人に告げる。
「あっ! 柊先輩、杉山先輩もチワッス」
「……軽っ」
「こんにちは、杉山先輩、……新田先輩」
「……嫌々だな」
伸と綾愛の言葉に、正大は綾愛と奈津希に対して、麻里は奈津希と伸に対してそれぞれ挨拶をする。
正大が興味があるのは伸のため、その側にいる綾愛や奈津希にはお座なりといったようなものだ。
あまりにも軽い挨拶に、奈津希はツッコムように小さく呟いた。
麻里の場合、奈津希には普通の挨拶だったが、伸には仕方なく挨拶をしたというのが表情で分かる。
何か嫌われるようなことをしたことはないというのに、何だか険のある麻里の言い方に、伸は困ったように呟いた。
「なあ、森川。何で毎日のように来るんだ?」
「あなたもよ。上長さん」
偶にならともかく、毎日のように来られるのは正直言って面倒臭い。
そのため、伸はストレートに聞いてみることにした。
綾愛としても、麻里に同じような思いをしていたため、伸の問いに便乗するように尋ねた。
「「兄に言われたので」」
「「「兄?」」」
問いかけられた正大は伸へ、麻里は綾愛へとほぼ同時に返答する。
その答えに、伸たち3人は声を揃えて首を傾げた。
森川家の正大と上長家の麻里には、それぞれ次期当主となる兄がいることは有名だ。
しかし、どうして自分たちに近付くよう言われたのか気になる。
「そうか……」
去年の夏の合宿の時、伸は正大の兄である哲也に会って話しをしている。
その時、哲也は自分のことを気に入るような反応を示していた。
どう言ったのか分からないが、哲也が弟の正大に何かを言っていたとしても不思議ではないため、自分に近付いてくるのは納得できる。
「森川さんは話したことあるけど、上長さんは……」
「そうだね……」
伸とは違い、綾愛の方は納得いっていない。
綾愛も伸と同じく、去年の合宿で哲也と話しているが、麻里の兄である圭太とは、去年年末の対抗戦後に出現した魔人の集団と戦った時に少し挨拶を交わしただけで、まともに話したことが無いからだ。
柊家の使用人の家系である奈津希としても、綾愛が上長家に関わったことが無いことは分かっているため、同意の言葉を呟く。
「年末の魔人討伐以後、兄は柊家の話をよくするようになりました。なので、上長家の者として柊家との橋渡しの使者になろうと考えております」
「なるほど……」
年末に出現した魔人集団は、ほぼ伸によって倒された。
しかし、魔術師学園に通っているとはいっても、伸はまだ高校生である。
そのため、高校生が魔人たちを倒しましたといっても、国民は納得するとは思えない。
それならば、伸にお膳立てされたとはいえ、魔人に止めを刺したのはその場で魔人と戦った者たちなのだから、それぞれの家の手柄にすれば良い。
綾愛の婚約者ということもあり、伸は柊家の人間と言っても良い。
その柊家当主の俊夫がそれで良いというのならと、止めを刺したそれぞれの家が手柄を得ることができた。
その代わりに、俊夫は伸のことを家族にも言わないようにと条件を出していた。
その条件によって正確なことは言わなくても、伸がいることで今後も柊家の人気が上がることは間違いないことを、圭太は口に出してしまったのだろう。
それを聞いた麻里は、柊家との仲を取り持つことを考え、綾愛に近付くことにしたようだ。
そのことを聞いて、ようやく綾愛は納得いった。
「ともかく、毎日来られるのは流石に困る。それに、さっきも言ったように、俺たちは用があるんだ。だから今日は寮に帰れ」
色々勘違いも混じっているようだが、正大と麻里が自分たちに寄ってくる理由はなんとなく理解した。
しかし、今日はこの後予定がある。
そのため、伸は2人に寮へ帰るように告げた。
「何の用ですか?」
「土日の仕事の打ち合わせだよ」
用事があるといえば引きさがると思ったが、そうもいかない。
正大は、伸たちの用事が何なのか問いかけて来た。
さすがにイラッと来た伸は、若干雑に用事の内容を告げた。
「じゃあ、その仕事、俺にも手伝わせてくださいよ!」
「私も!」
「「「えっ?」」」
このメンバーで仕事と言えば、柊家関連のものなのは察することができる。
正大と麻里も有名一族の人間なのだから、他家の仕事に関わらないようにすると思った。
そうしたら、まさかの参加を希望してきたため、伸・綾愛・奈津希は揃えて声を出して固まった。
1
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
千変万化の最強王〜底辺探索者だった俺は自宅にできたダンジョンで世界最強になって無双する〜
星影 迅
ファンタジー
およそ30年前、地球にはダンジョンが出現した。それは人々に希望や憧れを与え、そして同時に、絶望と恐怖も与えた──。
最弱探索者高校の底辺である宝晶千縁は今日もスライムのみを狩る生活をしていた。夏休みが迫る中、千縁はこのままじゃ“目的”を達成できる日は来ない、と命をかける覚悟をする。
千縁が心から強くなりたいと、そう願った時──自宅のリビングにダンジョンが出現していた!
そこでスキルに目覚めた千縁は、自らの目標のため、我が道を歩き出す……!
7つの人格を宿し、7つの性格を操る主人公の1読で7回楽しめる現代ファンタジー、開幕!
コメントでキャラを呼ぶと返事をくれるかも!(,,> <,,)
カクヨムにて先行連載中!
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる