159 / 281
2学年 後期
第158話
しおりを挟む
「ハァー!!」
「ぐっ!!」
「康義殿!!」
鷹藤家当主の康義の攻撃を躱し、柊家当主俊夫の攻撃を刀で受け止めたナタニエルは、すぐさま攻撃をし終えた康義に蹴りを打ち込む。
その蹴りを何とか刀で受け止めた康義だが、体勢不十分だったために吹き飛ばされる。
「「…………」」
吹き飛ばされた康義は、空中で体勢を立て直して着地する。
そして、追いかけてきた俊夫と視線を合わせ、2人は小さく頷き合った。
「……なるほど、手応えがいまいちだと思っていたが、わざとのようだな? まぁ、周りを巻き添いにしたくないってのは俺としても部下の奴らが死ぬのは面倒だからな……」
2人のやり取りを見て、ナタニエルは感じていた違和感の正体に気付いた。
自分の攻撃に、やけにあっさりと吹き飛ぶと思っていたが、どうやらワザとだったと。
しかし、自分が全力で戦えば、巻き添いになることは明白。
そうならないようにしてくれたことに、ナタニエルとしてもありがたいことだ。
「さぁ来いよ! この国の2トップ」
「行くぞ柊殿!!」
「えぇ!!」
周りを気にする必要がなくなったナタニエルは、俊夫と康義を手招きをする。
それを合図にするように、俊夫と康義は気合いを入れて刀を構える。
『まぁ、本当のトップは他にいるけどな……』
ナタニエルの言葉に、俊夫は心の中で呟く。
自分と康義がこの国のトップのように思っているようだが、それは違う。
自分と康義、そしてナタニエルどころか、更に上にいる実力者を知っていたからだ。
◆◆◆◆◆
「ハッ!!」
「フンッ!!」
敵に接近すると共に上段から振り下ろし、斬りつける綾愛。
それを、兎の魔人は右手に持つ短剣でいなすことで防ぐ。
「シッ!!」
「っと!!」
攻撃を防いだ兎の魔人は、すぐに綾愛に反撃をおこなう。
短剣を持っていない左の拳で、綾愛の腹目掛けて殴りつけてきた。
その拳を、綾愛は身を引くことで躱し、バックステップをして距離を取る。
「っ!!」
「面白いぞ!」
距離を取った綾愛を、兎の魔人はすぐさま追いかける。
そして、接近した勢いのままに突きを放ってきた。
その攻撃を綾愛が刀で受け止めると、鍔迫り合いのような状態になった。
力の押し引きをおこないながら、兎の魔人はすぐ目の前にいる綾愛に対して笑みを浮かべる。
「小娘のくせに俺の速度に付いてくるなんて予想外だぜ」
「フンッ!」
綾愛が自分と渡り合っているのが楽しいらしく、テンション高く話しかけてくる。
そんな兎の魔人のことなど相手をしないと言わんばかりに、綾愛は鼻で笑って聞き流す。
「もっと楽しませろ!!」
「っ!?」
綾愛に一言告げると、兎の魔人は鍔迫り合いの状態から一気にバックステップする。
そして、距離を取ったと思ったら、身体強化で全身に纏っている魔力のうち、脚の部分の魔力を増やした。
「ハッ!!」
「くっ!!」
脚に纏う魔力を増やしたことで、更に速度が上がる。
それに対応しようと綾愛も同様の身体強化をおこなうが、対応するのに精一杯で、ジワジワと圧され始める。
『やっぱり、ここが限界ね……』
兎の魔人の速度に付いて行くためには、これ以上の身体強化が必要だ。
しかし、綾愛は現在でも限界ギリギリの状態。
これ以上の身体強化となると、コントロールしきれず、最悪の場合肉体が負荷に耐えられず、筋肉や健が切れてまともに戦闘ができる状態ではなくなる。
それでも、綾愛は悲観していない。
この兎の魔人は、夏の合宿中に出た魔人たちに比べて桁違いに強い。
そんな魔人を相手に、自分は何とか対応できている。
伸による指導により、確実に成長していることが窺えるからだ。
『……私じゃ勝てない』
綾愛自身、戦い始めてすぐにこの魔人に勝てないことは分かっていた。
恐らく、この魔人は全力を出していない。
腰に差している短剣は2刀だというのに、それを使用してこない。
その言葉や表情の通り、戦いを楽しむための枷としているのかもしれない。
そんな相手に対し、自分は限界ギリギリで戦っている状態だ。
そんな状態で、いつまでも戦えるとは思っていない。
『でも、時間が稼げればいいのよ!!』
勝てないと分かった時点で、綾愛の考えは決まっていた。
自分が今やるべきことは、時間稼ぎなのだと。
これだけの事件。
伸なら事を収めに来てくれるはず。
そして、伸が来れば、こんな奴らを倒すことなど不可能ではない。
信頼と実績、ついでに綾愛の恋心も加わり、それは絶対のものだと確信している。
だからこそ、負けると分かっていながらも、綾愛は戦い続けた。
「ハァ、ハァ……」
「……何だ? もう限界か?」
全力を出している者とそうでない者。
その差はすぐに現れる。
戦いながらも魔力のコントロールに意識を向けるには、かなりの集中力を必要とする。
頭も体もフル回転させていれば、すぐに体力も切れるのも当然。
圧倒的に圧されながらも、重傷を負わないように防ぐことしかできない。
幾つもの斬り傷を作り、体力が切れた綾愛は、片膝をついて動けなくなっていた。
そんな綾愛を見下すように、兎の魔人はつまらなそうに話しかける。
「久々に全力が出せると思ったんだけど、たいしたことねえな……」
まだ余力があるように言うことで、綾愛の心を折りに来たのだろう。
兎の魔人は、ヘラヘラとした笑みと共に綾愛を挑発する。
「ハァ、ハァ、残念ね……」
元々勝てるとは思っていないため、綾愛は挑発に乗らない。
兎の魔人の言葉に対し、薄く笑って聞き流した。
「……その態度、気に入らねえな。援軍でも期待してんのか?」
煽っても何の反応も示さない。
そんな綾愛の態度に、兎の魔人は先程までの笑みを消して、イラ立つように話しかける。
「生憎だが、ここに援軍が来ることはないはずだ」
「……どういうこと?」
綾愛が期待しているのは、皇都の魔闘師たちが去年と同様に集まってくることだろうと兎の魔人は考えたのだろう。
実際の所は違うが、何か含みのある発言が気になり、綾愛は話の続きを求めた。
「へっ! 魔人がここにいるだけだと思うか?」
「っ!! まさかっ!?」
「気付いたか? この会場の外には数体の魔人がいて、会場に援軍が入らないようにしている。だから援軍を期待しても無駄だっての」
他にも魔人が存在しているかのような発言から、綾愛は援軍が来ないと言っている意味が分かった。
予想通り、驚きの表情へ変わった綾愛を見て、兎の魔人は若干気分を良くしたらしく、またもヘラヘラとした表情へ変わった。
「もしかしてあんたたちの狙いは……」
ここにいる魔人たちは、大会終了を待っていたかのようなタイミングで侵入してきた。
あらかじめ、準備していたかのように思える。
それにしては、観客を狙うような行動をしていない。
観客席に向かった魔人たちも、観戦に来ていた名家の当主や代理たちによって抑えられている。
準備をしていたのなら、観客に被害が出ていてもおかしくない。
まるで、目的は別にあるようだ。
現状を把握した綾愛は、その目的が何なのか思い浮かんだ。
「最初から観客に用はなかったんだよ。狙いはこの国の有名魔闘師たちの排除だからな!」
綾愛たちが抑えることで、観客は会場から避難することができたようだ。
しかし、魔人たちとしても観客を追い出し、ここにいる名家の魔闘師たちの排除をする事が目的だったようだ。
今この現状は、彼らの思う通りの展開になったということだ。
「……フフッ!」
「何がおかしい? 気でも狂ったか?」
兎の魔人の話が終わり、少し間をおいて綾愛は突然笑い出した。
思っていた反応とは違い、兎の魔人は訝し気に問いかける。
「援軍が来ない? そんなわけないわ」
「……何?」
先程言ったように、会場外には数体の魔人を配備している。
彼らには、観客は放置して、援軍を入れないようにしろと命令してある。
魔人としては実力が低いが、無名の魔闘師に突破されるような実力ではないはず。
そのため、兎の魔人は綾愛の発言の意味が理解できない。
「ほら……」
首を傾げている兎の魔人に、綾愛は分かりやすく上を指差す。
すると、
“スタッ!!”
「っっっ!?」
何者かがいきなり現れ、綾愛の側へと着地した。
あまりのことに、兎の魔人は驚きで目を見開く。
「よう!」
現れたのは伸。
兎の魔人のことなどまるで無視するように、伸は軽く手を上げて綾愛に声をかけた。
「ぐっ!!」
「康義殿!!」
鷹藤家当主の康義の攻撃を躱し、柊家当主俊夫の攻撃を刀で受け止めたナタニエルは、すぐさま攻撃をし終えた康義に蹴りを打ち込む。
その蹴りを何とか刀で受け止めた康義だが、体勢不十分だったために吹き飛ばされる。
「「…………」」
吹き飛ばされた康義は、空中で体勢を立て直して着地する。
そして、追いかけてきた俊夫と視線を合わせ、2人は小さく頷き合った。
「……なるほど、手応えがいまいちだと思っていたが、わざとのようだな? まぁ、周りを巻き添いにしたくないってのは俺としても部下の奴らが死ぬのは面倒だからな……」
2人のやり取りを見て、ナタニエルは感じていた違和感の正体に気付いた。
自分の攻撃に、やけにあっさりと吹き飛ぶと思っていたが、どうやらワザとだったと。
しかし、自分が全力で戦えば、巻き添いになることは明白。
そうならないようにしてくれたことに、ナタニエルとしてもありがたいことだ。
「さぁ来いよ! この国の2トップ」
「行くぞ柊殿!!」
「えぇ!!」
周りを気にする必要がなくなったナタニエルは、俊夫と康義を手招きをする。
それを合図にするように、俊夫と康義は気合いを入れて刀を構える。
『まぁ、本当のトップは他にいるけどな……』
ナタニエルの言葉に、俊夫は心の中で呟く。
自分と康義がこの国のトップのように思っているようだが、それは違う。
自分と康義、そしてナタニエルどころか、更に上にいる実力者を知っていたからだ。
◆◆◆◆◆
「ハッ!!」
「フンッ!!」
敵に接近すると共に上段から振り下ろし、斬りつける綾愛。
それを、兎の魔人は右手に持つ短剣でいなすことで防ぐ。
「シッ!!」
「っと!!」
攻撃を防いだ兎の魔人は、すぐに綾愛に反撃をおこなう。
短剣を持っていない左の拳で、綾愛の腹目掛けて殴りつけてきた。
その拳を、綾愛は身を引くことで躱し、バックステップをして距離を取る。
「っ!!」
「面白いぞ!」
距離を取った綾愛を、兎の魔人はすぐさま追いかける。
そして、接近した勢いのままに突きを放ってきた。
その攻撃を綾愛が刀で受け止めると、鍔迫り合いのような状態になった。
力の押し引きをおこないながら、兎の魔人はすぐ目の前にいる綾愛に対して笑みを浮かべる。
「小娘のくせに俺の速度に付いてくるなんて予想外だぜ」
「フンッ!」
綾愛が自分と渡り合っているのが楽しいらしく、テンション高く話しかけてくる。
そんな兎の魔人のことなど相手をしないと言わんばかりに、綾愛は鼻で笑って聞き流す。
「もっと楽しませろ!!」
「っ!?」
綾愛に一言告げると、兎の魔人は鍔迫り合いの状態から一気にバックステップする。
そして、距離を取ったと思ったら、身体強化で全身に纏っている魔力のうち、脚の部分の魔力を増やした。
「ハッ!!」
「くっ!!」
脚に纏う魔力を増やしたことで、更に速度が上がる。
それに対応しようと綾愛も同様の身体強化をおこなうが、対応するのに精一杯で、ジワジワと圧され始める。
『やっぱり、ここが限界ね……』
兎の魔人の速度に付いて行くためには、これ以上の身体強化が必要だ。
しかし、綾愛は現在でも限界ギリギリの状態。
これ以上の身体強化となると、コントロールしきれず、最悪の場合肉体が負荷に耐えられず、筋肉や健が切れてまともに戦闘ができる状態ではなくなる。
それでも、綾愛は悲観していない。
この兎の魔人は、夏の合宿中に出た魔人たちに比べて桁違いに強い。
そんな魔人を相手に、自分は何とか対応できている。
伸による指導により、確実に成長していることが窺えるからだ。
『……私じゃ勝てない』
綾愛自身、戦い始めてすぐにこの魔人に勝てないことは分かっていた。
恐らく、この魔人は全力を出していない。
腰に差している短剣は2刀だというのに、それを使用してこない。
その言葉や表情の通り、戦いを楽しむための枷としているのかもしれない。
そんな相手に対し、自分は限界ギリギリで戦っている状態だ。
そんな状態で、いつまでも戦えるとは思っていない。
『でも、時間が稼げればいいのよ!!』
勝てないと分かった時点で、綾愛の考えは決まっていた。
自分が今やるべきことは、時間稼ぎなのだと。
これだけの事件。
伸なら事を収めに来てくれるはず。
そして、伸が来れば、こんな奴らを倒すことなど不可能ではない。
信頼と実績、ついでに綾愛の恋心も加わり、それは絶対のものだと確信している。
だからこそ、負けると分かっていながらも、綾愛は戦い続けた。
「ハァ、ハァ……」
「……何だ? もう限界か?」
全力を出している者とそうでない者。
その差はすぐに現れる。
戦いながらも魔力のコントロールに意識を向けるには、かなりの集中力を必要とする。
頭も体もフル回転させていれば、すぐに体力も切れるのも当然。
圧倒的に圧されながらも、重傷を負わないように防ぐことしかできない。
幾つもの斬り傷を作り、体力が切れた綾愛は、片膝をついて動けなくなっていた。
そんな綾愛を見下すように、兎の魔人はつまらなそうに話しかける。
「久々に全力が出せると思ったんだけど、たいしたことねえな……」
まだ余力があるように言うことで、綾愛の心を折りに来たのだろう。
兎の魔人は、ヘラヘラとした笑みと共に綾愛を挑発する。
「ハァ、ハァ、残念ね……」
元々勝てるとは思っていないため、綾愛は挑発に乗らない。
兎の魔人の言葉に対し、薄く笑って聞き流した。
「……その態度、気に入らねえな。援軍でも期待してんのか?」
煽っても何の反応も示さない。
そんな綾愛の態度に、兎の魔人は先程までの笑みを消して、イラ立つように話しかける。
「生憎だが、ここに援軍が来ることはないはずだ」
「……どういうこと?」
綾愛が期待しているのは、皇都の魔闘師たちが去年と同様に集まってくることだろうと兎の魔人は考えたのだろう。
実際の所は違うが、何か含みのある発言が気になり、綾愛は話の続きを求めた。
「へっ! 魔人がここにいるだけだと思うか?」
「っ!! まさかっ!?」
「気付いたか? この会場の外には数体の魔人がいて、会場に援軍が入らないようにしている。だから援軍を期待しても無駄だっての」
他にも魔人が存在しているかのような発言から、綾愛は援軍が来ないと言っている意味が分かった。
予想通り、驚きの表情へ変わった綾愛を見て、兎の魔人は若干気分を良くしたらしく、またもヘラヘラとした表情へ変わった。
「もしかしてあんたたちの狙いは……」
ここにいる魔人たちは、大会終了を待っていたかのようなタイミングで侵入してきた。
あらかじめ、準備していたかのように思える。
それにしては、観客を狙うような行動をしていない。
観客席に向かった魔人たちも、観戦に来ていた名家の当主や代理たちによって抑えられている。
準備をしていたのなら、観客に被害が出ていてもおかしくない。
まるで、目的は別にあるようだ。
現状を把握した綾愛は、その目的が何なのか思い浮かんだ。
「最初から観客に用はなかったんだよ。狙いはこの国の有名魔闘師たちの排除だからな!」
綾愛たちが抑えることで、観客は会場から避難することができたようだ。
しかし、魔人たちとしても観客を追い出し、ここにいる名家の魔闘師たちの排除をする事が目的だったようだ。
今この現状は、彼らの思う通りの展開になったということだ。
「……フフッ!」
「何がおかしい? 気でも狂ったか?」
兎の魔人の話が終わり、少し間をおいて綾愛は突然笑い出した。
思っていた反応とは違い、兎の魔人は訝し気に問いかける。
「援軍が来ない? そんなわけないわ」
「……何?」
先程言ったように、会場外には数体の魔人を配備している。
彼らには、観客は放置して、援軍を入れないようにしろと命令してある。
魔人としては実力が低いが、無名の魔闘師に突破されるような実力ではないはず。
そのため、兎の魔人は綾愛の発言の意味が理解できない。
「ほら……」
首を傾げている兎の魔人に、綾愛は分かりやすく上を指差す。
すると、
“スタッ!!”
「っっっ!?」
何者かがいきなり現れ、綾愛の側へと着地した。
あまりのことに、兎の魔人は驚きで目を見開く。
「よう!」
現れたのは伸。
兎の魔人のことなどまるで無視するように、伸は軽く手を上げて綾愛に声をかけた。
1
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】帝国滅亡の『大災厄』、飼い始めました
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
大陸を制覇し、全盛を極めたアティン帝国を一夜にして滅ぼした『大災厄』―――正体のわからぬ大災害の話は、御伽噺として世に広まっていた。
うっかり『大災厄』の正体を知った魔術師――ルリアージェ――は、大陸9つの国のうち、3つの国から追われることになる。逃亡生活の邪魔にしかならない絶世の美形を連れた彼女は、徐々に覇権争いに巻き込まれていく。
まさか『大災厄』を飼うことになるなんて―――。
真面目なようで、不真面目なファンタジーが今始まる!
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
※2022/05/13 第10回ネット小説大賞、一次選考通過
※2019年春、エブリスタ長編ファンタジー特集に選ばれました(o´-ω-)o)ペコッ
ローグ・ナイト ~復讐者の研究記録~
mimiaizu
ファンタジー
迷宮に迷い込んでしまった少年がいた。憎しみが芽生え、復讐者へと豹変した少年は、迷宮を攻略したことで『前世』を手に入れる。それは少年をさらに変えるものだった。迷宮から脱出した少年は、【魔法】が差別と偏見を引き起こす世界で、復讐と大きな『謎』に挑むダークファンタジー。※小説家になろう様・カクヨム様でも投稿を始めました。
半世紀の契約
篠原 皐月
恋愛
それぞれ個性的な妹達に振り回されつつ、五人姉妹の長女としての役割を自分なりに理解し、母親に代わって藤宮家を纏めている美子(よしこ)。一見、他人からは凡庸に見られがちな彼女は、自分の人生においての生きがいを、未だにはっきりと見い出せないまま日々を過ごしていたが、とある見合いの席で鼻持ちならない相手を袖にした結果、その男が彼女の家族とその後の人生に、大きく関わってくる事になる。
一見常識人でも、とてつもなく非凡な美子と、傲岸不遜で得体の知れない秀明の、二人の出会いから始まる物語です。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
虚無の統括者 〜両親を殺された俺は復讐の為、最強の配下と組織の主になる〜
サメ狐
ファンタジー
———力を手にした少年は女性達を救い、最強の組織を作ります!
魔力———それは全ての種族に宿り、魔法という最強の力を手に出来る力
魔力が高ければ高い程、魔法の威力も上がる
そして、この世界には強さを示すSSS、SS、S、A、B、C、D、E、Fの9つのランクが存在する
全世界総人口1000万人の中でSSSランクはたったの5人
そんな彼らを世界は”選ばれし者”と名付けた
何故、SSSランクの5人は頂きに上り詰めることが出来たのか?
それは、魔力の最高峰クラス
———可視化できる魔力———を唯一持つ者だからである
最強無敗の力を秘め、各国の最終戦力とまで称されている5人の魔法、魔力
SSランクやSランクが束になろうとたった一人のSSSランクに敵わない
絶対的な力と象徴こそがSSSランクの所以。故に選ばれし者と何千年も呼ばれ、代変わりをしてきた
———そんな魔法が存在する世界に生まれた少年———レオン
彼はどこにでもいる普通の少年だった‥‥
しかし、レオンの両親が目の前で亡き者にされ、彼の人生が大きく変わり‥‥
憎悪と憎しみで彼の中に眠っていた”ある魔力”が現れる
復讐に明け暮れる日々を過ごし、数年経った頃
レオンは再び宿敵と遭遇し、レオンの”最強の魔法”で両親の敵を討つ
そこで囚われていた”ある少女”と出会い、レオンは決心する事になる
『もう誰も悲しまない世界を‥‥俺のような者を創らない世界を‥‥』
そしてレオンは少女を最初の仲間に加え、ある組織と対立する為に自らの組織を結成する
その組織とは、数年後に世界の大罪人と呼ばれ、世界から軍から追われる最悪の組織へと名を轟かせる
大切な人を守ろうとすればする程に、人々から恨まれ憎まれる負の連鎖
最強の力を手に入れたレオンは正体を隠し、最強の配下達を連れて世界の裏で暗躍する
誰も悲しまない世界を夢見て‥‥‥レオンは世界を相手にその力を奮うのだった。
恐縮ながら少しでも観てもらえると嬉しいです
なろう様カクヨム様にも投稿していますのでよろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる