92 / 281
1学年 後期
第92話
しおりを挟む
「……どうなっているんだ?」
さっきまで正気を失っているだけのように見えた。
しかし、豊川の変化はまともではない。
薬物中毒といったもので済む話ではない。
「ガアァーー!!」
「っ!!」
狙いである鷹藤家長男の文康がいなくなり、邪魔をする俊夫を標的に変えた豊川は、大きな声を上げると共に襲い掛かってきた。
姿が変化したことにより、これまで以上の速度で俊夫との距離を詰める。
そして、木刀を思いっきり振り下ろしてきた。
その攻撃に対し、俊夫はバックステップをして躱した。
“ドーーーン!!”
「くっ!! なんて威力だ……」
攻撃を躱された豊川の攻撃が、そのまま地面を叩きつける。
それにより、地面に小さなクレーターができた。
直撃すればかなりの痛手を負っていたことが理解でき、俊夫は冷や汗を掻いた。
「グルルル……」
攻撃を躱された豊川は、俊夫を睨みつけ唸り声を上げる。
どう見ても自我を持っているようには見えない。
「これでは完全に魔物だな……」
見た目もそうだが、纏っている魔力も人間の物というより魔物の魔力に近い。
人間が魔物に変化するなんて、とてもではないが信じがたいことだ。
しかし、目の前の豊川は、どう考えても魔物そのものだ。
「残念だが、仕留めるしかないか」
薬物などで正気を失っているというのなら治療する手立てがあるかもしれないが、魔物になった人間を元に戻す方法なんて知らない。
そもそも、自分の身まで危ないため、殺さないように倒すことなんて出来そうにない。
元は未来ある若者ではあるが、放置して他の一般人に被害が及ぶのも防がなければならないため、俊夫は魔物と化した豊川を仕留める覚悟をした。
「ガアァーー!!」
「っと!」
豊川は再度俊夫へと攻めかかる。
かなりの速度だが、元々は槍使いだからか剣術はいまいち。
威力はあっても、そんな剣が通用する訳もなく、豊川が振り回す木刀はことごとく俊夫に躱されて空を切った。
「ふぅ~……、剣の腕は低いのは助かったな」
豊川の攻撃を躱して一旦距離を取ると、俊夫は一旦息を吐く。
肉体の変貌と禍々しい魔力による身体強化で、かなりの力と移動速度になっている。
しかし、何とか対応できるレベルだ。
「ガアッ!!」
「なっ!!」
これなら倒せるかもしれないと思っている俊夫へ向けて、豊川は左手を向ける。
そして、左手に魔力を集め、その魔力を使って俊夫へ向かって火球の魔術を放ってきた。
その魔術に驚きつつ、俊夫は飛んできた火球をギリギリのところで躱した。
「魔術まで使うか……」
自我までなくなっていそうな状態なのにもかかわらず、魔術までも使ってくるとは思いもしなかった。
「まぁ、魔物の中には魔術を使うものもいるし、元が人間なら使えるのも不思議じゃないか……」
魔物の魔術といったら、大抵は身体強化くらいしかできない。
しかし、知能の高い魔物の中には、魔術を使った攻撃をしてくるものもいる。
目の前の魔物は、元は豊川という魔術学園に通う生徒だ。
変貌したからといって、魔術が使えなくなるとは決まっていない。
そのため、俊夫は魔術を使ったことに自答するようにして納得した。
「ガアッ!!」
「フッ!」
火球を躱された豊川は、懲りずにもう一度火球の魔術を放つ。
しかも数発同時にだ。
その攻撃を、俊夫は息を吐きつつ危なげなく躱す。
「グルアッ!!」
「っ!!」
火球は囮だったらしく、豊川は攻撃を躱している間に俊夫との距離を詰めていた。
そして、距離を詰めたと同時に、木刀による攻撃を放ってきた。
その攻撃を、俊夫は刀で受け止めることで防ぐ。
しかし、力比べでは今の豊川の方が上。
そのため、俊夫は自ら後方に跳ぶことにより威力を殺しつつ、ワザと吹き飛ばされた。
「魔物化してもまだ知能が残っているのか……」
ワザと飛ばされた俊夫は、着地すると冷静に豊川のことを分析する。
魔術を利用しての攻撃。
意識や体は完全に魔物と化しているようだが、人間としての知能は完全に失っていないような戦闘方法だ。
「これは相当厄介だぞ……」
どういうふうにして豊川をこのような状態に変化させたのか分からないが、どう考えても自分で望んでこうなるとは思えない。
そうなると、何者かの手によってこのようにされたということになる。
人間を魔物に変化させる方法があるとしたら、他にも豊川のようにさせられる者がいるかもしれないということだ。
とても放置して置ける話の内容ではない。
「早いとこ倒して、魔闘組合に報告しないとマズイな」
何者かの手によるものならば、豊川のようなことが他にも起きる可能性があるため、多くの魔闘士に情報として知らせる必要がある。
皇都だけでなく、もしかしたら国中で起きるかもしれないことを考えると、やはり魔投資組合に報告するのが一番だ。
そのため、俊夫は一刻も早く魔物と化した豊川を倒すことにした。
「ガァッ!!」
「…………」
先程と同じように、豊川は火球の連射をおこない、俊夫との距離を詰めるタイミングを計る。
俊夫は俊夫で、攻撃を躱しながら豊川が接近してくるのを黙って待った。
「グルァッ!!」
「っ!!」
魔術を躱す俊夫の態勢が僅かに崩れた所を見て、豊川が動く。
距離を詰め、俊夫の脳天目掛けて木刀を振ってきた。
これまでと大差ない攻撃だが、込められた魔力量からいってもその攻撃を受け止めることは不可能だ。
もしも受け止めようものなら、俊夫の腕が折れることは間違いない。
「ハッ!!」
「ガッ!!」
触れることすら危険な豊川の攻撃を、俊夫は退くのではなく前へと動く。
脳天へと迫る攻撃を躱しつつ、俊夫は豊川の胴へ刀を滑り込ませる。
俊夫が豊川の横をすり抜けるようにして行き交うと、豊川は大量の出血と共に呻き声を上げた。
「ガアァ……」
腹をバッサリと斬り裂かれ、大量の出血をした豊川は前のめりに倒れる。
呻き声を上げるが、それも段々と弱くなっていく。
「すまんな。殺す以外に救う術がなかった」
「…ガ…ゥ……」
元は才能ある高校生。
それが醜い魔物へと姿が変わってしまった。
何者の手によるものなのか分からないが、手にかけることになってしまい、俊夫は息を引き取る豊川へと謝罪の言葉をかける。
死んでも姿が元に戻ることもなく、同じ高校生の子を持つ親としては何とも言い難い討伐となった。
「柊殿!!」
「鷹藤殿……」
豊川が息を引き取ったのを確認した所で、突然声をかけられる。
その方へ目を向けると、鷹藤家の康義と康則の親子が到着したようだ。
到着した2人に、俊夫は事の顛末を説明することにした。
さっきまで正気を失っているだけのように見えた。
しかし、豊川の変化はまともではない。
薬物中毒といったもので済む話ではない。
「ガアァーー!!」
「っ!!」
狙いである鷹藤家長男の文康がいなくなり、邪魔をする俊夫を標的に変えた豊川は、大きな声を上げると共に襲い掛かってきた。
姿が変化したことにより、これまで以上の速度で俊夫との距離を詰める。
そして、木刀を思いっきり振り下ろしてきた。
その攻撃に対し、俊夫はバックステップをして躱した。
“ドーーーン!!”
「くっ!! なんて威力だ……」
攻撃を躱された豊川の攻撃が、そのまま地面を叩きつける。
それにより、地面に小さなクレーターができた。
直撃すればかなりの痛手を負っていたことが理解でき、俊夫は冷や汗を掻いた。
「グルルル……」
攻撃を躱された豊川は、俊夫を睨みつけ唸り声を上げる。
どう見ても自我を持っているようには見えない。
「これでは完全に魔物だな……」
見た目もそうだが、纏っている魔力も人間の物というより魔物の魔力に近い。
人間が魔物に変化するなんて、とてもではないが信じがたいことだ。
しかし、目の前の豊川は、どう考えても魔物そのものだ。
「残念だが、仕留めるしかないか」
薬物などで正気を失っているというのなら治療する手立てがあるかもしれないが、魔物になった人間を元に戻す方法なんて知らない。
そもそも、自分の身まで危ないため、殺さないように倒すことなんて出来そうにない。
元は未来ある若者ではあるが、放置して他の一般人に被害が及ぶのも防がなければならないため、俊夫は魔物と化した豊川を仕留める覚悟をした。
「ガアァーー!!」
「っと!」
豊川は再度俊夫へと攻めかかる。
かなりの速度だが、元々は槍使いだからか剣術はいまいち。
威力はあっても、そんな剣が通用する訳もなく、豊川が振り回す木刀はことごとく俊夫に躱されて空を切った。
「ふぅ~……、剣の腕は低いのは助かったな」
豊川の攻撃を躱して一旦距離を取ると、俊夫は一旦息を吐く。
肉体の変貌と禍々しい魔力による身体強化で、かなりの力と移動速度になっている。
しかし、何とか対応できるレベルだ。
「ガアッ!!」
「なっ!!」
これなら倒せるかもしれないと思っている俊夫へ向けて、豊川は左手を向ける。
そして、左手に魔力を集め、その魔力を使って俊夫へ向かって火球の魔術を放ってきた。
その魔術に驚きつつ、俊夫は飛んできた火球をギリギリのところで躱した。
「魔術まで使うか……」
自我までなくなっていそうな状態なのにもかかわらず、魔術までも使ってくるとは思いもしなかった。
「まぁ、魔物の中には魔術を使うものもいるし、元が人間なら使えるのも不思議じゃないか……」
魔物の魔術といったら、大抵は身体強化くらいしかできない。
しかし、知能の高い魔物の中には、魔術を使った攻撃をしてくるものもいる。
目の前の魔物は、元は豊川という魔術学園に通う生徒だ。
変貌したからといって、魔術が使えなくなるとは決まっていない。
そのため、俊夫は魔術を使ったことに自答するようにして納得した。
「ガアッ!!」
「フッ!」
火球を躱された豊川は、懲りずにもう一度火球の魔術を放つ。
しかも数発同時にだ。
その攻撃を、俊夫は息を吐きつつ危なげなく躱す。
「グルアッ!!」
「っ!!」
火球は囮だったらしく、豊川は攻撃を躱している間に俊夫との距離を詰めていた。
そして、距離を詰めたと同時に、木刀による攻撃を放ってきた。
その攻撃を、俊夫は刀で受け止めることで防ぐ。
しかし、力比べでは今の豊川の方が上。
そのため、俊夫は自ら後方に跳ぶことにより威力を殺しつつ、ワザと吹き飛ばされた。
「魔物化してもまだ知能が残っているのか……」
ワザと飛ばされた俊夫は、着地すると冷静に豊川のことを分析する。
魔術を利用しての攻撃。
意識や体は完全に魔物と化しているようだが、人間としての知能は完全に失っていないような戦闘方法だ。
「これは相当厄介だぞ……」
どういうふうにして豊川をこのような状態に変化させたのか分からないが、どう考えても自分で望んでこうなるとは思えない。
そうなると、何者かの手によってこのようにされたということになる。
人間を魔物に変化させる方法があるとしたら、他にも豊川のようにさせられる者がいるかもしれないということだ。
とても放置して置ける話の内容ではない。
「早いとこ倒して、魔闘組合に報告しないとマズイな」
何者かの手によるものならば、豊川のようなことが他にも起きる可能性があるため、多くの魔闘士に情報として知らせる必要がある。
皇都だけでなく、もしかしたら国中で起きるかもしれないことを考えると、やはり魔投資組合に報告するのが一番だ。
そのため、俊夫は一刻も早く魔物と化した豊川を倒すことにした。
「ガァッ!!」
「…………」
先程と同じように、豊川は火球の連射をおこない、俊夫との距離を詰めるタイミングを計る。
俊夫は俊夫で、攻撃を躱しながら豊川が接近してくるのを黙って待った。
「グルァッ!!」
「っ!!」
魔術を躱す俊夫の態勢が僅かに崩れた所を見て、豊川が動く。
距離を詰め、俊夫の脳天目掛けて木刀を振ってきた。
これまでと大差ない攻撃だが、込められた魔力量からいってもその攻撃を受け止めることは不可能だ。
もしも受け止めようものなら、俊夫の腕が折れることは間違いない。
「ハッ!!」
「ガッ!!」
触れることすら危険な豊川の攻撃を、俊夫は退くのではなく前へと動く。
脳天へと迫る攻撃を躱しつつ、俊夫は豊川の胴へ刀を滑り込ませる。
俊夫が豊川の横をすり抜けるようにして行き交うと、豊川は大量の出血と共に呻き声を上げた。
「ガアァ……」
腹をバッサリと斬り裂かれ、大量の出血をした豊川は前のめりに倒れる。
呻き声を上げるが、それも段々と弱くなっていく。
「すまんな。殺す以外に救う術がなかった」
「…ガ…ゥ……」
元は才能ある高校生。
それが醜い魔物へと姿が変わってしまった。
何者の手によるものなのか分からないが、手にかけることになってしまい、俊夫は息を引き取る豊川へと謝罪の言葉をかける。
死んでも姿が元に戻ることもなく、同じ高校生の子を持つ親としては何とも言い難い討伐となった。
「柊殿!!」
「鷹藤殿……」
豊川が息を引き取ったのを確認した所で、突然声をかけられる。
その方へ目を向けると、鷹藤家の康義と康則の親子が到着したようだ。
到着した2人に、俊夫は事の顛末を説明することにした。
1
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる