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第10章
第228話
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「何っ!? 義尚と貴晴が戻らないだと?」
「はい……」
ケイが倒して魔物の餌にしたことなど知る由もなく、剣術部隊の隊長である坂岡源次郎は隊員の2人が戻ってこないという報告を受けた。
戦闘面において優れた能力を持つ剣術部隊は、一応規則のような物がある。
飲みに出かけたりするのは構わないが、一度番所に戻り、許可申請してから出て行くのが基本になっている。
なのに2人の若手が帰って来ない。
「……あいつらはどこを探していたんだ?」
「もしかしたら美稲の町へ向かった者と思われます」
いなくなったケイの探索に行かせた若手2人は、自分たちが原因だと重く思っている節があった。
源次郎からしたら、策があるのでケイがいなければそれはそれで構わなかった。
そのため、ケイがこの町の中にいないか探させたのだが、あの2人は何とか探し出そうと美稲まで足を延ばしてしまったようだ。
「チッ! 勝手なことを……」
この町にいないか探させたが、姿を消したところを見ると八坂側に連れていかれたか、付いて行った可能性が高い。
八坂が今人を隠すとなったら、領地である美稲しかない。
そう思った2人は、そこまで探しにでも言ったのだろう。
わざわざそこまで探しに行かなくてもよかったのに、自尊心を傷つけられた腹いせも混じっていたのかもしれない。
「もしもケイとやらを見つけて、戦いを挑んだら……」
「恐らく、もうこの世にいないかもな……」
部下の男の言う通り、2人がケイのことを見つけたらきっと命を狙いに動くだろう。
しかし、ケイの実力は、もしかしたら隊長である源次郎よりも上かもしれない。
そうなると、あの2人では返り討ちにあうのが目に見えている。
「汚名返上とでも思ったのでしょう……」
「相手を考えろって話だよ」
帰って来ないということは、返り討ちにあったことが濃厚だろう。
若いとは言っても、剣術部隊に配属されたことからいっても才能ある者たちではあったが、それが逆に目を曇らせる結果になったということだろう。
「まぁ、あの2人は仕方がない。上重様の指示通り策を開始しよう」
「かしこまりました」
日向の国には剣術などを指導することに特化した学校もあり、魔闘術を使えるようになる者は多い。
代わりになる若手は探せば見つかる。
なので、いつまでも戻らない2人のことは放って置いて、元々あった策を行動に移すことにしたのだった。
「……えっ? 売れない?」
「えぇ、残念ながら……」
義尚と貴晴を仕留めたケイは、宿へと戻る最中にたまたま八坂の部下である比佐丸に会った。
そして、彼を部屋へ招くと、仕留めた2人から剥ぎ取った刀を見せて、どれくらいの金額で売れるか聞いてみた。
エリートの剣術部隊の者たちが持っていた刀なのだから、さぞかし良い金額になるのではないかと思っていたのだが、比佐丸からの答えはこれだった。
「何で?」
錬金術で色々な物を作るケイから見ても、かなり良い鉄を使っているように思える。
剣としての価値が低くても、売れないというのは信じられない。
鉄の塊としても、いくらかにはなるはずだ。
「売れないというより、売らないでいただきたいといったところでしょうか……」
「何故?」
手に入れたというのに売れないのはおかしいと思ったら、理由がちょっと違ったようだ。
当然売らないでほしい理由があるのだろうと、ケイは尋ねる。
「剣術部隊の義尚と貴晴いうと、山下と保高の家の者です」
「そう言えばそんなようなことを聞いたような……」
番所のような邸に宿泊していた時、剣術部隊の人間たちには簡単に自己紹介をされた。
義尚にも不機嫌そうに名乗られたが、人数が多いため、名字か名前のどちらかを覚えるだけで精一杯で、フルネームを覚えるなんて出来なかった。
しかし、その時の事を思い出すと、確かに義尚と貴晴はそんな名字を名乗っていたような気がする。
みんな名字があった所を考えると、英才教育を受けた子が入隊することが多いのかもしれない。
「今この時期にそんな刀がこの町で売られたとなると、八坂家へ攻撃をするための口実を与えるようなものです」
ただでさえ、織牙家の生き残りを匿っているなどと言う嘘を吹聴されて困っているのに、上重派の剣術部隊の人間の刀が売られたなどと言ったら、どうやって入手したかなどとややこしいことになるかもしれない。
たしかに比佐丸の言うように、売るのは得策ではないかもしれない。
ただ、善貞がここにいる以上あながちそれも嘘という訳でもないのだが。
「……刀を見ただけで、どこの家の物だか分かるのか?」
「異国の方であるケイ殿はご存じないようですが、刀の柄に覆われている部分にはこの刀を打った者の銘という者が刻まれているのです」
『あぁ……、そう言えばそうだっけ……』
前世が日本人だったからと言って、刀にはそれほど詳しくなかったため、ケイが見ただけで持ち主が分かるのかと思っていたが、比佐丸の説明を聞いて思い出した。
たしか刀には銘と呼ばれる、刀工の名前や作られた生年月日が記されているのだった。
その銘を見て、もしかしたらバレてしまうのかもしれない。
「これですね……」
「へぇ~……」
義尚の刀を抜き、比佐丸は手際よく柄の部分を取ってケイに銘を見せてくれた。
たしかに文字が書かれているのを見て、ケイは相槌をうった。
「山下と保高の家は同じ刀工を利用していたはずです。確か、「康宗」だったと思います」
「あぁ~、確かに入っているわ……」
比佐丸の言う通り、見てみると確かに康宗という名前が記されていた。
これでは、売った時に見られてバレてしまうのは確実だ。
「これじゃあ、売れないな……」
「そうですね……」
刀を売ってちょっといいご飯でも食べようかとも思っていたのだが、売れなければ話にならない。
ケイは残念そうに天井を仰ぎ見たのだった。
「よろしければ、私に……というより、私どもに売って頂けませんか?」
「えっ? 良いけど何で?」
残念そうなケイに、比佐丸は真剣な顔で交渉してきた。
店に売れないので、買ってくれるというなら別に構わない。
しかし、比佐丸の横には自分の刀が置かれている。
別に比佐丸には必要ないと思えたため、ケイは不思議に思って問いかける。
「恥ずかしながら、下っ端の者たちは生活のために刀を売らざるを得なかった者たちもいます。もしも戦になった時、彼らに貸し与えるために使えるかと思いまして……」
「ふ~ん、良いんじゃない?」
昔の日本と同様に、刀は自分の命という考えがあるのだろう。
しかし、そんなことでは腹は膨れない。
仕方がないと言えば仕方がない。
そんな命と同じような物を売ってしまったとなると、武士としては恥ずかしいことなのだろう。
比佐丸は少し申し訳なさそうに言ってきた。
ケイからしたらしょうがないことだと思うので、別に恥ずかしがることはないと思う。
その思いを伝えるように、出来る限り軽い態度で刀を売ることを了承した。
「ありがとうございました」
「いや、こっちも資金が入ったから助かったよ」
宿屋の前まで見送りに来たケイに、比佐丸は刀を売って貰えた礼を述べた。
ケイとしても、ただ持っているだけでは使うこともないので、売ることができて懐が温まった。
「比佐丸殿!」
「松風殿? どうしたのだ? そんなに慌てて……」
ケイと話しているその時、八坂の部下の一人である松風が慌てて比佐丸のもとへ走ってきた。
その慌てように、ただ事ではないと感じ取ったのか、比佐丸は眉をひそめて問いかける。
「巨大な蛇の魔物が出現したのだ!」
「何っ?」
「はい……」
ケイが倒して魔物の餌にしたことなど知る由もなく、剣術部隊の隊長である坂岡源次郎は隊員の2人が戻ってこないという報告を受けた。
戦闘面において優れた能力を持つ剣術部隊は、一応規則のような物がある。
飲みに出かけたりするのは構わないが、一度番所に戻り、許可申請してから出て行くのが基本になっている。
なのに2人の若手が帰って来ない。
「……あいつらはどこを探していたんだ?」
「もしかしたら美稲の町へ向かった者と思われます」
いなくなったケイの探索に行かせた若手2人は、自分たちが原因だと重く思っている節があった。
源次郎からしたら、策があるのでケイがいなければそれはそれで構わなかった。
そのため、ケイがこの町の中にいないか探させたのだが、あの2人は何とか探し出そうと美稲まで足を延ばしてしまったようだ。
「チッ! 勝手なことを……」
この町にいないか探させたが、姿を消したところを見ると八坂側に連れていかれたか、付いて行った可能性が高い。
八坂が今人を隠すとなったら、領地である美稲しかない。
そう思った2人は、そこまで探しにでも言ったのだろう。
わざわざそこまで探しに行かなくてもよかったのに、自尊心を傷つけられた腹いせも混じっていたのかもしれない。
「もしもケイとやらを見つけて、戦いを挑んだら……」
「恐らく、もうこの世にいないかもな……」
部下の男の言う通り、2人がケイのことを見つけたらきっと命を狙いに動くだろう。
しかし、ケイの実力は、もしかしたら隊長である源次郎よりも上かもしれない。
そうなると、あの2人では返り討ちにあうのが目に見えている。
「汚名返上とでも思ったのでしょう……」
「相手を考えろって話だよ」
帰って来ないということは、返り討ちにあったことが濃厚だろう。
若いとは言っても、剣術部隊に配属されたことからいっても才能ある者たちではあったが、それが逆に目を曇らせる結果になったということだろう。
「まぁ、あの2人は仕方がない。上重様の指示通り策を開始しよう」
「かしこまりました」
日向の国には剣術などを指導することに特化した学校もあり、魔闘術を使えるようになる者は多い。
代わりになる若手は探せば見つかる。
なので、いつまでも戻らない2人のことは放って置いて、元々あった策を行動に移すことにしたのだった。
「……えっ? 売れない?」
「えぇ、残念ながら……」
義尚と貴晴を仕留めたケイは、宿へと戻る最中にたまたま八坂の部下である比佐丸に会った。
そして、彼を部屋へ招くと、仕留めた2人から剥ぎ取った刀を見せて、どれくらいの金額で売れるか聞いてみた。
エリートの剣術部隊の者たちが持っていた刀なのだから、さぞかし良い金額になるのではないかと思っていたのだが、比佐丸からの答えはこれだった。
「何で?」
錬金術で色々な物を作るケイから見ても、かなり良い鉄を使っているように思える。
剣としての価値が低くても、売れないというのは信じられない。
鉄の塊としても、いくらかにはなるはずだ。
「売れないというより、売らないでいただきたいといったところでしょうか……」
「何故?」
手に入れたというのに売れないのはおかしいと思ったら、理由がちょっと違ったようだ。
当然売らないでほしい理由があるのだろうと、ケイは尋ねる。
「剣術部隊の義尚と貴晴いうと、山下と保高の家の者です」
「そう言えばそんなようなことを聞いたような……」
番所のような邸に宿泊していた時、剣術部隊の人間たちには簡単に自己紹介をされた。
義尚にも不機嫌そうに名乗られたが、人数が多いため、名字か名前のどちらかを覚えるだけで精一杯で、フルネームを覚えるなんて出来なかった。
しかし、その時の事を思い出すと、確かに義尚と貴晴はそんな名字を名乗っていたような気がする。
みんな名字があった所を考えると、英才教育を受けた子が入隊することが多いのかもしれない。
「今この時期にそんな刀がこの町で売られたとなると、八坂家へ攻撃をするための口実を与えるようなものです」
ただでさえ、織牙家の生き残りを匿っているなどと言う嘘を吹聴されて困っているのに、上重派の剣術部隊の人間の刀が売られたなどと言ったら、どうやって入手したかなどとややこしいことになるかもしれない。
たしかに比佐丸の言うように、売るのは得策ではないかもしれない。
ただ、善貞がここにいる以上あながちそれも嘘という訳でもないのだが。
「……刀を見ただけで、どこの家の物だか分かるのか?」
「異国の方であるケイ殿はご存じないようですが、刀の柄に覆われている部分にはこの刀を打った者の銘という者が刻まれているのです」
『あぁ……、そう言えばそうだっけ……』
前世が日本人だったからと言って、刀にはそれほど詳しくなかったため、ケイが見ただけで持ち主が分かるのかと思っていたが、比佐丸の説明を聞いて思い出した。
たしか刀には銘と呼ばれる、刀工の名前や作られた生年月日が記されているのだった。
その銘を見て、もしかしたらバレてしまうのかもしれない。
「これですね……」
「へぇ~……」
義尚の刀を抜き、比佐丸は手際よく柄の部分を取ってケイに銘を見せてくれた。
たしかに文字が書かれているのを見て、ケイは相槌をうった。
「山下と保高の家は同じ刀工を利用していたはずです。確か、「康宗」だったと思います」
「あぁ~、確かに入っているわ……」
比佐丸の言う通り、見てみると確かに康宗という名前が記されていた。
これでは、売った時に見られてバレてしまうのは確実だ。
「これじゃあ、売れないな……」
「そうですね……」
刀を売ってちょっといいご飯でも食べようかとも思っていたのだが、売れなければ話にならない。
ケイは残念そうに天井を仰ぎ見たのだった。
「よろしければ、私に……というより、私どもに売って頂けませんか?」
「えっ? 良いけど何で?」
残念そうなケイに、比佐丸は真剣な顔で交渉してきた。
店に売れないので、買ってくれるというなら別に構わない。
しかし、比佐丸の横には自分の刀が置かれている。
別に比佐丸には必要ないと思えたため、ケイは不思議に思って問いかける。
「恥ずかしながら、下っ端の者たちは生活のために刀を売らざるを得なかった者たちもいます。もしも戦になった時、彼らに貸し与えるために使えるかと思いまして……」
「ふ~ん、良いんじゃない?」
昔の日本と同様に、刀は自分の命という考えがあるのだろう。
しかし、そんなことでは腹は膨れない。
仕方がないと言えば仕方がない。
そんな命と同じような物を売ってしまったとなると、武士としては恥ずかしいことなのだろう。
比佐丸は少し申し訳なさそうに言ってきた。
ケイからしたらしょうがないことだと思うので、別に恥ずかしがることはないと思う。
その思いを伝えるように、出来る限り軽い態度で刀を売ることを了承した。
「ありがとうございました」
「いや、こっちも資金が入ったから助かったよ」
宿屋の前まで見送りに来たケイに、比佐丸は刀を売って貰えた礼を述べた。
ケイとしても、ただ持っているだけでは使うこともないので、売ることができて懐が温まった。
「比佐丸殿!」
「松風殿? どうしたのだ? そんなに慌てて……」
ケイと話しているその時、八坂の部下の一人である松風が慌てて比佐丸のもとへ走ってきた。
その慌てように、ただ事ではないと感じ取ったのか、比佐丸は眉をひそめて問いかける。
「巨大な蛇の魔物が出現したのだ!」
「何っ?」
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