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2学年 後期
第136話
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「くっ! 接近しての超連射なんて予想外だった……」
負けた了は悔しがる。
元々は魔力を飛ばすことなどできなかったため、徹底的に接近戦の技術を鍛えた。
それによって、入試で試験官から勝利を得られるほどの実力をつけた。
魔力を使用しない戦闘なら、同学年の誰にも負けない自信がある。
そんな自分に、バランス型の奈津希が接近戦を挑んでくるとは思ってもいなかった。
「防ぎきれれば勝てたのに……」
予想外の奈津希の行動に反応が遅れたせいで、連続発射された魔力球を防ぎきれなくなり、被弾する結果になってしまった。
あれだけの数の魔力球を連射するとなると、相当な魔力を消費するはず。
そうなると、そう長い時間続けられるはずがない。
もう少しの間防ぎきれば、奈津希が魔力切れを起こして了の勝利になっていただろう。
「良かった……」
“フラッ”
「お、おい!」
勝利宣言を受けた奈津希は、安心したのか足元をふらつかせる。
それを見て、了が心配そうに話しかけた。
「だ、大丈夫。魔力使いすぎただけだから……」
「あんな無茶すればそうなるのも当たり前だろ」
「そうね」
原因は分かっている。
魔力を使い過ぎての立ち眩みだ。
そのことを奈津希が言うと、了も納得したように返答した。
「でも、何としても全国行きを決めたかったから……」
「そうか……」
自分の有利な方に導けば勝てると思っていた。
油断したつもりはないが、驕りはあったのかもしれない。
そんな自分とは違い、奈津希は最初から最後まで全力を尽くして勝利を手に入れようと行動した。
勝利するための断固たる決意の差。
それが勝っていた方が勝利したということだろう。
奈津希の言葉を聞いて、了は密かに反省した。
そして怒りが込み上げてくる。
心で負けるなんて、一番悔しい負け方をした自分にだ。
「柊相手じゃ難しいだろうが、1位目指して頑張れよ」
「ありがとう。金井君も頑張ってね」
「あぁ」
今日の結果をもとに、明日全学年の3位決定戦と決勝が行われる。
伸たちの学年は、綾愛と奈津希が全国息を決めており、了は3位決定戦で大橋に勝利すれば、去年同様全国大会への切符を手に入れることになる。
奈津希の相手は綾愛だ。
明日勝っても負けても全国が決まっている奈津希は、今日の様に無茶する必要はない。
とりあえず明日の健闘を期待し合い、了と奈津希は握手を交わした。
その様子を見ていた観客たちは、大きな拍手によって2人のことを称えた。
「奈津希!!」
「綾愛ちゃん!!」
控室から出た綾愛は、退場して来た奈津希に抱き着く。
自分が大橋に勝った時よりも嬉しそうだ。
去年は、自分が準決勝で奈津希と当たってしまったために出場を阻止してしまった。
綾愛はそのことを申し訳なく思っていたが、今年は2人で出場することができる。
そのことがとても嬉しいのだ。
「でも、明日は負けないよ!」
「もちろん! 私も全力で行く!」
勝ち負けは関係ないといっても、手を抜いた戦いをする訳にはいかない。
綾愛が真剣に相手することを告げると、奈津希も応答した。
◆◆◆◆◆
「始め!!」
審判の三門により、開始の合図が発せられる。
全国大会に行けるかどうかが決まる、3位決定戦が開始された。
「ハッ!!」
「フンッ!」
了の相手は大橋。
武器となる槍の長さの棒を使い、大橋は了に突きを放つ。
その攻撃を、了は木刀で弾き反らす。
「ォラッ!!」
「っと!」
突きを弾いた了は、すぐさま大橋の胴へ攻撃する。
その攻撃を、大橋はバックステップすることで回避する。
「珍しく接近戦だな……」
「そうね……」
昨日同様、選手控室から
木刀の了と棒の大橋。
2人共接近戦を得意とするタイプだ。
去年の準決勝でも対戦した2人は、今年も全国行きの切符を争うことになった。
2人とも魔術による戦闘は考えていないのか、試合開始から接近戦が繰り広げられている。
了が攻めれば大橋が守り、大橋が攻めれば了が守る。
攻守が目まぐるしく変わり、観客たちも息を飲むように見守っている。
「ハァ、ハァ……」
「ハァ、ハァ……」
接近戦の技術はどうやら互角。
息を止めての攻防がしばらく続き、息の切れた2人は距離を取る。
接近戦でどっちが上か決めようと、完全に意地の張り合いといった雰囲気だ。
「「ハッ!!」」
まるで息を合わせたかのような同時のタイミングで、またも2人が接近する。
これで決着をつける気なのか、2人共全速力で移動する。
「ハッ!!」
「シッ!!」
武器の長さから、先に大橋の攻撃が了に迫る。
高速移動による突き。
あまりの速度による攻撃に、ギリギリ躱した了の頬が切れる。
頬から流れる血など気にせず、了はそのまま大橋に斬りかかる。
「「…………」」
大橋の首の手前で了の木刀が止められ、2人共無言になる。
その内心が別々の感情なのは間違いない。
「勝者金井!」
「よっしゃー!」
三門が了の勝利を宣言する。
それを受けて、了はようやく喜びの声を上げた。
「参ったな。今年こそはと思ったのに……」
「お前強かったぜ」
「そりゃどうも……」
2年連続、あと一歩のところで同じ相手に負けて全国行きを逃す。
その結果に、大橋は悔しそうに呟く。
そんな大橋に、了は手を差し出す。
たしかに悔しいが、了との接近戦は楽しかったのだろう。
橋は笑みを浮かべてその手を握った。
「全国。頑張れよ」
「あぁ、任せとけ」
「できれば去年以上の成績をな」
「注文が過ぎるが、頑張るよ」
握手を交わしながら、了と大橋は受け答えする。
負けた人間から、勝者への注文。
それは去年以上の成績というものだった。
しかし、了からすると去年の成績は出来過ぎだと思っている。
それに、情報がない1年を相手にするより、去年の戦闘スタイルが知られている2年では、相手に分析されている分戦いにくくなるものだ。
大橋の注文をすぐに受け入れたいところだが、そうもいかない。
それでも自分なりに最善を尽くすと、了は大橋に誓った。
3位が決定した後おこなわれた綾愛と奈津希の決勝戦はと言うと、了と大橋の試合と比べたらあっさりとした時間で決着が着いた。
昨日の言葉通り、綾愛は開始早々本気で奈津希に攻めかかった。
そこからは綾愛が終始攻め続け、奈津希が守りに徹する状況になり、とうとう守り切れなくなった奈津希の頭に当たる寸前に綾愛の木刀が止められた。
昨日の奈津希の戦闘から、会場にいるほとんどの者が良い勝負になると考えていただろうが、その予想は外れる結果になった。
しかし、だからこそ、綾愛の強さを再認識できたといってもいい。
今年ももしかしたら綾愛が優勝するのではないかと、生徒たちは期待が膨らんだのだった。
負けた了は悔しがる。
元々は魔力を飛ばすことなどできなかったため、徹底的に接近戦の技術を鍛えた。
それによって、入試で試験官から勝利を得られるほどの実力をつけた。
魔力を使用しない戦闘なら、同学年の誰にも負けない自信がある。
そんな自分に、バランス型の奈津希が接近戦を挑んでくるとは思ってもいなかった。
「防ぎきれれば勝てたのに……」
予想外の奈津希の行動に反応が遅れたせいで、連続発射された魔力球を防ぎきれなくなり、被弾する結果になってしまった。
あれだけの数の魔力球を連射するとなると、相当な魔力を消費するはず。
そうなると、そう長い時間続けられるはずがない。
もう少しの間防ぎきれば、奈津希が魔力切れを起こして了の勝利になっていただろう。
「良かった……」
“フラッ”
「お、おい!」
勝利宣言を受けた奈津希は、安心したのか足元をふらつかせる。
それを見て、了が心配そうに話しかけた。
「だ、大丈夫。魔力使いすぎただけだから……」
「あんな無茶すればそうなるのも当たり前だろ」
「そうね」
原因は分かっている。
魔力を使い過ぎての立ち眩みだ。
そのことを奈津希が言うと、了も納得したように返答した。
「でも、何としても全国行きを決めたかったから……」
「そうか……」
自分の有利な方に導けば勝てると思っていた。
油断したつもりはないが、驕りはあったのかもしれない。
そんな自分とは違い、奈津希は最初から最後まで全力を尽くして勝利を手に入れようと行動した。
勝利するための断固たる決意の差。
それが勝っていた方が勝利したということだろう。
奈津希の言葉を聞いて、了は密かに反省した。
そして怒りが込み上げてくる。
心で負けるなんて、一番悔しい負け方をした自分にだ。
「柊相手じゃ難しいだろうが、1位目指して頑張れよ」
「ありがとう。金井君も頑張ってね」
「あぁ」
今日の結果をもとに、明日全学年の3位決定戦と決勝が行われる。
伸たちの学年は、綾愛と奈津希が全国息を決めており、了は3位決定戦で大橋に勝利すれば、去年同様全国大会への切符を手に入れることになる。
奈津希の相手は綾愛だ。
明日勝っても負けても全国が決まっている奈津希は、今日の様に無茶する必要はない。
とりあえず明日の健闘を期待し合い、了と奈津希は握手を交わした。
その様子を見ていた観客たちは、大きな拍手によって2人のことを称えた。
「奈津希!!」
「綾愛ちゃん!!」
控室から出た綾愛は、退場して来た奈津希に抱き着く。
自分が大橋に勝った時よりも嬉しそうだ。
去年は、自分が準決勝で奈津希と当たってしまったために出場を阻止してしまった。
綾愛はそのことを申し訳なく思っていたが、今年は2人で出場することができる。
そのことがとても嬉しいのだ。
「でも、明日は負けないよ!」
「もちろん! 私も全力で行く!」
勝ち負けは関係ないといっても、手を抜いた戦いをする訳にはいかない。
綾愛が真剣に相手することを告げると、奈津希も応答した。
◆◆◆◆◆
「始め!!」
審判の三門により、開始の合図が発せられる。
全国大会に行けるかどうかが決まる、3位決定戦が開始された。
「ハッ!!」
「フンッ!」
了の相手は大橋。
武器となる槍の長さの棒を使い、大橋は了に突きを放つ。
その攻撃を、了は木刀で弾き反らす。
「ォラッ!!」
「っと!」
突きを弾いた了は、すぐさま大橋の胴へ攻撃する。
その攻撃を、大橋はバックステップすることで回避する。
「珍しく接近戦だな……」
「そうね……」
昨日同様、選手控室から
木刀の了と棒の大橋。
2人共接近戦を得意とするタイプだ。
去年の準決勝でも対戦した2人は、今年も全国行きの切符を争うことになった。
2人とも魔術による戦闘は考えていないのか、試合開始から接近戦が繰り広げられている。
了が攻めれば大橋が守り、大橋が攻めれば了が守る。
攻守が目まぐるしく変わり、観客たちも息を飲むように見守っている。
「ハァ、ハァ……」
「ハァ、ハァ……」
接近戦の技術はどうやら互角。
息を止めての攻防がしばらく続き、息の切れた2人は距離を取る。
接近戦でどっちが上か決めようと、完全に意地の張り合いといった雰囲気だ。
「「ハッ!!」」
まるで息を合わせたかのような同時のタイミングで、またも2人が接近する。
これで決着をつける気なのか、2人共全速力で移動する。
「ハッ!!」
「シッ!!」
武器の長さから、先に大橋の攻撃が了に迫る。
高速移動による突き。
あまりの速度による攻撃に、ギリギリ躱した了の頬が切れる。
頬から流れる血など気にせず、了はそのまま大橋に斬りかかる。
「「…………」」
大橋の首の手前で了の木刀が止められ、2人共無言になる。
その内心が別々の感情なのは間違いない。
「勝者金井!」
「よっしゃー!」
三門が了の勝利を宣言する。
それを受けて、了はようやく喜びの声を上げた。
「参ったな。今年こそはと思ったのに……」
「お前強かったぜ」
「そりゃどうも……」
2年連続、あと一歩のところで同じ相手に負けて全国行きを逃す。
その結果に、大橋は悔しそうに呟く。
そんな大橋に、了は手を差し出す。
たしかに悔しいが、了との接近戦は楽しかったのだろう。
橋は笑みを浮かべてその手を握った。
「全国。頑張れよ」
「あぁ、任せとけ」
「できれば去年以上の成績をな」
「注文が過ぎるが、頑張るよ」
握手を交わしながら、了と大橋は受け答えする。
負けた人間から、勝者への注文。
それは去年以上の成績というものだった。
しかし、了からすると去年の成績は出来過ぎだと思っている。
それに、情報がない1年を相手にするより、去年の戦闘スタイルが知られている2年では、相手に分析されている分戦いにくくなるものだ。
大橋の注文をすぐに受け入れたいところだが、そうもいかない。
それでも自分なりに最善を尽くすと、了は大橋に誓った。
3位が決定した後おこなわれた綾愛と奈津希の決勝戦はと言うと、了と大橋の試合と比べたらあっさりとした時間で決着が着いた。
昨日の言葉通り、綾愛は開始早々本気で奈津希に攻めかかった。
そこからは綾愛が終始攻め続け、奈津希が守りに徹する状況になり、とうとう守り切れなくなった奈津希の頭に当たる寸前に綾愛の木刀が止められた。
昨日の奈津希の戦闘から、会場にいるほとんどの者が良い勝負になると考えていただろうが、その予想は外れる結果になった。
しかし、だからこそ、綾愛の強さを再認識できたといってもいい。
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