122 / 281
2学年 前期
第122話
しおりを挟む
「どうも綾愛さん。それと奈津希さんだったかな?」
2泊3日の合宿の2日目が終わり、伸は合宿中柊家の手配したホテルに向かうため、綾愛と奈津希に合流する。
そして、稽古場からホテルへを向かおうとしたところで、鷹藤家の文康が弟の道康を引き連れて話しかけて来た。
「……どうも文康さん、道康君」
「どうもです」
同じ名門の一族。
綾愛は文康と何度か顔を合わせたことがある。
柊家に仕える奈津希も昔から綾愛と一緒にいるため、文康は覚えていたようだ。
しかし、昔と違い、柊家の人気は上がっている状況。
魔術師界で常にトップに立ってきた鷹藤家からすると、あまり好ましくない相手と思われているはずだ。
そのため、綾愛と奈津希は若干警戒しながら文康への挨拶を返した。
「もっと早く挨拶するべきだったのだけど、男女で分かれていたのでね」
「気にしないで。こちらも挨拶に行けなかったから」
男性よりも、女性は武術より魔術の方が得意な傾向にあるため、昨日・今日と男女で分かれて訓練がおこなわれた。
少数ずつとはいえ結構な人数が集まっているので、全員と挨拶を交わしている時間など無かった。
それでなくても、綾愛たちは鷹藤の人間とは距離を取っていたため、文康とは今ようやく挨拶を交わしたと言ったところだ。
「……彼は?」
「あぁ、彼は新田伸君。同じ八郷学園の同級生よ」
綾愛たちの側に立つ伸のことが気になったらしく、文康は問いかけてくる。
その問いに対し、綾愛は簡単に紹介した。
「……新田? 失礼。年末の大会に出ていたかな?」
「セコンドにはついていたけど、出場はしてないわ」
綾愛たちと共にこの合宿に来ているということは、柊家から実力があると判断されていること。
今人気急上昇中の柊家が認めた人間なら、年末の大会に出ているのではないかと考える。
しかし、新田という選手の記憶がないため、文康は確認するように綾愛へ問いかける
その問いに対し、綾愛は首を横に振りつつ返答した。
「それならどうして……」
「兄さん……」
大会にも出られない人間が、どうしてこの合宿に来ているのか。
そう思った文康は、不思議そうに呟く。
その呟きが言い終わる前に、文康の弟の道康が話しかけた。
「んっ? どうした道康」
「新田先輩は、俺が……」
「……あぁ、彼がそうか……」
弟の道康は、綾愛たちと同じ八郷学園に通っている。
そのことから、何か伸のことを知っているのだと、話の続きを促す。
道康の表情がバツの悪いものへと変わり、言い淀む。
兄弟だからそれだけで察したらしく、文康は納得したように頷いた。
「弟が迷惑かけたようだね?」
「いや、別に。油断をついただけだから……」
「それでも負けは負けだからね」
道康が綾愛の交際相手と試合したという話は、当然鷹藤家に伝わっている。
その負けた相手が、目の前にいる伸だということだ。
そのことを理解した文康は、軽い謝罪のつもりなのか、申し訳なさそうに話しかける。
それを受けた伸は、謙遜した態度で返した。
超小型のピグミーモンキーを使用しての戦闘なんて、受けた方からすると、いつの間に接近されたのかなんて意識していないと気付けないため、道康が負けたのも理解できる。
しかし、鷹藤家の本家の人間がどんな理由でも負けることは恥でしかない。
文康が負けは認めつつも、内心伸に対してはらわた煮えくりかえっているのが読み取れた。
「あの? それで何か?」
詳しい理由は分からないが、父の俊夫から伸は鷹藤家と距離を取りたいのだと知らされているため、余計な時間をかけたくない。
もしも挨拶だけなら、もう用がないので立ち去りたい。
そのため、綾愛は文康にまだ用があるのか尋ねた。
「あぁ、実は綾愛さんに相談がありまして……」
「相談……ですか?」
鷹藤家の人間が柊家の人間に相談事なんて、珍しいこともあるものだ。
とりあえず、綾愛はその相談事を聞いてみることにした。
「明日の魔物退治ですが、我々兄弟も皆さんに同行させてもらえませんか?」
「えっ?」
合宿の最終日は、数人組で魔物との戦闘訓練を予定している。
伸、綾愛、奈津希の3人は、昨日挨拶を交わした森川とその知り合いの5人で行動する予定になっている。
「でも、いいのかしら?」
「えぇ、他の方にも許可を得ています」
「でしたら私たちは構いません」
急にメンバーが増えるとなると、森川たちの許可も必要となってくる。
そのことが気になった綾愛が問いかけると、文康はもう許可を得ていたらしい。
それならば文句を言えないため、綾愛は文康たちの同行を許可した。
「では明日」
「では……」
用事が済んだ文康と道康は、綾愛と奈津希に一礼してその場から立ち去っていった。
口では負けを認めていたが、伸はあくまでも従魔によって勝利を得ただけの人間としか見ていないのだろう。
眼中にないと遠回しに告げているような態度だ。
「鷹藤家からなら断れないでしょうに……」
「だな……」
柊家の人気が急上昇中だからといって、まだ魔術師界では鷹藤のネームバリューは大きい。
他の家の人間が、鷹藤家から相談事と言われては、なかなか断りづらい。
森川たちもそう考えて、仕方なく受け入れたのだろう。
他が受け入れているのに、柊の人間が断ることも出来ない。
それが分かっていて文康たちは許可を求めて来たのだと、綾愛と伸は思わず愚痴る。
「……何か新田君に企んでいるのかしら?」
「どうだろうな。標的が俺なら問題ないだろ」
文康の頭の中で、伸のことは鷹藤家に恥をかかせた人間だとインプットされたことだろう。
帰り際の態度からしても、それが透けて見えた。
明日の同行も、その恥を雪ぐためのものではないかと疑念を抱く。
そんな綾愛の心配を余所に、伸は特に心配していない。
文康と道康は、たしかに才能ある魔術師だが、伸からすればまだまだ大したレベルではない。
そんな2人が何か仕掛けて来ても、それを打ち払うだけの余裕があるからだ。
「それよりも、柊が狙いかもしれないぞ?」
「私もその可能性を感じている」
鷹藤家の意向なのか分からないが、道康は綾愛を手に入れるために八郷学園に入学したようだ。
それも伸との試合で失敗し、夏休み後には官林学園に転校するのではないかと校内では噂が立っている。
もしもその企みが残っているとなると、標的は伸ではなく綾愛かもしれない。
伸がそのことを指摘すると、奈津希も同意した。
「もしもの時にはよろしくね?」
「あぁ、分かった」
今回の合宿に伸を参加させたのも、俊夫が娘の綾愛を心配して伸をねじ込んだのだろう。
柊家には隠れ蓑になってもらっているし、結構割の良いバイトを融通してもらっている。
身を護るくらい大したことないと、伸はあっさりと綾愛の頼みを受け入れた。
「ついでに私もよろしく」
「……あぁ、分かった」
綾愛が狙われるなら、ついでに自分も狙われるかもしれない。
そのため、奈津希も便乗して頼んで来た。
本人に言えないが、奈津希に手を出そうなんて完全にロリコンでしかない。
身を護る必要がない気もするが、あの2人がロリコンである可能性がないとも言い切れないため、伸は1拍間をおいて返答したのだった。
2泊3日の合宿の2日目が終わり、伸は合宿中柊家の手配したホテルに向かうため、綾愛と奈津希に合流する。
そして、稽古場からホテルへを向かおうとしたところで、鷹藤家の文康が弟の道康を引き連れて話しかけて来た。
「……どうも文康さん、道康君」
「どうもです」
同じ名門の一族。
綾愛は文康と何度か顔を合わせたことがある。
柊家に仕える奈津希も昔から綾愛と一緒にいるため、文康は覚えていたようだ。
しかし、昔と違い、柊家の人気は上がっている状況。
魔術師界で常にトップに立ってきた鷹藤家からすると、あまり好ましくない相手と思われているはずだ。
そのため、綾愛と奈津希は若干警戒しながら文康への挨拶を返した。
「もっと早く挨拶するべきだったのだけど、男女で分かれていたのでね」
「気にしないで。こちらも挨拶に行けなかったから」
男性よりも、女性は武術より魔術の方が得意な傾向にあるため、昨日・今日と男女で分かれて訓練がおこなわれた。
少数ずつとはいえ結構な人数が集まっているので、全員と挨拶を交わしている時間など無かった。
それでなくても、綾愛たちは鷹藤の人間とは距離を取っていたため、文康とは今ようやく挨拶を交わしたと言ったところだ。
「……彼は?」
「あぁ、彼は新田伸君。同じ八郷学園の同級生よ」
綾愛たちの側に立つ伸のことが気になったらしく、文康は問いかけてくる。
その問いに対し、綾愛は簡単に紹介した。
「……新田? 失礼。年末の大会に出ていたかな?」
「セコンドにはついていたけど、出場はしてないわ」
綾愛たちと共にこの合宿に来ているということは、柊家から実力があると判断されていること。
今人気急上昇中の柊家が認めた人間なら、年末の大会に出ているのではないかと考える。
しかし、新田という選手の記憶がないため、文康は確認するように綾愛へ問いかける
その問いに対し、綾愛は首を横に振りつつ返答した。
「それならどうして……」
「兄さん……」
大会にも出られない人間が、どうしてこの合宿に来ているのか。
そう思った文康は、不思議そうに呟く。
その呟きが言い終わる前に、文康の弟の道康が話しかけた。
「んっ? どうした道康」
「新田先輩は、俺が……」
「……あぁ、彼がそうか……」
弟の道康は、綾愛たちと同じ八郷学園に通っている。
そのことから、何か伸のことを知っているのだと、話の続きを促す。
道康の表情がバツの悪いものへと変わり、言い淀む。
兄弟だからそれだけで察したらしく、文康は納得したように頷いた。
「弟が迷惑かけたようだね?」
「いや、別に。油断をついただけだから……」
「それでも負けは負けだからね」
道康が綾愛の交際相手と試合したという話は、当然鷹藤家に伝わっている。
その負けた相手が、目の前にいる伸だということだ。
そのことを理解した文康は、軽い謝罪のつもりなのか、申し訳なさそうに話しかける。
それを受けた伸は、謙遜した態度で返した。
超小型のピグミーモンキーを使用しての戦闘なんて、受けた方からすると、いつの間に接近されたのかなんて意識していないと気付けないため、道康が負けたのも理解できる。
しかし、鷹藤家の本家の人間がどんな理由でも負けることは恥でしかない。
文康が負けは認めつつも、内心伸に対してはらわた煮えくりかえっているのが読み取れた。
「あの? それで何か?」
詳しい理由は分からないが、父の俊夫から伸は鷹藤家と距離を取りたいのだと知らされているため、余計な時間をかけたくない。
もしも挨拶だけなら、もう用がないので立ち去りたい。
そのため、綾愛は文康にまだ用があるのか尋ねた。
「あぁ、実は綾愛さんに相談がありまして……」
「相談……ですか?」
鷹藤家の人間が柊家の人間に相談事なんて、珍しいこともあるものだ。
とりあえず、綾愛はその相談事を聞いてみることにした。
「明日の魔物退治ですが、我々兄弟も皆さんに同行させてもらえませんか?」
「えっ?」
合宿の最終日は、数人組で魔物との戦闘訓練を予定している。
伸、綾愛、奈津希の3人は、昨日挨拶を交わした森川とその知り合いの5人で行動する予定になっている。
「でも、いいのかしら?」
「えぇ、他の方にも許可を得ています」
「でしたら私たちは構いません」
急にメンバーが増えるとなると、森川たちの許可も必要となってくる。
そのことが気になった綾愛が問いかけると、文康はもう許可を得ていたらしい。
それならば文句を言えないため、綾愛は文康たちの同行を許可した。
「では明日」
「では……」
用事が済んだ文康と道康は、綾愛と奈津希に一礼してその場から立ち去っていった。
口では負けを認めていたが、伸はあくまでも従魔によって勝利を得ただけの人間としか見ていないのだろう。
眼中にないと遠回しに告げているような態度だ。
「鷹藤家からなら断れないでしょうに……」
「だな……」
柊家の人気が急上昇中だからといって、まだ魔術師界では鷹藤のネームバリューは大きい。
他の家の人間が、鷹藤家から相談事と言われては、なかなか断りづらい。
森川たちもそう考えて、仕方なく受け入れたのだろう。
他が受け入れているのに、柊の人間が断ることも出来ない。
それが分かっていて文康たちは許可を求めて来たのだと、綾愛と伸は思わず愚痴る。
「……何か新田君に企んでいるのかしら?」
「どうだろうな。標的が俺なら問題ないだろ」
文康の頭の中で、伸のことは鷹藤家に恥をかかせた人間だとインプットされたことだろう。
帰り際の態度からしても、それが透けて見えた。
明日の同行も、その恥を雪ぐためのものではないかと疑念を抱く。
そんな綾愛の心配を余所に、伸は特に心配していない。
文康と道康は、たしかに才能ある魔術師だが、伸からすればまだまだ大したレベルではない。
そんな2人が何か仕掛けて来ても、それを打ち払うだけの余裕があるからだ。
「それよりも、柊が狙いかもしれないぞ?」
「私もその可能性を感じている」
鷹藤家の意向なのか分からないが、道康は綾愛を手に入れるために八郷学園に入学したようだ。
それも伸との試合で失敗し、夏休み後には官林学園に転校するのではないかと校内では噂が立っている。
もしもその企みが残っているとなると、標的は伸ではなく綾愛かもしれない。
伸がそのことを指摘すると、奈津希も同意した。
「もしもの時にはよろしくね?」
「あぁ、分かった」
今回の合宿に伸を参加させたのも、俊夫が娘の綾愛を心配して伸をねじ込んだのだろう。
柊家には隠れ蓑になってもらっているし、結構割の良いバイトを融通してもらっている。
身を護るくらい大したことないと、伸はあっさりと綾愛の頼みを受け入れた。
「ついでに私もよろしく」
「……あぁ、分かった」
綾愛が狙われるなら、ついでに自分も狙われるかもしれない。
そのため、奈津希も便乗して頼んで来た。
本人に言えないが、奈津希に手を出そうなんて完全にロリコンでしかない。
身を護る必要がない気もするが、あの2人がロリコンである可能性がないとも言い切れないため、伸は1拍間をおいて返答したのだった。
1
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
千変万化の最強王〜底辺探索者だった俺は自宅にできたダンジョンで世界最強になって無双する〜
星影 迅
ファンタジー
およそ30年前、地球にはダンジョンが出現した。それは人々に希望や憧れを与え、そして同時に、絶望と恐怖も与えた──。
最弱探索者高校の底辺である宝晶千縁は今日もスライムのみを狩る生活をしていた。夏休みが迫る中、千縁はこのままじゃ“目的”を達成できる日は来ない、と命をかける覚悟をする。
千縁が心から強くなりたいと、そう願った時──自宅のリビングにダンジョンが出現していた!
そこでスキルに目覚めた千縁は、自らの目標のため、我が道を歩き出す……!
7つの人格を宿し、7つの性格を操る主人公の1読で7回楽しめる現代ファンタジー、開幕!
コメントでキャラを呼ぶと返事をくれるかも!(,,> <,,)
カクヨムにて先行連載中!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる