341 / 375
第13章
第341話
しおりを挟む
「ん? ようやく戻ってきたか……」
「……貴様っ!!」
魔王ソフロニオがいる場所から姿を消していたレイナルド。
少しの時間を空けてこの場へ戻ってくると、レイナルドは戦場の状況を見て驚愕の表情へと変わる。
というのも、ソフロニオの相手を任せた獣人たちが、全員倒れていたからだ。
辛うじて息をしている者から、明らかに息をしていない者。
最後まで残っていたであろう隊長のブラスも、ソフロニオの足下で蹲っている。
頼みのキュウとクウも、怪我と魔力切れで動けなくなっているようだ。
こんな最悪に近い状況も理解していたとはいえ、実際に目の前にするとソフロニオへの怒りしか湧いてこない。
そんなレイナルドを見かけたソフロニオは、返り血にまみれた顔で笑みを浮かべていた。
「ハハッ! 何をしていたのか分からないが、こいつらを相手に遊ばせてもらったぞ」
ソフロニオは、両手を広げ獣人たちが倒れている現状をレイナルドに見せつける。
まるで自慢するかのような態度だ。
「さて、お前もこいつら同様動けなくしてやろう」
どこへ行っていたのか分からないが、戻ってきたのなら探す手間が省けたようなもの。
ターゲットをレイナルドとしたソフロニオは、血に染まる手を向けて構えを取った。
「うぅっ……」
「…………」
レイナルドへと殺気を向けるソフロニオの足を、足元で蹲るブラスが掴む。
もうレイナルドが戻ってきているというのにそれに気付いていないのか、時間を稼ぐという約束を守ろうとしているのかもしれない。
這いつくばりながらも足を掴んで来たブラスに対し、ソフロニオは無言で睨みつける。
「……邪魔だ!」
「ゴフッ!!」
もうほとんど抵抗もできないくせに自分の邪魔をしてくるブラスを、煩わしく思ったソフロニオは掴まれていない方の足で蹴飛ばす。
蹴り飛ばされたブラスは、地面に何度もバウンドして転がっていった。
しばらく転がって止まったブラスは、ピクリとも動かない。
生きているのか死んでいるのかも分からない状況だ。
「ブラス!! 貴様っ!!」
「他の奴に気を取られていて良いのか? 何だか顔色が悪いぞ……」
「クッ!!」
怒りで今にも斬りかかりたいところだ。
しかし、ソフロニオの言うように、レイナルドの顔色が優れない。
ソフロニオには気付かれていないようだが、封印魔法の魔法陣を描くために大量の魔力を使用している。
一気に魔力を使ったことにより、疲労が押し寄せてきている状況だ。
魔法陣の発動のためにも、これ以上の魔力消失は控えたいところだ。
『今すぐにでも魔法陣を発動させたいところだが……』
ソフロニオを封印するのなら、今すぐに魔法陣を発動させてしまえばそれで封印できるはずだ。
しかし、そうしたくてもレイナルドにはできない理由があった。
それは、ブラスをはじめとした倒れている獣人たちだ。
生きている者も死んでいる者も、このまま封印の中に閉じ込めてしまう訳にはいかない。
せめて、彼らを本島に移動させてから魔法陣を発動させたい。
「ハッ!!」
「くっ!」
みんなのことが気になり、レイナルドは魔法陣を発動するのを躊躇う。
そうしている間に、ソフロニオは攻撃を仕掛けてくる。
レイナルドは、倒れているみんなに更なる被害が及ばないように、攻撃を躱しつつこの場から少しずつ離れた。
『くそっ! このままじゃ、魔法陣を発動させる前に俺がやられちまう!』
距離を取れたのはいいが、自分1人でソフロニオの相手はきつい。
攻撃を躱すだけで精一杯で、このままいつまでも逃げていることなどできないだろう。
そうなると、せっかくの魔法陣も意味をなさなくなる。
ソフロニオの爪攻撃を躱しつつ、レイナルドは倒れているみんなを巻き込んでしまうことになっても、魔法陣を発動させるべきか頭を悩ませた。
【レイ! みんなは任せて!】
「っ!?」
どうするべきか悩むレイナルドに、突如念話が届く。
その念話が届くとすぐに、倒れているみんなが突如浮かび上がり始めた。
そして、そのままエルフ島の本島の方へと飛んで行った。
「さすがキュウ! ありがとよ。これで心置きなく発動できる」
こんなことができるのは、父の従魔であるキュウしかいない。
そのことに気付いたレイナルドは、独り言のようにキュウへ感謝の言葉を述べた。
「何を言って……」
「フンッ!!」
突如独り言を呟いたレイナルドに、ソフロニオは一旦攻撃の手を止めて訝し気な表情になる。
レイナルドはそのチャンスを見逃さない。
話している最中のソフロニオを無視し、封印の魔法陣を発動させた。
「……? 何だこれは?」
レイナルドが地面に手を突くと、魔法陣が発動する。
それにより、あっという間にドーム状の壁が出現し、人工島を覆い尽くした。
その壁の中に閉じ込められたソフロニオは、まだ何が起きたのか理解していないようだ。
「封印の魔法だ」
「なっ!?」
“ガキンッ!!”
魔法陣を発動させると同時にその場から跳び退いたレイナルドの返答に、ソフロニオは慌てて壁を爪で斬りつける。
しかし、硬質な音を響かせるだけで、全く壁を破壊することはできない。
「お前、このために……!?」
「今頃気付いたか?」
「くっ!! こんな壁!!」
“ガキンッ!! ガキンッ!!”
今更になってレイナルドの行動の意味を理解したのか、ソフロニオはレイナルドを睨みつける。
そして、何とかして外に出ようと両手の爪で壁をがむしゃらに斬りつけ始めた。
「おのれっ! せっかく地上に出たばかりだというのに!!」
発動した魔法陣は光を増し、ドーム状の壁は更に高質化していく。
そのため、父のケイ並みの魔力を有するソフロニオであっても、全力で攻撃しても壁を壊すことができず、段々と地面へと吸い込まれ始めた。
「おのれっ!! おのれーー!!」
段々と魔法陣の中に吸い込まれて行ったソフロニオは、大きな喚き声と共にそのまま地中深くへと消えていった。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
魔法陣を発動させて跳び退いたレイナルドは、魔力切れ寸前の体を押して本島へと泳いで戻った。
海岸に着いたレイナルドは、疲労困憊で息を切らし仰向けに横になった。
「お疲れ……」
「ハァ、ハァ……、父さん……?」
海岸で体を休めていたところで、父のケイと弟のカルロスが姿を現した。
そして、彼らも魔王の1体と戦ってきたということを、レイナルドは知ったのだった。
「……貴様っ!!」
魔王ソフロニオがいる場所から姿を消していたレイナルド。
少しの時間を空けてこの場へ戻ってくると、レイナルドは戦場の状況を見て驚愕の表情へと変わる。
というのも、ソフロニオの相手を任せた獣人たちが、全員倒れていたからだ。
辛うじて息をしている者から、明らかに息をしていない者。
最後まで残っていたであろう隊長のブラスも、ソフロニオの足下で蹲っている。
頼みのキュウとクウも、怪我と魔力切れで動けなくなっているようだ。
こんな最悪に近い状況も理解していたとはいえ、実際に目の前にするとソフロニオへの怒りしか湧いてこない。
そんなレイナルドを見かけたソフロニオは、返り血にまみれた顔で笑みを浮かべていた。
「ハハッ! 何をしていたのか分からないが、こいつらを相手に遊ばせてもらったぞ」
ソフロニオは、両手を広げ獣人たちが倒れている現状をレイナルドに見せつける。
まるで自慢するかのような態度だ。
「さて、お前もこいつら同様動けなくしてやろう」
どこへ行っていたのか分からないが、戻ってきたのなら探す手間が省けたようなもの。
ターゲットをレイナルドとしたソフロニオは、血に染まる手を向けて構えを取った。
「うぅっ……」
「…………」
レイナルドへと殺気を向けるソフロニオの足を、足元で蹲るブラスが掴む。
もうレイナルドが戻ってきているというのにそれに気付いていないのか、時間を稼ぐという約束を守ろうとしているのかもしれない。
這いつくばりながらも足を掴んで来たブラスに対し、ソフロニオは無言で睨みつける。
「……邪魔だ!」
「ゴフッ!!」
もうほとんど抵抗もできないくせに自分の邪魔をしてくるブラスを、煩わしく思ったソフロニオは掴まれていない方の足で蹴飛ばす。
蹴り飛ばされたブラスは、地面に何度もバウンドして転がっていった。
しばらく転がって止まったブラスは、ピクリとも動かない。
生きているのか死んでいるのかも分からない状況だ。
「ブラス!! 貴様っ!!」
「他の奴に気を取られていて良いのか? 何だか顔色が悪いぞ……」
「クッ!!」
怒りで今にも斬りかかりたいところだ。
しかし、ソフロニオの言うように、レイナルドの顔色が優れない。
ソフロニオには気付かれていないようだが、封印魔法の魔法陣を描くために大量の魔力を使用している。
一気に魔力を使ったことにより、疲労が押し寄せてきている状況だ。
魔法陣の発動のためにも、これ以上の魔力消失は控えたいところだ。
『今すぐにでも魔法陣を発動させたいところだが……』
ソフロニオを封印するのなら、今すぐに魔法陣を発動させてしまえばそれで封印できるはずだ。
しかし、そうしたくてもレイナルドにはできない理由があった。
それは、ブラスをはじめとした倒れている獣人たちだ。
生きている者も死んでいる者も、このまま封印の中に閉じ込めてしまう訳にはいかない。
せめて、彼らを本島に移動させてから魔法陣を発動させたい。
「ハッ!!」
「くっ!」
みんなのことが気になり、レイナルドは魔法陣を発動するのを躊躇う。
そうしている間に、ソフロニオは攻撃を仕掛けてくる。
レイナルドは、倒れているみんなに更なる被害が及ばないように、攻撃を躱しつつこの場から少しずつ離れた。
『くそっ! このままじゃ、魔法陣を発動させる前に俺がやられちまう!』
距離を取れたのはいいが、自分1人でソフロニオの相手はきつい。
攻撃を躱すだけで精一杯で、このままいつまでも逃げていることなどできないだろう。
そうなると、せっかくの魔法陣も意味をなさなくなる。
ソフロニオの爪攻撃を躱しつつ、レイナルドは倒れているみんなを巻き込んでしまうことになっても、魔法陣を発動させるべきか頭を悩ませた。
【レイ! みんなは任せて!】
「っ!?」
どうするべきか悩むレイナルドに、突如念話が届く。
その念話が届くとすぐに、倒れているみんなが突如浮かび上がり始めた。
そして、そのままエルフ島の本島の方へと飛んで行った。
「さすがキュウ! ありがとよ。これで心置きなく発動できる」
こんなことができるのは、父の従魔であるキュウしかいない。
そのことに気付いたレイナルドは、独り言のようにキュウへ感謝の言葉を述べた。
「何を言って……」
「フンッ!!」
突如独り言を呟いたレイナルドに、ソフロニオは一旦攻撃の手を止めて訝し気な表情になる。
レイナルドはそのチャンスを見逃さない。
話している最中のソフロニオを無視し、封印の魔法陣を発動させた。
「……? 何だこれは?」
レイナルドが地面に手を突くと、魔法陣が発動する。
それにより、あっという間にドーム状の壁が出現し、人工島を覆い尽くした。
その壁の中に閉じ込められたソフロニオは、まだ何が起きたのか理解していないようだ。
「封印の魔法だ」
「なっ!?」
“ガキンッ!!”
魔法陣を発動させると同時にその場から跳び退いたレイナルドの返答に、ソフロニオは慌てて壁を爪で斬りつける。
しかし、硬質な音を響かせるだけで、全く壁を破壊することはできない。
「お前、このために……!?」
「今頃気付いたか?」
「くっ!! こんな壁!!」
“ガキンッ!! ガキンッ!!”
今更になってレイナルドの行動の意味を理解したのか、ソフロニオはレイナルドを睨みつける。
そして、何とかして外に出ようと両手の爪で壁をがむしゃらに斬りつけ始めた。
「おのれっ! せっかく地上に出たばかりだというのに!!」
発動した魔法陣は光を増し、ドーム状の壁は更に高質化していく。
そのため、父のケイ並みの魔力を有するソフロニオであっても、全力で攻撃しても壁を壊すことができず、段々と地面へと吸い込まれ始めた。
「おのれっ!! おのれーー!!」
段々と魔法陣の中に吸い込まれて行ったソフロニオは、大きな喚き声と共にそのまま地中深くへと消えていった。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
魔法陣を発動させて跳び退いたレイナルドは、魔力切れ寸前の体を押して本島へと泳いで戻った。
海岸に着いたレイナルドは、疲労困憊で息を切らし仰向けに横になった。
「お疲れ……」
「ハァ、ハァ……、父さん……?」
海岸で体を休めていたところで、父のケイと弟のカルロスが姿を現した。
そして、彼らも魔王の1体と戦ってきたということを、レイナルドは知ったのだった。
0
お気に入りに追加
638
あなたにおすすめの小説
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
主人公は高みの見物していたい
ポリ 外丸
ファンタジー
高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。
※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます
※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる