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2学年 前期
第119話
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「お、お願いします……」
訓練所から飛び出していった綾愛は、そうなる原因を作った奈津希が説得を繰り返したことでようやく戻ってきた。
その綾愛は、伸の顔を見ると顔を真っ赤にして俯いてしまい、まともに話ができないでいるかのようだ。
そして、伸の目の前に座って少しの時間が経過すると、ようやく言葉を絞り出した。
「別に魔力流し込むだけなんだから、そう身構えるなよ」
「う、うん」
別に取って食う訳でもない。
魔力を流し込んで、少しの間操作するというだけだ。
なのにそんな態度をされると、何だかこっちも躊躇う。
「まぁ、抵抗されても操作できない訳ではないけど」
「そうなの?」
この魔力操作は、自分の魔力を使って相手の魔力を操作するという技術。
了を操作した時のように意識を失っている状況なら一番扱いやすいが、俊夫の時のように意識がある状態でも問題なく使用できる。
操作される側が受け入れてくれた方が操作しやすいのはたしかだが、抵抗されると使用できない訳ではない。
「魔力操作の技術が相当高くないと、俺の操作から逃れることは無理だろうな」
たしかにこの魔力操作は、体内に流された魔力を外へはじき出すように魔力操作することで、操作されることを阻止することはできるだろう。
しかし、それは相当な魔力操作技術がないと伸の魔力をはじき出すことはできない。
大和皇国内でこの魔力操作を拒否できるとなると、鷹藤家の当主である康義と、1度体験して魔力操作技術が上がった俊夫くらいかもしれない。
それ以外の人間となると、抵抗しているつもりでも何の抵抗にもならないため、伸の操作に影響することはない。
「魔人には通用しないの?」
「去年現れた兄貴の方のモグラ程度なら何とかなるかもしれないが、あれは魔人の中でも下の方だろうからな……」
この操作魔術があれば、魔人が出た時に捕えることができるのではないかと綾愛は考える。
たしかにこの魔術を使えば、魔人でも操作することはできるだろうが、先程も言ったように相手の魔力操作技術が低い場合のみだ。
それを分かりやすく説明するため、伸は去年戦ったモグラの魔人のことを例に挙げた。
「下の方……」
「……あっ! 今の柊殿なら、あのモグラなんか大したことないでしょ?」
「……そうだな」
その挙げた例が良くなかった。
あの時、兄の方のモグラを倒したのは俊夫で、かなり辛勝だった。
それが魔人でも下の方となると、名門柊家の当主としては何とも言い難い。
俊夫の反応を見て、伸は自分がミスった発言をしたとことに気付き、フォローの言葉を後付けした。
あの時の俊夫はたしかに苦戦したが、魔力操作が上がった今の俊夫なら、あのモグラ程度問題なく倒せる事だろう。
そのフォローの言葉を受け、俊夫はひとまず機嫌が直った。
「じゃあ、行くぞ?」
「う、うん!」
余計な話になってしまって長引いてしまったが、綾愛の魔力操作技術を上げるために操作して欲しいという依頼だった。
折角の休みをこれ以上無駄に時間を潰すわけにもいかないため、伸は早速始めることにした。
「ハッ!」
「っっっん!!」
綾愛の背に手を当てて、伸は魔力を流し始める。
体内に流れ込んでくる魔力に、綾愛は小さく声を出して反応した。
「これで魔力を操作すれば……」
「わっ!?」
伸の指先から繋がる一本の魔力。
その魔力を動かすだけで、綾愛は立ち上がる。
綾愛からすると、自分の意思で立ったわけではないため、驚きの声を漏らした。
「……こ、これは……」
「綾愛。分かるか?」
「う、うん……」
立ち上がった綾愛は、戸惑っているように呟く。
その反応から、自分と同じ感覚に陥っているのだろうと感じ取った俊夫は、短い言葉で問いかける。
親子だからなのか、意味を理解した綾愛は俊夫の問いに返答する。
「とんでもない速さで魔力が流れてる……」
「その感覚を忘れるな。自分でもそれだけの速度で魔力操作ができるということだからな」
「うん……」
魔力操作の速度が速くなれば、魔術発動の速度と威力が変わる。
たったそれだけのことで戦術に幅が出るため、戦いを有利に運ぶことができるというものだ。
本来は、毎日地道にコツコツと魔力操作の練習をおこない、少しずつ操作速度を上げていくしかないのだが、伸に身体操作をされた時の感覚を覚えていれば、一気に魔力の操作速度を上げることができるようになる。
そのため、俊夫は綾愛に現在の感覚を記憶しておくように告げる。
魔力の操作速度を上げられると言っても、この速度はとんでもない。
俊夫の言うように、他人である伸がこれほどの速度で魔力を操作しているのだから、本人である自分なら同じ位の速度で魔力を動かせるかもしれない。
しかし、綾愛からすると、これほどの速度になると現実離れしていて、本当にここまで速く操作できるイメージが湧かないため、返事もやや曖昧になってしまう。
「少し動かしてもらえるか?」
「分かりました」
返事が曖昧なのを感じ取った俊夫は、立ち止まっているだけではこの魔力操作が掴み切れないだろうと思い、伸に綾愛を少し動かしてもらうことにした。
俊夫に言われた通り、伸は綾愛を動かすことにした。
「わっ! わわっ!」
伸はその場で動かず、ただ指先から伸びる魔力を操作するだけだ。
自分で動いている訳でもないのに勝手に動くため、綾愛は戸惑っているようだ。
「型でもやるか……」
魔力操作は戦闘で必要となる技術。
それなら、武器を持っての型をやらせた方が良いと思い、伸は訓練場の壁に掛けてあった木刀を持たせ、綾愛に振らせることにした。
「ハッ!! フッ!!」
操作されながら木刀を振る綾愛は、魔力操作を覚えようと体内に流れる魔力に集中する。
「……そろそろ良いか」
「うっス!」
綾愛をしばらくの間動かしていると、俊夫が終了の合図を送ってきた。
それを受け、伸は綾愛に繋がっていた魔力糸を切った。
「魔力操作をしてみろ」
「うん」
伸の操作が切れたことで、自分の意思通りに体が動くことを確認する綾愛。
それが一通り済んだところを見計らい、俊夫は綾愛に魔力操作をする事を支持する。
先程までの魔力操作を忘れないようにするためだ。
「……すごい! 全然違う……」
自分で魔力操作をした綾愛は、思わず小さく呟く。
伸に操作をしてもらまでの自分とは、段違いに魔力操作技術が向上していたからだ。
半年近くかけて上がる分の成長が、このたった数十分で得られたと思えるほどだ。
「でも……」
「んっ? 何だ? 何かおかしなとこでもあるのか?」
「ううん。なんでもない……」
伸に操作されることで成長することは分かった。
しかし、綾愛は体内に伸の魔力が流れている間、言いようのない恥ずかしさを感じていた。
何だか伸に体中を撫でまわされているような感覚。
ようやく、普通に接するようにできたというのに、改めて伸のことを意識してしまう。
「そんなに違うんなら、私にも……」
「っっっ!!」
「……何でもないです」
綾愛が自分の魔力操作速度に驚いているのを見て、少しの間操作されるだけでそんなに成長できるならと、側で見ていた奈津希が自分も伸に操作してもらおうと頼もうとした。
しかし、それを言い終わる前に綾愛に睨まれ、奈津希は頼むのを中断した。
女の感による危機回避をしたようだ。
『あんなの他の女性になんて駄目だよ!!』
伸の魔力操作は、男の俊夫や了ならなんてことない感覚かもしれないが、女性の綾愛からしたら体中をボディ―タッチをされているような感覚に近い。
伸が他の女性にそんなことをするのが、綾愛は何だか嫌に感じた。
それが友人の奈津希でもだ。
「じゃあ帰ろうか?」
「キッ!」
頼まれていた綾愛の身体操作も済み、もう特に用はない。
綾愛の僅かな変化に気付かない伸は、ピモと共に了へと転移していった。
訓練所から飛び出していった綾愛は、そうなる原因を作った奈津希が説得を繰り返したことでようやく戻ってきた。
その綾愛は、伸の顔を見ると顔を真っ赤にして俯いてしまい、まともに話ができないでいるかのようだ。
そして、伸の目の前に座って少しの時間が経過すると、ようやく言葉を絞り出した。
「別に魔力流し込むだけなんだから、そう身構えるなよ」
「う、うん」
別に取って食う訳でもない。
魔力を流し込んで、少しの間操作するというだけだ。
なのにそんな態度をされると、何だかこっちも躊躇う。
「まぁ、抵抗されても操作できない訳ではないけど」
「そうなの?」
この魔力操作は、自分の魔力を使って相手の魔力を操作するという技術。
了を操作した時のように意識を失っている状況なら一番扱いやすいが、俊夫の時のように意識がある状態でも問題なく使用できる。
操作される側が受け入れてくれた方が操作しやすいのはたしかだが、抵抗されると使用できない訳ではない。
「魔力操作の技術が相当高くないと、俺の操作から逃れることは無理だろうな」
たしかにこの魔力操作は、体内に流された魔力を外へはじき出すように魔力操作することで、操作されることを阻止することはできるだろう。
しかし、それは相当な魔力操作技術がないと伸の魔力をはじき出すことはできない。
大和皇国内でこの魔力操作を拒否できるとなると、鷹藤家の当主である康義と、1度体験して魔力操作技術が上がった俊夫くらいかもしれない。
それ以外の人間となると、抵抗しているつもりでも何の抵抗にもならないため、伸の操作に影響することはない。
「魔人には通用しないの?」
「去年現れた兄貴の方のモグラ程度なら何とかなるかもしれないが、あれは魔人の中でも下の方だろうからな……」
この操作魔術があれば、魔人が出た時に捕えることができるのではないかと綾愛は考える。
たしかにこの魔術を使えば、魔人でも操作することはできるだろうが、先程も言ったように相手の魔力操作技術が低い場合のみだ。
それを分かりやすく説明するため、伸は去年戦ったモグラの魔人のことを例に挙げた。
「下の方……」
「……あっ! 今の柊殿なら、あのモグラなんか大したことないでしょ?」
「……そうだな」
その挙げた例が良くなかった。
あの時、兄の方のモグラを倒したのは俊夫で、かなり辛勝だった。
それが魔人でも下の方となると、名門柊家の当主としては何とも言い難い。
俊夫の反応を見て、伸は自分がミスった発言をしたとことに気付き、フォローの言葉を後付けした。
あの時の俊夫はたしかに苦戦したが、魔力操作が上がった今の俊夫なら、あのモグラ程度問題なく倒せる事だろう。
そのフォローの言葉を受け、俊夫はひとまず機嫌が直った。
「じゃあ、行くぞ?」
「う、うん!」
余計な話になってしまって長引いてしまったが、綾愛の魔力操作技術を上げるために操作して欲しいという依頼だった。
折角の休みをこれ以上無駄に時間を潰すわけにもいかないため、伸は早速始めることにした。
「ハッ!」
「っっっん!!」
綾愛の背に手を当てて、伸は魔力を流し始める。
体内に流れ込んでくる魔力に、綾愛は小さく声を出して反応した。
「これで魔力を操作すれば……」
「わっ!?」
伸の指先から繋がる一本の魔力。
その魔力を動かすだけで、綾愛は立ち上がる。
綾愛からすると、自分の意思で立ったわけではないため、驚きの声を漏らした。
「……こ、これは……」
「綾愛。分かるか?」
「う、うん……」
立ち上がった綾愛は、戸惑っているように呟く。
その反応から、自分と同じ感覚に陥っているのだろうと感じ取った俊夫は、短い言葉で問いかける。
親子だからなのか、意味を理解した綾愛は俊夫の問いに返答する。
「とんでもない速さで魔力が流れてる……」
「その感覚を忘れるな。自分でもそれだけの速度で魔力操作ができるということだからな」
「うん……」
魔力操作の速度が速くなれば、魔術発動の速度と威力が変わる。
たったそれだけのことで戦術に幅が出るため、戦いを有利に運ぶことができるというものだ。
本来は、毎日地道にコツコツと魔力操作の練習をおこない、少しずつ操作速度を上げていくしかないのだが、伸に身体操作をされた時の感覚を覚えていれば、一気に魔力の操作速度を上げることができるようになる。
そのため、俊夫は綾愛に現在の感覚を記憶しておくように告げる。
魔力の操作速度を上げられると言っても、この速度はとんでもない。
俊夫の言うように、他人である伸がこれほどの速度で魔力を操作しているのだから、本人である自分なら同じ位の速度で魔力を動かせるかもしれない。
しかし、綾愛からすると、これほどの速度になると現実離れしていて、本当にここまで速く操作できるイメージが湧かないため、返事もやや曖昧になってしまう。
「少し動かしてもらえるか?」
「分かりました」
返事が曖昧なのを感じ取った俊夫は、立ち止まっているだけではこの魔力操作が掴み切れないだろうと思い、伸に綾愛を少し動かしてもらうことにした。
俊夫に言われた通り、伸は綾愛を動かすことにした。
「わっ! わわっ!」
伸はその場で動かず、ただ指先から伸びる魔力を操作するだけだ。
自分で動いている訳でもないのに勝手に動くため、綾愛は戸惑っているようだ。
「型でもやるか……」
魔力操作は戦闘で必要となる技術。
それなら、武器を持っての型をやらせた方が良いと思い、伸は訓練場の壁に掛けてあった木刀を持たせ、綾愛に振らせることにした。
「ハッ!! フッ!!」
操作されながら木刀を振る綾愛は、魔力操作を覚えようと体内に流れる魔力に集中する。
「……そろそろ良いか」
「うっス!」
綾愛をしばらくの間動かしていると、俊夫が終了の合図を送ってきた。
それを受け、伸は綾愛に繋がっていた魔力糸を切った。
「魔力操作をしてみろ」
「うん」
伸の操作が切れたことで、自分の意思通りに体が動くことを確認する綾愛。
それが一通り済んだところを見計らい、俊夫は綾愛に魔力操作をする事を支持する。
先程までの魔力操作を忘れないようにするためだ。
「……すごい! 全然違う……」
自分で魔力操作をした綾愛は、思わず小さく呟く。
伸に操作をしてもらまでの自分とは、段違いに魔力操作技術が向上していたからだ。
半年近くかけて上がる分の成長が、このたった数十分で得られたと思えるほどだ。
「でも……」
「んっ? 何だ? 何かおかしなとこでもあるのか?」
「ううん。なんでもない……」
伸に操作されることで成長することは分かった。
しかし、綾愛は体内に伸の魔力が流れている間、言いようのない恥ずかしさを感じていた。
何だか伸に体中を撫でまわされているような感覚。
ようやく、普通に接するようにできたというのに、改めて伸のことを意識してしまう。
「そんなに違うんなら、私にも……」
「っっっ!!」
「……何でもないです」
綾愛が自分の魔力操作速度に驚いているのを見て、少しの間操作されるだけでそんなに成長できるならと、側で見ていた奈津希が自分も伸に操作してもらおうと頼もうとした。
しかし、それを言い終わる前に綾愛に睨まれ、奈津希は頼むのを中断した。
女の感による危機回避をしたようだ。
『あんなの他の女性になんて駄目だよ!!』
伸の魔力操作は、男の俊夫や了ならなんてことない感覚かもしれないが、女性の綾愛からしたら体中をボディ―タッチをされているような感覚に近い。
伸が他の女性にそんなことをするのが、綾愛は何だか嫌に感じた。
それが友人の奈津希でもだ。
「じゃあ帰ろうか?」
「キッ!」
頼まれていた綾愛の身体操作も済み、もう特に用はない。
綾愛の僅かな変化に気付かない伸は、ピモと共に了へと転移していった。
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