133 / 281
2学年 後期
第133話
しおりを挟む
「注意するのは、了と杉山だけかな……」
魔術学園では秋の風物詩となる校内代表選抜戦。
その参加メンバーが決定し、伸はいつもの料亭へと来ていた。
セコンドに付くことから、綾愛が打ち合わせをしたいと言ってきたからだ。
ここの料理はめちゃめちゃ美味い。
呼ばれたのなら来ないわけにはいかないと、伸は嬉しそうにホイホイついてきた。
料亭に入って料理が来るまでの間、目的である対抗戦の話をしようと、タブレットを取り出して出場メンバーを見た伸は、率直な感想を述べた。
「去年と違うのは、あの渡辺が外れて、田中って奴が入ったくらいだな……」
1年の前期の時、綾愛を加えて隊を組もうとしていた渡辺。
その勧誘をあっさりと綾愛に断られ、それを笑った伸たちと試合をする事になった。
頭も顏も良く、口だけではない程度の実力は有していた。
しかし、学校に魔物が出現した時は真っ先に逃げるなど、中身の方が良くないとバレ、次第に人気を失っていき、去年の校内戦では初戦で了に負けた男だ。
2年になってからは、女生徒たちとの噂なんて聞かなくなっていたが、まさか校内戦に出れなくなるなんて思いもしなかった。
「新田君たちに負けてから、あんまり実力伸びてないって話よね?」
「それだと俺たちのせいって聞こえるな。単純にメッキが剥がれただけだろ?」
実力はあるが、近接戦では了ほどではないし、魔法戦なら石塚や吉井ほどでもない。
そのことが分かったからなのか、渡辺はどちらを伸ばすべきなのか迷い、魔物が出たら誰よりも早く逃げるようなヘタレ精神も加わって成長が鈍ったのではないだろうか。
内面さえまともになれば頭は良いのだし、学年でも上位に来れるはず。
要は、渡辺自身がどうにかする問題だ。
「まぁ、柊は大丈夫だろ……」
元々、柊家の娘として英才教育を受けて来た綾愛は、剣の腕も魔術の腕も学年ではトップレベルだった。
それに加え、伸の魔力操作によって更に実力が上がっていて、夏休み中に起きた魔人の出現時、伸が1体任せることができるだけの実力はある。
この学園内だと、伸以外は3年でも相手にならないだろう。
そう考えると、よっぽどのことが無い限り、同学年の人間に負けるとは思えないため、伸は綾愛の代表は確定していると踏んでいる。
「……私はって言うと?」
「前回の了じゃないけど、柊は了と杉山の山と別だからな」
伸の太鼓判を受け、綾愛は内心嬉しい。
しかし、伸の言い方だと、他に気になる人間がいるようだ。
そのことを綾愛が尋ねると、伸の口からは了と奈津希の名前が挙がった。
「奈津希と金井君だと、どっちが勝つと思う?」
伸からすると、友人の了が気になるのは当然。
奈津希も、柊家の仕事で綾愛と共に魔物退治をしていることもあり、知らない仲ではない。
8人のトーナメント制で、3位までが学園代表に選ばれる。
綾愛は、決勝に行くまで了や奈津希と戦わない位置にいるため心配する必要がないが、2人は準決勝で戦うことになる。
伸の太鼓判通り決勝まで行った時、どっちが来るのか気になった綾愛は、どちらが決勝に来るかを尋ねた。
「了……かな」
綾愛の問いに対し、伸は少し悩みつつ返答した。
「……何で?」
「杉山は仕事で魔物と戦う機会が多い。成長という意味では安定して伸びていると思う。了の場合、元々近接戦の実力は高いし、伸びしろがある分勢いがすごい」
綾愛は、奈津希と了の実力はほぼ互角。
友人という関係を差し引いても、奈津子の方が僅かに上だと思っている。
そのため、伸の予想が意外だったため、その理由を尋ねた。
魔物を倒すと、僅かに戦闘力が成長すると言われている。
綾愛との関係上、奈津希は月に何度か魔物退治をおこなっているため、その分成長しているはずだ。
だが、成長力では了の方が上だ。
去年の夏休みの時、伸が気絶している了を操作することになった。
苦手な遠距離攻撃も、その時か成長し続けている。
去年の全国大会では試合に使えるほどではなかったが、今年はさらに成長している。
もう、近接戦に気を付ければ倒せる相手ではなくなりつつある。
奈津希は、どちらかと言うと距離を取っての魔法攻撃が得意なタイプ。
接近戦になれば了、遠距離戦になれば奈津希に分があるだろう。
「直接対決までどちらが成長しているかって考えると……」
「勢いのある金井君ってわけね?」
「あぁ……」
距離を取る相手と戦うのは慣れているため、どこまで奈津希が了から逃げきれるかがカギになる。
了の場合、魔物の退治による成長と同じ位、人との試合でも成長する。
夏休み中、親父さんにしごかれたと言っていたし、相当伸びているはず。
奈津希の方が少々不利なのではないかというのが、伸の考えだ。
「柊のように俺が魔力操作すれば、すぐに杉山が上に行けるかもな」
「それは……駄目!」
「あっそ……」
相手に魔力を流して操作する魔術。
従魔でピグミーモンキーのピモを使って練習しているが、もっと色々な人間を相手に試してみたい。
そのため、奈津希に魔力操作を試してみることを提案してみたが、綾愛が止めた。
綾愛は、自分が魔力操作されてから、どういう訳か女性相手だと止めてくる。
奈津希のためにならと了承するかと思って尋ねてみたのだが、今回も駄目なようだ。
仕方がないので、またピモを相手に練習するしかないようだ。
「そう言えば、ピモちゃんは?」
「よっと!」
せっかくの料亭料理。
ピモにも食べさせてあげたい。
元々呼び出すつもりでいたので、綾愛に言われた伸は寮にいるピモを転移魔法で呼び出した。
「キュッ!」
「ワ~♪」
手のひらサイズで、クリクリ眼の子ザル。
それを見て、庇護欲が湧かない女子はいないのではないかと思えてくる。
案の定、ピモを見た綾愛は、嬉しそうな声を上げた。
「ピモ。美味しい料理をあげるから、ちょっと相手してやってくれるか?」
「キュッ!」
テンションの高い綾愛に、若干引いている感じのピモ。
代金を支払ってもらうので、少しはサービスしてあげないといけない。
そう思った伸は、ピモに綾愛の相手をしてもらうことを頼む。
主人の伸に頼まれては断る訳にはいかない。
しかも、美味しい料理をもらえるというのだから、ピモは喜んで綾愛に撫でられまくることを受け入れた。
魔術学園では秋の風物詩となる校内代表選抜戦。
その参加メンバーが決定し、伸はいつもの料亭へと来ていた。
セコンドに付くことから、綾愛が打ち合わせをしたいと言ってきたからだ。
ここの料理はめちゃめちゃ美味い。
呼ばれたのなら来ないわけにはいかないと、伸は嬉しそうにホイホイついてきた。
料亭に入って料理が来るまでの間、目的である対抗戦の話をしようと、タブレットを取り出して出場メンバーを見た伸は、率直な感想を述べた。
「去年と違うのは、あの渡辺が外れて、田中って奴が入ったくらいだな……」
1年の前期の時、綾愛を加えて隊を組もうとしていた渡辺。
その勧誘をあっさりと綾愛に断られ、それを笑った伸たちと試合をする事になった。
頭も顏も良く、口だけではない程度の実力は有していた。
しかし、学校に魔物が出現した時は真っ先に逃げるなど、中身の方が良くないとバレ、次第に人気を失っていき、去年の校内戦では初戦で了に負けた男だ。
2年になってからは、女生徒たちとの噂なんて聞かなくなっていたが、まさか校内戦に出れなくなるなんて思いもしなかった。
「新田君たちに負けてから、あんまり実力伸びてないって話よね?」
「それだと俺たちのせいって聞こえるな。単純にメッキが剥がれただけだろ?」
実力はあるが、近接戦では了ほどではないし、魔法戦なら石塚や吉井ほどでもない。
そのことが分かったからなのか、渡辺はどちらを伸ばすべきなのか迷い、魔物が出たら誰よりも早く逃げるようなヘタレ精神も加わって成長が鈍ったのではないだろうか。
内面さえまともになれば頭は良いのだし、学年でも上位に来れるはず。
要は、渡辺自身がどうにかする問題だ。
「まぁ、柊は大丈夫だろ……」
元々、柊家の娘として英才教育を受けて来た綾愛は、剣の腕も魔術の腕も学年ではトップレベルだった。
それに加え、伸の魔力操作によって更に実力が上がっていて、夏休み中に起きた魔人の出現時、伸が1体任せることができるだけの実力はある。
この学園内だと、伸以外は3年でも相手にならないだろう。
そう考えると、よっぽどのことが無い限り、同学年の人間に負けるとは思えないため、伸は綾愛の代表は確定していると踏んでいる。
「……私はって言うと?」
「前回の了じゃないけど、柊は了と杉山の山と別だからな」
伸の太鼓判を受け、綾愛は内心嬉しい。
しかし、伸の言い方だと、他に気になる人間がいるようだ。
そのことを綾愛が尋ねると、伸の口からは了と奈津希の名前が挙がった。
「奈津希と金井君だと、どっちが勝つと思う?」
伸からすると、友人の了が気になるのは当然。
奈津希も、柊家の仕事で綾愛と共に魔物退治をしていることもあり、知らない仲ではない。
8人のトーナメント制で、3位までが学園代表に選ばれる。
綾愛は、決勝に行くまで了や奈津希と戦わない位置にいるため心配する必要がないが、2人は準決勝で戦うことになる。
伸の太鼓判通り決勝まで行った時、どっちが来るのか気になった綾愛は、どちらが決勝に来るかを尋ねた。
「了……かな」
綾愛の問いに対し、伸は少し悩みつつ返答した。
「……何で?」
「杉山は仕事で魔物と戦う機会が多い。成長という意味では安定して伸びていると思う。了の場合、元々近接戦の実力は高いし、伸びしろがある分勢いがすごい」
綾愛は、奈津希と了の実力はほぼ互角。
友人という関係を差し引いても、奈津子の方が僅かに上だと思っている。
そのため、伸の予想が意外だったため、その理由を尋ねた。
魔物を倒すと、僅かに戦闘力が成長すると言われている。
綾愛との関係上、奈津希は月に何度か魔物退治をおこなっているため、その分成長しているはずだ。
だが、成長力では了の方が上だ。
去年の夏休みの時、伸が気絶している了を操作することになった。
苦手な遠距離攻撃も、その時か成長し続けている。
去年の全国大会では試合に使えるほどではなかったが、今年はさらに成長している。
もう、近接戦に気を付ければ倒せる相手ではなくなりつつある。
奈津希は、どちらかと言うと距離を取っての魔法攻撃が得意なタイプ。
接近戦になれば了、遠距離戦になれば奈津希に分があるだろう。
「直接対決までどちらが成長しているかって考えると……」
「勢いのある金井君ってわけね?」
「あぁ……」
距離を取る相手と戦うのは慣れているため、どこまで奈津希が了から逃げきれるかがカギになる。
了の場合、魔物の退治による成長と同じ位、人との試合でも成長する。
夏休み中、親父さんにしごかれたと言っていたし、相当伸びているはず。
奈津希の方が少々不利なのではないかというのが、伸の考えだ。
「柊のように俺が魔力操作すれば、すぐに杉山が上に行けるかもな」
「それは……駄目!」
「あっそ……」
相手に魔力を流して操作する魔術。
従魔でピグミーモンキーのピモを使って練習しているが、もっと色々な人間を相手に試してみたい。
そのため、奈津希に魔力操作を試してみることを提案してみたが、綾愛が止めた。
綾愛は、自分が魔力操作されてから、どういう訳か女性相手だと止めてくる。
奈津希のためにならと了承するかと思って尋ねてみたのだが、今回も駄目なようだ。
仕方がないので、またピモを相手に練習するしかないようだ。
「そう言えば、ピモちゃんは?」
「よっと!」
せっかくの料亭料理。
ピモにも食べさせてあげたい。
元々呼び出すつもりでいたので、綾愛に言われた伸は寮にいるピモを転移魔法で呼び出した。
「キュッ!」
「ワ~♪」
手のひらサイズで、クリクリ眼の子ザル。
それを見て、庇護欲が湧かない女子はいないのではないかと思えてくる。
案の定、ピモを見た綾愛は、嬉しそうな声を上げた。
「ピモ。美味しい料理をあげるから、ちょっと相手してやってくれるか?」
「キュッ!」
テンションの高い綾愛に、若干引いている感じのピモ。
代金を支払ってもらうので、少しはサービスしてあげないといけない。
そう思った伸は、ピモに綾愛の相手をしてもらうことを頼む。
主人の伸に頼まれては断る訳にはいかない。
しかも、美味しい料理をもらえるというのだから、ピモは喜んで綾愛に撫でられまくることを受け入れた。
1
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ@10シリーズ書籍化
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる